俺とアタシの居場所《一応 完結 》   作: 紅葉 

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Roseliaファンミのチケット貰ってきました〜!!
あまりいい席ではなかったものの、現地行けるだけでも幸せもんです!!

そーいや、また、日間ランキング乗ってたんですよ〜!!こんなに乗った作品ははじめて……?過去作2作(一作はラ!小説だったんですけど、削除済み……)ではこんなに行ったことがないので、もう、本当嬉しいです!!

では、今回もコメディ系かな……?
どうぞ!!




厨二病は暇人に教えて欲しい

 

 

 

 

 

 

 白金さんと勉強し始めて、既に40分。時計の短針も大きく動いていた。そんな短針が動くにつれ、俺の中の白金さんに対する、印象がガラリと変わり、随分と親しみやすくなっているのだ。

 

 

「あ、あの、伊月さん、ここは……」

 

「それは、さっき教えた裏ワザ公式使ってもいいんだけど……、記述となると書きにくいからめんどくさいけど、王道の解き方をした方がいいだろうな」

 

「な、なるほど……!!あ、ありがとうございます……!!」

 

「頑張れよ〜」

 

 

 今では向こうから話しかけてきてくれるほどなのだ。かつて、これほど、1日で仲良くなれた女の子がいただろうか!?俺は感動しているぞ!?

 

 と、思っていたのだが……

 

 

「ジーーーーーーーーーーーッ」

 

 

 …………それって口に出して言う音か?そう突っ込みたくなる気持ちを必死に抑える。先程から反対側に座っている、宇田川さんが俺達を見つめてくるのだ。『ここで相手をしては向こうの暇つぶしに協力してやることになる』そう感じて、俺と白金さんはアイコンタクトを取り、相手をしないようにしてきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

──第6話:厨二病は暇人に教えてほしい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お、おい……、あいつはいつもあんな感じなのか……?」

 

「そ、そうですね……。少し子供っぽいとは思いますけど……。で、でも、それがほっとけなくて……」

 

 

 お互いに聞こえるか聞こえないかの声で白金さんと喋る俺は宇田川さんの子供っぽさに少し呆れていた。リサがキッチンに行ってから既に40分以上、宇田川さんはジッとこっちを見つめては溜息をつきながらテキストを進めるのサイクルを繰り返している。そして、そのタイムスケジュールに少し変化も出てきて、見つめる時間の方が明らかに長くなっているのだ。

 

 でも、相手をしてはダメだ!!こういう手の者は、構ってしまったらもうゲームオーバーなんだから。

 

 

「あーーーーーーーっ!!もう!!りんりんばっかりズルいです!!あこにも教えてくださいよ!!」

 

 

 シビレをきらしたのはどうやら、宇田川さんのようだ。キッチンにいたリサすらも少しビクッとしてこちらを見る程の大きさで、そういった彼女は頬をプクッと膨らまし、いかにも怒ってますよというオーラをたたき出してくる。

 

 そして、この瞬間、察してしまった。いかん、こいつはリサと同じニオイがする、と……。ニオイといっても、香りとか柔軟剤とかそういうことを言ってるんじゃない。雰囲気(オーラ)が、だ。これは嫌な予感が……。

 

 

「そうは言っても、教えたら成長しないだろ?そのままだったら、内部進学試験落ちるぞ?リサと同じ高校行けなくなるぞ?」

 

 

 こいつがどういう人かわからない限り、とりあえずこれで揺すりをかけてみる。ビビる人はこれで充分ビビって、やる気になってくれるのだが……。宇田川さんはどうだ?まぁ、内部入学試験は基本誰でも受かるんだがな……。

 

 

「えぇぇぇぇええええ!!???リサ姉やお姉ちゃんと一緒の高校行けなくなるの!?そ、それはいやぁぁあぁあああ!!!」

 

 

 …………必要以上の効果があった。某ポケットサイズのモンスター同士を戦わせるゲームでいう"こうかはばつぐんだ"というやつだろう。宇田川さんはとんでもない大声を上げてリアクションをしてくれて、その声は、空気をビリビリッっと震えさせ、俺の全身の体毛が逆立つように感じる。

 

 

「な、ならやろうな?」

 

「で、でも、あこ、授業中ねてたから……」

 

「…………」

 

 

 バカなのに授業中勉強していない。1番マズいタイプじゃねぇか。これは俺の持論なのだが……、授業中寝るという権利を得るためにはそれなりの結果を出せるという事実があってからでないとダメだと考えている。にもかかわらず!!この、厨二病は寝ているらしい……。

 

 

「うぅ〜!!遥都さん!!教えてくださいよぉ〜……」

 

「あのなぁ、出来ないんだったら、授業くらい聞いとけよ……?」

 

「わかってますよ!!けど、なんか、授業中って眠くなって……。で、でも、今まではちゃんとテストで赤点回避してきましたし、今回もなんとかなる気がします!!」

 

「なら、教えなくていいな。頑張れよ」

 

「あっ!やっぱり、ムリです!!教えてください!!」

 

 

 えらく、必死だな、おい……。そんなにさよさんとやらに怒られるのが怖いか?

 

 

「はぁ……。わかったよ……。でも、俺が教えるってことは理解してもらうまでやるぞ?」

 

「はっ、はいっ!!」

 

 

 こうして、嫌な予感はしながらも宇田川さんの赤点回避のための指導が始まった……。

 

 のはいいのだが…………。

 

 

「ちっがう!!!それはさっき言ったやつだろ!?同じミスをしない!!」

 

「ふぇぇぇええええ!?ご、ごめんなさいぃぃぃいいいい!!」

 

「そこも!!ほんの3分前にやったやつ!!」

 

「イーーーーヤーーーーーー!!」

 

 

 一向に進まないのである。隣にいた白金さんは不安そうな表情でこっちを見つめては、何か宇田川さんの助けにならないかと模索する。特にない、というのが現実なのだが……。

 

 

「あ、あの、もう少し優しい方があこちゃんは……」

 

「ごめんな、白金さん。優しくしてきた結果がこのザマなら、そーいうわけにいかねぇんだわ」

 

 

 こう返すしかないのだ。白金さんは一度、ちらりと宇田川さんの方を見やり、何かを察したのか、静かに自分の勉強へと戻る。

 

 

「り、りんりん!!助けてーーー!!」

 

「あ、あこちゃんは、やればできる、はず……、だから……。それに、伊月さんの方がわかりやすいと……、思います」

 

 

 親友であろう宇田川さんに、目を背けていう彼女はいかにも痛々しい。宇田川さんのことを考えたのなら、ここで俺と指導係を変えるのだが……、白金さんはその後の宇田川さんのことを考えてくれているらしい。これが、真の友情というものなのか、はたまた、関わりたくないだけなのか……。出来れば前者であってほしいと願うが正直、どうでもいい。それよりもこの人の学力を何とかするのが先決らしいからな。

 

 

「さて、白金さんからも俺に教えてもらえって言われてんぞ?」

 

「うぐっ……!!」

 

「それで、どうするよ?まだ、俺が教えた方がいいのか……?」

 

「りんりんには教えて欲しいけど……、そのりんりんが遥都さんの方がわかりやすいって言うんだから……」

 

「だから……?」

 

「まだ、教えてください〜!!あこ、頑張りますから!!」

 

 

 やる気を入れ直させ、もう一度机に向かわせる俺。何度も言うが決していじめとかそういうたぐいのものをしているのではない。ただの指導だ、指導。

 

 こうして指導し続けること1時間、時計は6時半を指していた。今日はブランチしか食べ物を胃に入れていないこともあり流石に腹が減った。しかも、さっきからずっと、チーズのいい匂いがして……。すると、となりから妙な音が……。

 

 

グゥゥゥウウウウ

 

「…………宇田川さん?」

 

「〜〜〜っ!!??あーーー!!もう!!遥都さん、あこ、お腹すきました〜!!」

 

「だな……。俺も空いてきた……。あとは1人でできそうな感じあるだろ?」

 

「はいっ!」

 

「おっ!?丁度いいや!今、出来たから!!」

 

 

 いつの間にやらキッチンから戻ってきていたリサが顔をひょこっと出して、そう言った。どうやら俺とももう普通に喋れるらしい。

 

 

「なんか手伝うか?」

 

「んじゃ、その取り皿みんなの分運んどいて!」

 

「はいよ〜」

 

 

 白金さんと宇田川さんが勉強の用意を片付ける間、何もやることがない俺はリサの手伝いをすることにした。流石に椅子のところにずっとふんぞり返ってる訳にもいかないしな。食器棚から出された白いお皿を4枚分手に持ち、順に置いていく。

 

 

「おい、リサ。これ、誰がどことかあんのか?」

 

「えっと……、特に考えてなかったけど…………。あ!!じゃあ、アタシが右角でその隣が遥都。遥都の正面に燐子、んでその隣があこでいいんじゃないっ!?」

 

「決まってないなら決まってないままでいい気もしたんだがな……。まぁ、いいや。そうするか」

 

 

 なぜかリサが決めた席にとりあえず、皿を置いていく。とはいっても皿はどれも同じだから変わらないんだがな……。問題は箸だろ。女性物が3膳と男性物が1膳用意されてるところを見るとこれが俺のになるのだろうけど……。なんで、女子の席まで決めたんだろうか?

 

 と、どうでもいいことを考えていたら片付けが終わったのか宇田川さんと燐子が戻ってきた。リサと俺はもう運ぶものはないらしいので、席に座って待っていたのだが、あこが純粋な質問をぶつけてきた。

 

 

「あれ?リサ姉がそこ座るの?」

 

「だ、だめかな……?」

 

「い、いやぁ、別にいいんだけど……」

 

 

 宇田川さんは少し首を傾げながらもリサの正面の席へと回った。白金さんもその後に続き、俺の正面へ座る。

 

 

「それじゃあ……、夏休みの宿題、お疲れ様でした〜!!かんぱーーーい!!」

 

 

 

 

 

*** ***

 

 

 

 

 

「ふぅ〜、おなかいっぱい……」

 

「そうですね〜〜。さすが、リサ姉の料理は美味しい!!」

 

 

 みんな、腹が減っていたのか料理はあっという間になくなった。米もリサが初めから多めに炊いといてくれたのかおかわり出来たのでお腹も膨れている。しかも、中々に上手かったらご飯もどんどん進むんだのだ。

 

 

「だな〜。料理の腕だけはいいんだけどな〜」

 

「ちょっと、遥都!それってアタシがそれ以外はダメみたいじゃん!」

 

「性格がなぁ〜」

 

 

 耳の穴を小指でグリグリとかき回し、あくまで聞く気がないオーラを出す俺。だってな……?

 

 

「昼間のこと、思い出してみろよ?普通、ただ制汗剤を買いに来ただけの人に、目的のものと違うものを買わせた上に、バーゲンダッシュを奢らせるとか余程、根性が腐ってないとできねぇぞ?」

 

「ぐぅ……」

 

 

 割とショックだったのか、以外に凹むリサ。少しだけ、本当に少しだけ、悪い事をしたと思ったが、それ以上に性格がひん曲がってる俺はすぐにそんな感情とおさらばして、違うことを考えた。

 

 

「そーいや、宇田川さんと白金さんは帰らなくていいのか?もう、8時半だぞ?9時を回ると流石に親も心配すんだろ?」

 

「わあっ!?ホントだ!!おねーちゃんに怒られちゃう!!」

 

「そ、そうですね……!私も、少し、不味いきがします……」

 

 

 慌てて帰る用意をする2人。あぁ、俺は夜まで親は帰ってこないからいいんだよ。それに塾とか言ってたら10時帰りとか普通だしな。リサの家からは徒歩10分くらいの距離だし、特に問題は無いだろ。

 

 

「そ、それじゃあ!失礼します!!リサ姉、晩御飯美味しかった!!遥都さんもまた遊びましょーね!!」

 

「し、失礼します……!!」

 

「うぃ」

 

「ばいばーーい!!また、明日のバンド練でねーー!」

 

 

 こうして、白金さんと宇田川さんは帰っていった。送っていってもよかったのだが、流石に、ここの片付けをリサ1人にやらすのは申し訳なくなったから2人には悪いが残らせてもらった。

 

 

「さて……、2人も帰ったし、片付けるか……」

 

「…………」

 

「……リサ?」

 

「…………ねぇ、遥都、アタシってさ……」

 

 

 

 




「紅葉さんっ!!」
「げ、元気だね、宇田川さん……」
「闇夜の導きによって導かれし、魔王の眷属よ……。魔王ベリアルの名において命ず……、我が出番を多く……」
「宇田川さんを多用するとまずい点1つ目ーーー!!そんなに厨二表現を知らないから被る。2つ目ーーー!!あなただけ中学生。3つ目ーーー!!恋愛事疎そう。以上!!」
「出してくださいよー!!!」
「頑張るわ……」


お気に入り登録に評価、ありがとうございます!!
猿もんて さん(☆9)
倉崎 さん(☆9)
着々と評価してくれてる人が増えて紅葉はマジで嬉しいです!!らまだしてない方いらっしゃったら……、是非!!
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