【完結】The elder scrolls V’ skyrim ハウリングソウル 作:cadet
今回は、だいぶ以前にお話ししていた、ソルスセイム空白期の事件の一つです。
予定では三話くらいで終わらせる予定です。
外套を纏った一人の青年が、雪原を歩く。
羽織った外套の下には竜の鱗で出来た軽装鎧を纏い、背中には黒い黒檀製の弓と鋼鉄の矢を入れた矢筒を背負っている。
腰には小ぶりの短刀を携え、明らかに狩りを意識した装いをしている。
頭には鎧と同じく竜の鱗を用いて作られた兜を被り、顔には寒さを和らげるためのフェイスマスクが取り付けられていた。
顔をすっぽりと覆う兜の奥から覗く鋭い瞳が、眼前に広がる雪原を見渡し、雪に残された僅かな獣の痕跡を見つけ出す。
「ラース゛、ヤァ、ニル」
青年が、腹の底に響くような力の籠った“声”を口にする。
それは、シャウトと呼ばれるこの世界の真言。
次の瞬間、青年が見渡す視界の中に、赤い光が幾つも飛び込んできた。
オーラウィスパー。
生者、死者を問わず、活動する存在を感知するシャウトである。
「あそこか」
雪の下に隠れるようにジッとしている赤い光塊に向かって弓を構え、矢を番えて引く。
ギシギシと軋む弦の音を耳の傍で感じながら、青年はスゥッ……と息を少しずつ吐いていく。
そして、呼吸と弓、意識が一点に集中した瞬間に弦を離す。
放たれた矢は一直線に赤い光塊に向かって飛翔し、積もった雪原に小さな穴を穿つ。
当たった。
言葉に出すことなく、青年は己の矢が的中したことを確信し、背に弓をゆっくりと戻す。
一拍の呼吸の後、青年の視界に映っていた赤い光塊は消え、それが獲物を仕留めた事を伝えてくる。
青年が雪原に空いた穴の元に近づき、雪を掘り起こすと、矢に貫かれた一匹の兎が出てきた。
「よし、これで晩飯には事足りるな!」
己の狩りの成果に、竜鱗の鎧を纏った青年、坂上健人はフェイスマスクの下で頬を緩ませ、仕留めた獲物を腰に下げる。
健人の腰には既に、仕留めた二匹の兎が釣り下がっていた。
これで三匹目。十分な狩りの成果を上げた健人は、一路、スコール村を目指す。
ここはソルスセイム島。
タムリエル大陸の北東に位置する、雪と砂、そして氷に閉ざされた島である。
兎を仕留めた健人は、その足でスコール村へと戻っていた。
太陽は既に上り、昼時ともなる時刻だが、外に出ている村人達は疎らである。
それも無理はない。
今は暁星の月の半ば。地球でいえば1月に相当し、冬真っ盛りと言った時期である。
極度の冷気に島中が晒されるこの季節、いくら寒さに強いスコールの民とはいえ、好き好んで外に出る人はいない。
日本人である健人にもこの季節の冷気は身体に堪えるが、彼が纏っている外套には耐冷気の付呪が施された逸品である。
故に、こうして最も気温が下がる朝早くから外に出て、狩りをすることが出来ていた。
「おうケント、お帰り。首尾はどうだった?」
「ウルフさん、上々と言ったところです。肉は今夜の晩御飯ですけど、皮とかは要りますか?」
「ああ、今大広間で、村の女達が裁縫をしている。もしよければ、そこに持って行ってもらえるか」
「分かりました」
健人がスコール村に戻ると、何らかの用事で外に出ていた村人達が次々に声を掛けてくる。
ハルメアス・モラとの戦いから数ヶ月。健人はすっかり、このスコール村に馴染んでいた。
外来の人間には殆ど心を開かないスコール達だが、健人とミラーク、そしてハルメアス・モラとの戦いを目の当たりにし、最後まで健人がスコールとの誓いを守り続けたことで、その分厚い壁はすっかり取り払われていた。
もちろん、一部の村人の中には、完全に部外者である健人に対してどう接したらいいか分からない者達もいるが、健人のこの村での生活はおおむね順調だと言える。
健人は村の中央にある解体所で仕留めた兎を素早く解体すると、皮は大広間に届け、肉はフリアの家に戻り、叩いて塩を振っておく。
兎肉の下ごしらえを終えると、健人は自分が使っているベッドに向かい、ベッドの下に手を伸ばして一抱えするほどの麻袋を取り出した。
袋の口を開けて、中にある物を確かめる。
「よし、異常はないな」
彼が取り出したのは、黒の書“白日夢”。
正確には“壊れた黒の書”と呼ぶべき代物だ。
黒の書はハルメアス・モラの領域であるアポクリファへと続くオブリビオンゲートとしての機能を有した書物であるが、かの邪神との戦いで白日夢の領域が破壊された影響か、この書は機能不全を起こしていた。
何度か壊そうとも試みたものの、結局失敗。
以後、やむを得ず、こうして健人のベッドの下に保管されている。
確認した黒の書をベッドの下に戻し、健人は再び晩飯の下準備に戻る。
小麦粉を取り出し、水と塩、ミルクを加えて練って、スノーベリーを潰して作っておいた酵母を混ぜて暖炉の近くに置いておく。
暖炉に残っている余熱で菌の発酵を促すのだ。
夕食の下準備が終わったら、次に健人はバルドールの鍛冶場ヘ向かう。
鍛冶場ではバルドール・アイアンシェイパーが火床の前で槌を振っていた。
キンキン! と金属が鍛えられる音が鍛冶場に響いている。
「バルドールさん、来ました」
「来たかケント。早速だが、またやってみるぞ」
「はい」
バルドールに促されるように、健人もまた火床の傍に近寄ると、近くにあった槌を手に取る。
健人はスコール村で滞在している間、バルドールから鍛冶の技術を学んでいた。
元々健人は簡単な仕立ての仕方は習っていたが、それは切れた糸や布地を補修する程度のもので、本格的な鍛冶に携わった経験は無い。
だが、春になるまで時間があるこの時期に、健人は様々な技術を学んでおきたいと思い、バルドールに期間限定で弟子入りしていた。
バルドール自身も、健人の弟子入りに賛成し、こうして鍛冶技術を授けてくれている。
さすがに時間が限られるために全ての技術は身に着けることは出来ないだろうが、経験を積んでいけば、やがては優れた装具を自分で用意できるようになるだろう。
そもそも、健人が身に纏うドラゴンの装具を直すには、それ相応の技術が必要だ。
今すぐにとはいかないだろうが、いずれ健人自身が直せるようになるに越したことはない。
そして、バルドールにはもう一つ、やるべき事があった。
それはハルメアス・モラとの戦いで得物を折られてしまった健人に、新しいブレイズソードを作る事である。
そしてバルドールと健人は、黒檀のブレイズソードを上回る物を作りたいと思っていた。
すなわち、デイドラのブレイズソードである。
それにはバルドール一人の力だけでは足りない。魔法を使える、健人の助力が必要だった。
「とりあえず、前回の試作品を使った時は、斬った時に突然折れたんだっけ?」
「はい。レイブン・ロックのモーヴァイン評議員を狙ったモラグ・トングと戦った時ですが、相手の黒檀の短刀と斬り結んだ時に甲高い音と共に折れてしまいました」
モラグ・トング。
モロウウィンドに名だたる暗殺集団。
太古の昔から数々の権謀術策を巡らせるダークエルフ大家の裏で大きくなった、文字通り歴史の見えざる影そのもの。
そんな連中と健人は戦う羽目になり、その際に彼が使っていた試作品は折れたのだ。
バルドールはデイドラの装具を作った経験がない。
また、デイドラのブレイズソードを作るにはデイドラの心臓と黒檀が必要になる。
デイドラの装具を作るには鍛造の過程でデイドラの心臓を炎に投げ入れ、その炎で黒檀を鍛える必要があるのだが、これがまた上手く行かない。
デイドラの心臓を炉に入れると、心臓が持つ魔力が炎に宿るのだが、これが安定しないのである。
そのため、その魔力の炎を安定させるために、魔法が使える健人の助力が必要だった。
「それじゃあ、始めるぞ」
バルドールが黒檀のインゴットを二つ取り出し、炎の中に放り込む。
このインゴットは元々、健人が使っていた黒檀のブレイズソードを作る際に制作したインゴットである。
火床に入れられたインゴットが熱せられ、赤化する。
熱せられたインゴットをバルドールが火床から出し、健人と共に相槌を打ちながらインゴットを叩き、折り返し、形を形成する。
刃と芯の部分の形成を終えると、今度は二つの部材を組み合わせ、火床に入れる。
そして接合した部材を叩いて伸ばし、微調整を繰り返しながら刀身を形成する。
「ケント、頼む」
バルドールの声に、健人が火床の傍にあった袋からデイドラの心臓を取り出し、炎の中に放り込む。
赤い炎が瞬く間に青白い色を帯び、増した熱とマジカが溢れ出る。
噴き出した青炎は火床に残っていた紅炎と混じり合い、まるで陽炎のように揺れ始める。
さらに健人は手を翳し、溢れ出る魔力を制御しようと試みた。
不安定に揺れていた炎の色が安定し、やがて火床の炎は青一色へと変わっていく。
「よし、そのまま続けてくれ」
火床の炎がまだ安定したタイミングを見計らい、バルドールは最後の工程である焼き入れを行う。
刀が青白い炎の中に入れられると、刀身がまるでスポンジのように、周囲の炎を吸い込み始める。
魔力が宿った炎を吸い込み始めた刀身は、やがて血脈を思わせる模様を刀身に描き始め、拍動するような魔力の輝きを抱き始める。
ドクドクと脈打つ魔力の拍動が一際大きくなった瞬間、バルドールが瞳を見開き、刀身を素早く炎から引き出して冷えた水に刀身を沈ませる。
熱と魔力で赤化していた刀身が急激に冷やされていく。
そして、熱した刀身を水に投じてからきっかり十秒後、パキ!と氷が割れるような音が響いた。
「……失敗か」
バルドールが難しそうな表情を浮かべ、刀を水から引き揚げる。
鍛造は失敗だった。
引き上げられた刀身には、無数の罅が入っている。
冷却よる収縮と込められた魔力に、刀身が耐えられなかったのだ。
「安定せんな……」
目下のところの一番の悩みは、鍛造の最後である冷却の工程で、素材である黒檀が耐えられないという問題だった。
デイドラの装具は、デイドラの心臓が持つ魔力が黒檀の素材と混ざり、高密度に結合することで作られる。
だが、魔力が結合するための最後の冷却の工程で、どうしても黒檀自体が耐えられなくなってしまうのだ。
「どうしたものか……」
バルドールは頭を抱える。
魔力を刀身に結合させるには冷却は必要不可欠だが、その工程がどうも安定しない。
ソルスセイムの水は冷たい。
デイドラの心臓の魔力を刀身に押し込めるには冷たい水で素早く冷却する必要があるが、あまりに急激な温度変化と魔力に、今度は刀身が耐えられないという問題を抱えていた。
肉厚な刀身を作れば解決するのかもしれないが、健人が使うブレイズソードに分厚い刀身は向かない。
「バルドールさん、ちょっといいですか?」
「ん?」
「最後の焼き入れの時、刀身を土で覆ってはどうですか? これなら冷却速度は緩和されます」
「だが、刀身に宿った魔力の方が問題だ。たとえ熱に耐えられても、魔力に耐えられるかどうか……」
「ええ、だから、冷却を段階的にやっていったらどうですか? 一度目でゆっくり魔力になじませて、二度目で一気に硬度を引き上げる。もしくは、覆う土にスタルリムの粉末を使って魔力が逃げづらく、過度に刀身内で暴れないようにする。それから、エセリウスから降り注ぐ魔力が最も強まる南中か、満月の夜仕上げを行うとか……」
健人から提示された案を、バルドールは自身の豊かな髭を摘まんでクルクルと弄びながら考え込む。
急激な冷却による金属の収縮と、デイドラの心臓が齎す過剰な魔力。これが目下のところの問題だ。
バルドールも、パッと聞いた感じ、健人の案は理に適っていると感じていた。
スタルリムは、溶けない魔法の氷と評されるほど、安定している。
元々墓荒らしを防ぐために掛けられた魔法が、大地と冬の力を長年取り込むことで作られる鉱物だからだ。
当然ながら、物理的にだけでなく、魔力に対しても高い耐性を持っている。魔力を閉じ込めるのに使える可能性は、十分あるだろう。
また、土をかぶせることで冷却速度を緩やかにする案も画期的だった。
バルドールは知らないが、こちらは元々、日本の刀鍛冶士が持つ技術である。
冷却過程で一本の刀の中に、同じ玉鋼でありながら、トルースサイトとマルテンサイトという、性質の違う二つの金属を同時に産み出すための技術。これを、健人は利用しようと考えていた。
とはいえ、スタルリムと土の配合比等は全く見当がつかない。更には、スタルリムを粉末にする工程も、相当な労力が必要になるだろう。
この辺りは、試行錯誤を繰り返すしかない。
「ふむ。では、出来る事からやってみるか……。もう一度打つぞ」
「はい」
そう言って、バルドールと健人が再び材料を用意しようとしたその時、間の抜けた声が鍛冶場に響いてきた。
「やっほー、ケント。帰ってきてたんだね。首尾はどうだった?」
声を掛けてきたのは、健人と同じく、スコール村に滞在しているカシトだった。
彼の後ろには、健人が世話になっている家の家主であるフリアと、老年のノルドの男性がいた。
その人物に、健人は内心、溜息を漏らした。この村に滞在するようになってから何度も話をしたことのある人物であるが、正直健人は苦手としている人物だったからだ。
男性のノルドの衣装は、白を基調とした毛皮の服を纏っているスコールの民とは違い、タムリエル大陸のもの。
しかも、それなりに高価な衣装であり、装身具も銀や金などをあしらったものを付けている事から、かなりの地位を持っている人物だと推察できる。
この男性の名はサースタン。
スコールの生活に興味を覚え、この排他的な村に滞在している、変わり者の歴史学者である。
「ああ、今日の晩飯の分は問題ないよ。それにしても、サースタンさんと一緒なんて珍しいな」
「まあね。なんでも、ケントに話が有るみたいだよ?」
「話?」
一体何の話だろうか。
首を傾げながらも、健人はカシトと一緒に来たサースタンに向き合う。
サースタンは健人を前にすると、その皺がれた顔に笑みを浮かべながら、一歩前に出る。
その表情には歓喜と興味、そして興奮の感情が混じっていた。
「こんにちは、スコールの英雄」
「あ、あの。その英雄ってのやめてくれません?」
「何を言ってるんだ! あの伝説の戦いを目の当たりにして、君を英雄と呼ばずに何と呼ぶ! 相対した二人のドラゴンボーン! 吹き荒れる伝説の声秘術! そして、現れた黒幕と、それを打倒した一人の戦士! ここ数百年で、いやタムリエル史を見返しても類を見ない、素晴らしい物語ではないか!」
「え、え~っと……」
「しかも、これは吟遊詩人共の脚色した物語ではない! 確固とした歴史に刻まれた物語であり、星霜の書にも記されて然るべき功績だ! 今、君についての本を執筆しているのだが、実のところ、もっともっと君の話を聞きたいと思っているのだよ」
サースタンはこのソルスセイムに滞在している歴史学者であるが、非常に好奇心旺盛な学者で、その行動力はこの島に点在する古代遺跡を何度も探索するほどである。
また、本人曰く、記憶だけで遺跡の地図を描くことが出来る程、その知識は深い。
そんなサースタンも、健人とミラーク、そしてハルメアス・モラとの戦いを、この村で目の当たりにした人物の一人だった。
当然ながら、その戦いと顛末にサースタンは興奮した。
デイドラロード打倒という歴史的な大事件。
オブリビオンクライシスに活躍したクヴァッチの物語にも匹敵する英雄譚が誕生する瞬間を、目の当たりにすることが出来たのだから。
当然、健人がハルメアス・モラとの戦いから帰還し、目を覚ましてから、サースタンは英雄の半生が知りたいと、何度も件の英雄の元を訪れた。
とはいえ、非常に好奇心の強い歴史学者ともなれば、その話は非常に長く、質問は多岐に渡る。
おまけに健人は異世界出身だ。話せない事も多い。
なので、最近ではサースタンの機関銃張りの質問に健人が回答に困り、フリアやカシトに助けを求めるのが通例となっていた。
「サースタン、今日はそんな話をしに来たのではないでしょ」
「おお、そうだった。実は、君に頼みがあってな」
案の定、質問モードになりそうだったサースタンを、付き添いで来ていたフリアが諌めた。
どうやら、今日サースタンが健人の元を訪れたのは、他に別件の用事があったかららしい。
「頼み?」
「実は、ここ最近の地殻変動の影響で、未発見の遺跡が見つかったのだ。恐らくは、古い墳墓だろう。その遺跡の探索に、ぜひとも同行してほしいのだよ」
「墳墓……」
古い墳墓。その存在を聞かされたとき、健人は心臓がドクンと、大きく拍動するのを感じた。
妙な既視感と何かがあるという予感が、脳裏によぎる。
「レッドマウンテンの噴火に伴って開いたものだろう。詳しく調べてみたいのだが、古い遺跡には危険が伴う。そこで、君に護衛を頼みたいのだ」
「……何か、遺跡に関しての情報はありますか?」
新たな遺跡に興奮冷めやらぬと言った様子のサースタン。
一方、健人は早まっていく心臓の鼓動に戸惑いながらも、急かされるように、他に遺跡についての情報が無いか、サースタンに尋ねていた。
「一度入口まで見に行った時がある。そこで、こんな碑文を見つけたよ。生憎とほとんど擦れてしまっていて、判別が出来ないのだが……」
そういってサースタンが懐から取り出したのは、一枚の羊皮紙だった。
遺跡の入り口の扉の一部を炭で写し取ったと思われるその羊皮紙には、不規則な凹凸が並び、何かを記していたと思われる様子も見受けられるが、そのほとんどが判別不能なまでに風化してしまっていた。
「ホントだ、殆ど擦れてるし、文字もよく分からないや。全然読めないね」
羊皮紙を覗き込んだカシトがそう呟く中、健人の目に一つの文字が飛び込んでくる。
風化した凹凸に隠れて、傷と見分けがつかない文字。
だが、その文字を目の当たりにした瞬間、ある言葉が健人の脳裏に浮かんだ。
「ヴァーロック……」
その文字が指し示していた言葉は、ヴァーロック。
ドラゴン語で「守護者、監視者」の意味を持ち、かつてミラークと相対した、極めて強大なドラゴンプリーストの名だった。
という訳で、空白期の事件の一つ。ヴァーロック編の序章でした。
プロット上の時系列とは、少しずれますが、ソルスセイム島での空白期で一番書いておくべきものと考えたら、このお話かと思いました。
また、ヴァーロック編すべてを書いて投稿し終わったら、しばらく時間を空けた後に第5章と第6章の間に移動させる予定です。
ただ、元々例のお話が来る前に執筆していたものなので、続きについてはいつになるのか分かりません。
本編の方も多少は書いたものがありますが、そちらもいつになるやら……。