遊撃部隊ストーム、鎮守府に着任す   作:あわちゃ

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第十話

提督「それでは、演習始め!」

 

その通信を聞いた後無線機を操作し、私達の提督のプライベート無線に切り替える。

 

赤城「提督・・・ご指示を。」

 

大将「どんな手を使ってでも勝て。そのために、わざわざ『流星』や『彗星十二型甲』、『烈風』を揃えてやったんだからな。」

 

赤城「了解しました。」

 

大将「チッ・・・金になる資材をこれだけ使ったのだからな。勝って当然だ。だが・・・特別に、勝てれば何か一つ報奨をやろう。・・・負ければ、わかっているな?」

 

赤城「もちろんです。必ず・・・勝って見せます。」

 

通信を切り、深く深呼吸をする。

 

赤城「一航戦の誇りは・・・必ず・・・」

 

そう呟いた時、肩にぽん、と手が置かれる。

 

加賀「そう気負わないで。・・・私達もいるから。赤城さんだけが責任を感じる必要はないわ。」

 

蒼龍「そうですよ~。私達一航戦、二航戦、五航戦が揃ってるんだから。どんな相手でも負けないわよっ!」

 

加賀「そうね。五航戦の子は少し頼りないけれど・・・。」

 

そう加賀さんが呟くと、先程まで疲れ果てた様子で俯いていた瑞鶴が、がばっと顔を上げる。

 

瑞鶴「加賀さん!どういうことですか!?」

 

加賀「言葉通りの意味よ。あなた達のように練度が低い空母だと、少し不安だわ。」

 

瑞鶴が悔しそうにギリギリと歯を食いしばっているが、加賀さんは嫌味で言ったわけではないと、あの子以外は分かっている。

 

五航戦の翔鶴、瑞鶴はまだ着任してから日が浅い。だから、練度を無理やり上げるため、ほぼ徹夜での訓練をさせられていた。

 

疲れで萎んでいる闘志を引き出すために、加賀さんは自分から憎まれ役を買って出たのだ。

 

飛龍「ん・・・そろそろね。」

 

気がつくと、飛龍の言う通り艦載機で攻撃可能な範囲に、鎮守府が入ろうとしていた。

 

私は弓をしっかりと構え、一度深呼吸をしてから、矢をつがえる。

 

そしてーーーー

 

赤城「第一次攻撃隊発艦!各艦も随時発艦させてください!」

 

空母s「「「「「了解!」」」」」

 

ーーーー鎮守府側ーーーー

 

ストーム1「おっと・・・レーダーに感あり。多分第一次攻撃隊が発艦したな。全員、いつでも射撃できるようにしといてくれ。」

 

俺の言葉に、操作盤をいじって安全装置を外す妖精たち。

 

まだまだ射程範囲外だが、相手が最新鋭機を装備しているとも限らない。こういう用心はしっかりしないとな。

 

ストーム1「俺もそろそろ・・・って、はええし多くないか!?」

 

先程までは遠くで三角の形だった赤の点が、既に丸い形になっている。

 

勿論、対航空戦力用にそういう距離の調整なんかはいじってあるから、丸くなったとしてもまだ遠い。だが、それでも恐るべき速さだ。

 

しかも点の数も多い。さながら巨大生物の群れみたいだ。

 

ストーム1「これは・・・まずいかもなぁ・・・。」

 

だが。

 

ストーム1「何にせよ、やれることをやるだけだ!」

 

ロックオン範囲内に入ると同時に引き金を引くと、ピン、ピン、ピン・・・と聞き慣れたロックオン音が聞こえてくる。

 

ストーム1「喰らえ!」

 

引き金から指を外すと、シュパシュパシュパァと噴射するガスの音と共に、ミサイルが飛んでいく。

 

見れば、妖精達も各々のベガルタに備え付けのミサイルを発射しているみたいだ。

 

そしてミサイルは前衛の艦戦まで飛来するとーーーー小さな花火のように、炸裂した。

 

ストーム1「よし!ぶっつけ本番だったけど、効果は抜群だな!」

 

この世界には三式弾、というものがある。

 

普通、戦艦の主砲が発射する砲弾では、艦載機は落とせない。

 

だがこの三式弾は違う。中に大量の弾子が詰まっていて、爆発した際にそれをばら撒き、艦載機を撃墜するのだ。

 

確かにネグリング自走ロケット砲は、対航空戦力の要だった。だが、それは動きも遅く図体のでかい飛行ドローンやビークルに対しての話だ。

 

下位機種では、レッドカラーですら追いつけない場合があった。

 

さらに艦載機のスピードはその比じゃない。だから三式弾の話を聞いて、工廠妖精の力も借り、どうにかこうにか今日に間に合わせたわけだが・・・大成功だったな。

 

さらにベガルタにも同じミサイルを積んである。

 

レンジャー妖精1「てーっ!てーっ!」

 

レンジャー妖精3「新兵器はすごい威力だぜ!」

 

よしよし、このまま全機撃墜・・・といきたいところだが・・・

 

ストーム1「レンジャー!撃ちまくれ!」

 

レンジャー妖精s「「「「了解!EDF!EDF!」」」」

 

流石にミサイルだけで全ては落とせない。

 

だが、お次はベガルタによる濃密な弾幕だ。こいつはどうだ?

 

リボルバーカノンを撃ちまくるをベガルタを、一応機関砲で支援する。

 

艦戦に続き突っ込んできた艦爆や艦攻も、コースを逸れたり、落とされたりで思うように爆撃が出来ていない。

 

しかし・・・・

 

ドゴォン!バゴォン!

 

全部防ぐのは無理があったか。派手に爆発してるが・・・まあそれは電磁城壁の耐久力を信じるしか無い。

 

ストーム1「なんとか第一次攻撃隊は防いだか・・・。」

 

赤い丸がレーダーから消え、三角になるのを見て俺がそう呟くとーーーーすぐさま、他の三角が赤い丸に変わる。

 

ストーム1「第二次攻撃隊か!?それにしても早すぎる・・・さてはこっちが防衛しか出来ないのをいいことに、6人とも空母なのかもなぁ・・。」

 

俺はほうっと息を吐き、再びネグリングに乗り込む。レンジャー妖精達もミサイルを再装填し、準備をしている。

 

ストーム1「ここからが正念場だ!やるぞ!」

 

そういうと、俺はネグリングの引き金を引いた。

 

 




演習で書きたいことが多すぎて、この話で終わらなくなってしまいました。次はなんとか終わらせますので、お許しを。
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