明石「ふんふんふ~ん♪修理修理~♪今日も~はっくちで~♪」
・・・なんだかご機嫌だな。
しばらく待ってるんだが、一向に俺に気付く気配がない。
仕方ない。声をかけるしかないか。
ストーム1「おい、明石。ちょっといいか?」
明石「ふわっ!?ス、ストームさん驚かせないでくださいよ~・・・。」
ストーム1「悪い悪い。さっきからまったく気づいてくれなかったもんでな。」
明石「・・・さっきから?」
ストーム1「ああ。大体十五分ぐらい前からいたんだが。」
明石「・・・私が歌ってた歌、聞いちゃいました?」
ストーム1「まあ、フルで二回ぐらい聞こえたなぁ・・。」
明石「あああっ!忘れてください!」
ストーム1「わ、わかったから落ち着け!」
明石「うぅ・・・恥ずかしいぃ・・・。」
明石が赤い顔をしているが、声が良いから聞いていて心地よかった。
まぁそれはさておき、本題に入らせてもらうことにしよう。
ストーム1「その、なんだ。ちょっと明石や夕張に用があってな。此処に来たわけなんだが・・。」
明石「私や夕張ちゃんに用事?・・・ああ、また改造とかそういうことですか?」
ストーム1「話が早くて助かるよ。俺ってさ、今海上で運用できるビークルがSDL2しかないだろ?まあ、支援で敵を倒すことはできるんだが。主力化に向けて俺自身の身も守らなきゃいけないと思ってな。」
明石「だから他のビークルを改造、しかも海上で使用できるようにしてくれ、と・・・。」
ストーム1「まあそういうことだな。」
正直、俺があの戦場で生き残れたのは、勿論男気溢れるホエールやカロンにアルテミス、ポーターズなんかのおかげでもある。
だが、身を護るということに関しては、ビークルによるところが大きい。
ベガルタやバラム、ギガンテスやグレイプ。
その装甲と火力に頼らない時なんて、なかったと言ってもいいほどだ。
しかし、EDFのビークルには一つの大きな欠点がある。
ほぼ全てのビークルに、耐水性がないということ。
うっかり海に飛び込んで、地上で運用していたデプスなんかを使い潰したこともあった。
・・・まあその辺も含めて、明石や夕張、妖精ならなんとかしてくれるだろうと期待して来たわけなんだが・・。
明石「うーん、とりあえず実物を見せてもらわないとわかりませんね。・・・棟梁も一緒に来て下さ~い!」
ん?棟梁?
ここでは人間も働いているのか?
と、考えていたのだが、呼ばれてそこにきたのは。
棟梁妖精「てやんでぃ!どうしたってんでぃ、明石ィ!」
明石「あ~それがですね、こちらのストームさんが新しくビークルを改造して欲しいと。それで、実物を一緒に見てもらいたいんです。」
髭面で、如何にも職人と言った風貌の妖精だった。
今までの妖精とは程遠い、侠気溢れるその姿に、俺が固まっていると、
棟梁妖精「おぉ、アンタがストームの兄ちゃんか!よろしくな!」
ストーム1「あ・・・あぁ、俺がストームだが・・・。」
棟梁妖精「いやぁ、あんたにゃあ感謝してもしきれねぇよ!」
突然ニッカリと笑いながら俺に頭を下げた。
ストーム1「え?何がだ?」
棟梁妖精「ま、うちの奴らを使ってくれたことだな。俺らの仕事は、言われてみりゃあ裏方よ。長年ここでやってりゃ、艦娘と共に戦ってる奴らと同じぐらい俺らの仕事は大事だってわかるんだがよ・・・。若いやつらにゃ、きりりとした顔で戦ってる連中が眩しく見えちまうんだな。」
ストーム1「なるほど。」
棟梁妖精「そうやってるとこによ、アンタが戦うための人手がいるってんで、うちの若い連中を連れてったじゃねぇか。おまけにすげぇ鎧にすげぇ武器や乗りもんまで使わせて貰ってよ・・・。奴らが帰って来た時、キラキラした目で同僚に自慢話をしていやがったよ。」
ああ、大将との演習の時にレンジャー妖精として戦ってくれた妖精達か。
確かにあの時、皆難しいことを楽しそうに覚えていったな・・。
やる気があるっていうのはいいなぁ、なんて思ってたが、そういう理由があったとは。
棟梁妖精「おまけによぉ、うちの一人は隊長なんかにしてもらってよぉ・・・。一生裏方の俺らに、夢を見せてくれた。感謝してもしきれねぇってのは、こういうわけよ。」
そこで俺も、棟梁にあわせてニヤリと笑って返す。
ストーム1「そういうことだったのか。・・・だがな、そいつらをこき使うかもしれねぇぜ?」
棟梁妖精「それこそ望むところだぃ。ドンドンこき使ってやってくれても構わねぇ。奴らも本望だろうぜ。」
よしよし、晴れて正式に人手を確保できたってわけだ。
まあそれはそれとして、本題にはいらせてもらうことにする。
ストーム1「ま、それはいいんだが、俺のビークルを改造するって話。やってくれるか?」
棟梁妖精「あたぼうよ!ここで断ったりすりゃあ男の名がすたるってもんだ!」
ストーム1「ああ!これからよろしくな!」
そして俺と棟梁妖精は、固い握手を交わす。
まあ握手と言っても、俺は棟梁妖精の手を軽くつまんだだけだが。
明石「仲が良いですね・・・。」
・・・しまった、明石がいるんだった。
明石「まあいいです、とりあえず外に行きましょうか。」
ストーム1「・・・外にも施設が?」
明石「ええ、工廠の裏には艦載機を試運転するための大きな空き地があります。そこで出してもらいましょうか。」
ストーム1「わかった。」
一応、どのビークルを改造するかは決めている。
だが、妖精の技術を持ってすれば、他の兵科の武器を大きくして載せたりできるのだろうかーーーと、そんな期待を膨らませながら、まだ日の高い外に出た。
肩には、棟梁妖精・・・いや、『棟梁』を乗せて。
もうちょっと書きたかったんですが・・・テストもあるし、これ以上投稿を遅らせるのもよくないと思いましたので、この様な中途半端な形になってしまいました。
申し訳ありません。
テストが終わり次第、続きを投稿しようと思っているので、ご容赦ください。
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