遊撃部隊ストーム、鎮守府に着任す   作:あわちゃ

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え~、大分遅れました。・・・申し訳ありません。

テストがあったり、ARKやってたり、ARKやってたりと大変でしたんですよ、ええ。

・・・ARKやばいです。フレと4人でやってるんですが、ぶっ続けで12時間とかやりました。

皆さんもゲームは程々にしてくださいね!(おまいう




第二十三話

落ち着いた無表情な顔で、一点を見つめる少女。

 

その横顔は誰が見ても端正な顔立ちだと言うだろう。

 

そして、一つ深呼吸をした後、構えた弓を引き絞る。

 

一拍置いた後ーーー

 

スパン!という音と共に矢は、的の中心に突き刺さった。

 

瑞鶴「これで十連続!どうどう?凄いでしょ?」

 

ストーム1「おぉー・・・。流石、五航戦だな。いいエイムじゃないか。」

 

瑞鶴「まあこのまま訓練を続ければ、実戦でも活躍できるわよね!」

 

ストーム1「ああ、これなら主力空母間違いなしだ。」

 

そう相槌を打ちながら、グルリと、俺と瑞鶴がいる場所を見回してみる。

 

ここは、鎮守府敷地内にある、弓道場だ。

 

一度も来たことがなかったが吹き抜けになっているお陰で風通しが良く、夏場は結構涼しそうだな。

 

そして、なぜか俺は瑞鶴に、ここに呼びつけられた。

 

先日建造され、しばらく訓練に励んでいたと聞いてたんだが・・・成果を見せるなら、軽空母の誰かか、古参の二航戦コンビに見てもらったほうがいいと思う。

 

もっとも、いろはを教えていた二航戦コンビは既に見ているだろうけど・・・。

 

瑞鶴「まあ、わざわざ来てくれてありがとね。・・・ジュースでも、奢ろっか?」

 

ストーム1「いや・・・」

 

大丈夫だ、と言おうとしたところで、通信機がピーピーと音を立てる。

 

・・・こんなことをしてくるやつは、一人しかいない。

 

ストーム1「・・・なんだよ、明石。用事か?」

 

明石「いや~、急な呼び出しすみませんねぇ。実はですね・・・」

 

明石が言うには、新兵器のプロトタイプができたから見に来い、ということらしい。

 

そして言うだけ言った後、ガチャ切りしやがった・・。

 

ストーム1「はぁ~・・・。まったく、瑞鶴を見習って欲しいもんだぜ・・。」

 

瑞鶴「え?私?」

 

ストーム1「いや、なんでもない。」

 

きちんと俺に、空いてる時間を確認しに来た瑞鶴とはえらい違いだ。

 

ストーム1「悪い、ちょっと用事ができた。工廠の方に行ってくるよ。」

 

瑞鶴「・・・あ、うん。いってらっしゃい。」

 

そういうわけで、怪訝な表情を浮かべる瑞鶴と別れ、工廠へ行くことへなったのだった。

 

 

~~~工廠~~~

 

 

ストーム1「で?何ができたっていうんだ?」

 

俺が息せき切って工廠に到着したことを知ってか知らずか、

 

明石「まあまあ、焦らない焦らない。実はですねぇ~♪」

 

・・・いつもなら許せるんだが、とてもウザい。

 

ストーム1「・・・また頬を抓って欲しいわけか?」

 

明石「えぇ!?い、いやいやそんなことありませんよ!」

 

そんなに怒らないでくださいよ~と頬を膨らませ、渋々といった様子で『プロトタイプ』とやらを取りに行ったが、文字通り呼びつけた身で何を言ってるんだか。

 

まあ、怒っても仕方ない。ああいう性格だからな・・・。

 

大きなため息を吐いたあと、椅子に腰掛けて明石が帰ってくるのを待っていると、いつの間にか妖精さんが俺の周りでちょこちょこと走り回っていた。

 

特に何というわけでもないので好きにさせていると、俺のヘルメットやバックパックによじ登ったりとやりたい放題だ。

 

それでも我慢していると、やっと明石が奥から戻ってきた。

 

明石「じゃじゃーん!これがストームさんから貰ったデータで作った『アシッド・ガン』で・・・って・・・えぇ・・・」

 

飛び出して来たと思ったら、ドン引きな表情で俺を見てきた。

 

・・・できたらこの妖精たちを引き剥がしてほしいんだが・・。

 

明石「ストームさん・・・そんな趣味が・・・。」

 

ぶっ飛ばすぞ。

 

 

明石「ふぅ。・・・妖精さん、もうこんなことしたら駄目ですからね?次は棟梁に言いつけますから!」

 

見習い妖精A「もうしわけありませんでした。」

 

見習い妖精B「もうしません。」

 

殊勝な態度で、ぺこりと頭を下げる妖精。

 

やっぱり、愛くるしいというかなんというか・・・

 

明石「・・・ストームさん、許してあげてくれませんかね?悪気があった訳ではないですし、実はこの子たち、『アシッド・ガン』の開発を手伝ってくれたんですよね。」

 

ストーム1「まあ、俺は別にいいんだが・・・ってそいつらが?」

 

明石「そうなんですよ。何というか、天才肌?ってやつなんだと思います。」

 

ストーム1「なるほどな・・・。」

 

明石「ま!それはそれとしてですね。これは無補給でも扱えるようにタンク容量を増やしまして・・。」

 

 

~~~妖精視点~~~

 

見習い妖精A「わぁ~!ついについに、わたしたちのおてつだいしたものが!」

 

見習い妖精B「あのすとーむさんに・・・はわあぁぁ・・・。」

 

見習い妖精A「これで、とうりょうさんといっしょにおしごと、できるかもしれないね!」

 

見習い妖精B「そうだね!そしたら、ついにわたしたちも・・・。」

 

 

見習い妖精A「そこ!ちゃんとしごとしなさい!サボってちゃだめよ!」

 

見習い妖精B「うーんとね、ここはこうだね。あとね、ここは直したほうがいいとおもうよ。」

 

部下妖精's「「「ありがとうございます!」」」

 

 

見習い妖精A「かがやかしいみらいが・・・。」

 

見習い妖精B「わたしたちもえりーとさんのなかまいりだね!」

 

そう言って笑い合う二人。

 

ストームが見ていれば、微笑ましいという感想を漏らしていただろう。

 

・・・だが、二人の思考はあらぬ方向へと進んでいく・・・。

 

見習い妖精A「ハッ!」

 

見習い妖精B「どうしたの?」

 

見習い妖精A「とうりょうさんって、『言われる前に仕事をやれ!』っていつもいってたよね?」

 

見習い妖精B「うん」

 

見習い妖精A「あかしさんは『今日は性能テストです!楽しみですねぇ~♪』っていってたよね?」

 

見習い妖精B「うんうん」

 

見習い妖精A「だったら、わたしたちでせいのうてすとをやろうよ!」

 

見習い妖精B「・・・それはいいかんがえかも」

 

見習い妖精A「そーときまれば、いこういこう!」

 

見習い妖精B「わかった」

 

そう言うや否や、明石が置いたアシッド・ガンに手を伸ばしーーーひゅぱ、とでも擬音が鳴りそうな素早さで自らの手中に収める。

 

そして走り出した二匹と、始まった厄介事に明石とストーム1が気づくのは、もう少し後の事だった。

 




あ、先程(9月10日)書き終わったんですが、閲覧数が1万超えてました!

ありがとうございます!これからはもちっとマジメに投稿していこうと思います。

さてさて、アシッド・ガンを持ち出した妖精さん。

またストーム1が迷惑を被ることになりそうですが・・・まあ、そこは主人公なんで仕方ないですね!

次回に乞うご期待!

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