遊撃部隊ストーム、鎮守府に着任す   作:あわちゃ

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テストなんて僕は嫌いです(当然の意思)

二日連続で寝ないとテンションがおかしくなるって学べました。

勉強はもっと前からしてないとだめですね!


第二十四話

夢を、見ていると気づいた。

 

こういうのを「明晰夢」・・・だったか?何かそんな話を第六駆の連中が話していたのを聞いた気がする。

 

そして、この夢は。

 

俺の記憶の中でも、一番印象深いものだ。

 

???「おい、大丈夫か?」

 

あれは昔、俺のことを助けてくれた人。

 

両親をアリ共に殺された時、泣くことしかできなかった俺をシェルターまで連れて行ってくれたんだったな。

 

???「・・・ほら、泣くな。助かりたかったら付いてこいよ?お前が付いてくるんなら、絶対にお前を守ってやる。そうじゃなきゃ知らん。俺だって、仲間が死んで余裕がないんだ。」

 

その人は、夢の中でもとてもカッコよくて。

 

思えば俺は、ずっとあの人に憧れてたのかもしれないーーーー

 

 

明石「・・・・さん・・・ストームさん・・・ストームさん!」

 

ストーム1「・・・んん?・・・ハッ!?俺は何を・・・。」

 

明石「まぁ~ったく、何で私が説明してるのに寝ちゃったんですか!バイザーしててわかりにくかったから、ずっと独り言言ってたみたいで恥ずかしいんですけど!」

 

むくれた顔の明石がプンスカ、という擬音がピッタリな感じで俺をなじってくる。

 

どうやら、寝てしまっていたらしい。

 

ストーム1「あ~・・・。ごめんごめん。俺が悪かった・・・」

 

よ、と言いかけて時計を見る。

 

ストーム1「お前ひょっとして、一時間も延々と喋ってたのか?」

 

明石「・・・別にいいじゃないですか。色々工夫したりしたんですからね。人の話聞かずに寝ちゃう誰かさんよりは大分マシだと思うんですけど!」

 

短い針が十二分の一、進んでいた。

 

気持ちはわかるんだけど・・・長すぎないか?まあ寝ちゃった俺のほうが悪いんだけども・・・。

 

ストーム1「いや、ほんとにごめん。今度は真面目に聞くから、続きを頼む。」

 

こういう時は、言い訳なんかせずにとっとと謝るに限る。

 

明石「しょうがないですねぇ~。ストームさんのた・め・に続きを話してあげますからね。ちゃんと聞いててくださいよ?」

 

嫌味たっぷり・・・だが俺は甘んじて耐えるしかないのだ。

 

明石「仕方ないので実物を使いましょうか。そっちのほうが早いですし、それにーーー」

 

そう言って後ろを振り向いたままの態勢で、固まる明石。

 

ストーム1「どうした?」

 

明石「ソノ・・・ナインデスケド・・・。」

 

青ざめた顔で振り返る。

 

・・・あれは心当たりがある顔だな。

 

ストーム1「心当たりがあるんだろ?・・・なんだ、まあそんな大したことじゃ」

 

明石「あの子たちが持って行っちゃったのかも・・・」

 

ストーム1「まてまてヤバいだろ!最悪誰かにぶっかけるかもしれないじゃねーか!」

 

明石「さ、探しましょう!」

 

畜生寝ちゃった俺にも責任がある!

 

こうして俺と明石は、ピンの外れたグレネードみたいなものを、誰にも気づかれずに探し出す羽目になったのだった。

 

 

~~~一方その頃~~~

 

見習い妖精A「いっくぞ~!」

 

見習い妖精B「・・・いくってどこに?」

 

見習い妖精A「う~ん・・・わかんない!でも、あかしさんにつかまっちゃわないようにとおくにいかなきゃ!」

 

見習い妖精B「わかった。」

 

人間の子供がそうであるように、子供の妖精も疲れ知らず。

 

自分の体よりも大きいアシッド・ガンを担いで走っているというのに、息切れする気配がない。

 

体が小さいので、長く走ってもそれほど距離が稼げていないのがせめてもの救いか・・・。

 

しかし、持ち出したは良いもののどうするかまでは決まっていない。

 

いや、決まっていなかった・・・と言うべきか。

 

瑞鶴「全くストームさんったら、何かも言わず行っちゃうんだから・・・。」

 

訓練を終え缶コーヒー片手に、工廠へ向かう瑞鶴の姿が。

 

見習い妖精A「・・・あっ!わたしおもいついちゃった!」

 

見習い妖精B「なにを?」

 

見習い妖精A「ずいかくさんって、とーってもがんじょうだって、とうりょうがいってたよね!」

 

見習い妖精B「・・・うん。そうこうくうぼだって、いってた。」

 

見習い妖精A「そのずいかくさんがそんしょうしたら、これがつよいってことだよね!」

 

見習い妖精B「あっ!たしかにそうだね!」

 

子供の考えることは時として残虐だ。

 

しかも悪気がない分質が悪い。

 

今回はその無邪気さが、瑞鶴を襲うことになる・・・。

 

見習い妖精A・B「「ずいかくさーん!」」

 

瑞鶴「あれ?妖精さん?なんでこんなところに・・・」

 

見習い妖精A「ずいかくさんって、とーってもがんじょうなんだよね!」

 

見習い妖精B「でねでね、さいしんえい、なんだよね?」

 

ここで「なぜこんなところに妖精がいるのか」という疑問を忘れなければ良かったのだが・・・

 

瑞鶴「まあね!私と翔鶴姉は装甲空母なんだから!」

 

小さい子にキラキラとした眼差しを向けられ、自慢にしているところを聞かれれば。

 

胸を張ってしまうのも無理はなかった。

 

見習い妖精A「じゃあ・・・じゃじゃーん!」

 

瑞鶴「随分大きな水鉄砲じゃない。明石さんに作って貰ったの?」

 

見習い妖精B「うん!」

 

見習い妖精A「ずいかくさん、これでうたれてもたえられる?」

 

瑞鶴「う~ん・・・。」

 

少し考えこむ瑞鶴。

 

瑞鶴(入ってるのは・・・色水?かけられたら色ついちゃうかな・・。でも、艤装を展開してれば最悪入渠すれば大丈夫だよね。)

 

季節は初秋、秋真っ盛りや冬なら流石に拒否していただろうが、色の問題も片付き、瑞鶴が小さな二人の挑戦を断る理由はなくなっていた。

 

瑞鶴「・・・うん、大丈夫よね!どっからでも撃ってみなさい。装甲空母の力、見せてあげる!」

 

そう言い、艤装を展開する瑞鶴。

 

見習い妖精A「それじゃあ、いっくよ~!」

 

見習い妖精B「発射!」

 

発射された酸は、瑞鶴めがけて一直線にーーーー

 

 

 

 

ストーム1「おい!今のって!」

 

明石「悲鳴・・・!あの子たち、ついに・・・」

 

ストーム1「まだなんかやったって決まったわけじゃねーだろ!行くぞ明石!」

 

明石「はっ、はい!」

 

明石にはああ言ったが、俺も心配でならない。

 

あのアリの酸を参考にして作られたアシッド・ガン・・・もしその威力を、工廠班が完全に再現していたとしたら・・・。

 

例え艦娘でさえ、艤装が無ければ耐えられないだろう。

 

明石「確か、この辺りで・・・。」

 

全力ダッシュで悲鳴がした場所に辿り着き、辺りを見回すとーーー

 

ストーム1「おい、あれ!」

 

誰かが倒れているようだ。

 

物陰に隠れていてよく見えないが、あれで間違いないだろう。

 

急いで二人で駆け寄る。

 

そこにいたのは・・・

 

瑞鶴「あ~、びっくりしたぁ・・・。・・・はぇっ!?」

 

ストーム1「ず、瑞鶴・・?」

 

しばし時が止まり、そして。

 

瑞鶴「・・・・。」

 

胸元を隠し、耳まで真っ赤にした瑞鶴がスックと立ち上がる。

 

瑞鶴「ストームさんの・・・」

 

ストーム1「いや、その・・・悪かっ」

 

瑞鶴「バカぁっっ!」

 

ストーム1「グハァッ!?」

 

中破レベルの損害を受けていたとはいえ、艦娘の遠慮なしの一撃・・・それは、俺の意識を刈り取るのに十分な威力だった。

 

気絶する前ーーー最後に頭に浮かんだのは、たった一つ。

 

ストーム1(・・・・なんで俺だけ・・・)

 

 

 

 

 

 

 




はいっ!と、いうわけでサンダーしたのは瑞鶴でした。

自分で書いてて思いましたが、ストームただの役得ですねこれ。

・・・あとまあ断っておきますが、僕瑞鶴持ってないんですよ・・・。

なので、セリフ回しがおかしいかもしれないんですけど勘弁してください。

そして次回は、ストーリーを進めたいと思います。

乞うご期待!
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