遊撃部隊ストーム、鎮守府に着任す   作:あわちゃ

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第四話

砲兵隊妖精「もぐもぐ」

 

ストーム1「お前お菓子食うのな・・・てか出れるんなら戻ったりしねぇの?」

 

砲兵隊妖精「もぐもぐ・・・ごっくん。もしゃもしゃ・・・」

 

ストーム1「食ってないでなんか言えよ!」

 

あの後、自室に戻った俺は、間宮という艦娘が差し入れに来てくれた羊羹を食おうとしていた。羊羹は好きだから、いそいそと切り分けていたわけだが・・・

 

こいつが物欲しそうな目でこっちを見てきていたんでね。断れなかった。

 

砲兵隊って言っても見た目はちっちゃい女の子だからなぁ。艦娘と一緒で皆性別が女の子なのか?

 

まあ、俺も食うとするか。

 

ストーム1「うん。美味いなこれ。」

 

すっきりとした甘みとスルッと喉を通り抜けていくなめらかな喉越し。これ結構高いんじゃないのか・・?

 

ストーム1「で、さっきから無言で食ってるけど。戻れるの?戻れねぇの?」

 

砲兵隊妖精「もぐもぐごっくん。これは失礼。あまりにも美味しかったもので。」

 

ストーム1「で、どうなんだ?」

 

砲兵隊妖精「あ、あの通信機の中に入ってるんです。戻れますよ。でもなかなか窮屈なもので・・・まあ、あなたが戻れというなら戻りますけど。」

 

なるほど・・・モン○ターボールみたいなもんか。まあ、あんまりそんなとこに入っててもらうのも、なんか可哀想だな・・・

 

ストーム1「まあ、その・・・そんな劣悪な環境に居てもらうわけにはいかないからな。こっちに出てきててもいいぜ。」

 

砲兵隊妖精「身に余る光栄です!ストーム1に敬礼!」ビシッ

 

ストーム1「お、おう。どういたしまして。」

 

と、そんなこんなとやっていると、

 

???「あら、いたのね。早くきなさいったら!もう準備は出来てるのよ!」

 

ストーム1「お、おう?」

 

灰色と言えばいいのか、そんな髪色をした少女と、

 

???「あら~霞ちゃん。男の人とは提督としか話したことがないから、照れてるのね~」

 

かなり長い茶髪をおろしている少女がドアをバタンと開け、入ってきた。

 

霞「そんなこと無いわよ!うるさいわね!」

 

霞と呼ばれた少女は、顔を赤くして噛み付く。

 

ストーム1「誰だ?」

 

???「あら、自己紹介まだでしたかー。私、荒潮です。」

 

荒潮「で、こっちのが霞ちゃん。」

 

霞「霞よ。準備は出来てるわ。ついてらっしゃい。」

 

砲兵隊妖精「荒潮さんに霞さんですね。よろしくお願いします。」

 

荒潮「あらあら、妖精さんですか~。よろしくね。」

 

砲兵隊妖精「はい!」

 

荒潮が砲兵隊妖精の頭を撫でたり、頬をつついたりしている。俺も今度してみようかな・・・。癒やされそうだ。

 

まあ、それはそれとして。

 

ストーム1「霞、準備ってなんだ?よく・・わからないんだが。」

 

霞「そんなこともわからないの?全く・・・あんたの歓迎会以外、何があるのよ。」

 

ストーム1「俺の歓迎会?本当か?」

 

霞「他はどうか知らないけど、ここじゃ新しいのが来たら、歓迎会をすることになってるのよ。ほら、早くついてきなさいな。」

 

ストーム1「そうか・・・それは嬉しいな。歓迎してくれてるってことだろ?」

 

霞「ふんっ。少なくとも私は、弱いやつは歓迎しないからね。」

 

そう言って、霞はぷいっとそっぽを向く。

 

俺、なんかまずいこと言ったか?

 

ストーム1「悪い、霞。あいにく女性経験は無いに等しくて・・・気に障るようなことを言ったのなら謝る。」

 

霞「・・・・・」

 

俺・・・何したっけ・・・

 

と、俺が途方にくれていると、荒潮が助け舟を出してくれた

 

荒潮「ストームさん、気にしなくていいわよ~?霞ちゃんは照れてるだけだもの。」

 

霞「・・・ふんっ!」

 

そのままズンズンと廊下を歩き出す霞。図星だったようだ。

 

ストーム1「荒潮、ありがとな。」

 

荒潮「いえいえ、気にしなくていいわよ~。困ったことがあったら、なんでも言ってね~?」

 

ストーム1「ああ、そうさせてもらう。」

 

荒潮「うふふ、じゃあ行きましょうか~。」

 

そして、俺と荒潮(と荒潮の肩にいつの間にか乗っていた砲兵隊妖精)は、霞を追いかけて廊下を歩き出した。

 

さて・・・どんな挨拶をしたもんかな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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