ーーーー大本営 会議室ーーーー
元帥「さて・・・提督君。納得のいく説明をしてもらおうじゃないか。」
提督「説明も何も・・・ただ、ストームが呼んでやらせただけじゃないですかね。それ以上は俺にもわかりません。」
俺は今、大本営に呼び出され会議という名の尋問を受けている。理由は・・・何を隠そう、ストームの件についてだ。
昨日の戦果報告で確認されたワケだが、敵偵察艦隊が撃破された位置と、対空レーダーにより無所属の違法航空機が確認された位置が一致したらしい。
そしてそれが、ウチに新たに入った新戦力に関係するということで、わざわざ会議を開いてくださったってわけだ。
大将「ふざけるな!一兵器に過ぎないやつが航空機による支援攻撃だと!?戯言にも程がある・・・。さっさと白状すれば、最前線に左遷で済むぞ。」
ん?
提督「大将・・・今、兵器と仰っしゃりましたか?」
大将「ああ。艦娘など、兵器に過ぎん。いくら心を持っていようと所詮は使い捨てだ。あんな役立たず共に何を遠慮する必要がある?」
ぐっ・・・・
俺は拳を固く握りしめ、今にも殴りかかろうとする自分を抑える。
あいつらが使い捨てだと?喜び、悲しみ、怒る。そんなやつらがただの兵器だと?
俺はそうは思わない。あいつらは人間だ。いくら深海棲艦と同じような力を持っていようが、女の子なんだ。
でもここで大将を殴れば・・・俺は左遷。あいつらは全員解体。そんなことがあってはならない。させない。
少将「た、大将。いくらなんでも言いすぎではないですか?」
すると大将は、下卑た笑みを浮かべ、椅子にもたれかかる。
大将「ふん。提督、お前が何をやろうが俺は知らん。だが何かあったときには・・・最悪、消えてもらうことになるかもしれん。その時は覚悟をしておくといい。」
提督「もちろんです。何があろうが、俺が責任を取ります。それで今は、手を打ってもらえませんか?」
ふぅ・・少将が助け舟を出してくれてよかったぜ。あのまま言わせておけば、殴りかかってたかもしれん。
元帥「わかった。何かあれば提督君が責任をとる・・・それで、いいんじゃな?」
俺がコクリとうなずくと、元帥は皆を解散させた。俺も部屋を出ていこうとすると、
元帥「君がそこまでして、ストームとやらを庇うのは・・・君の経歴と何か関係しているのかね?」
提督「すみません・・・ノーコメント、と言うしかありませんので。では、失礼いたします。」
俺は足早に、会議室を後にしたのだった。
明石「それでは~」
夕張「成功を祝しまして!」
明石・夕張・ストーム1「「「かんぱーい!」」」
ここは居酒屋鳳翔。夜中に鳳翔がやっているという。今回は工廠担当の明石や夕張と、「成功を祝して」飲みに来ているのだ。
俺は出撃するまでの数日間、無為に過ごしていたわけじゃない。明石と夕張、そして妖精さんと頭脳労働をしていたからだ。
というのも、俺が要請に使う発煙筒だの要請弾だのは、海上ではいかんせん使いにくい。そこで思いついたのが、いっそ全部リムペットガンみたいにすればいいんじゃね?ということだ。
ああいうふうにくっついてくれれば要請も格段にしやすいからな。
見ての通り妖精さんの不思議技術のおかげで大成功。これで俺も、海上でエアレイダーとして活躍できるってわけだ。
とまあ、酒盛りを始めてから1時間。まだまだ話題は変わらなかった。
明石「いや~ほんとよかったですね!あ、鳳翔さん、からあげくださ~い。」
夕張「ほんとよねぇ~・・・私ほぼ徹夜だったんだもの・・・あ、枝豆追加で~」
おっと、この二人も随分頑張ってくれてたんだった。まあその対価として、今度買い物を全部奢らさせることになったんだが。
ストーム1「ほんとありがとな。二人のおかげで、俺も活躍できる。」
明石「いやいや~、それが私達の仕事ですから!それに、見たこともない機械に触れて、心が踊りましたよ!」
夕張「あ~確かに。ストームが持ってるのって、私達が見たこと無いものばかりだったもんね~。」
ふんぞり返る明石を、ちょっとからかいたくなった。
ストーム1「仕事ってんなら、ボーナスはいらないな。今度のショッピングは無しで・・・」
明石「い、いや!でもあれは時間外労働もあったから!そんなこといわないでよぉ!」
ストーム1「冗談だ冗談。さすがにそんなことするほど鬼畜じゃないさ。」
夕張「それ、ほんとですかぁ~?」
ストーム1「ああ、EDFの誇りにかけて!」
夕張「その割には、私のタンクトップの胸元、チラチラ見てましたよね?」
んん?な、なんのことかなぁ?
ストーム1「ん~なんのことか俺にはわからないな。鳳翔、ビールもう一杯お願い。」
明石「ストームさんそんなことしてたんですか?やっぱり男の人は・・・」
ストーム1「仕方ないだろ男なんだから・・そもそもそんな格好でいるのが悪いと俺は思うぞ。」
夕張「またまたそんなこと言って・・見たいって言えば、見せてあげたかも知れないのに・・・」
ストーム1「冗談はやめろ。というか、酔ってるだろ夕張。」
夕張「そんなことありませんよぉ~」
とかなんとか言いながら、いつの間にか夕張の横にはお銚子が何本も転がっている。
明石「ああ・・・夕張ちゃん、たくさん飲んですぐに寝ちゃいますからね。私が運んでおきますよ。」
ストーム1「いや、さすがに明石に運ばせるってのはちょっと・・・」
明石「・・・変な噂が立っても知りませんよ?」
ストーム1「明石・・・頼む・・・。」
明石「最初からそう言えばいいんですよ。」
そこに、鳳翔が注文のものを持ってきてくれた。
鳳翔「からあげに、枝豆におビール・・・あら、夕張ちゃん寝ちゃったんですね。」
明石「あ、私が後で運びますから。お構いなく。」
鳳翔「はい、わかりました。ごゆっくり。」
ふぅ・・・まあ今は、このつまみで一杯やるとしますかね。
そう思い、俺はからあげを口に運んだ。
そろそろ先行き不安になってまいりました。(何も考えてない作者のせい)