遊撃部隊ストーム、鎮守府に着任す   作:あわちゃ

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第八話

間宮「ありがとうございました~。」

 

いつもどおり、食堂で食事をした後、自室に戻り、クローゼットを漁る。

 

何度か駆逐艦達と哨戒任務をこなしたので、次から俺はある程度練度が高い艦娘が派遣される海域での任務に従事することになった。

 

提督「その前に、体はしっかり休めておいたほうがいい。」

 

と、いうわけで、俺は一週間ほどの休暇をもらえたというわけだ。

 

ストーム1「さて、何着ていくかな・・・」

 

なので、あの二人との約束を果たすことにしたのだ。

 

ストーム1「これとか、どうかな?」

 

砲兵隊妖精「いいとおもいますよ~♪」

 

ストーム1「そうか・・・ってか、なんか嬉しそうだな。」

 

砲兵隊妖精「もちろんです!私も連れて行ってくれますよね?」

 

ストーム1「あ、ああ・・・でも、人が多いところでは顔とか出すなよ。」

 

砲兵隊妖精「Sir,Yes Ser!」

 

・・・心配だ。

 

そんなこんなで準備をして門まで出ていくと、すでに二人はそこにいた。

 

明石「あ、ストームさん!今日はよろしくお願いしますね!」

 

ストーム1「よろしくってなんだよ・・・」

 

夕張「もちろん今日は奢ってもらいますからね~。そもそも、頑張ったのは私達ですから。」

 

明石「そうそう!」

 

いつもの制服とは違う、私服というのもなかなかいいもんだな。二人ともその辺は気を使ってるのか、センスいいし。

 

ストーム1「さて、行くとするか。ところで、どうやって行くんだ?」

 

明石「あ~・・・それなんですが・・・」スマホミセル

 

ストーム1「はぁ!?バス会社がストライキ・・・。どうりでこないはずだ・・・」

 

夕張「どうしましょうかね~・・・。」

 

本来なら、鎮守府前を通るバスに乗って行くつもりだったらしいんだが・・・仕方ない。

 

ストーム1「じゃあこれで行くか・・ほい。」

 

俺がカプセルをぽいと投げると、そこからSDL1が現れる。

 

明石「えぇ!?今のどうやったんですか・・」

 

ストーム1「こいつは地下作戦仕様なんだがな。俺にもよくわかんねぇ。」

 

なんとかボールのホイ○イカプセルみたいだが、どうなってるのか見当もつかない。装備を支給してくれる戦術士官に一度聞いてみたが、極秘ということらしい。俺にもできたら便利だったんだけどなぁ~・・・。

 

夕張「でもこれ、この前使えないって言ってませんでした?」

 

ストーム1「まあ、戦闘に使うんだったらな。移動手段として使うだけなら、大分使い勝手はいいぞ。」

 

夕張「なるほど。」

 

横に一人、後ろに一人乗せられるし、スピードも申し分ない。なんだかんだいって、移動手段としては優秀なんだよな。

 

ストーム1「よしいくぞ。ちゃんと掴まっとけよ!」

 

明石「掴まっとけって・・・うわぁああぁ!?速くないですかぁ!?」

 

呼び出したのは勿論バーストターボ。これなら、すぐに目的地に着きそうだ。

 

ーーーー十五分後ーーーー

 

明石「うぇぇ・・・吐きそうです・・・。」

 

夕張「私も・・・」

 

ストーム1「・・・すまん。」

 

十五分後、俺たちは新装開店したというデパートに着いた。のだが、バーストターボは流石に早すぎたな・・。

 

大人しく、初期型にでもしておけばよかった。

 

ストーム1「とりあえず、これでも飲んどいてくれ。」

 

俺が自販機で買ってきた水を飲むと、二人は少し落ち着いた。

 

明石「・・・もしかして、帰りもあれなんですか?」

 

ストーム1「帰りは初期型にしておく。」

 

やっちまったか・・・と思ったが、いざ店内に入ってみると、

 

夕張「明石、これなんてどうかしら?」

 

明石「いいんじゃない?夕張、私はこれなんかもいいと思うんだけど。」

 

夕張「いいわね~それも!」

 

特にそんなこともなく、俺そっちのけで服を見始めた。

 

まあ、鎮守府じゃあ制服や、無地のシャツなんかしか売ってないからな。こういう時でしか買えないんだろう。

 

砲兵隊妖精「私も服、ほしいですね~。」

 

ひょっこりと顔を出した砲兵隊妖精が、二人を見ながら言う。

 

ストーム1「う~むお前の服って言ってもなぁ・・・おもちゃ売り場でも見に行ってみるか?」

 

砲兵隊妖精「了解!」

 

服選びに夢中な二人はとりあえず放っといて、二階のおもちゃ売り場を目指す。

 

俺が思いついたのは、着せ替え人形の洋服だ。あれなら、いけるかと思うんだが。

 

ストーム1「ここのどれでも、一つ買ってやるぞ。てか、種類多いな・・・。」

 

砲兵隊妖精「わぁ~!いろいろありますね!」

 

こいつは時間がかかりそうだ・・・

 

ーーーー一時間後ーーーー

 

ストーム1「お前ら・・・買いすぎだろ・・・」

 

明石「お礼に奢るって言ったのはストームさんなんですから。いいじゃないですかぁ~。」

 

夕張「そうそう。」

 

こいつら・・・・。

 

砲兵隊妖精「買ってくれてありがとうございます。大事にします。」

 

あぁ~・・・癒やしだわこいつ・・・。

 

すっかり軽くなった財布との中身を見て落胆する俺を尻目に、二人はぺろぺろとアイスを食べていた。

 

明石「いや~しかし、ストームさんもすっかり丸くなりましたね~。」

 

夕張「ほんとよね。最初なんかすごかったもん。」

 

ストーム1「ん?どういうことだ?」

 

明石「え?気づいてなかったんですか?」

 

夕張「私達が身体検査した時、すごい目つきも鋭くて、常に周りを警戒してるって感じでしたもんね~。」

 

ストーム1「そ、そうなのか・・・」

 

明石「まあ今は、そんなことありませんけどね~。」

 

思えば、向こうでは一年ほど戦ってばかりだった。いつ何時、出撃命令がでるかわからない状況で、知らず知らずのうちにそうなっていたのかもしれないな。

 

夕張「これおいしいわね。」

 

明石「私もう一つ頼んじゃおうかな~。」

 

向こうじゃ、どうなんだろうな・・・ブレインも落としたし、フォーリナーも撤退してるだろう。もう復興は始まってるかもしれない。

 

なら、今度はこっちの平和を守るのが俺の役目だ。これからも・・・頑張ると、するかな。

 

俺はそう、決意を固めた。

 

そして帰路につくころには、俺の財布はカラになっていた。

 

 

 

 

 

 




さてデート回にしてみたかったんですが・・・だめですねこれは・・・
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