バトルスピリッツ スターティング・ゼロ   作:謙虚なハペロット

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最近投稿ペースが遅くなってきとります。
ちょっと新弾とか出てくるタイミング早すぎやしませんかねぇ…。



新しい風と第二の風

「ちっくしょ〜、あと一手押せなかったかぁ…」

「あ、危なかったです…!」

 

 初の赤と青混合試作デッキの初戦は黒星。あとデッキ1枚にまで追い詰めたが、敢え無く返されてしまった。仕方ない、また見直しと行こう。まだまだ改良の余地はあるからな。

 

「惜しかったねお姉ちゃん」

「残念無念だ」

「でもさすがだね。いざって時に切り札を引く力」

「そりゃ偶然だよ」

「そうなか? “カードバトラーのドローはいつも必然”って誰かから聞いたことあるんだけど」

「なんだ右手が光るのかそれ」

 

 しかし琥珀のデッキ、使ってる本人には悪いが似合わないようなテクニック系?の面白いデッキだな。

ブレイヴをスピリットとしてぶつけてくるとは。

 

「コハクのデッキは祐依さんから教わって作りました!」

「へぇ、祐依直伝なのか」

「《月影の剣聖アマルティア》を使いたいって言われたから、無理の無い感じでね」

 

 なるほど。祐依直伝となれば強いのも頷ける。祐依本人は「まだ甘い」と辛口だが、これが更に強くなるとしたらどうなるんだか。

 

 

「差し入れだよ〜。おっ、バトスピやってたのかい」

「あ!お母さん!ありがとう!」

 

 すると、先程の女性マスターさんが飲み物やお菓子を持ってきてくれた。ありがとうございます。

…って、琥珀のお母さんだったのか。

 

「あいよ、ここ置いとくからね。悪いねぇ悠姫ちゃん、娘に付き合わせちゃって」

「いいえ。とても参考になりました」

「琥珀のが参考に…。恐れ多くてこっちが申し訳なくなってくるよ」

 

 ケラケラと笑い片手でポンポンと隣にいる琥珀の頭を叩く琥珀のお母さん。意外と豪快な人なのかな。

 

「もー!お母さんったらー!」

「はははっ。まったく、その声のデカさは旦那の血かねぇ」

「それはお母さんでしょー!!」

「この母ががさつだってのかい!私ほどおしとやかな母はいないよねぇ祐依ちゃん!」

「そうですね」

 

 祐依、口元は笑ってるんだが目が笑ってない。これはうちの母が今みたいな冗談を言ったときにする生温い目だ。

 

「あははっ。まぁ悠姫ちゃんも祐依ちゃんも、娘のことよろしく頼むよ。悪い子じゃないがちょっとうるさいけどね」

「お母さん一言余計だよー!」

 

 

 その後、琥珀と3回程バトルした。その3回中1回だけ勝てた。勝因は《アルティメット・ジークフリード》と《アルティメット・キャッスルゴレム》が並んだ事。

《アルティメット・ジークフリード・ベビー》の自爆特攻から《アルティメット・ジークフリード》、《ライオット・ゴレム》の削りからの《アルティメット・キャッスルゴレム》と…。なかなか難しいな。

 

 

 

「——てな訳でした」

『ふむ…、噛み合わせがイマイチだったか。まぁお互いやることがまるで違うから仕方ないと言えばそうなんだけど』

 

 その日の夜、提案から作成まで力を貸してくれた麗奈さんに報告を兼ねて話をしている。あ、番号とアドレスは交換済みだ。

 

『となると…。デッキ破壊より、コスト参照破壊の方が良いね。』

「破壊、となると…」

『デッキ破壊を二の次として、スピリットの破壊を主とした感じだよ。一番は<異合>、次に<闘神>、』次点で<造兵>、<獣頭(じゅうとう)>かな』

 

 なるほど、それなら赤と噛み合いそうだ。

 

『しかしねぇ…。それを合わせるとなるとデッキが数弾昔のデッキになりそうなんだよね』

「…どれくらい逆行しそうなんです?」

『え〜っと……あ、ごめんよちょっとそこのカードケース取ってくれないかな? ……ありがと。……今の弾がBS24だから…、14弾前。《星座編》初弾【八星龍降臨】とその時に出たスターターデッキ【太陽の合体ドラゴン】ぐらいのを漁る必要が出てくるね』

「一旦プランは凍結でいいですか?」

『あっはっはっ!まぁそうなるよねぇ』

 

 …そんな前の弾のを探してデッキに〜とか頭も財布もパンクしそうだ。調べて参考にならなりそうだけど。

 

『………ん?…はいはい。すまない悠姫君、仕事が来てしまったよ』

「あ、はい。長々と話して申し訳ないです」

『畏まる必要なんか無いよ。私と悠姫君の仲なんだから』

「恐れ入ります」

『ではまたね。次会うときは“新しいデッキ”を見せられると思うよ』

「楽しみにしてます」

『ふふっ。それじゃあね』

 

 通話終了。次に会うときは麗奈さんの新デッキか…。私もその時にはどんなデッキで挑もうか。

 

 

 

「——お姉ちゃん、起きてる?」

「ん?祐依? どうぞ」

 

 麗奈さんとの話も終わり、試作のデッキをどうするか少し悩んでたところ、祐依が来た。静かにドアを開けお邪魔しますと言い入室してきた。

 今の祐依は長い髪をそのままにラフな格好をしている。部屋着ってやつだな。…それと何やら手に色々持ってきている。

 

「ちょっといいかな」

「どうした改まって」

「うん。……その……」

 

 何だちょっと言いにくそうにもじもじして。そんな可愛い姿を見せて私をふやけさせに来たのかな?

 

「あ…あのね…?」

「?」

「お姉ちゃんと一緒に…、で、デッキ、作りたいなって……」

「……なるほど」

 

 顔までほんのり赤くして、うちの妹は犯罪級の可愛さだな。

 詳しく話を聞くと、私が麗奈さんや皆と一緒にデッキを作ったことに少しヤキモチを妬いたらしい。バレたのならもういい。私も一緒にデッキを作りたいと。

 

「ふふっ、分かった。一緒に作ろうか」

「…っ! うん!」

 

 祐依がこんな満面の笑みで頷く姿を見たな。今日は妹の事を良く知れた一日だ。

 

 

「で、どうする?」

「黄色デッキを作ろうかなって思ったんだけど…」

 

 祐依が持ってきたカードケース(長方形のプラスチックケース。カードを沢山容れられるもの)には黄色のテープが貼ってあり、これには黄のカードが満載されているよう。

 

「お姉ちゃんは今までどんな黄色とバトルしたかな」

 

 えっと、今日入れて3回だよな……。

 

後輩の“有栖川 洋子(ありすがわ ようこ)”の『ベヒモスデッキ』

今日バトルした“月宮 琥珀(つきみや こはく)”の『黄軸ブレイヴ』

 

「洋子ちゃんは“<想獣>”、琥珀は大まかに“黄の<剣使>”だね」

「あと…」

「あと?」

「ショップバトルで会った“ホムホム”って人の“<天霊>”っだったかな」

「っ!?」

「あの人めっちゃ強かったなぁ…。何故かまだ出回ってないUヴァリエルとか使ってたし、何者なんだか…」

「あ、ま、まぁ…<天霊>ね。なら主に黄色として挙げるなら

 <導魔(どうま)>、<戯狩(ぎしゅ)>、<四道(しどう)>、<歌鳥(うたどり)>、<楽族(らくぞく)>、最後に<詩姫(ディーバ)>だね」

 

 …? 何かしどろもどろになってるがどうしたんだ?

 

「で、でね? お姉ちゃんに何が良いかなって考えたんだけど、今オススメできるってなったらこの<天霊>と<想獣>かな。<詩姫>も……これはいいや」

「ふむ。じゃあこのどちらかがいいんだな?」

「うん」

「…<詩姫>ってたしか璃恵から『01から出た新系統でアルティメットのサポートが多い』とか聞いたけど」

 

 それを聞いて祐依が何とも言えないような困った表情をした。そこに興味持ったか…みたいな。

 

「あー…うん…。お姉ちゃん、残念だけどやっぱり黄色はまた今度にしよう」

「急だな」

「黄色を組むのはもう少し待とう。色々パーツが欠けてるから…」

「ふむ…。じゃあどうする?」

「それじゃあ……“緑”にしよっか。疾風のゼロデッキがあるんでしょ?」

「ああ。…あれ?璃恵から聞いたのか?」

「お姉ちゃん、家に帰ってきたときリビングのテーブルに置きっぱなしにしてたじゃない」

「……そういえば」

 

「そそっかしいんだからお姉ちゃんは。

 じゃあ始めよう。お姉ちゃんに私の“とっておき”をあげるから」

 

 

 

———次の日。月曜夕方のホームルーム後。

 

「悠姫ィ〜♪祐依ちャ〜ん♪寄り道してショップ行こうゼ〜♪」

「あ、ごめんなさい璃恵さん。私とおね……姉さん、生徒会のお手伝いすることになってるんです」

「げッ!マジで〜?」

「悪いな。彩音や真桜によろしく言っておいてくれ」

「ちェー。…ならさ、夜お宅にお邪魔してイイかナ?」

「言わなくてもくるくせに。良いよな?祐依」

「ちゃんと正面から来ればいいですよ」

「ヤター♪」

 

 家に来る許可を取るやいなやすっ飛んで教室を出て行った。私と祐依がいるなら付き合いたいが、余計な事になると厄介だから即逃げるんだとさ。

 

「うふふ。相変わらず仲が良いんですね」

「あ、桜さん」

 

 璃恵に若干呆れていたら、うちの教室に間燈(まとう)さんがやってきた。

 

「白鐘さんが先にお帰りなったということは、お姉様と祐依さんは生徒会のお手伝いですか?」

「そう。…でさ、今更何だがいい加減その“お姉様”って呼び方止めない?」

「イヤです♪」

「………」

 

 …ちゃっかりしてんな相変わらず。

 間燈さんは私達の同級生だってのは話したよな。それは小学生時代から一緒だったりする。私、祐依、璃恵、間燈さんはここの中等部一年までは一緒だったんだが、成績優秀でお嬢様のため二年のときに離れてしまった。

それでも一緒になって囲んで弁当突いたり、遊びに行ったりと、ちゃんと交遊はある。

 個人的に間燈さんの欠点を上げるなら茶目っ気に頑固なところ。…言ってる意味はさっきのやりとりで何となく把握してくれるとありがたい。

 

「あ。そうでした。お二人に伝言を頼まれまして」

「伝言? 誰からだ?」

「生徒会長の“赫蓬院(かほういん)会長”からです」

 

 会長自ら伝言…? あの人なら教室に乗り込んでくるや良く通る声で「悠姫さん!祐依さん!璃恵さん!生徒会からの連絡です!!」とかやりそうだが…。前に2、3回それをやられたからな。

 

「『所用が入ったため集会は無し。代わりに副会長の天音と会計の総務の“碧(へきる)”の手伝いをお願いします。悠姫さん結婚しよ』とのことです」

「最後絶対捏造ですよね」

「さぁ…何の事でしょう。私は一語一句正確にお伝えしただけですよ?」

「伝言捏造止めーや」

「バレましたか♪」

「当たり前だっての…」

 

 

 ——伝言の内容は、“凰空 天音(おおぞら あまね)”副会長と“佐々森 碧(ささもり へきる)”総務のお手伝い。本来は生徒会会長の“赫蓬院 マリア”会長が凰空先輩と佐々森先輩と三人でやる仕事らしいが、生憎マリア会長が抜けてしまったため、私達が二人の補佐という事に。

 そして、間燈さんと別れ、指定された場所へと向かった。

 

「間燈さんのあれは何とかならんもんかねぇ」

「冗談でやってるんだし、可愛いからいいんじゃないかな」

「あの冗談か本気なのか判らない茶目っ気を?」

「あはは…」

 

 

 

「おっ、来た来た」

 

 指定された場所は一階の渡り廊下付近。既に凰空先輩と佐々森先輩が待っていた。

 

「お疲れ様です」

「うん。お疲れ。すまないねぇ呼びだしちゃって」

 

 片手を軽く上げ挨拶を交わす凰空先輩、佐々森先輩は軽くお辞儀する。

 

「早速ですが今回の内容を説明します。始めにこれを付けてください」

「は、はい」

 

 佐々森先輩から渡されたのは生徒会と書かれた腕章。これを左腕にっと…。

 

「私達は今から不正に存在している部活を取り締まりに向かいます」

 

 取り締まりって、手伝いとはいえ外部の私らがやってもいいのか?

 

「では行きましょう。時間が惜しいので」

「ごめんね碧せっかちでさ」

「…副会長」

「はいはい。んじゃ二人ともよろしく」

「はい」

「…はい」

 

 そして四人で移動開始。…うちに不正規の部活なんかあったんだ。そういうのって漫画かアニメぐらいなもんかと思ってたけどなぁ。この生徒会相手に申請を出さずにやるってなかなか肝が据わってるのか何なのか。

 

「………」

「姉さん、『不正規の部活とか会長なら面白がりそう』って思ってる?」

「えっ!?」

「そう見えたから」

「はははっ!実はその通りなんだよ」

「マジだったんですか…」

 

 しょうがないよねぇまったくと言って笑いながら肩を竦める凰空先輩だが、佐々森先輩は溜息をついた。…あの人は。

 

「…会長にも困ったものです」

「それは昔からでしょ」

「最近は特に顕著です。今回のだって…」

「はいはい愚痴は後で聞くから」

「愚痴るほどなんすか」

「それはもう…!」

「その話は後だって。あー今から行くとこなんだけど——」

 

 ……その部活、茶道部を乗っ取って“優雅部(ゆうがぶ)”と名称を変えて何かと自由にやっているらしい。

 

「学校施設の私物化・占領、茶道部の部費の私的利用、注意勧告の無視。……会長への侮辱など」

「最後のは私怨だから気にしないで。まぁとにかくその優雅部を説得して解散させるのが目的ってわけさ」

 

 なるほど…。上手く行けば、あ、いや上手く行かせるのが目的か。しかし相手はあの会長をバカにするらしいし、一筋縄ではいかないよな。一筋縄で行くなら私ら必要無いだろう。

 

 

 

「はい現場到着」

 

 着いた教室のプレートには

 

 [茶[優■雅部]室]

 

 と、紙とセロハンテープで雑に貼っつけてあった。しかも優雅の雅の字を間違えたらしくぐしゃぐしゃと潰してる。

 

「……優雅とは」

「優雅部の程度が知れますね」

 

 とにかく入ろう。凰空先輩がドアをノックし、返ってきた返事で改めて入室する。

 

「失礼。生徒会でーす」

「あら。凰空先輩、佐々森先輩。どのようなご用件で?」

 

 中にいたのは一人だけ。…高等二年生か。

 

「……“琴識(ことしき)さん”は」

「部長は只今留守にしています」

「あれー? 事前に来るって通達してたんだけどなぁ?“鈴枝(すずえだ)さん”?」

「申し訳ありません。その代わり副部長である私が用件を承りますよ」

「話になりません」

 

 どうやら件の部長は留守らしく、対応したのは副部長だという人。…私でも分かる。ちょっと小馬鹿にされてる感じがするんだ。

 

「もう一度聞きます。琴識さんは」

「おりません」

「………」

「………」

 

 …沈黙が続く。相手方は笑顔を崩さない。つまりとっとと帰れと言うのか意地でもいないと言うのか。

 

「埒が明きません。琴識さんに連絡を取ってください」

「いたしません」

「っ…!」

「碧、抑えて。…どうしたら琴識さんに会えるかな?」

「……ふむ」

 

 …帰りたい。まさかこんなギスギスした空間から解放されたい。口挟む空気じゃないし、祐依は表情こそ普通だが完全に興味を失った、こいつら面倒だなぁって顔してる。…祐依がチラリとこちらを見て小さく微笑んだ。

 

「ではこうしましょう」

「教えてくれるの?」

「私に勝負で勝てましたらお教えします」

「時間稼ぎですか?」

「まさか。そんな無粋なことはしません!」

 

「生徒会を蔑ろにするのは無粋じゃないのか…」

「…つまらない人達の集まりなんですね」

 

「“これ”で私に勝てたら、部長の居場所を教えましょう」

 

 スズエダという副部長がどこからか取り出したのは……

 

「あなた方生徒会は、これで決着を付けるのが流儀なんでしょう?」

 

 バトルスピリッツのデッキケースだった。

 

「……えぇぇ…」

「この前のあれが広まっちゃったんだね…」

「アニメじゃないんだぞ…」

「銀河バトスピ法?」

 

 つまり勝ったら部長の居場所を吐く。負けたら諦めろと。

 

「ふざけないで!」

「おっとっと、はいどーどー。バトスピね。それにこっちが勝ったら納得してくれんのね」

「もちろん」

 

 今にもつかみ掛かりそうになる佐々森先輩を凰空先輩が抑える。そりゃ馬鹿にされてんのかと思いたくなるわな。

 

「対戦相手は……そうですね。緋立さんにお相手願います」

「えっ、私ら?」

「どっちですか?」

「は? …緋立は貴女しかいないでしょう」

 

 スズエダ先輩がピシッと指差す先は…祐依か。やっぱ祐依は知名度が高いね。

 

「私も確かに緋立ですが、こちらの私の姉も緋立です」

「あら…。じゃあこちらの貴女が“会長に勝った”と噂の一年生ですか。なら貴女に挑みましょう」

 

 あっれー…。こっちに飛び火した。

 

「拒めば部長の居所は言いませんよ?」

「なっ…」

 

 くそっ、やり方が汚ねぇぞ…。

 

「…こうなってしまったからには緋立さん、何としても勝ってください」

「は、はい」

 

 責任重大だな。…しかしこれはある意味、祐依と作った3つ目のデッキを試す良い機会。とでも思わなきゃこんな…。とにかく、祐依の手前しっかりやりますか。

 

 

 鈴枝 弥生(すずえだ やよい)

 【???】

   VS

 緋立 悠姫

 【烈風のゼロ】

 

 

 用意されたプレイマット(シートじゃなくラバー製の良いやつ)とコア。これは自前らしい。変なところで律儀だな。

 

「さぁ始めましょう。生徒会長を倒した実力、見せてもらいます」

「……」

 

 さて……。よし、まぁまぁ。後は祐依のレクチャーを思い出す。動きは素早く、攻める時は静か且つ一瞬に。

 

「ふふん、先攻は譲ります」

 

<悠姫・先攻第一ターン>

「そうですか。…なら、スタートステップ」

(リザーブ4)

(手札4→5)

 

「メインステップ。ネクサス《翠牙草の実》を配置」

(手札5→4)

(リザーブ4→1)

(トラッシュ0→3)

 

「緑のネクサス? しかも見たことないやつだね」

「緋立さん、姉の緋立さんは赤を使うのでは?」

「赤もそうですけど、初心者から一歩踏み出すという意味で、“緑”を使うことにしたんです」

 

「次にバーストをセットして、ターンエンド」

(手札4→3)

{バースト:無し→セット}

 

<鈴枝・後攻第二ターン>

「では私のターン、スタートステップ」

(リザーブ4→5)

(手札4→5)

 

「メインステップです」

 

 …ドローするときやコアを持ってくるときの手つきが若干あやしい。たどたどしいのを隠してる的な意味で。

 

「ここはまず《氷盾の守護者オーシン》をレベル2で召喚を召喚しましょう」

(手札5→4)

(リザーブ5→0)

(トラッシュ0→3)

[氷盾の守護者オーシン コア2 レベル2 BP4000]

 

「バーストもセットします」

(手札4→3)

{バースト:無し→セット}

 

「アタックステップ!オーシンでアタック!」

 

 攻めてきた。璃恵と同じ白なのに、使い手が変わると一手目も違うのか。…口には出さないが、そのアタックは早計だったな!

 

「アタックしたとき、バースト発動だ!」

「なっ!?」

「バーストマジック、《トライアングルバースト》!」

{悠姫バースト:セット→発動}

 

「バースト効果、私の手札にあるコスト4以下のスピリット、もしくはアルティメットをコストを支払わず召喚する!」

「スピリットはともかく、アルティメットをノーコストで!?」

「呼ぶのはこいつだ。コスト4、相棒の新しい姿、《ムゲンドラゴン》!」

(悠姫手札3→2)

(リザーブ1→0)

[ムゲンドラゴン コア1 レベル1 BP4000]

 

緑 マジック

《トライアングルバースト》

コスト3 軽減緑1

【バースト:相手のスピリットのアタック後】

自分の手札にあるコスト4以下のスピリットカード/アルティメットカード1枚を召喚する。

ただし、『このスピリット/アルティメットの召喚時』効果は発揮されない。

その後コストを支払うことで、このカードのフラッシュ効果を発揮する。

フラッシュ:

相手のスピリット1体を疲労させる。

または、コスト4以下の相手のスピリット3体を疲労させる。

 

「ノーコスト召喚なんて、ズルい!」

「ズルいって…。オーシンのアタックはムゲンドラゴンでブロックする」

「いいですよ。まったく、清廉潔白の色である白に傷を付けるなんて」

 

 

「(……他色の効果を盗んでバタバタ踏み倒しまくる白使ってるクセにどの口がお姉ちゃんに言ってんだ…)」

 

 

 …今、私にしか聞こえなかったのか私にだけ聞こえるように言ったのか分からんが、祐依がボソッと苛立ちの篭った愚痴が聞こえた。軽く舌打ちまでしたように聞こえたが気のせいだと思いたい。

 チラっと祐依を見遣ると、にこやかにグッて小さくガッツポーズをする祐依。…うん。

 

「ですが、その《ムゲンドラゴン》とやらも見ればBPは4000。手札とバーストを使って相打ちですか」

「いいえ、《翠牙草の実》の効果を忘れてもらっちゃ困ります。『お互いのアタックステップ』に効果発揮!バトルしている私のムゲンドラゴンはBPプラス2000される!」

「な、なんですって!?」

 

緑 ネクサス

翠牙草(すいがそう)の実》

コスト3 軽減緑1

<0> Lv1

<2> Lv2

シンボル:緑

Lv1・Lv2『お互いのアタックステップ』

バトルしている自分のスピリット/アルティメットすべてをBP+2000する。

Lv2『お互いのアタックステップ』

???

 

「へぇ。あのネクサス、アルティメットまでカバーできるんだ」

「緑らしい効果、ですね」

「あのネクサスの本領はこれからですよ」

 

「ムゲンドラゴンのBPはこれで6000、そのオーシンは厄介だって教わったんで早々に退場させてもらいますよ先輩」

「くっ…!オーシンが…」

(鈴枝リザーブ0→2)

 

 オーシンは“効果破壊耐性”を持っている。ならぶん殴れば問題は無いな。…緑、良いなこれ。

 

「しかし破壊されたことでバーストを発動!《双光気弾》!2枚ドローします!」

(鈴枝手札3→5)

 

「追加のコストは支払えないので、忌ま忌ましいですがターンを終了します…」

 

<悠姫・第三ターン>

「よしっ。スタートステップ」

(リザーブ0→1)

(手札2→3)

(トラッシュ3→0)

(リザーブ1→4)

 

「メインステップ。《ゴクラクチョー》を召喚」

(手札3→2)

(リザーブ4→1)

(トラッシュ0→2)

[ゴクラクチョー コア1 レベル1 BP2000]

 

「召喚時効果、ボイドからコア1つをリザーブに置く」

(リザーブ1→2)

 

緑 スピリット

《ゴクラクチョー》

コスト4 軽減緑2 <爪鳥・星魂>

<1> Lv1 BP2000

<3> Lv2 BP5000

シンボル:緑

フラッシュ【神速】

手札にあるこのスピリットカードは、召喚コストの支払いと上に置くコアをリザーブから使用することで召喚できる。

Lv1・Lv2『このスピリットの召喚時』

ボイドからコア1個を自分のリザーブに置く。

 

「アタックステップ。ムゲンドラゴンでアタック!」

「ライフで……」

「受ける前に!こっちのフラッシュタイミング!」

「っ!?」

「《ヴァルト・イエーガー》を【神速】召喚!」

(悠姫手札2→1)

(リザーブ2→0)

(トラッシュ2→3)

[ヴァルト・イエーガー コア1 レベル1 BP3000]

 

「ヴァルト・イエーガーはアタックステップに召喚されるとボイドからコア1つをリザーブに置ける!」

(リザーブ0→1)

 

「くっ…ライフで受けましょう!」

(鈴枝ライフ5→4)

(リザーブ2→3)

 

「まだまだ!ヴァルト・イエーガーでアタック!」

「ライフです!」

(鈴枝ライフ4→3)

(リザーブ3→4)

 

「…ターンエンド」

「よくも私のライフを…!」

 

「良いね。上手くカウンター入れて2つ取ったよ」

「今までのプレイングとやや違い、“前に行く”という気概が見えます」

「姉さんだって、強い相手と対戦重ねてるんです。伊達に負けてないんですから」

「ふふっ、なるほどね。さすが祐依のお姉さんだ」

 

<鈴枝・第四ターン>

「こちらのターンです。スタートステップ!」

(リザーブ4→5)

(手札5→6)

(トラッシュ3→0)

(リザーブ5→8)

 

「メインステップ!バーストをセット!」

(手札6→5)

{バースト:無し→セット}

 

「次!月の牙、白銀の龍!《月光神龍ルナテック・ストライクヴルム》を召喚!」

(手札5→4)

(リザーブ8→0)

(トラッシュ0→7)

[月光神龍ルナテック・ストライクヴルム コア1 レベル1 BP6000]

 

「アタックステップ!月光神龍でアタック!」

「…ゴクラクチョーでブロック。翠牙草の効果でBPプラス2000、よって4000」

「こちらは6000です!」

「そのまま破壊される」

(悠姫リザーブ1→2)

 

「ターンエンド!」

 

<悠姫・第五ターン>

「スタートステップ」

(リザーブ2→3)

(手札1→2)

(トラッシュ3→0)

(リザーブ3→6)

 

「メインステップ」

 

 さて大型が出てきた訳だが、今はBP6000。ムゲンドラゴンのBPを上げれば越えられなくは無い。しかしただではやられないだろう。見たところXレアっぽいし。

 

「ネクサス《戦場に息づく命》を配置」

(手札2→1)

(リザーブ6→5)

(トラッシュ0→1)

 

「次にムゲンドラゴンのレベルを2へ」

(リザーブ5→4)

[ムゲンドラゴン コア1→2 レベル1→2 BP4000→5000]

 

「ムゲンドラゴン、レベル2の効果。こいつは緑であり、“赤としても扱われる”」

「ハイブリットスピリットだったんですか…」

 

緑 スピリット

《ムゲンドラゴン》

コスト4 軽減緑2紫2 <新生>

<1> Lv1 BP4000

<2> Lv2 BP5000

<3> Lv3 BP7000

シンボル:緑

Lv1

このスピリットの色とシンボルは紫としても扱う。

Lv2

このスピリットの色とシンボルは赤としても扱う。

Lv3

このスピリットの色とシンボルは白としても扱う。

 

「中型の《ニジノコ》、と言ったところですか」

「はい。《森林のセッコーキジ》と迷ったんですが、場持ちの良さを優先させました」

「まぁ、コアが3つ4つないと赤になれないカードとかあるし、それに比べたらかなり良いスピリットなんじゃない?」

「…《ダーク・スクアーロ》ですね」

 

「そしてマジック《ネオ・ダブルドロー》を使います。赤でもあるムゲンドラゴンがいるため3コスト。2枚ドロー」

(手札1→0)

(リザーブ4→1)

(トラッシュ1→4)

(手札0→2)

 

「…よし。2枚目の《戦場に息づく命》を配置」

(手札2→1)

(リザーブ1→0)

(トラッシュ4→5)

 

「アタックステップ。ムゲンドラゴンでアタック!」

「相手のスピリットがアタックしたとき!月光神龍の効果発揮!」

「っ!」

「アタックに反応して、月光神龍は回復します!」

 

白 スピリット

《月光神龍ルナテック・ストライクヴルム》

コスト7 軽減白4 <神星・武装>

<1> Lv1 BP6000

<3> Lv2 BP8000

<5> Lv3 BP11000

シンボル:白

Lv1・Lv2・Lv3【重装甲:可変】

このスピリットは、このスピリットの色の相手のスピリット/ブレイヴ/ネクサス/マジックの効果を受けない。

Lv1・Lv2・Lv3『相手のアタックステップ』

相手のスピリットがアタックしたとき、このスピリットは回復する。

【合体時】Lv2・Lv3『このスピリットのバトル時』

このスピリットのBP以下の相手のスピリット1体を手札に戻す。

 

「しかしBPは負けています。…ライフで受けましょう!」

(鈴枝ライフ3→2)

(リザーブ0→1)

 

「そしてライフ減少時にバースト発動!」

「ライフ減少か…」

「北の果ての長《サンク・シャイン》をバースト召喚!」

{バースト:セット→発動}

(リザーブ1→0)

[サンク・シャイン コア1 レベル1 BP3000]

 

「バースト召喚時、私の場のスピリット全員のBPを3000プラスします!」

[月光神龍ルナテック・ストライクヴルム BP6000→9000]

[サンク・シャイン BP3000→BP6000]

 

 ノーコスト召喚できてBPまで上げられるのか。

 

「アタックは続行します?」

「…ターンエンド」

「賢明ですよ」

 

白 スピリット

《サンク・シャイン》

コスト6 軽減白3 <覇皇・機人>

<1> Lv1 BP3000

<2> Lv2 BP7000

<4> Lv3 BP9000

シンボル:白

【バースト:自分のライフ減少後】

このスピリットカードを召喚する。

その後、このターンの間、自分のスピリットすべてをBP+3000する。

Lv1・Lv2・Lv3『このスピリットのブロック時』

ボイドからコア1個をこのスピリットに置く。

Lv2・Lv3『相手のアタックステップ』

このスピリットは、このスピリットのコスト以下の相手のスピリットを疲労状態でブロックできる。

 

「ふむ、厄介なのが並んだね」

「両方とも実質疲労効果が効かないスピリット。緑にとっては何とか上から押し潰すしかないようですが」

「大丈夫です。今のお姉ちゃんなら、疎ましいあの2体だって何とかできます」

 

<鈴枝・第六ターン>

「スタートステップ!」

(リザーブ0→1)

(手札4→5)

(トラッシュ7→0)

(リザーブ1→8)

 

「メインステップ。《要塞蟲ラルバ》を召喚!」

(手札6→5)

(リザーブ8→4)

(トラッシュ0→3)

[要塞蟲ラルバ コア1 レベル1 BP3000]

 

「召喚時効果。私の白のスピリット2体にコアを1つずつボイドから置きます。月光神龍とサンク・シャインにコアを追加」

[月光神龍ルナテック・ストライクヴルム コア1→2]

[サンク・シャイン コア1→2 レベル1→2 BP3000→BP7000]

 

「緑のカードなのに白にコアブーストさせるのか…」

「白は見境が無いと聞きますけど、見境が無いのは緑も一緒でしょう」

 

「…それは言い返せないね」

「《ダンデラビット》や《ヤン・オーガ》、“蟹座”“蜂王”“烈の覇王”“闇緑剣”と、事欠かさないから」

「“森羅龍樹”を緑のカードだと勘違いさせるくらいですからね…」

 

「更に《コテツ・ティーガー》をサンク・シャインに直接合体!」

(手札4→3)

(リザーブ4→2)

(トラッシュ3→5)

コテツ・ティーガー

   ↓ 直接合体

サンク・シャイン(合体)

[コスト:6+5=11]

[BP:7000+5000=12000]

[合体時効果:追加]

[シンボル:追加無し]

 

緑 スピリット

《要塞蟲ラルバ》

コスト4 軽減緑2白1 <怪虫>

<1> Lv1 BP3000

<2> Lv2 BP5000

シンボル:緑

Lv1・Lv2『このスピリットの召喚時』

ボイドからコア1個ずつを、自分の白のスピリット2体に置く。

Lv2

このスピリットの色とシンボルは白としても扱う。

 

「ラルバのコアを月光神龍へ、リザーブのコア2つをサンク・シャインに追加、バーストもセットしてアタックステップ!」

(リザーブ2→0)

[要塞蟲ラルバ コア1→0 消滅]

[月光神龍ルナテック・ストライクヴルム コア2→3 レベル1→2 BP6000→BP8000]

[サンク・シャイン(合体) コア2→4 レベル2→3 BP7000→BP9000+5000=14000]

(手札3→2)

{バースト:無し→セット}

 

「サンク・シャインで合体アタック!」

「ライフで受ける!」

(悠姫ライフ5→4)

(リザーブ0→1)

 

「続いて月光神龍でアタック!」

「それもライフで!」

(悠姫ライフ4→3)

(リザーブ1→2)

 

「ターンエンドです!」

 

<悠姫・第七ターン>

「スタートステップ。コアステップに戦場に息づく命の効果発揮。コアを追加せずにドローに換える。2枚配置されてるため、2枚ドロー」

(手札1→3→4)

(トラッシュ5→0)

(リザーブ2→7)

 

「メインステップ。…ここらが攻め時だよな。

 《アルティメット・モノケイロス》!レベル3で召喚!」

(手札4→3)

(リザーブ7→4)

(トラッシュ0→2)

[アルティメット・モノケイロス コア1 レベル3 BP8000]

 

「アルティメット…!」

「ムゲンドラゴンのコア1つとリザーブのコア2つをUモノケイロスに移す!」

(リザーブ4→2)

[ムゲンドラゴン コア2→1 レベル2→1]

[アルティメット・モノケイロス コア1→4 レベル3→5 BP8000→BP14000]

 

「次に翠牙草の実をレベル2へ!」

(リザーブ2→0)

[翠牙草の実 コア0→2 レベル1→2]

 

「アタックステップ、Uモノケイロスでアタック!Uトリガー!」

「デッキトップを1枚送る、でしたね…」

「そしてカードとコストを言ってください」

「…コスト4、《ウィンドウォール》」

「ヒット!」

「っ!」

「ヒットした効果を使う前に、翠牙草の実レベル2の効果発揮! 緑のアルティメットのトリガーがヒットしたとき、私のトラッシュにある【神速】を持つスピリット、もしくはアルティメットを手札に戻す!」

「緑の回収効果!?」

 

《翠牙草の実》

Lv2『お互いのアタックステップ』

自分の緑のアルティメットのUトリガーがヒットしたとき、自分のトラッシュにある【神速】を持つスピリットカード/アルティメットカード1枚を手札に戻す。

 

「《ゴクラクチョー》を回収!」

(悠姫手札3→4)

 

「ある意味ネクサスのデメリットを消しているものですか…!」

「Uモノケイロスは翠牙草の実の効果でBPをプラス2000、今は16000になっている!」

「くっ…!サンク・シャインで——」

 

「待ってください!!」

 

「「っ!?」」

 

 突然、祐依が大声でストップをかけて来た。い、一体何だ?

 

「鈴枝先輩のサンク・シャインは、Uモノケイロスをブロックできません!」

「何故です!サンク・シャインのコストは11、Uモノケイロスのコストはたったの5なんですよ?!」

「よくテキストを読んでください。疲労状態でブロックできる“条件”を!」

「え……?」

 

《サンク・シャイン》

Lv2・Lv3『相手のアタックステップ』

このスピリットは、このスピリットのコスト以下の相手の【スピリットを】疲労状態でブロックできる。

 

「サンク・シャインが疲労状態でブロックできるのは、【スピリット】。【アルティメット】であるUモノケイロスをブロックすることはできないんです!」

「な…なんですって…!?」

 

 …そうか。アルティメットを対象にしてないからUモノケイロスを防げないのか。

 たしか、“このスピリットは疲労状態でブロックできる”っていう文ならアルティメットもブロックできるとか聞いたな。

 

「サンキュー祐依」

「本当はバトル中に口出しは厳禁なんだけど、プレイミスは指摘させてね。…それと姉さん、Uモノケイロス自体のヒット効果忘れてるよ」

「ん、おお…。改めてUモノケイロスのヒット効果発揮!手札にある【神速】を持つスピリット、もしくはアルティメットをノーコストで召喚できる!」

「ま、また踏み倒しですか!?しかもアルティメットを…!」

 

 さて。ちょっと締まらなかったが、祐依から受けとった“最大の切り札”の登場だ…!

 

「《アルティメット・ビャク・ガロウ》!

 レベル5で、ノーコスト召喚!!」

 

「アルティメット・ビャク・ガロウ…!」

「アルティメットになった剣王獣、ですか」

「お姉ちゃんのために駆け付けてくれたんだね、ビャク・ガロウ…!」

 

「レベルにはUモノケイロスから4つすべて、翠牙草の実から1つを受け取る!よってUモノケイロスは消滅!」

(手札3→2)

[翠牙草の実 コア2→1 レベル2→1]

[アルティメット・モノケイロス コア4→0 レベル5→0 消滅]

[アルティメット・ビャク・ガロウ コア5 レベル5 BP26000]

 

緑 アルティメット

《アルティメット・ビャク・ガロウ》

コスト7 軽減緑3 <新生・剣獣>

<1> Lv3 BP12000

<3> Lv4 BP16000

<5> Lv5 BP26000

シンボル:金

【召喚条件:自分の緑スピリット1体以上】

フラッシュ【神速】

手札にあるこのアルティメットカードは、召喚コストの支払いと上に置くコアをリザーブから使用することで召喚できる。

 

「ビャク・ガロウが【暴風】を捨てて【神速】持ちになったんですか」

「いいえ、新しい剣王は風を捨てた訳じゃありませんよ佐々森先輩」

 

「Uモノケイロスが消滅したことでアタックは終わり、新たにUビャク・ガロウでアタック!Uトリガー!」

「私のデッキが……っ!? コスト1、《イグア・バギー》…!」

「コスト3以下、クリティカルヒット!!」

「く、クリティカル!?」

 

 さぁ、後はあのバーストが何なのかが問題だ。あれが《絶甲氷盾》や《アルティメットウォール》ではどうしようもない。

 

「げ、月光神龍の回復…!」

 

「鈴枝先輩、月光神龍も【スピリットのアタック】による回復ですよ!」

 

「っっっ…!? ら、ライフ…」

「その前にクリティカルヒットの効果!」

「ひっ…!?」

「バトル解決時、疲労状態の月光神龍とサンク・シャインを好きな順番でデッキの一番下に戻す!」

「ひぇっ…!?」

 

《アルティメット・ビャク・ガロウ》

【Uトリガー】Lv3・Lv4・Lv5『このアルティメットのアタック時』

Uトリガーがヒットしたとき、系統:<剣獣>を持つ自分のスピリット/アルティメット1体につき、相手のスピリット1体を疲労させる。

【クリティカルヒット】

ヒットしたカードのコストが3以下なら、さらに、バトル解決時に、疲労状態の相手のスピリットすべてを好きな順番でデッキの下に戻す。

 

「疲労させる上に邪魔の入りにくいタイミングでデッキボトムにバウンスだって…!?」

「まるで生きる《颶風高原》ね…」

 

[月光神龍ルナテック・ストライクヴルム デッキ下へ]

[サンク・シャイン(合体) デッキ下へ]

[コテツ・ティーガー 残留 コア1 レベル1]

(鈴枝リザーブ0→6)

 

「…ら、ライフで…!」

(鈴枝ライフ2→1)

(リザーブ6→7)

 

「ライフ減少で、バースト!《龍の覇王ジーク・ヤマト・フリード》!! わ、私のライフ3以下なら召喚可能!バースト効果でBP15000以下のヴァルト・イエーガーを破壊!」

{鈴枝バースト:セット→発動}

[ヴァルト・イエーガー 破壊]

(悠姫リザーブ0→1)

(鈴枝リザーブ7→0)

[コテツ・ティーガー コア1→0 消滅]

[龍の覇王ジーク・ヤマト・フリード コア8 レベル4 BP20000]

 

「ムゲンドラゴン、アタック!」

「ジーク・ヤマト・フリードで……」

「フラッシュタイミング!《ネオ・バインディングソーン》!コストはリザーブとUビャク・ガロウから受け取る!」

(悠姫手札2→1)

(リザーブ1→0)

[アルティメット・ビャク・ガロウ コア5→3 レベル5→4]

(トラッシュ2→6)

 

「ジーク・ヤマト・フリードを、疲労させる!」

「っ…!?」

「ムゲンドラゴンのアタックは!」

「私が……負けるなんて……!…部長、申し訳ありません…!

 ライフで受けます!!」

 

(鈴枝ライフ1→0)

 

 

 

 

〔winner!! 緋立 悠姫〕




前振り・茶番が長引くのは私の責任だ。だが私は謝らない。
ここでの02登場に先駆けて02のカードがいくつか登場しました。
疾風のゼロは02が出て初めてちゃんとしたデッキになれる良ストラクチャーです。緑のデッキに興味をお持ちの方はぜひこれを(露骨な販促)
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