バトルスピリッツ スターティング・ゼロ 作:謙虚なハペロット
ご意見から色々試験的にやってある箇所がありますので見づらい場合は申し訳ありません。
「このデッキってこんな中身だったのか…」
あれから
詰まるところ。スピリットで速攻をかけ、ライフをいいところまで削り、追い詰めたところでアルティメットで決める。大体こんな感じ。
で、だ。璃恵の提案で『灼熱のゼロ』デッキをもっとよく知るために並べてみようということになった。更にはカードの追加や入れ替えもしてみようという事も。
「こんなんでいいのか?」
「初心者なんだからこんなんでイイんだヨ。初心者のうちに激強カード持たせたら毒、性根を腐らせる原因にしかならないからネ」
灼熱のゼロデッキ内容
◆スピリットカード
コスト0 ファイザード×3
コスト1 ムゲンドラ×1
コスト2 ルーキー・リューマン×3
バズ・リューマン×3
コスト3 エッジ・ウルフ×3
コスト4 ドラゴナイト×3
コスト5 アイゼンドラゴン×3
◆マジックカード
コスト4 ネオ・ダブルドロー×1
ブレイジングバースト×3
コスト5 フレイムスパーク×2
コスト7 ネオ・フレイムテンペスト×3
◆ネクサスカード
コスト3 狩る者の集落×2
コスト4 赤き黎明の空×2
◆アルティメットカード
コスト4 アルティメット・ゴラドン×3
コスト5 ドラグノ究極兵×2
コスト6 アルティメット・マ・グー×2
アルティメット・ジークフリード×1
「おいUジークフリードが1枚しか入ってないぞどうなってんだ」
「構築済みはみんなそうなの。だから基本は3箱買うのがGood♪」
3箱て…。しかもネオ・ダブルドローも1枚しか入ってないのも驚き。璃恵も「ドローマジックはあッて損は無い。むしろ何故1枚しか入ッてないのか甚だ遺憾である」…とどこぞの政治家みたいな、変な怒り方をしていた。
「…てことは買い足さなきゃならんか」
「心配御無用!」
大袈裟な動作で璃恵が取り出してきたのは、同じ灼熱のゼロデッキだった。
「ジャジャ~ン♪こんなこともあろうかと!既に2つ購入済みだったのサ♪」
「えっ? でもお前、お金…」
買ってきたって…、おいおいこれは以上はさすがに…。
「イイのイイの♪ そのデッキは奢り。この2つは、バトスピを始めた記念と、ワタシを追い詰めたご褒美ッてことで♪」
「………」
「うぷぷ…♪」
…はぁ、昔から璃恵はこうなると折れない。気持ちを汲んで有り難く受け取ろう。
「ありがとうな。大事に使うから」
「悠姫のタメならいくらでも使えるヨ!」
「馬鹿言ってんじゃない」
「さてさて、悠姫はどう構築するのかナ?」
「う~ん、どうするかな…」
ひとしきり他愛もないやり取りをした後本題に入る。このデッキをどういじるか…、と。ふとお店の時計を見ればもう夕方過ぎ。もういい時間だ。
「あっと…。長居しすぎたか?」
「大丈夫だヨ♪ ワタシ店長さんと知り合いだし、何ならこのスペース貸し切るヨ?」
「止めとけ。他の人に迷惑掛かるだろ」
「あーい♪」
返事だけは良いが本当に分かってるのか? いやまぁ常識は弁えてるから冗談なんだろうけど、私がそうしたいって言ったらやるつもり…なんだろうな、璃恵だし。
「じゃあ…」
「悠姫のおウチへGO♪」
「そうなるよな」
いつも私か璃恵の家で遊ぶのが多くて、ゲームセンターとかにも行くけど、大概はインドアだ。一緒に本読んでゆったりしたり、家族を巻き込んでパーティーゲーム(主にテレビゲーム)したりと、私が出歩くことが少ない。
実際こういうカードショップに来るのは初めてで、何だか落ち着いて考えができない。
「あ、先にお外で待ッてて。ワタシちョい用事あるから」
「ん」
「すぐ戻ッてくるから、アヤシイお姉さんに着いて行ッちャダメだヨ?」
何でお姉さんなんだ…。流して黙々と片付ける。そういやさっきカードケースとコアケースまで貰ったんだっけ。カードケースは赤色でアルティメットの金のシンボルが描かれてるやつ。コアケースは璃恵のお手製らしい。
「じゃ先行くぞ」
「はいは?い♪」
忘れ物は無いな。最終確認をして席を立つ。璃恵を見送ってお店の入口に向かう———
その時、入口が開きお客が入って……きた…。
「………」
店が一瞬静まり返り、思わず足を止めた。何事だろうかと他のお客の様子を見ると
——あいつが来た。
——次は勝ってみせる。
——今日はアレが見れるかな?
敵意ではなく…何だ?ファンか?
その人物、一言で言えば…真っ黒。端整な顔立ちは透き通るような白、腰下まである長い髪、ゴスロリ服に足元まで隠れるスカート。綺麗な瞳は左右色が違う。左目が金色…カラーコンタクトか? カチューシャは紫の薔薇を添えて、何だろう“凄く浮いている”。
「…失礼」
「っ! あ、すみません…」
ぼーっとしてたらしく道を塞いでいたよう。慌てて横に退いて道を空ける。
「ありがとう」
「い、いえ…」
優雅な身のこなしで軽く礼をして通る謎のゴスロリ少女。そしてゆったり奥のスペースへ向かい着席する。すれ違うとき分かったが、彼女私より背が低い。大体私の目線に頭のてっぺんが来るぐらいだ。私自身は高くもなく低くもなく…。このゴスロリ少女は中学生ぐらいだろうか。 ……あれ?こっちを見てる?
「お待た~♪ お話終わッたよ~♪」
「っ!?」
この静寂を全力でぶち壊したのは悲しいかな用事を終えて戻ってきた璃恵だった。
「悠姫待ッててくれたんだ?♪ワタシは嬉しいゾ?♪」
「おわ…!?ちょ、馬鹿!こんなとこで抱き着くな!」
「照れるな照れるな~♪」
この馬鹿!視線が痛いわ!あのゴスロリ少女だってこっち見て——
「————
「っ!?」
「おヨ?」
けたたましい音を立て立ち上がり、店内に響き渡る怒声を発したゴスロリ少女。…超ビックリした。てか、璃恵の知り合いか?
「おやおや?あッれ~? お店で大声を出すようなヤツは誰かと思ったらゴスロリ少女“
「あなた一度私を認識したわよね!?」
「あー、見ないフリした♪」
「ふんっ、相も変わらず不愉快な女だこと」
あやね…?それがあの娘の名前なのか。
「それと、この場で私の
「あれそーだっけー?」
かなり璃恵の態度が投げやりになった。それに…まなって何だ。
「魂のぶつかり合いが詩を奏でるバトルスピリッツで、私のことは魂の銘…
“ソルマルタ・レーテル・トゥルーリーワース=
と呼びなさいッ!!」
……………は?
左目辺りに左手を翳しやたら決まったポーズを取るソルマ……ミオゲさん。
「はいはいソリ・マヌタ・レテール・トゥルルワス=しゃっくりちャん」
「ソル!マルタ!レーテル!トゥルーリーワース!蛇刳よ!。ちゃんと覚えなさい!」
「長いんだヨ~」
「闘いの詩を紡ぐ者の魂の銘よ? 長くて当然よ」
いやそのりくつはおかしい。
大体何を話して何を何だったか色々分からんようになってきた。
「でさァ、何で来たの彩音ちャんはサ」
「闘いと魂の声を聴きに来たのよ。当たり前でしょう」
…闘いはまぁバトルしにきたってのはおおよそ理解できるが、魂の声ってなんだ。そう混乱していたら璃恵が耳打ちしてきた。
(魂の声ッてのは、単なるストレージ漁りやシングルカードを探しに来たッてこてだヨ)
(…そうか…)
「何をこそこそ話しているのかしら」
「べッつに~♪」
何とも、何とも変わった人だ。なんて言ったか…中二病?
「正しく(?)は厨二病って書くんだヨ♪」
「えっ」
「否定はしないわ」
「えっ?」
……帰りたい。
「それより、白鐘璃恵。私と出逢ってしまったからにはバトルしてもらうわ」
「え?」
「
何言ってるか分からんが、バトルスピリッツで因縁めいたものがあるって部分だけは分かった。
「受けなさい、私の挑戦を!」
ビシリと擬音がするくらいかっこよくケースを突き出す。様になってるのを見た感じ何度もやってるのかな…。
「う~ん、イイけどさァ…」
ミオゲ…ジャクリさんの挑戦を受けた璃恵だが難色を示し、チラリと時計を見る。…あ、そういえば私ら帰るところだったんだよな。あまりの衝撃に忘れてたわ。
「ん…? 時間が無いのかしら」
「うん。ゴメンネ♪」
「なら仕方がないわね。今回は止めておきましょう」
あっさり引き下がった!良識はあるみたいで安心したぞ。
「来週の金土日のどれかなんていかガ?」
「ふむ……」
ジャクリさんが懐から黒いお洒落な手帖を取り出し、パラパラと数ページめくって何かを確認している。
「良いわ。空いているからそちらの都合の良い曜日を指定しなさい」
「ありがとネ♪ 悠姫は?」
「えっ…あ、大丈夫、だけど」
「OK♪ なら金土日3日全部で♪」
「はぁ!?」
馬鹿か!確かに金曜は休みになってるが3日全部だと!?
「…相変わらずね。分かったわ、ならまず金曜の昼12時半辺りにここに集まるということでいいわね」
「オッケオッケ♪ 悠姫もOK?」
…うなだれてオーケーを出した。別に嫌じゃないからいいんだけど、何なんだこの二人。仲が悪いのかと思ったら普通に仲良いじゃないか。ジャクリさんはアブナイ人かと思えば良識的な人だったし。
「じャそゆことで♪ 今日はサラダバ~♪」
「ええ、ごきげんよう。また逢いましょう」
呆気に取られて挨拶できないまま手を引かれて店を後にした…。出る間際、何気なくジャクリさんの方に振り返ったら柔らかく微笑まれ軽く手を振られたので、ぎこちなくだが返した。
して、我が家に到着。…何か、ドッと疲れが襲ってきた。
家には誰もいなかった、が、書き置きが置かれていた。妹と母さんからだ。…買い物に行ってくるとのこと。
「なら帰られるまでデッキをイジろう♪」
「…そうだな」
疲れはした。疲れはしたが、不思議とやる気はあった。久々に楽しいと思えるような事があったから余計かもしれないが、私のデッキが強くなるかも…と思うと何か、ソワソワする。
「さァまずは悠姫が自由にやッてみて♪ デッキ枚数の目安は40から42枚程度だからネ」
「あいよ」
——進んで来週の金曜日。
あの人と璃恵が対戦するという約束の日だ。あれから時間があればデッキを弄り璃恵と対戦をするというハマリっぷりだ。……一度も勝てなかったけどな。
で、だ。早めにお店に到着した私達、約束の時間まで30分近くある。
「またやるかい?」
「来るまではいいだろう。とにかく負けてもいいからぶつかり稽古だ」
「良い心構えだヨ悠姫♪ さァ、お姉さんの胸にぶつかッてきなさい!高級クッション付きだヨ♪」
あ?おう何だ無い私に対しての嫌味か?あ?
.
.
.
「また負けた…」
「悪いネ♪」
「守りが硬すぎる…。修正が必要だ…」
「騙してないんだが、コレも白の仕事なんでネ」
「話が…違うッスよ…。アルティメットは…特別だって…」
色々やったが《トルーパーモービル》と《ホワイトジェットドラグーン》の守りが抜きずらい。手をこまねいているとアルティメットにすり抜けられるし…。前は使ってなかったけどあの“ネクサスカード”も厄介だ。
「二人とも早いわね」
「おッ、きたネ♪」
「あ、どうも」
「ごきげんよう」
あれこれ悩んでいたらミオ…ここではジャクリさんだったっけ?噂の人物が到着した。
「えっと…」
「ソルマルタ・レーテル・トゥルーリーワース=
「はい。…アヤネさん」
「あー!ナンで悠姫には名前呼ばせてワタシはダメなのー!?」
「五月蝿いわよ」
「ぶーぶー!」
璃恵のブーイングを無視すると私な隣の席に座り…小さな黒い可愛らしいアタッシュケースをテーブルに置いた。
「ちョ!なんでそッち座んの!」
「あなたと対戦するのに隣同士でどう戦えと?」
「そーだけどー!」
どうでもいい。…なら対面してる私が退けよう。色々片してアヤネさんに席を譲る。
「どうぞ」
「あら、ごめんなさいね」
「いえいえ」
「……そういえば」
「はい?」
私のいた席に移動したアヤネさんが思い出したかのように呟いた。
「…ユキさん、でよかったかしら」
「はい」
「そう。あなた、初心者?」
「一応」
「ふむ…」
何か思案するよう俯いて軽く目を閉じ、数秒。
「ユキさん、私と戦わない?」
「……えっ?」
「え~ッ!?」
突然バトルしないかと持ち掛けられた。嫌ではないけど、突然すぎる。
「ワタシとのバトルは~!?」
「バトルスピリッツを始める奏者が増えて嬉しいのは私も同じ。それに、あなたばかりが相手では、知識も経験も偏ってしまうでしょう?」
「ぐぬぬ…」
「あなたとの闘争も愉しみだけど、“
スイッチ入ったのかな。また難解な言葉を使い始めたアヤネさん。…あれは熊本弁だとか璃恵に聞いたが、熊本の人が聞いたら怒るだろうに。
改めて…璃恵がいた席に私が移り、璃恵は私の左隣に。対面にアヤネさんがいる形になった。あ、それと準備している時にどんな名前なのかを教えてもらった。
「さんずいに零で、澪(みお)
紫(むらさき)と書いて紫(ず)
彩(いろどり)と音で彩音(あやね)」
「へぇ…。綺麗な名前ですね」
「…そ、そう、ありがとう。…んんっ。それで、あなたの名前は?」
「緋色の緋(ひ)に立つで、緋立(ひだち)
悠々自適の悠と……姫で…悠姫(ゆき)です…」
下の名前だけ名乗るのはとても勇気がいる。私が姫とか名前負けもいいところだ。母を恨みはしないが、姫の部分は機とか稀とか祈でも良かったんじゃないかと。
「では悠姫さん、よしなに」
「よ、よろしくお願いします」
「ふふっ、畏まらずとも大丈夫ですよ。さて、どの
彩音さんがアタッシュケースを開けるとデッキケースが。紫色のが4つ、緑色のが1つ、黄色が1つ。計6つも納まっていた。…すげぇ。
「本気では心を折ってしまう可能性があるから駄目として…これが妥当かしら」
取り出した紫色、というか青みがかった紫…藍紫色っていえばいいのかな。その色のデッキケースを取り出した。
「む~。言ッとくけど、悠姫を甘く見てると負けるヨ」
「そう」
<緋立 悠姫>
【灼熱のゼロ改めゼロ'(ダッシュ)】
VS
<ソルマルタ・レーテル・トゥルーリーワース=蛇刳>
【???】
「では始めましょう」
「…よし、了解です」
お互いに準備完了。…彩音さんのプレイシートとライフ置き場洒落てるなぁ。あ、それより先攻後攻のジャンケン——
「これで決めましょう」
「…サイコロ、ですか?」
彩音さんが何処かから取り出してきたのはキレイな赤と紫のサイコロ。…へぇ、出目で決めようってわけか、いいね。てなわけで私は赤のサイコロを受け取る。
「運m…」
「運命の、ダイスロール!♪」
「ちょ、何であなたが言うのよ」
驚いて思わずサイコロ手から滑らせてしまった。運良くテーブルには乗ったが……出目は2。
「まったく…。あら、5ね。先攻はもらうわ」
「了解。どうぞ」
「では——
ゲートオープン・界放っ!」
「ゲートオープン・界放ッ♪」
「…か、界放」
未だ慣れないバトルを始める掛け声。璃恵は元気いっぱいに、彩音さんは前に見た左手を左目辺りに添えて決めポーズ。……見習わないようにしよう。
<先攻 蛇刳・第一ターン>
「
(手札4→5)
(リザーブ4)
…あの何々のターンって言うのは必ず言わなきゃならんもんなのか?
「メインステップ。暗闇の夜空に妖しく聳えるは《旅団の摩天楼》。レベル1で配置」
(手札5→4)
(リザーブ4→1)
(トラッシュ0→3)
紫!? そんな予感はしてたが、いざ対峙すると緊張するな…。
…それより、よく見たら彩音さんの場が本当に紫一色だな。スリーブからコアからプレイシートまで。特にスリーブは特徴的で、黒を基調に、片膝を抱え、背中から羽のようなものが生えている妖精?に、不可思議な三角形のマークと文字がプリントされている。
紫 ネクサス
《
コスト3 軽減紫2
<0> Lv1
<2> Lv2
シンボル:紫
Lv1・Lv2『このネクサスの配置時』
自分はデッキから1枚ドローする。
Lv2『???』
???
「摩天楼配置時、デッキから1枚ドロー」
(手札4→5)
璃恵から、ネクサスは『スピリットたちが戦う背景、舞台のようなもの』だと説明を受けた。
スピリットが主役で、マジックが主役を引き立てる演出なら、ネクサスは舞台装置だってさ。
「さらに、“バースト”をセット」
(手札5→4)
ば、バースト? 何だったか…。
「?
「ああ、いや、ど忘れを…」
「なら説明!」
「…突然割り込まないでくれる?」
「せめて説明させてヨ!ただでさえ悠姫があなたに釘付けなんだから~!」
「で、“バースト”ッてのは、『バトルスピリッツ・覇王編』から追加された新要素。
自分のターンに一度、“バースト効果”を持ッたカードを裏向きでフィールドにセット、置くことができるの。置く場所は判りやすい場所なら何処でも良いんだけど、原則左上にセットゾーンッてのが設けてあるからそこに置いてネ♪」
「大雑把に言えば、ある行いに対して反応する“罠”とか“地雷”と言えばいいかしら。その行いを“バースト条件・発動条件”というの。条件は様々あるけど、条件を満たせばコストを支払わずして強力な効果を使えるのよ」
「ちョッと!説明はワタシがするんだから取らないでヨ!
…で、これがバーストカード。マジックカードなんだけど、フラッシュ効果の上に太陽みたいなマークがあるでしョ?」
見せられたカードは《バーストシールド》。…たしかにマジックカードに分類されてるけど、コストのマークと、たしかに太陽みたいなマークがある。
白 マジック
《バーストシールド》
コスト4 軽減白1
【バースト:自分のライフ減少時】
ボイドからコア1個を自分の白のスピリットに置く。
その後コストを支払うことで、このカードのフラッシュ効果を発揮する。
フラッシュ:
このターンの間、コスト4以上のスピリットのアタックでは、自分のライフは減らない。
「この【バースト】って書かれてるところがバースト効果なの。普通にマジックとしても使えるからネ♪ あとはバーストがスピリットに付いてるものもあるの」
「えっ、それって…」
「もちろんコストを支払わないで召喚できるんだヨ♪ ……あの時は、地獄だッたなァ…」
「たしかに、ブレイヴが出た当初よりとんでもない環境だった。荒れに荒れたわね…」
なんだそれ、コスト払わないで召喚とか強いなおい。……突然璃恵と彩音さんが遠くをみて溜息をついた。二人に疲れたような顔させるとか何があったんだ。
「はぁ…。とにかく、続行よ。私はこれでターンエンド」
<後攻 悠姫・第二ターン>
「スタートステップ」
(リザーブ4→5)
(手札4→5)
「メインステップ。…よし、《ルーキー・リューマン》をレベル2で召喚」
(手札5→4)
(リザーブ5→1)
(トラッシュ0→1)
[ルーキー・リューマン コア2 レベル2]
「赤を使うのね」
「まぁ。次に《ムゲンドラ》をレベル1で召喚」
(手札4→3)
(リザーブ1→0)
[ムゲンドラ コア1 レベル1]
まずまずの出だしじゃないかな。
「アタックステップ。ルーキー・リューマンでアタック。レベル2からの効果で、1枚ドロー」
(手札3→4)
「ライフで受けるわ」
(蛇刳ライフ5→4)
(リザーブ1→2)
「ターンエン——」
「私のライフ減少により、バースト発動」
「っ!?」
「バーストマジック《妖華吸血爪》」
ライフが減ったことで発動…、これがバーストか。
紫 マジック
《
コスト5 軽減紫2
【バースト:自分のライフ減少後】
自分はデッキから2枚ドローする。
その後コストを支払うことで、このカードのフラッシュ効果を発揮する。
フラッシュ:
自分の手札を好きなだけ破棄する。
その破棄したカード1枚につき、相手のスピリット1体のコア1個を相手のトラッシュに置く。
「バースト効果によりデッキから2枚ドロー。追加コストは支払わずそのまま」
(蛇刳手札4→6)
「むぅ…、ここはターンエンド」
一気に2枚もドローされたか。だがまだまだ序盤だ。気を抜かずに行こう。
<蛇刳・第三ターン>
「紫蓮のターン、スタートステップ」
(リザーブ2→3)
(手札6→7)
(トラッシュ3→0)
(リザーブ3→6)
「メインステップ。2枚目の《旅団の摩天楼》を配置」
(手札7→6)
(リザーブ6→4)
(トラッシュ0→2)
「配置時効果で1枚ドロー」
(手札6→7)
「そして…。死して尚振るわれる呪いの彫刻具、《魔具使いのカエルム》。レベル1で着手」
(手札7→6)
(リザーブ4→2)
(トラッシュ2→3)
[魔具使いのカエルム コア1 レベル1]
紫 スピリット
《魔具使いのカエルム》
コスト3 軽減紫2 <
<1> Lv1 BP2000
<3> Lv2 BP3000
<4> Lv3 BP4000
シンボル:紫
Lv1・Lv2・Lv3『このスピリットのアタック時』
???
Lv2・Lv3『???』
???
て、手札が減ってる気がしない…。紫ってこんな、1を出したら3が返ってくるのか?
「更にバーストをセット」
(手札6→5)
{バースト:セット中}
またバーストか。セットするって言うのはブラフでもいいのか?
「これがバーストだということに間違いは無いわ、安心して」
「は、はぁ…」
何をどう安心していいのか分からんけど、相手に警戒させる意味合いもあるならバースト以外のカードも…。
「悠姫、バースト効果を持ったカード以外を伏せたら例え勝ッても反則でジャッジキルされるからダメだヨ♪」
「あ、そうなのか」
「いいわね? 摩天楼をレベル2へ」
(リザーブ2→0)
[旅団の摩天楼 コア0→2 レベル1→2]
「アタックステップ。カエルムでアタック」
アタックが来た。BPは2000と低いが生憎ムゲンドラはBP1000しかないし、ブロックする意義も薄いだろう。ここは——
「カエルム、レベル1からのアタック時効果発揮」
「っ!?」
「あなたのコスト5以下のスピリット1体のコアを1つになるようリザーブへ“シュート”するわ」
リザーブへシュートって…相手のコアを勝手に移動できるのか!?
《魔具使いのカエルム》
Lv1・Lv2・Lv3『このスピリットのアタック時』
コスト5以下の相手のスピリット1体のコアを、1個だけになるように相手のリザーブに置く。
「説明しましョう!
紫属性は6色の中で自他問わずコアに干渉できる色なのデス!コアをリザーブやトラッシュに飛ばすことを“コアシュート”と言いマス!
更にィ、赤に負けず劣らずドローしまくる色で、相手の場を破壊してのドロー、自分の場を破壊してのドローなど様々なドローのできる色なのデス!」
「
それが“紫”。素晴らしき至高の色よ」
彩音さんが紫を語るときはいつも歌うように語り出す。そこまで自信を持って紫をプッシュするのには何か訳があるんだろうか。
「…おっと、闘争に戻るわ。当面いられると厄介なルーキー・リューマンを選択。乗っているコアが1つになるようリザーブへ」
[ルーキー・リューマン コア2→1 レベル2→1]
(悠姫リザーブ0→1)
「そして更に旅団の摩天楼レベル2の効果を発揮」
「まだある…!?」
「私の系統:無魔を持つスピリットがアタックしたとき、コアを1つシュート」
「マジで!?」
《旅団の摩天楼》
Lv2『自分のアタックステップ』
系統:<無魔>を持つ自分のスピリットがアタックしたとき、相手スピリットのコア1個を相手のリザーブに置く。
「勿論先程1つにしたルーキー・リューマンを選択」
「てことは…」
「乗ッてるコアが0になッて、レベル1を維持できなくなッたから“消滅”だネ。そのまま即座にトラッシュ行きだヨ」
「なるほど…」
[ルーキー・リューマン コア1→0 消滅]
(悠姫リザーブ1→2)
“消滅”…。なんかこれもルールブックで見た気がするが、今はこっちに集中しよう。
「メインのアタックよ」
「ライフで受けます」
(悠姫ライフ5→4)
(リザーブ2→3)
「ターンエンド」
一応アタックして1枚ドローできたとは言え、あっさりルーキー・リューマンがやられてしまった。これが紫…。
「まだまだ、紫は本領の一割も出してないわ。これはほんの基本的な動きだけ」
「……恐ろしいな」
Aパートでした。
悠姫のリアクションについて「確かめろって言われただろ」とお思いでしょうが、初心者なら大体こんなもん、演出とかだと思っていただければと…。
アイキャッチ入りま~す。
彩音については…色々とモロバレなキャラクターです。