バトルスピリッツ スターティング・ゼロ   作:謙虚なハペロット

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いつもよか早い気がする投稿です。
今回は…察しの良いカードバトラーの皆様なら電流走るかも知れません。


特訓とシ行錯誤・緑編

「やはりバトルスピリッツはお互いの相互理解を深める良いカードゲームですわね!」

「カードで…語り合う…?」

「よくある話っスよ悠姫センパイ」

「よくあってたまるか」

 

 突然にマリア先輩から挑まれた対戦は私の負けに終わったが、何か得るものがあった気がしないでもない。

 

「……緋立さん」

「あ、はい」

「会長の相手、ご苦労様でした」

「いえ…」

 

 佐々森先輩に労われてしまった。いつもクールな表情を崩さない先輩だけど、別に冷たい訳じゃないんだよな。生徒会に来てようやく解ったことだけど。

 

「そしてもうひとつだけ、お願いしたいことがあります」

「…? 何でしょう?」

 

「…私と、バトスピで対戦しませんか?」

 

 ………意外な申し出が来た。

佐々森先輩はバトスピやらないと思ってたんだが、やるのか。

 

「駄目ですか?」

「い、いいえ。自分で良ければ…」

「ではお願いします」

 

 朱莉や洋子、雫も少し驚いてるようで。祐依やマリア先輩はこれは珍しいといった感じで少し笑っている。

 

「碧、何か感じるものがありましたか?」

「ええ」

「…ふふっ、それは重畳」

 

「姉さん」

「祐依、どうしたそんな小声で」

「佐々森先輩のデッキに注意してね」

「…何で?」

 

 

     緋立 悠姫

     【初心の赤】

       VS

     佐々森 碧

     【???】

 

 

 

 佐々森先輩が対戦しているところを一度も見たことの無い私には情報が無い分後手だ。でも祐依が警戒しろと言った以上、気を抜かずに行くしかない。

 

「……」

「……」

 

 凄い馴れた手つき、いや、手捌きでデッキシャッフルから初手4枚まで熟す。…あかん、これ熟練者、ハイランカーの動きだ。

 

「先後攻はどうしますか?」

「ならばわたくしから良い考えがあります!」

「……コイントスにします」

「悠姫さんが碧の今日の下着の色を当てたら悠姫が先攻!外したら一枚脱いで後攻としましょう!」

「会長、少し黙っていただきませんか?」

「あぁん、イケずですわ」

 

 あ…いや…まぁ、何だ。マリア先輩の言うことはさておき、順当にコイントスにしておこう。

 

「どちらに?」

「…裏で」

「では……」

 

 佐々森先輩が弾いたコインは綺麗に跳び上がり、綺麗に先輩の手に吸い込まれた。

 

「……裏ですね。どうぞ選んでください」

 

 ふむ…。手札から見て、これは——

 

「後攻で行きます」

「分かりました。私の先攻で行かせてもらいます」

 

<碧・先攻第一ターン>

「第一ターン、スタートステップ」

(リザーブ4)

(手札4→5)

 

「メインステップ。《ホムライタチ》。レベル1で召喚」

(手札5→4)

(リザーブ4→1)

(トラッシュ0→2)

[ホムライタチ コア1 レベル1 BP1000]

 

「バーストをセットし、ターンエンド」

 

<悠姫・第二ターン>

「スタートステップ」

(リザーブ4→5)

(手札4→5)

 

「メインステップ。…召喚、《リューマン・フェニック》と《デブリ・ザード》。両方レベル1」

(手札5→3)

(リザーブ5→0)

(トラッシュ0→3)

[リューマン・フェニック コア1 レベル1→3 BP2000→6000]

[デブリ・ザード コア1 レベル1 BP1000]

 

「バーストをセットし、アタックステップ」

(手札3→2)

{バースト:無し→セット}

 

 …《ホムライタチ》。たしか確認したときは、自分のメインステップに緑のシンボルを1つ追加するとか何とか…。

 

赤 スピリット

《ホムライタチ》

コスト2 軽減赤1緑1 <皇獣・剣獣>

<1> Lv1 BP1000

<3> Lv2 BP3000

シンボル:赤

Lv1・Lv2

お互いの効果で、このスピリットのコアは0個にならない。

Lv1・Lv2『自分のメインステップ』

このスピリットに緑のシンボル1つを追加する。

 

 祐依から聞いたところ、「赤緑用に調整された《ボーン・ダイル》」とのことらしい。

 

「フェニックでアタック。アタック時効果により1枚ドロー」

(手札2→3)

 

「アタッ…」

「ライフで受けます」

「あ、はい…」

(碧ライフ5→4)

(リザーブ1→2)

 

「た、ターンエンドです…」

 

 サラリとライフで受けられてしまった…。淡々としてるなぁ。まぁ、無言でやられるよりマシだけど。

 

<碧・第三ターン>

「第三ターン、スタートステップ」

(リザーブ2→3)

(手札3→4)

(トラッシュ2→0)

(リザーブ3→5)

 

「メインステップ。メイン中、ホムライタチに緑シンボルを1つを追加」

[ホムライタチ シンボル赤+緑=赤緑]

 

「そして《六分儀剣のルリ・オーサ》。レベル2で召喚」

(手札4→3)

(リザーブ5→1)

(トラッシュ0→2)

[六分儀剣のルリ・オーサ コア2 レベル2 BP5000]

 

「召喚時効果発揮。赤のスピリットであるホムライタチとルリ・オーサにボイドからコアを1つずつ乗せます」

[ホムライタチ コア1→2]

[六分儀剣のルリ・オーサ コア2→3]

 

「次に《賢龍ケイローン》。レベル1で召喚。レベルにはリザーブから、コストはルリ・オーサから2つ確保」

(手札3→2)

 

「賢龍ケイローンの軽減は赤2、緑1。よって最大軽減、2コスト」

(リザーブ1→0)

[六分儀剣のルリ・オーサ コア3→1 レベル2→1]

(トラッシュ2→4)

[賢龍ケイローン コア1 レベル1 BP5000]

 

「ケイローンの召喚時効果。BP5000以下のデブリ・ザードを破壊」

「何っ」

[デブリ・ザード 破壊]

(悠姫リザーブ0→1)

 

「破壊できたことにより、1枚ドローします」

(碧手札2→3)

 

「更に【連鎖:緑】と【連鎖:緑緑】を続けて発揮」

「【連鎖】まで持ってる!?」

「ホムライタチの緑シンボルにより【連鎖:緑】を達成。

 ルリ・オーサの緑シンボルにより【連鎖:緑緑】の条件も達成。ボイドからコア2つをケイローンに乗せます。よってレベル2にアップ」

[賢龍ケイローン コア1→3 レベル1→2]

 

 赤がこのターンで4つもコアを増やした!? …この速さ、話に聞いた【赤緑】ってやつなのか…!

 

赤 スピリット

賢龍(けんりゅう)ケイローン》

コスト5 軽減赤2緑1 <星将・古竜>

<1> Lv1 BP5000

<3> Lv2 BP8000

シンボル:赤

Lv1・Lv2『このスピリットの召喚時』

BP5000以下の相手のスピリット1体を破壊することで、自分はデッキから1枚ドローする。

【連鎖:条件《緑シンボル》】

[緑]:ボイドからコア1個をこのスピリットに置く。

[緑][緑]:ボイドからコア1個をこのスピリットに置く。

【合体時】Lv2『このスピリットの合体アタック時』

このスピリットをBP+3000する。

 

「更に…ここで“裏十二宮”の登場と行きましょう」

「な…もう!?」

 

「生命の螺旋、森羅万象司る神の獣。

 “裏黄道十二宮、白羊の魂が一つ”。

 《牡羊星鎧アリエスブレイヴ》。

 賢龍ケイローンへ直接合体」

(手札3→2)

 

「コストはホムライタチから」

[ホムライタチ コア2→1]

(トラッシュ4→5)

 

牡羊星鎧アリエスブレイヴ

  ↓ 直接合体

賢龍ケイローン(合体)

[コスト:5+4=9]

[BP:8000+3000=12000]

[合体時効果:追加・発揮]

[シンボル:赤+緑=赤緑]

 

「あ…悠姫センパイ…」

「この回り方、本当に極悪ですね姉様…」

「元々自分達の得意分野を【連鎖】で絡めた<地竜>の発展型。ドローもコアブーストも一線を画します」

「あれに追い付くのはまず無理。…均衡できるのが今のところ【白単】か【白紫】か【赤青オステア】ぐらいですかね」

 

 なんという…。全部アタックしてくれば合わせて4点ダメージ、回復手段があればそれ以上のダメージとか洒落にならない。

 

「さて、緋立さん」

「は、はい」

「上位ランカーにはこれ以上の強さ。理不尽な回り方する方々が大勢います」

「………」

「身内以上に打ちのめされます。想像以上の悔しさを強いられます。目標は白鐘さんとはいえ、覚悟はあるんですか?」

 

 ……頭では、解ってるつもりだ。こんな甘い作りのデッキじゃ璃恵に届く前に沈められてしまう。

『勝つ為なら甘い考えは捨てろ』

それがカードゲームの、世の中の鉄則だ。

……でも、それでも。

 

 

「…それでも、行きます」

 

 

「……とんだロマンチスト、ですね」

「……」

「なら、存分に負けてください」

「ただじゃ負けませんよ…!」

「聞いたところ、あなたは負ければ負けた分跳ね返りが強いドの付くマゾヒストらしいですね」

「それ絶対デマですし名誉毀損も甚だですよ…」

「ふっ、冗談です」

 

 そう言って小さく笑うけど、私にとっちゃいい迷惑なんですがねぇ…。

 

「碧が冗談を言うとは…」

「珍しいものが見れましたね」

 

「話を戻して、私はそういうロマンにあまり共感はできません。…しかし、嫌いではありません」

「はぁ…」

「協力しないこともありませんが、まぁ…このバトル次第ですね」

 

 何だかんだで協力はしてくれる…のか? ま、まぁ上級者の胸を借りる勢いで行こうか。

 

「バトルを続行します。アタックステップに入り、ケイローンで合体アタック」

「っ!」

「裏牡羊座の“バトル時効果”。緋立さんはバーストを発動できません」

「バースト封じか…!」

「更にケイローン、レベル2合体アタック時効果によりBPプラス3000。計15000」

[賢龍ケイローン(合体) BP12000+3000=15000]

 

「…ライフで受ける!」

「ケイローンはダブルシンボル。ライフ2つです」

(悠姫ライフ5→3)

(リザーブ1→3)

 

「アタックステップを終了。ターンエンドです」

 

 ライフ2つを砕かれた…。しかもこの感じからして返しはバッチリといったところ。攻防共に隙が少ないとか理想的なデッキタイプだな【赤緑】。…多分、まだ本領を見せてない辺りこれで小手調べレベルなんだろう。

 

<悠姫・第四ターン>

「尋常じゃない展開速度をどうにかするべきか…。スタートステップ」

(リザーブ3→4)

(手札3→4)

(トラッシュ3→0)

(リザーブ4→7)

 

「メインステップ」

 

 さぁてどうしたものか…。デブリ・ザードが破壊されてからのいきなりピンチなんだが。…幸いアタック時にBP参照破壊してくるスピリットやアルティメットが出てないだけマシか。

 

「…召喚、《エクス・ムゲンドラ》。レベル1」

(手札4→3)

(リザーブ7→5)

(トラッシュ0→1)

[エクス・ムゲンドラ コア1 レベル1 BP2000]

 

「更に相棒の【スピリットソウル:赤】を発揮して、召喚、《紅炎龍ヒノコ》!レベ——」

「緋立さんがアルティメットを召喚する際、裏牡羊座の合体時効果」

「—っ!?」

「アルティメットを召喚するとき、“疲労状態で召喚”してもらいます」

「な…!?」

 

緑 ブレイヴ

牡羊(おひつじ)星鎧アリエスブレイヴ》

コスト4 軽減緑2赤1 <遊精・光導>『牡羊座・裏』

<1> Lv1 BP5000

<0> 合体 +3000

シンボル:緑

【合体条件:コスト4以上】

【合体時】

相手はアルティメットカードを召喚するとき、疲労状態で召喚する。

【合体時】『このスピリットのバトル時』

相手はバーストを発動できない。

 

「出たッス、表の《白羊樹神セフィロ・アリエス》から受け継いだ極悪効果!」

「アルティメットを対象とした“召喚酔い”させる制約効果ですね。回復手段が無いに等しいアルティメットにはかなり厳しい効果…」

 

緑 スピリット

白羊樹神(はくようじゅしん)セフィロ・アリエス》

コスト6 軽減緑3 <光導・遊精>『牡羊座』

<1> Lv1 BP7000

<3> Lv2 BP8000

<4> Lv3 BP10000

シンボル:緑

Lv1・Lv2・Lv3『お互いのメインステップ』

お互い、系統:<遊精>を持たないスピリットカード/ブレイヴカードを召喚するとき、疲労状態で召喚する。

Lv2・Lv3『このスピリットのバトル時』

BPを比べ相手のスピリットだけを破壊したとき、系統:<光導>/<星魂>を持つ自分のスピリット1体を回復させる。

Lv3

お互い、スピリットすべてのコアは、【転召】以外で取り除くことができない。

 

 

「…? 姉様、“召喚酔い”とは何ですか?」

「ああ、洋子は知らなかったんでしたか。…雫」

「ふえっ!?」

「洋子に教えてもらっても?」

「は…はい…!」

 

「え、えっと、“召喚酔い”と言うのは…『マジック・ザ・ギャザリング』などからの用語で、『召喚したターンは攻撃できない』『そのターンは行動できず、次のターンから行動可能になる』っていう…攻撃する側の、制約の1つなんだよ…。

 バトルスピリッツは、先攻1ターン目だけがそれで、後からは、召喚したターンにアタックできるから…」

「なるほど」

「ほ、他のカードゲーム…今言った、『マジック・ザ・ギャザリング』とか『デュエルマスターズ』なんかが、そうだよ…。召喚したターンに、行動できる効果を持っていれば、すぐ動けるよ」

「へぇ、そうなのね。ありがとう雫」

「それを踏まえ、“アルティメットを召喚召喚する際、疲労状態で召喚する”。この意味を、星座編の一片を垣間見た洋子なら、それが如何に強力か理解できるでしょう」

「…恐ろしいですね。姉様」

 

 

「くっ…!レベル4で召喚!」

(手札3→2)

(リザーブ5→1)

(トラッシュ1→3)

[紅炎龍ヒノコ コア2 レベル4 BP12000 疲労状態]

 

 くそっ、これじゃ攻めることも守ることもできない…!

早くあの裏十二宮を何とかしたいが、手札が少ない。

 

「間に合うか…。…バーストを張り替えます。新たにセット」

{バースト:セット→破棄}

●破棄したカード

・《絶甲氷盾》

(手札2→1)

{バースト:破棄→セット}

 

「……ターンエンド

 

「ありゃ、悠姫センパイ絶甲捨てちゃったッスね」

「判断は間違ってないでしょ。バースト封じの裏牡羊座がアタックしてきたら発動は無理だもの。回復してまたアタックされたらそれこそ絶甲の発動機会が失われてしまうわ」

 

<碧・第五ターン>

「第五ターン、スタートステップ」

(リザーブ0→1)

(手札2→3)

(トラッシュ5→0)

(リザーブ1→6)

 

「メインステップ。ネクサス《天空を貫くバリスタ》を配置」

(手札3→2)

(リザーブ6→5)

(トラッシュ0→1)

 

「そして…」

 

 …何かデカいのが来るか。

 

「《金殻皇ローゼンベルグ》

 レベル2にて、出陣します」

(手札2→1)

 

「現在緑シンボルが3つ、赤シンボルが2つあるため最大軽減。3コストで召喚します。レベル分にはケイローンから確保」

(リザーブ5→0)

(トラッシュ1→4)

[賢龍ケイローン(合体) コア3→2 レベル2→1]

[金殻皇ローゼンベルグ コア3 レベル2 BP9000]

 

「更に召喚時効果発揮。ボイドからコア3つを金殻皇へと乗せます」

「っ! 召喚しただけで3つも!?」

[金殻皇ローゼンベルグ コア3→6 レベル2→3 BP9000→11000]

 

「で、出たー!? 《蜂王フォンニード》並のぶっ飛びカード!」

「単純な効果しか持ってないけど、それゆえ恐ろしい…」

「さて、悠姫はどのように金殻皇をいなしますかね祐依さん?」

「………」

 

「…相手スピリットの召喚時効果発揮後、バースト発動!」

「っ!」

「マジック《キングスコマンド》! バースト効果で3枚ドローして、1枚捨てます!」

{悠姫バースト:セット→発動}

(手札1→4→3)

●破棄したカード

・《スターリーリューマン》

 

「追加コストは支払わずそのまま」

「…ほう」

 

 …上手く引けたみたいだ。後はここの凌がないと、本格的に詰みだ。

 

「……続けます。牡羊星鎧アリエスブレイヴを金殻皇ローゼンベルグへ換装」

牡羊星鎧アリエスブレイヴ

  ↓ 換装

金殻皇ローゼンベルグ(合体)

[コスト:8+4=12]

[BP:11000+3000=14000]

[合体時効果:追加・発揮]

[シンボル:緑緑+緑=緑緑緑]

 

「と、トリプルシンボル!?」

「ではアタックステップ。バリスタの効果により、赤と緑のスピリットのBPをプラス2000」

[ホムライタチ BP1000+2000=3000]

[六分儀剣のルリ・オーサ BP3000+2000=5000]

[賢龍ケイローン BP5000+2000=7000]

[金殻皇ローゼンベルグ BP14000+2000=16000]

 

「金殻皇、合体アタック。バトル時効果によりバーストは発動不可。更に金殻皇レベル2からのアタック時効果により、BPプラス10000」

[金殻皇ローゼンベルグ(合体) BP16000+10000=26000]

 

「い、1万!?」

「緋立さんはこの程度の上昇は熟せているでしょう。《リューマン・ブレイド》しかり、《リューマン・ファンタジスタ》しかり…」

 

 いやまぁ確かにやってはいるけど、アタックしただけで1万も上昇するなんてとんでもない。うちのはあらゆる要因が重なって爆上がりするだけだ。

 

「そして赤シンボルが2つ以上あるため【連鎖:赤赤】発揮。“2枚ドロー”します」

「っ!?」

(碧手札1→3)

 

緑 スピリット

金殻皇(きんかくおう)ローゼンベルグ》

コスト8 軽減緑3赤2 <星将・殻人>

<1> Lv1 BP7000

<3> Lv2 BP9000

<5> Lv3 BP11000

Lv1・Lv2・Lv3『このスピリットの召喚時』

ボイドからコア3個をこのスピリットに置く。

Lv2・Lv3『このスピリットのアタック時』

このスピリットをBP+10000する。

【連鎖:条件《赤シンボル》】

[赤][赤]:自分はデッキから2枚ドローする。

 

 …冗談だろ。こいつXレアじゃないのにこのステータスとか。

祐依や璃恵達に前聞いた話だが、『XレアよりMレアの方が強い』らしく、バトルスピリッツでは当たり前の事だとか。

ショップのシングルカードも、XレアよりMレアの方が値段が高かったりするしでもう…。

 

「実際、Mレアの能力がデッキの中核を担う事は不思議ではありません。この金殻皇やケイローンのように、“単純に強い効果”を備えているのが、一部例外はありますが“マスターレア”たる証です」

「な、なるほど…」

「さて、このアタックはどうします? 受けてしまうとライフが失くなりますよ」

「勿論ここは……」

「そちらのアタック時フラッシュが無いならこちらから」

「っ!?」

「フラッシュタイミング。マジック《バードウインド》を使用。不足コストは金殻皇から確保」

(手札3→2)

[金殻皇ローゼンベルグ(合体) コア6→4 レベル3→2 BP11000→9000+3000+2000+10000=24000]

(トラッシュ4→6)

 

「こちらの緑のスピリット、金殻皇を回復させます」

[金殻皇ローゼンベルグ(合体) 疲労→回復]

 

「更に【連鎖:赤】発揮。BP4000以下のエクス・ムゲンドラを破壊します」

「なっ、破壊効果まで!?」

[エクス・ムゲンドラ 破壊]

(悠姫リザーブ1→2)

 

「くっ、先に使っておくべきだったか…! フラッシュで《ブレイジングバースト》! リューマン・フェニックを破壊して、このターン、私のライフは1しか減らない!」

(手札3→2)

(リザーブ2→0)

(トラッシュ3→5)

[リューマン・フェニック 破壊]

(リザーブ0→1)

 

「ほう」

「このままライフで受ける!」

「金殻皇はトリプルシンボルですが…」

「ライフダメージは1だけです!」

(悠姫ライフ3→2)

(リザーブ1→2)

 

「もう一度金殻皇で合体アタック」

「っ!?」

「【連鎖】発揮により2枚ドロー」

(手札2→4)

 

「ダメージはありませんので、ターンエンドとします」

 

 …そういうやり方もあるのか。無駄だと思うアタックも、意味を持たせれば良いのか。

 

<悠姫・第六ターン>

「スタートステップ」

(リザーブ2→3)

(手札2→3)

(トラッシュ5→0)

(リザーブ3→8)

 

 っ! 来たけど色々足りない…。

 

「メインステップ。…召喚、《ムゲンドラ》。レベル1」

(手札3→2)

(リザーブ8→7)

[ムゲンドラ コア1 レベル1 BP1000]

 

「マジック《ネオ・ダブルドロー》。Uヒノコがいるため、3枚ドロー!」

(手札2→1)

(リザーブ7→5)

(トラッシュ0→2)

(手札1→4)

 

 …よし、まだ終わる訳には行かない!

 

「マジック《双光気弾》! ローゼンベルグに合体しているアリエスブレイヴを破壊!」

「なるほど、良く引きましたね」

(手札4→3)

(リザーブ5→3)

(トラッシュ2→4)

[牡羊星鎧アリエスブレイヴ 破壊]

[金殻皇ローゼンベルグ BP12000→9000]

 

「更にマジック《フレイムスパーク》!合計BP5000までまとめて破壊!」

「っ…」

「破壊するのはホムライタチとルリ・オーサを選択!」

(手札3→2)

(リザーブ3→0)

(トラッシュ4→7)

[ホムライタチ BP1000 破壊]

[六分儀剣のルリ・オーサ BP3000 破壊]

(碧リザーブ0→2)

 

「スピリットを破壊できたので、トラッシュにある《エクス・ムゲンドラ》を手札に回収!」

(悠姫手札2→3)

 

「バースト、セット!」

(手札3→2)

{バースト:無し→セット}

 

「アタックステップ!ヒノコ、アタック! Uトリガー!」

「——コスト4、マジック《双翼乱舞》」

「ヒット!」

「トリガーカウンターを使います」

「早っ!?」

「カウンターマジック、《バレットファイア》」

(碧手札4→3)

(リザーブ2→0)

(トラッシュ6→8)

 

「今ヒットしたカード、双翼乱舞を手札に加え、そのカードが赤、または緑のカードならばそのヒットをガード扱いとします」

(手札3→4)

 

「防がれた上にドローの手助けしたのか…」

「フラッシュタイミング、マジック《ネイチャーフォース》。こちらのトラッシュにあるコア全てを金殻皇へと移動させます」

(手札4→3)

[金殻皇ローゼンベルグ コア4→3]

(トラッシュ8→9→0)

[金殻皇ローゼンベルグ コア3→12 レベル2→3]

 

「少し搦手と行きましょうか」

「…?」

「更にフラッシュタイミングでマジック、2枚目の《バードウインド》。金殻皇を回復させ、【連鎖】でBP4000以下のムゲンドラを破壊」

(手札3→2)

[金殻皇ローゼンベルグ コア12→10 疲労→回復]

(トラッシュ0→2)

[ムゲンドラ 破壊]

(悠姫リザーブ0→1)

 

 しまった、これは予想外だった…! これじゃ今さっき伏せたバーストが無駄になる…!

 

「そしてマジック《ブレイブチャージ》。対象は金殻皇を指定」

(手札2→1)

[金殻皇ローゼンベルグ コア10→8]

(トラッシュ2→4)

 

「見たことないマジック…?」

「まぁなかなか日の当たらないマジックですが、アタック時効果が多い赤や緑なら使うタイミング次第で大きなリターンを生み出せたりはします」

 

 私が知らないカードで、ギャラリーをちらっと見てみると「なんつーカードを入れてるんだ」みたいな感じが。

 

「金殻皇でブロック。そして金殻皇のアタック時もとい、“ブロック時効果”発揮」

「ぶ、ブロック時!?」

「《ブレイブチャージ》はこちらのスピリット1体のアタック時効果をブロック時にも発揮できるようになるのです」

 

緑 マジック

《ブレイブチャージ》

コスト5 軽減緑3

フラッシュ:

このターンの間、自分のスピリット1体の、『このスピリットのアタック時』と指定されている効果はすべて、『このスピリットのブロック時』に発揮される。

 

「そんなマジックが…」

「片手で数える程無いマジックです。…緋立さんなら“これと似たカード”が相性良いかも知れませんね」

 

 似たカード、か…。確かに変則的なカードだからな、使いどころも限られてくる。何よりアルティメットが台頭してる今じゃそうそう使う場面も無いだろう。

 

「金殻皇のBPプラス10000。更に【連鎖】発揮で2枚ドロー」

[金殻皇ローゼンベルグ BP11000+10000=21000]

(手札1→3)

 

「返り討ちです」

「くそっ、何も出来ずに…」

[紅炎龍ヒノコ 破壊]

(悠姫リザーブ1→3)

 

「悠姫先輩の場ががら空きに…!」

「佐々森センパイ鬼畜すぎッスよ〜!?」

「…姉さん」

 

「ターン、エンド…」

 

<碧・第七ターン>

「第七ターン、スタートステップ」

(リザーブ0→1)

(手札3→4)

(トラッシュ4→0)

(リザーブ1→5)

 

「メインステップ。

 裏黄道十二宮、豪将の魂。

 《巨蟹星鎧ブレイヴキャンサー》、金殻皇ローゼンベルグに直接合体」

(手札4→3)

(リザーブ5→2)

(トラッシュ0→3)

巨蟹星鎧ブレイヴキャンサー

  ↓ 直接合体

金殻皇ローゼンベルグ(合体)

[コスト:8+6=14]

[BP:11000+5000=16000]

[合体時効果:追加]

[シンボル:緑緑+緑=緑緑緑]

 

 

「佐々森センパイそこまでやるッスか!?」

「【神速】警戒ですが、何か?」

「な、何でもないッス…」

 

 裏蟹座ってたしか、スピリット2体かアルティメット2体じゃないとブロックできないってやつだよな…。つ、詰んだ…。

 

「アタックステップ。金殻皇、合体アタック。BPプラス10000、【連鎖】で2枚ドロー、裏蟹座の合体アタック時効果により、スピリット2体、もしくはアルティメット2体でないとブロックできません」

[金殻皇ローゼンベルグ(合体) BP16000+10000=26000]

(手札3→5)

 

「ライフで受けるしかない…!」

「金殻皇ローゼンベルグはトリプルシンボル」

「この類のデッキ相手にどう勝てば良いんだ…」

 

(悠姫ライフ2→0)

 

 

〔winner!! 佐々森 碧〕

 

 

 

「強すぐる…」

「これを糧にして精進してください。…“悠姫さん”」

「はい………え?」




今回の相手は、公式が白紫に対抗させるため作り上げた壊れカード集団【赤緑】でした。
これが基本の動き、まだ中核であり本命であるあのカードが無いスピリット軸なため本気ではありません。

:余談:
スペシャルデッキに入っている《創星龍バイアー》が色々ぶっ飛んでて変な笑いしか出ません。
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