バトルスピリッツ スターティング・ゼロ 作:謙虚なハペロット
ラストが近づくとどうしたらいいか分からなくなるのが作者の悪い癖です。
「お姉ちゃん、忘れ物ない?」
「ああ。大丈夫」
あの称号戦開催を予告する動画が上がってから数日、遂にその日がやってきた。
称号戦当日、私と祐依は朝早く出掛ける準備をしていた。…まぁ何だ、意を決して称号戦に出ることを決めたという訳で。
「こんな朝早くから出るものなのか?」
「うん。物販コーナーもあるし、皆さんとも会わなきゃならないし」
現在朝の七時。正直眠…くない。意外と冴えてるというか、緊張というかね。
「えっと、場所は…」
「幕張メッセ。開場は八時だよ」
となれば移動と皆と会うのを考えて早く出るのは当然か。
「悠姫、祐依。気をつけて行ってらっしゃいね」
「はい」
「行ってくるよ」
「悠姫も晴れ舞台なんだから、気張って行きなさい!」
「お、おう…」
見送られるのはありがたいが朝から気合い全開では最後まで気力が持つかどうか…。
とにかく。会場には私と祐依、桜の三人で行き、他のメンバー達は各自現地集合と。
昨夜、皆で行かないか?と連絡を取ってみたところ
・真桜
『ごめんなさいなのですよ…。お姉ちゃんと麗奈お姉さんと一緒に向かうのですよ』
・彩音
『申し訳ないけど、今回は一人で向かうわ。あなたの為にもね』
・璃恵
『い゛き゛た゛い゛け゛どォォ…。ワ「そうか。仕方ない。すまんな」…え、ちョ待ッ』
とまぁ散々だったので、三人で行くという事に。璃恵は知らん。
「おはようございます。お姉様、祐依さん」
「おはよう、桜」
「おはようございます」
家を出ると、既に桜が待っていた。
…さすがにリムジンではなかったようだ。あれだったら歩いて駅まで行く覚悟があった。
桜が用意してくれたのは普通…よりは良い車。
「さぁ、駅までお送りしますよ」
「すまないなわざわざ」
「いいえ、お姉様のためですから♪」
「む…」
祐依がむくれるが宥めておいてと、お言葉に甘え乗り込ませていただく。
「運転よろしくお願いしますね」
「はいはい。…しっかし桜、アタシを足に使うたぁいい度胸じゃない」
「あら、買って出ていただいたのでは?」
「母さんの頼みなんだから断れる訳ないでしょ」
私達を送り届けてくれるのは桜の実のお姉さん。黒髪が綺麗な大学生で、ああは言ってるが仲の良い姉妹だ。
そして桜が助手席、後部座席に私と祐依が乗り込んだところでいざ発車。
「悠姫も祐依も桜に付き合わなくてもいいのよ?」
「いやそんなこと…」
「アタシと違って嫌味ったらしくてキツいでしょ」
「姉様。鏡見たことあります?」
「鏡には眉目麗しい絶世の美女が微笑んでいたけど何か?」
「その鏡も可哀相に。見るに堪えなかったでしょう…」
…ああやって言い合っているが本当に仲が良いんだ。ただ罵りあいがキツいだけなんだ。
「それにしても桜がカードの大会にねぇ…。ハッキリ言って天変地異の前触れかと思ったわ」
たしかに、私達が出会った頃から考えると天変地異は言い過ぎだがかなり変わった。…笑顔が増えて何より。
「まぁいいわ。駅まで送ったら……ん?」
するとお姉さんのスマホに着信。運転中のため手が話せないので…
「どうぞ。お母様からです」
「ん。…はい」
桜が取りお姉さんの耳元に当てる。…相手は二人のお母さんからだそう。
「今送ってる途中です。…はい。……え!?」
驚いているようだが、何かあったのか。
ルームミラーから見える目元からは「マジすか!?」みたいな感じだが…。
覚えがあるあの感じは、大方追加の用事を言い付けられたときの表情だ。
「……はい、了解しました。…では」
「…お母様は何と?」
「あんたらに付いていけって」
「あら」
「何なのよもう…」
どうやら大会場所まで護衛しろとの御達示だったよう。
「ったくぅ…」
「な、なんかすみません…」
「ああ、ごめんなさいね。アタシが憤ってんのはそれならまとめて言わなかった身内になんだから」
まぁ…一応桜もお嬢様だからな。誰かしら付けないとならんみたいだから仕方ないと言えば仕方ない。
当のお姉さんは「このまま行って暇するのは癪だからルールとか覚えていく。それで桜をいびる」とのこと。…桜がそれを聞いて、後ろからは表情は見えないが「しばらく姉をいびれる」と楽しげな感じがするのがわかった。この姉にしてこの妹ありだ。
「…私達は普通だよね、姉さん」
「…多分」
程なくして駅に到着。降りた先に桜の家の使用人の方がおり、車を引き継ぐんだって。
「お疲れ。ほい鍵」
「確かに。こちらは財布と、資金です」
「…財布は分かるけど資金って……っ!? いらんわ!持って帰れ!」
「しかし何かと物入りと聞いてます」
「なんで高校生の娘に札束入りの茶封筒寄越すのよ!?」
「カードが使えないのですから仕方ありません。親心というやつですね」
「親馬鹿にも程がある!買い占めさせる気か!」
「ここから会場までは一本で行けるね」
「……ちょっと緊張してきた」
「私も少し…」
今更だが会場に近付くにつれ妙に落ち着かなくなってきた。璃恵と対戦するとはいえ、大きな大会を決戦の舞台に選んだのに微妙に後悔したり…。
「大会とかって独特の雰囲気みたいのがあるから、それに呑まれないようにしようね」
「お、おう」
「さすがの余裕ですね祐依さん」
「慣れですね」
そして電車に乗り揺られること数十分、目的の会場近くの駅にたどり着いた。
「妙に人が多いな」
駅を出てみれば休日だからか人が多い。…これまさか称号戦に出る人達なのか?
「物販やイベント目当ての人もいると思うから、一概に全員って訳でもないよ」
「そうなのか」
「えっとね…」
会場へ移動中、祐依がバッグから一枚の用紙を取り出した。内容は今回やる称号戦のスケジュールで、公式ホームページに書かれていたのを祐依が簡潔にまとめたやつだ。
「大会前にやるこの『バトスピ大好き声優の生ステージ』に行って、バトルは観戦って感じなの」
「へぇ」
ステージをやる時間は大体30分程度。…そういやこういうの見るの初めてかも。
「声優がカードゲームやってんの?珍しい」
「はい。通常…かどうかは判りませんけど、相当入れ込んでやられているのか稀かと」
「その声優さんがカードデザインに携わる事があるんですって」
「ふ〜ん」
桜のお姉さんはそういうのもあるのかと興味ない様子。
さて、そんなこんな話して歩いていたら着きましたイベント会場前。早朝だというのにかなり人だかりが出来ていて、異様な熱気が辺りを包んでいる…感じ。
この中であいつに当たるまで生き残れるのだろうか。
「まだ入場まで時間あるな」
「案外すんなり着きましたからね」
「何まだ入れないの?」
「おや、悠姫君かい?」
どう時間を潰すか迷っていると、突然声を掛けられた。
その相手は久しぶりに会う麗奈さん。前によく見たスーツ姿ではなく普段着だった。…何でも着こなせる大人の女性って凄い。
「麗奈さん、お久しぶりです」
「久しぶりだね。電話ではよく話すけど、顔を合わせるのは確かに久しいねぇ」
たしかに、前に璃恵との対戦以降麗奈さんの用事が多々あったみたいでなかなか縁に顔を出せなかったみたいで。
「悠姫お姉さん♪」
「うおっ、真桜」
「お久しぶりなのですよ〜♪」
「久しぶりだな。…菫さんは一緒じゃないのか?」
「お姉ちゃんは物販コーナーに行ったのですよ〜」
詳しく聞けば、運営側から直々に販売を手伝ってほしいと頼まれたらしく、物販コーナーの係員として出向いたようだ。…菫さん、公式とどんなコネ持ってるんだ。
「それより、今日はボクも麗奈さんも手加減無しで行きますのですよ!」
「こちらこそ、全力でぶつかりに行くからよろしくな」
「望むところなのですよ!」
「おや?“稟”君じゃないか」
「……無視してたのに何で話し掛けてくるのよ」
「君がここにいるということは…妹さんと悠姫君祐依君の保護者だね?」
「だったら?」
「優しいお姉さんだなとね」
「う、うっさいタラシ!」
「あっはっは!」
さて、麗奈さんと真桜と合流できた。後は璃恵と彩音か…。
『ご連絡致します。開場十分前となりました。当イベントに御来場の皆様は、お近くの係員の指示に従い入場して下さい』
すると、入場開始のアナウンスが流れた。…どっかで聞いたことある声だな。
「お姉ちゃんなのですよ!」
「…菫さんって実は運営側の人なんじゃ…」
そ、それはともかく皆で入場する。それに合わせるように周囲の人の波も一斉に動く。…若干酔いそうだ。
遠くから見える会場内はバトルスピリッツ一色に装飾されていた。壁面にはカードを拡大した巨大なタペストリーに、ステージ側左右にはかなり精巧に出来ている空気で膨らませたビニールのアルティメット・ジークフリードとアルティメット・ジークフリーデンが。
中央を占めるのは対戦場がズラリと並んでいて、どれだけ参加者が多いかが伺える。
「…凄いな」
「まぁお祭りみたいなものだからね」
周囲に圧倒されて並び待っていたところ受付に到達。ここで登録するのか。私ら…祐依、桜、真桜、麗奈さんが並ぶ列は称号戦に参加する人の列で、しないのなら隣のところから来場特典をいくつか貰って入るだけのようだ。
「称号戦に参加される方はこちらにご記入お願いします。“タイトルパス”をお持ちでしたら提示をお願いします。お持ちないのでしたら新規パスを発行させていただきます」
タイトルパス…? あ、祐依と真桜と麗奈さんが出してるやつか。意外としっかり作られていて、一瞬のIDカードになっている。受付の人がカードを受け取ると専用の読み取り登録完了。ハイテクっすね。
「認証完了です。“熾天”の緋立様、“緑迅”の翠乃様、“蒼穹”の青凪様ですね。ようこそおいでくださいました」
顔パスってか…。
ととっ、私も早く書かないと。
私が書き込むのは新規部分。これは前にショップ縁で事前に参加をするという登録番号を渡される。それをここで書き込むと言うこと。面倒に思えるが大事なことだ。
……これでよしっと。
「ありがとうございます。では、こちらが“ブランクパス”になります。ご健闘を!」
私と桜に渡された左上にNameと書かれた真っ白なカードと来場特典、更に“数字の書かれた番号札”を受け取り、改めて入場となった。…結構しっかりした作りで、本当のIDカードだった。
「名無し、ですね」
「無名の初心者が複数二つ名持ちに挑む。しかも道中は二つ名持ちばかり…。難易度ハードを飛び越してるな」
「ふふっ♪ いつもそうだったじゃいですか♪」
「…確かに。今更だったな」
桜の言う通り、今まで相手にしてたのが既に二つ名持ちか名持ち相当の強さしかいなかったな。
なら悩む必要は無い。油断慢心せずいい緊張を保ちつついつも通り全力でぶつかるだけだ。
ところで皆はどこ行ったんだ?
後に入ったからはぐれてしまった。しかも稟さんともはぐれたし。
「…大丈夫かな?」
「きっと向こうのどなたかが見つけてくださいますよ♪」
「えぇぇ…」
どうするんだよ…。一応対戦時間になったらアナウンスが流れるみたいだし、渡されたパンフレットにも時間と場所も書かれているから自然と合流できるかもだけど、いいのか?
「ユーキちゃん!」
「っ!」
「やっぱユキちゃん! 久しぶり〜♪」
「…あっ、霧乃さん?」
「そうだよー!」
見知らぬ女性に声掛けられた…と思ったら前にもあったなこんなこと。身内ではなく大会に来ていた霧乃さんが私らを発見した。
前とは違う髪型に眼鏡と。モデルも大変なんだな。
「霧乃さんも大会に?」
「そだよ。ユキちゃんも出るなら決勝まで当たりたくないなぁ」
「私もです」
「おー?強気だねぇ。…とっ、もう少し話してたいけど七海待たせてるんだわ」
前にショップバトルで一緒だった人も来てるのか。
ちらっと見るとほんの少し離れたところにその七海さんらしき人がいて、私と視線が合うと会釈してくれた。なのでこちらも会釈を返す。
「ごめんね〜」
「いえいえ。…あ、うちの知り合い誰か見ませんでした?」
「ありゃ、迷子?」
「は、はぐれたと言ってほしいです」
「あははっ♪ こっちの彼女さんにカッコ悪いとこ見せられないもんね〜♪」
彼女さんって桜のことか? いやいや彼女じゃないです。一応言い訳をするが「うんうん分かってる分かってる♪」ってニヤニヤされただけだった。
「ならあたしらと一緒にステージ側に行く? 多分ユイちゃんとかアヤネちゃん辺りなら行ってるんじゃないかな?」
「あぁ、なるほど」
「というか、祐依さんが鬼の形相で捜しているのでは?」
「あははっ♪それありそう♪」
「お姉ちゃん、お姉ちゃん何処!?」
「まぁまぁ落ち着きなよ祐依君」
「落ち着いてられませんよ! はぐれたのも問題ですが桜さんと二人きりだというのも問題なんです!」
祐依の方は麗奈さんと真桜がいるし、璃恵と彩音とかは…どうだろうか? 大丈夫だとは思いたい。
「——いた! 桜!悠姫!」
「…? あら、姉様」
「あらじゃないわよまったく…」
すると、稟さんが私らを見つけて駆け寄ってきてくれた。
「す、すみません…」
「悠姫が謝ることじゃないから大丈夫よ。…こっちの二人は友人?」
合流できた稟さんに事情説明。
後は対戦が始まれば自然と合流できるだろうということで、五人でステージ側へ移動することとなった。
たどり着いたステージ周りにはすごい人だかり。…祐依達、いるのかな?
『只今より、特別ステージ・称号戦開会式が行われます』
菫さんがイベント開始のアナウンスが聞こえた。…結局合流出来ずしまいか。
『歴戦のカードバトラー達よ!
よくこの大会に集まってくれた!』
その声と共にステージ袖から現れたのは赤い改造サングラスをした……誰?
「キャー!ジャスティース!」
「じゃ、ジャス…?」
『みんなー、今日は来てくれてありがとー!』
次に現れたのは、頭に赤のでかいリボンにピンクのファンタジックな服。肩には熊の抱き着きぬいぐるみ。袖には…何あれ、爪? てか誰だ。
更に現れたのは
『みんなおはよー。ボンバーだよー』
赤いアフロに黒を基調にした変な格好をしたややぽっちゃりしている怪しげな人。…ボンバー?
『今日は皆が待ちに待った称号戦だ! 俺達も楽しみにしていたぞ!』
『アルティメットバトル05も出たことだし、みんなちゃんとデッキの調整してきたかな〜?』
「何あの人達?」
「あれは“バトスピ界のカリスマ”と呼ばれるお三方ですよ姉様。左から…あ、自己紹介するみたいですよ」
『俺が未来から来た正義のカリスマ、《ジャスティス立花》だ! 今日はよろしく頼むぞ!』
『はーい。みんな友達〜?』
…と、マイクをこちら側、客席に向けてき——
「「「「「YES!!!」」」」」
「「「「「マジカァァーール!!!!」」」」」
「っ!!?」
「う、うっさ…!?」
「皆様元気ですねぇ」
爆発と間違う程の大声援。試合前に耳がおかしくなりそうだ…。てかこんな人気あるのあの人。
『ありがとー☆ 《マジカルスター咲》だよー』
『流石の人気だなマジカル』
『そりゃみんなのアイドルですもんね』
あれがカリスマ…。なんて異様なコスプレ集団なんだ。
『ああ、そうそう。今ギャラクシーは準備中だから登場はもう少し遅くなる。その間に大会内容の説明をしようか』
やっと本題か。
『まずは予選はランダムバトル。
これは参加する皆が貰っているIDカード、ネームカードがあるはずだ。それに今からシャッフルし、この巨大モニターに結果を映す。
その後、対戦台へ向かい、IDカードをセット。対戦相手が揃い準備が整ったら開始の合図を待ってほしい』
結構本格的なんだな。
『そして試合のルールは簡単。
正々堂々、一発勝負に勝つ! それだけだ!
勝った方は残り、負けてしまった方は席を離れる勝ち抜き戦。それを繰り返し、最後に残った数名による決勝戦を行う!』
『後は自分の運と自力を信じるだけ。マジカルも応援してるから、みんな気合い入れて頑張れ!』
負けたら即終了。抽選で運を試され、バトルで自力を試される。…これは身内と当たったら覚悟するしかないな。
『ではボンバー、早速やってくれ!』
『了か〜い。皆心とデッキの準備は良いかな? シャッフル、スタート〜!』
ボンバーと呼ばれるアフロの人がよくテレビのバラエティとかで見かける謎のボタンスイッチを叩くと、巨大モニターに表示されている席の部分が慌ただしく回り始めた。
周囲の人達も固唾を飲んで注目している。
『ねぇねぇジャスティス、これボンバーが止めるの?』
『ん? まぁボンバーがスイッチ持ってるからな』
『これ人によって嫌な当たり方したらボンバー睨まれない?』
『えぇっ!?ヤだそれ〜!? マジカル押してよ〜!』
『えー!?マジカルもヤだよー!』
何か誰がシャッフルを止めるかで妙な茶番が始まった。
周りは笑ってはいるが私は緊張でちょっと笑えない。
『二人が嫌なら……お、ギャラクシー』
『あ!ギャラクシー!』
そこに、舞台袖からまた誰かが現れる。金髪グラサンの青いキラキラしたマントを羽織った男性だ。
『いやぁ皆お待たせしました! “銀河のカリスマ”《ギャラクシー渡辺》だ!!』
『ギャラクシー自己紹介はいいからこれ押して!これ!』
『えぇぇ…。いやまぁいいけど…。シャッフルのでしょこれ?』
『早く、早く押してギャラクシー!』
『はいはいはい。はいギャラクシーストーップ!』
ギャラクシーと呼ばれた人がほぼやけくそ気味にボタンを押してやっとシャッフルが終わった。
…私の場所は何処だ。
『さぁ!これで一回目のシャッフルが終了だ! まず自分の番号の場所を見付けてくれ。試合は10分後、スタート予定だ』
『みんなが一斉に動くから、小さい子や周りの人に注意して動いてねー』
『席に着いたらIDカードを入れるのを忘れないように。認証されればこっちのモニターにもその場所が点灯するからそれで見付けやすくなるだろう。見つからないようであれば近くのスタッフに聞いてほしい』
ギャラクシー、マジカル、ジャスティスの緒注意の後、人混みはゆっくりと対戦場所へと移動を開始した。私は……あ、見付けた。遠くは無いが端っこか。
「桜は見付けた?」
「はい。…どうやらお姉様と当たらずに済んだみたいです」
「んじゃ、アタシは観覧席に行くから。二人とも不様に負けんじゃないわよ」
「はい♪」
「わかりました」
「ユキちゃんサクラちゃんも気合い、入れて、頑張ってこー!」
「おー♪」
「空回りしないよう頑張ります」
ここで霧乃さんと桜と別れ、各自対戦席を探すことになった。
…こっからは一人だ。誰の助けも無いし、下手すれば予選敗退も有り得る。
軽く背後に振り向き、対戦会場を見渡す。…対戦する人は少ないけど、この猛者達相手に璃恵は、祐依達は勝ち抜いてきたんだな。
「……あった」
私の対戦席を発見……と、既に対戦相手が待っていたようだ。私も席に着かないと。
「お待たせしました」
「…ん? ああ、貴女が対戦相手だね?」
「はい。よろしくお願いします」
相手は薄い金のエクステに、パンキッシュな服装をした綺麗な女性。………あれ? どっかで…。と考える前にIDカードを…
「これにカードを挿入するんだよ」
「あ、はい。…よっ」
テーブルの真ん中に設置されているリーダーみたいなのにカードを挿れる。すると、ディスプレイに〔認証完了。対戦が終了するまで抜かないでください〕と表示された。
「これで、バトルが終わると自動的に戦績が記録されるんだ」
「へぇ、すごいハイテク」
「確かに。…さて、貴女のお名前を聞かせてもらっていいかな?」
「え?」
「対戦相手の名前は知っておきたいんだ」
「はぁ」
「言いたくなかったら言わなくていい。私流の礼儀で自己満足なだけだから」
何だが彩音やマリア先輩、琴識先輩に近い感じがするな。カッコつけなのか律儀なのか。
「えっと…」
「ああ失礼、先に名乗らせていただくよ。私は榛堂 明日歌というんだ」
「しんどう…」
…ああ、前に祐依が話してた果たし状の人か。こんな人だったのか。モデルとかやっててもおかしくないのに祐依の話を聞く限り残念っぽいのかな。
てかこれ私名乗って大丈夫か? 目の仇にされたりしないだろうか…。いきなり変な汗出てきた。
「………」
「言いたくないか」
「え、いや…。ゆ、悠姫です。……ひ、緋立、悠姫」
「………緋立?」
榛堂さんの表情が固まった。
やはりまずかったか…。
「ゆ、祐依の姉…です…」
「お姉さん…。成る程」
ああやっぱ名乗るのまずかったか…。
祐依の因縁の相手なのにその家族が当たるとかどんな漫画だよ!
「………ふふっ」
「っ!?」
「会えて光栄です!お姉さん!」
「えっ!?」
「まさか彼女のお姉さんと戦えるとは! これも運命か!」
「お、おう…」
…こ、これはめんどくさい。祐依がいい顔しない訳だ。
しかし榛堂さんに気合が入ったようだが、私だって負ける訳にはいかない。
『どうやら全員着席できたようだな。
カードバトラー達よ、遂に戦いの幕が上がる!
最後のその瞬間まで諦めず、全力を尽くして戦い貫いてほしい!
…では、いつもの掛け声でバトル開始だ!
ギャラクシー、マジカル、ボンバーも、会場の皆も元気良く叫ぼう!!』
『『『『 『 ゲ ー ト オ ー プ ン !!! 』 』』』』
「「「 !! 界 放 !! 」」」
VS
榛堂 明日歌
【???】
「さぁ先攻は私のようだ!」
「どうぞ」
<明日歌・先攻第一ターン>
「ではスタートステップ!」
(リザーブ4)
(手札4→5)
「メインステップ。まずはネクサス、《星空の冠》を配置!」
(手札5→4)
(リザーブ4→0)
(トラッシュ0→4)
「そしてバーストをセットしてターンエンドだ」
(手札4→3)
{バースト:無し→セット}
黄色か。思い出せ、注意しなきゃならないカードを…!
<悠姫・後攻第二ターン>
「スタートステップ」
(リザーブ4→5)
(手札4→5)
「メインステップ」
あの《星空の冠》はどのタイミングでもライフを減ればデッキの1番上をオープンして、コスト2以下のスピリットだったらノーコスト召喚ができて、しない、または違うなら手札に入れる…だったよな。
普通に1点ずつだと、回復手段が豊富な黄色じゃアドバンテージを与えるだけ。それを上回るダメージか冠自体を破壊しなければならん。
「召喚、《エクス・ムゲンドラ》と《リューマン・ドシャット》。共にレベル1」
(手札5→3)
(リザーブ5→1)
(トラッシュ0→2)
[エクス・ムゲンドラ コア1 レベル2 BP3000]
[リューマン・ドシャット コア1 レベル1 BP1000]
「…バーストをセットしてターンエンド」
(手札3→2)
{バースト:無し→セット}
「攻めないか」
「下手に手札増やされたり出て来られてもイヤですからね」
<明日歌・第三ターン>
「成る程。スタートステップ!」
(リザーブ0→1)
(手札3→4)
(トラッシュ4→0)
(リザーブ1→5)
「メインステップ。まずは《麒麟星獣リーン》を召喚!」
(手札4→3)
(リザーブ5→3)
(トラッシュ0→1)
[麒麟星獣リーン コア1 レベル1 BP3000]
「更に、“裏十二宮星座、双魔の鎧”に登場してもらう!
《双児星鎧ブレイヴジェミニ》をリーンに直接合体!」
「っ!?」
(手札3→2)
(リザーブ3→0)
(トラッシュ1→4)
双児星鎧ブレイヴジェミニ
↓ 直接合体
麒麟星獣リーン(合体)
[コスト:2+5=7]
[BP:3000+5000=8000]
[合体時効果:追加]
[シンボル:黄+黄=黄黄]
「ではアタックステップ! リーンで合体アタック!」
「…ライフで受ける!」
「リーンはダブルシンボル!ライフ2ついただく!」
(悠姫ライフ5→3)
(リザーブ1→3)
「ターンエンド」
<悠姫・第四ターン>
「スタートステップ」
(リザーブ3→4)
(手札2→3)
(トラッシュ2→0)
(リザーブ4→6)
あのリーンってのはたしか、前に琴識先輩が使ってた合体条件を無視できるスピリットだったか。
更にあの裏十二宮ブレイヴ。…効果何だったっけ?
「メインステップ。ムゲンの【スピリットソウル:赤】発揮!
召喚、《紅炎竜ヒノコ》!」
(手札3→2)
(リザーブ6→2)
(トラッシュ0→2)
[紅炎竜ヒノコ コア2 レベル4 BP12000]
「更に《炎極天リューマン・バースト》!」
(手札2→1)
(リザーブ2→0)
(トラッシュ2→3)
[炎極天リューマン・バースト コア1 レベル3 BP6000]
「このままアタックステップ! Uヒノコでアタック、Uトリガー!」
「——む、コスト4、マジック《バブリーコンフューズ》」
「ヒット! カウンターは?」
「無い。通すよ」
「なら2枚ドロー!」
(悠姫手札1→3)
「そのアタックはライフで受ける!」
(明日歌ライフ5→4)
(リザーブ0→1)
「そしてライフが減った事により、星空の冠と裏双子座の効果が発揮される!」
「何っ」
「まず冠の効果、デッキトップ1枚オープン!」
●オープンされたカード
・《妖精学者サキア》(スピリット)
「これは手札に」
(明日歌手札2→3)
「そして裏双子座の効果だ!」
自信たっぷりに言い放つが、何か凄い効果があったか…?
「相手アルティメットのアタックによりライフが減ったため2枚ドロー!」
(手札3→5)
「以上!」
「……え?」
「それだけだよ。因みにスピリットによるアタックダメージなら1枚ドローするだけなんだ」
「………」
黄 ブレイヴ
《
コスト5 軽減黄2 <
<1> Lv1 BP4000
<0> 合体 +5000
シンボル:黄
【合体条件:コスト4以上】
【合体時】『相手のアタックステップ』
相手のスピリットのアタックによって自分のライフが減ったとき、自分はデッキから1枚ドローする。
【合体時】『相手のアタックステップ』
相手のアルティメットのアタックによって自分のライフが減ったとき、自分はデッキから2枚ドローする。
「………」
「率直にどうぞ」
「しょぼい」
ダブルシンボルだがさほど脅威と感じない。…何なんだこれは。緑だって同じようなことできるぞ。
「さて、次は?」
「ターンエンド」
<明日歌・第五ターン>
「確かにしょぼいが役に立たない訳じゃないさ。スタートステップ!」
(リザーブ1→2)
(手札5→6)
(トラッシュ4→0)
(リザーブ2→6)
「メインステップ! ではこちらの切り札を投入しよう!」
「来るか…!」
「万物を魅了せし古の覇王!
《魅惑の覇王クレオパトラス》!
レベル1にて、謁見!!」
(手札6→5)
(リザーブ6→1)
(トラッシュ0→4)
[魅惑の覇王クレオパトラス コア1 レベル1 BP5000]
「こいつは…!」
「かつて“熾天”が用いて“称号”を勝ち取ったカードさ!」
「祐依が…?」
「召喚時効果! 私のトラッシュにあるマジック1枚を手札に戻す! 戻すのはさっき落とされた《バブリーコンフューズ》!」
(手札5→6)
黄 スピリット
《魅惑の覇王クレオパトラス》
コスト7 軽減黄3 <覇皇・導魔>
<1> Lv1 BP5000
<2> Lv2 BP7000
<4> Lv3 BP11000
シンボル:黄
【バースト:自分のライフ減少後】
自分のライフが3以下のとき、このスピリットカードを召喚する。
Lv1・Lv2・Lv3『このスピリットの召喚時』
自分のトラッシュにあるマジックカード1枚を手札に戻す。
Lv2・Lv3【魔光芒】『このスピリットのアタック時』
自分がマジックカードを使用したとき、その効果発揮後、同じ効果をもう1度、コストを支払わずに発揮できる。
バトル終了時、自分がこのバトルで使用したマジックカードすべては手札に戻る。
「バースト召喚せずに普通に召喚したのは一体…」
「我慢出来なかった!」
「あそう…」
子供か! いやまぁ気持ちは理解出来なくもないが、危機的状況でもないのに…。
「…だが、その我慢足らずは少し勇み足だったな!」
「何だと…?」
「召喚時効果に反応して、セットされているバースト発動!《グラウンドブレイク》!」
{悠姫バースト:セット→発動}
「BP5000以下の相手スピリット2体と、ネクサス1つを破壊する! 破壊するのは、今出てきたクレオパトラには冠共々退場してもらう!」
「な、何てことを…!」
[魅惑の覇王クレオパトラス BP5000 破壊]
[星空の冠 破壊]
(明日歌リザーブ1→2)
「追加コストを支払いフラッシュ効果! 麒麟に付いてる双子座の鎧を破壊!」
「ふ、双子座まで…!?」
[紅炎竜ヒノコ コア2→1 レベル4→3]
(トラッシュ3→4)
[双児星鎧ブレイヴジェミニ 破壊]
赤 マジック
《グラウンドブレイク》
コスト3 軽減赤2
セットしているこのカードは、相手によって破棄されたとき、バースト条件を無視して発動できる。
【バースト:相手の『このスピリット/ブレイヴの召喚時』発揮後】
BP5000以下の相手のスピリット2体と、相手のネクサス1つを破壊する。
その後コストを支払うことで、このカードのフラッシュ効果を発揮する。
フラッシュ:
相手の合体スピリットのブレイヴ1つを破壊する。
「更にリューマン・バーストの【Uハンド:赤】、発動!《ネオ・コールオブロスト》! バースト効果で2枚ドローして、追加コストは支払わずこのまま!」
(悠姫手札3→2→4)
「や、やるじゃないか…。ここここはターンエンド…」
…声が震えて表情が引き攣ってるが大丈夫かな? だがこの好機を逃す訳には行かない。
<悠姫・第六ターン>
「スタートステップ」
(リザーブ0→1)
(手札4→5)
(トラッシュ4→0)
(リザーブ1→5)
「メインステップ。召喚、《アルティメット・アポロドラゴン》!レベル3!」
(手札5→4)
(リザーブ5→1)
(トラッシュ0→3)
[アルティメット・アポロドラゴン コア1 レベル3 BP10000]
「Uヒノコのレベルを上げて、バーストをセットし、アタックステップ!」
(リザーブ1→0)
[紅炎竜ヒノコ コア1→2 レベル3→4]
(手札4→3)
{バースト:無し→セット}
「Uアポロドラゴンでアタック!トリガーは無いが、回復状態の麒麟を指定アタック!」
「むむむ…!」
あのコアならマトモなマジックは使えないはず。《ディフェンスネビュラ》だって、カウンターじゃなければ脅威じゃない。
「な、何もない…」
「ならそのまま打ち倒す!」
[麒麟星獣リーン 破壊]
(明日歌リザーブ2→3)
「更にUヒノコでアタック!Uトリガー!」
「——コスト6、マジック《ディーバメドレー》!」
「ヒットせずか…」
「アタックはライフだ!」
(明日歌ライフ4→3)
(リザーブ3→4)
「ライフ減少、ライフが3以下のため、バースト発動!
《砲天使カノン》!」
{明日歌バースト:セット→発動}
「っ!」
「バースト効果!そちらのスピリット、アルティメットのBPをターン中1万ダウン!」
[エクス・ムゲンドラ BP2000−10000=0]
[リューマン・ドシャット BP1000−10000=0]
[炎極天リューマン・バースト BP6000—10000=0]
[紅炎竜ヒノコ BP12000−10000=2000]
[アルティメット・アポロドラゴン BP10000−10000=0]
「そしてこれにより0になった者を破壊する!」
「だが、ドシャットは効果による破壊は受け付けない!」
「だがしかし!Uアポロドラゴン、ムゲンドラ、炎極天はいただかせてもらうよ!」
[エクス・ムゲンドラ BP0破壊]
[炎極天リューマン・バースト BP0破壊]
[アルティメット・アポロドラゴン BP0破壊]
(悠姫リザーブ0→3)
「そしてレベル3で召喚!」
{バースト:発動→召喚}
(リザーブ4→1)
[砲天使カノン コア3 レベル3 BP10000]
黄 スピリット
《砲天使カノン》
コスト8 軽減黄4 <星将・天霊>
<1> Lv1 BP6000
<2> Lv2 BP7000
<3> Lv3 BP10000
シンボル:黄
【バースト:自分のライフ減少後】
自分のライフが3以下のとき、このターンの間、相手のスピリット/アルティメットすべてをBP-10000する。
この効果でBP0になったスピリット/アルティメットすべてを破壊する。
この効果発揮後、このスピリットカードを召喚する。
Lv2・Lv3
相手のスピリット/アルティメットがBP0になったとき、そのスピリット/アルティメットすべてを破壊する。
「さぁ!どうする!」
「…こちらのスピリットが破壊されたとき、バースト発動!」
「っ!?」
「《アルティメット・ショコドラ》!
レベル5で、バースト召喚!!」
{悠姫バースト:セット→発動→召喚}
(リザーブ3→0)
[アルティメット・ショコドラ コア3 レベル5 BP14000—10000=10000]
黄色で注意するのはさっきのあの《砲天使カノン》。これは散々ぱら祐依から注意を受けた。…敵に塩とも取れるかも知れないが、これが最大限の譲歩なんだろう。「私も、周りも使うぞ」って。
「Uショコドラだと!? …だ、だが!BPマイナス効果はターン中持続され、レベル2からの効果で0になった者を破壊する!」
「解ってる!召喚条件、アルティメット1体はUヒノコによって満たしている。それに、私のアタックステップは終わってない! Uショコドラ、アタック!Uトリガー!」
「くっ…、コスト5、マジック《エンジェルストライク》!」
「ヒット! カウンターが無いのなら手札から<新生>アルティメット1体を喚び出す!」
上手くいけばこれで押し切れるが、手札にはバブリーコンフューズの他にダメージを消すマジックを持っている可能性もある。だけど、あの砲天使を放っておく訳にもいかない。
BPを下げられている状況で、バトルを介せず破壊する…。なら出すのはコイツだ!
「召喚条件、赤のスピリット1体は満たしている!
召喚、《アルティメット・レオン・ハウル》!
レベル4で、ノーコスト召喚!
レベルにはUショコドラとUヒノコから受け取る!」
(手札3→2)
[アルティメット・ショコドラ コア3→1 レベル5→3]
[紅炎竜ヒノコ コア2→1 レベル4→3]
[アルティメット・レオン・ハウル コア3 レベル4 BP15000—10000=5000]
この効果はダウンする瞬間さえ逃げ切ればあとは…!
「召喚時効果!BP1万ピッタシの砲天使カノンを破壊!」
「ば…馬鹿な…!?」
[砲天使カノン BP10000 破壊]
(明日歌リザーブ1→4)
「破壊できたことでトラッシュにある赤のスピリット、《エクス・ムゲンドラ》を手札に戻す!」
(手札2→3)
赤 アルティメット
《アルティメット・レオン・ハウル》
コスト7 軽減赤3 <新生・皇獣>
<1> Lv3 BP10000
<3> Lv4 BP15000
<5> Lv5 BP20000
シンボル:極
【召喚条件:自分の赤スピリット1体以上】
Lv3・Lv4・Lv5『このアルティメットの召喚時』
BP10000以下の相手のスピリット1体を破壊することで、自分のトラッシュにある赤のスピリットカード1枚を手札に戻す。
【Uトリガー】Lv4・Lv5『このアルティメットのアタック時』
Uトリガーがヒットしたとき、このアルティメットをBP+10000する。
「そんな…そんなカードに…!」
いつか役に立つ…。そんなことをアイツが言ってたっけな。本当に役立つ日が来るとは思わなかった。
「…Uショコドラのアタックは?」
「ら…ライフで受ける!」
(明日歌ライフ3→2)
(リザーブ4→5)
「Uレオン・ハウルでアタック!Uトリガー!」
「…コスト7、スピリット《魅惑の覇王クレオパトラス》…!?」
「ガードだが、どうする!」
「フラッシュ!マジック《絶甲氷盾》!アタックステップを…き、強制終了させる!」
(明日歌手札6→5)
(リザーブ5→1)
(トラッシュ4→8)
「ライフで受け、アタックステップは終了だ!」
(明日歌ライフ2→1)
(リザーブ1→2)
「ターンエンド」
<明日歌・第八ターン>
「こんな、こんなはずじゃ…! スタートステップ…!」
(リザーブ2→3)
(手札5→6)
(トラッシュ8→0)
(リザーブ3→11)
「……バーストセット」
(手札6→5)
{バースト:無し→セット}
「マジック、《ライフレボリューション》! ボイドからコア1つをライフに置く!」
(手札6→5)
(リザーブ11→6)
(トラッシュ0→5)
(明日歌ライフ1→2)
ライフ回復にバースト…。ならあれは2枚目のカノンか?
レベルを上げれば何とか出来るが…。
「ターンエンド!」
<悠姫・第九ターン>
「スタートステップ」
(リザーブ0→1)
「ドローステップ。…っ!」
(手札3→4)
(トラッシュ3→0)
(リザーブ1→4)
「メインステップ。UショコドラとUヒノコのレベルを上げ、バーストセット。アタックステップ!」
(リザーブ4→1)
[アルティメット・ショコドラ コア1→3 レベル3→5 BP9000→14000]
[紅炎竜ヒノコ コア1→2 レベル3→4 BP9000→12000]
(手札4→3)
{バースト:無し→セット}
「Uショコドラ、アタック!Uトリガー!」
「——コスト5、マジック《バレットファイア》!」
「ヒット! …初陣だな」
「っ!?」
「《アルティメット・ムゲンドラゴン》!
レベル4て、手札からノーコスト召喚だッ!!」
(手札3→2)
「2体目の極竜…!?」
「レベルには、Uレオン・ハウルから受け取る!」
(リザーブ1→0)
[アルティメット・レオン・ハウル コア3→1 レベル4→3]
[アルティメット・ムゲンドラゴン コア3 レベル4 BP19000]
行くぞ相棒!お前の力を見せてやれ!
「Uムゲン、レベル4からの効果! 【
私のアタックステップ中、ムゲン以外の系統<新生>、<次代>を持つアルティメット全員に、赤のシンボル1つ追加する!」
[アルティメット・レオン・ハウル シンボル極+赤=極赤]
[紅炎竜ヒノコ シンボル極+赤=極赤]
[アルティメット・ショコドラ シンボル極+赤=極赤]
赤 アルティメット
《アルティメット・ムゲンドラゴン》
コスト7 軽減赤3極1 <新生・極竜>
【召喚条件:自分のアルティメット1体以上】
<1> Lv3 BP11000
<3> Lv4 BP19000
<4> Lv5 BP27000
<7> Lv6 BP30000
シンボル:極
【WUトリガー】Lv3・Lv4・Lv5・Lv6『このアルティメットのアタック時』
???……
Lv4・Lv5・Lv6【Uエナジー】『自分のアタックステップ』
[アルティメット・ムゲンドラゴン]以外の系統:<新生>/<次代>を持つ自分のアルティメットすべてに、赤のシンボル1つを追加する。
「これでUショコドラ達はダブルシンボル!」
「そんな…私が、また予選落ち…!?」
「アタックは!」
「……ライフで、受ける!!」
(明日歌ライフ2→0)
〔winner!! 緋立 悠姫〕
「よっし!」
「まさか…姉妹両方に負け越すなんて…。何かの間違いだ…!」
何だか凄まじく雑っぽく見えてしまう…。
それはともかく、称号戦予選第1試合でした。
砲天使カノンは黄色使いの作者でも1枚制限行きして、どうぞ。
いつものごとくミス等ありましたらお気軽にご指摘ください。