なお、この作品のイッセーはエロくて変態は変わりませんが、色々と設定を変更しています。
第1条 悪魔再会しました
テッカ Side
「イテテッ。手荒い運転しやがって……。ちゃんと前を見て運転しろってんだよ……」
まったく、免許取り立てなんだから慎重に運転……いや、俺が悪ふざけしたのが悪いか。アレでもお似合いなんだけどなぁ。二人とも……。
しっかし、まぁ。
「微かだが、霊燐を感じるなぁ。こりゃぁ何時、悪霊共が出てきても可笑しくないなぁ……」
そう、今にでも悪霊達が現れそうな雰囲気であるが、それでも結界の御陰か力の弱い悪霊達も簡単には行動できないようだ。それはそれで有り難い。
「アイツ等に会う前に今日の宿を探さないと……ん?」
何だ? この鉄臭い匂いは……?
「コイツは……血の臭い!? 何処からだ!?」
ここに来て早々、厄介事かよ! しかもこの気配は?!
「ド畜生! 悪霊も一緒かよ! ざけんじゃねぇぞ!」
愚痴を言う前に一刻も早く急ごう。間に合えよ!
テッカ SideEnd
イッセー Side テッカが来る少し前
俺の名前は
名前が天野夕麻ちゃん。綺麗な黒髪でスレンダーな女の子。天野夕麻ちゃんが俺の前に現れてすぐに「好きです。付き合ってください」って言われたから即OKだしちゃいました。
そんでもって彼女との初めてのデート。もう、めっちゃくちゃ興奮しッ放しですよ。これで俺も暗い青春からおさらばできる。まさに人生で最大の嬉しい出来事なのだ。
そう、普通は嬉しいことなんだ。
でも、俺は彼女の正体を知っている。彼女は『堕天使』。堕ちた天使の彼女が何のために俺に接触してきたのか? その理由も分かっている。
それは俺の中に宿っている
こんな神器を持っているから俺は狙われたのだろう。しかし、何だろう? 彼女の目は明らかに、
(助けを求めている目だ……)
そう、俺はその目を知っている。昔、俺に助けを求めた子と同じ目をしていた。できれば俺も助けたい。だったら、
(俺のできることをすれば良いんだ!)
そう思っていく内に俺と夕麻ちゃんは公園へとたどり着いた。
「今日は楽しかったね、イッセー君」
「ああ、喜んでくれて良かったよ」
今日のデートで夕麻ちゃんは本当に楽しそうだった。俺はそう思えてくる。例えこれが彼女にとって遊びだったとしても。
「ねぇ、イッセー君。私のお願い聞いてくれる?」
「願い? どんな願い?」
分かり切っている。分かり切ってんだ……。
「あのね、し「死んでくれないか……でしょ? 夕麻ちゃん」!?」
やっぱりそうだったんだ。案の定夕麻ちゃんも驚いているみたいだ。
「『どうして分かった』でしょ? 実は告白されたときから知ってたんだ。君の正体が堕天使であること……」
「知ってたんだ……。じゃあ、私の目的も分かるよね?」
「ああ、俺の中に神器があるからだよね」
「そう、あなたは不幸にも神器を持って、その神器が私達にとって危険因子となる。だから……」
「俺を殺す。そこまでは良いんだ。問題なのは……」
俺はもう一度、夕麻ちゃんの顔を見てこう言ったんだ。
「何で夕麻ちゃんは泣いているんだよ?」
「え? 私が……泣いている?」
夕麻ちゃんがそう呟いて顔に手を当てると、夕麻ちゃんの目からしっかりと涙が流れていた。
「本当はこんな事したくない。もしかしたら、誰かに無理矢理やらされているんじゃないのか?」
「ち、違うわ! これは私の遺志で……」
「自分の意思なら、助けを求めるような目はできないはずだ! 夕麻ちゃんだって本当はそう思ってんでしょ!」
「!!」
俺の言葉に彼女は言葉を失う。それもそうだ。会って間もない相手に自分の抱いてる思いを見抜かれたんだから。
「もし、夕麻ちゃんが苦しい思いや辛い思いをしてるのなら、俺は君を助けたい! 力になりたいんだ!」
「!! ……イッセー君」
彼女の哀しみの感情が限界だ。そう思って俺は夕麻ちゃんに手を差し伸べる。
「大丈夫。俺が夕麻ちゃんを助ける。俺を信じて!」
「……イッセー君。わ、私を……」
夕麻ちゃんが助けを求める……その時だった。
「残念だが、大切な手駒を失うわけにはいかないのでな……」
後ろから声が聞こえ、振り向くとそこには、夕麻ちゃんと同じ黒い翼を生やした堕天使の男が飛んでいた。
いや、でもコイツ……、何かがおかしい?
何か違和感を感じた俺は、ベルトに提げている袋からアレを取り出そうとしたその時、
ヒュッ。ドン!
後ろから風きり音と鈍い音がしたが、俺はすぐに理解し、再び後ろを見ると、そこには、目が虚ろで何かを投げたような構えをしている夕麻ちゃんだった。
「ゆ……ゆ……ま……ちゃん……?」
ま、まさか……夕麻ちゃん……『操られて』いるのか……!?
そう結論づけると同時に足下が崩れて、倒れていた。
「危ない危ない。まさかお前のような下等な人間にレイナーレが懐柔されるとはなぁ。もう少し『糸』を調整しなければなぁ。だが、目的は果たした。帰るぞレイナーレ」
「ハイ、ドーナシーク様……」
夕麻ちゃんはドーナシークと呼ばれた堕天使と共に姿を消した。あとに残ったのは、腹にポッカリと穴の空いた俺の姿だけだった。
ち……くしょう……。こんな所で終わりなのか……? 俺は……まだ……やり残した……事が……有るのに……
「死に……た……く……」
俺の意識が遠のく、その時だった。
「おい! 大丈夫か!? しっかりしろ!!」
その声を最後に俺は意識を失った。
イッセー SideEnd
テッカ Side
俺が来たときには、既に殺された後だった。確かにこの場所には悪霊の反応も感知されていたが、今は悪霊の前に、
「こんな所で死なせてたまるか!!」
すぐさま治療に取りかかろうとしたが、俺の手は止まってしまった。何故なら、
「既に死んでいる上に手の施しようがない……」
クソッ!! 俺がもう少し早ければ助けられたのに!
「とにかく今は、警察とご家族に連絡を……」
俺はすぐにケータイを取り出そうとしだが、何かを感じ取った。
(ん? この気配……何処かで……って、まさか!?)
俺の予想が正しく、犠牲者の前に見覚えのある魔法陣が浮かび上がってきた。しかも、その模様は俺のよく知る模様であった。
「あなたね、呼んだのは……って、テッカ!?」
「やっぱりお前か、リアス」
そう、この駒王町を統治している悪魔の1人で俺の幼馴染みでもあるリアス・グレモリーその人であった。
おまけ 協会に帰還中の今井さん
「まったく! 何を考えているんだ、テッカは!」
私が草野のか、かかか、彼女など……。今の草野はそのような事をしている場合ではないのに……
「……今度、事務所に行って草野に魔法律の基礎を教えに……って私は何を考えているんだッ!!」
コンコンッ
「ん? なんだ?」
「あの~、すみません。ここ駐車禁止ですよ」
……やってしまったなぁ……
この調子で頑張っていこうと思います。
感想や意見などがありましたら、どんどん言ってください。