テッカとD×Dの魔法律相談事務所   作:カツマ・タカ

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前回の投稿から2カ月近くでようやく投稿しました。

お待たせしまって申し訳ありませんでした。


第5条 イッセー、シスターを助けます

テッカ Side

 

 

リアス達、オカルト研究部と出会って早数日。色んな事があった。

 

リアスの御陰で旧校舎の一室を事務所として借りることができた。勿論、リアス達の特権や魔力などで使用できるようにしてもらった。

 

開業してまだ日も浅いのか、一向に依頼が来なかったが、暇な時間の分、イッセーの魔法律家としての能力を分析することにした。

 

因みにイッセーの話によると、何でも通信課程修了後に出会った引退した魔法律家に色々と教わったらしい。成程、だからあそこまでの技量がある訳だ。

 

悪魔としてはイッセーは新人悪魔の通過儀礼であるチラシ配りを行っていた。しかしイッセー、夜中にハーレム王になりたいなんて叫ぶもんじゃありませんよ。端から不審者に見えるぞ。

 

そんでもってチラシ配りを卒業したイッセーもいよいよ契約取りに挑戦するのだが、ここからは大爆笑物だった。

 

まず、依頼者の所に飛ぶための魔力が全くない。俺が最初に言った通り、魔力がゴミ以下だったので依頼者の自宅まで向かうという前代未聞な出来事が起きた。

 

因みにイッセーは「チャリでお宅訪問する悪魔なんているんですか!?」なんていうが、今まさにお前のことだよ、イッセー。

 

んで、契約の実態を見ようと、遠見の鏡で見てたら、何故か知らんが依頼者とアニメ談義してた。ドラグ・ソボールや美少女アニメやらについて朝まで語り合ってた。

 

結果は言うまでもなく破談であったが、アンケート面については最高の評価だったらしい。

 

二回目の契約取りには俺も一緒について行ったが、ありゃ、地獄だった……。

 

契約者の名はミルたん。世紀末覇者のような巨漢がパッツンパッツンの魔法少女の服を着て、語尾に「にょ」なんてつけて何かの罰ゲームかと思ったら素であるから余計質が悪い人物だった。願いが「魔法少女になりたい」なんて、土台無理な話だろう。

 

しかも、無理って分かったら、魔法少女アニメの鑑賞会始めたからこっそり抜け出して部室に戻ってきた。因みに今回のアンケートも最高評価だったらしい。

 

と、まぁざっとイッセー達の状況はこんなものだ。

 

んで、現在、イッセーは……

 

「イッセー! 何でシスターなんか連れてきたの!? 一歩間違えたら戦争物なのよ!?」

「す、すみません……」

「はわわわわ……」

 

何故かシスターを連れてきて絶賛お説教中だった。

 

話をまとめると、契約取りに失敗続きだったイッセーが公園で黄昏れてるときに困ってたシスターを見つけて声を掛けたらしい。

 

協会までの道のりを聞いてきたシスターだが、イッセー曰く、この街の協会はすでに廃墟になっており、不審に思ったイッセーが此処に連れてきたが、リアスに見つかりこっぴどく説教されることになった。三時間正座で……。

 

んで、現在、

 

「いいことイッセー。協会側であるあの子を此処に連れてくることはどういう事かわかってるの? 戦争の引き金になりかねないのよ」

「はい……」

「本来、私達悪魔と協会側、堕天使陣営との干渉は基本禁じられているの。しかも些細なことで大問題に発展する場合もあるのよ」

「重々承知でございます……」

「だったら……」

「ハイハーイ、そこまでだ。リアス」

 

長くなりそうなので、止めに入る。

 

「ちょっとテッカ。何勝手に……」

「この子の話を聞く限り、イッセーの行動はある意味正しいんだよ」

「? どういう事なの?」

「まず、この子、アーシアって名前なんだが、この子が保有する神器が原因で教会を追放されたんだよ」

「追放? 神器を保有してただけで?」

「問題なのはその神器の能力だ。彼女の神器『聖母の微笑(トワイライト・ヒーリング)』の能力はとんでもない物だ」

 

色々と“見た”が、こりゃとんでもないな……

 

「何がとんでもないんですか?」

「ああ、『聖母の微笑』は癒しの力で本来は聖なる光なのだが、どういう訳か堕天使と悪魔にも癒しの光を与えるもので、協会で倒れてた悪魔を治療して協会を追放されたみたいだ」

「え!? そんなの有り得ないわ!? 聖なる光は私達悪魔にとっては猛毒なのよ!?」

「だが、実際にはそうなってる……。しかし、それだけではない。そうだろイッセー」

 

この街の事情はイッセーの方が詳しいからな。ここはイッセーに任せよう。

 

「はい。まず、この街にある協会は数年前に使われなくなっているんです」

「そうなの? 朱乃」

「ええ、記録によりますと、確かに廃墟になっています」

「しかも、あの協会には濃度の高い霊燐が漂っていて悪霊が生息してる可能性が高いんです。だからアーシアを此処に連れてきたんです」

「……私に怒られるのを覚悟して?」

「ハイ」

 

イッセーの嘘偽りのない言葉に頭を抱えるリアス。出会ってまだ数日しか経っていないが、それでも分かることは分かる。イッセーは困っている人を助けたいという思いが人一倍に強いと言うことだ。

 

勿論、リアスも他の皆も分かっている。しかし、リアスも立場というものがある。

 

「ハァ~、そういう事情なら仕方ないけど、このオカルト研究部には彼女は置けないわ」

「はい、この部室にはアーシアを置くことは出来ませんが……」

「うちの事務所に置くんだろ?」

 

イッセーもイッセーで色々と考えているようだな。

 

「確かに魔法律協会の決まりとして、『魔法律及び裏の事情を知る関係者でやむを得ない事情であった場合に限り、事務所に招き入れ、保護することが出来る』つまり、俺の立ち上げた事務所は一種の治外法権みたいなものになるんだよ。イッセーの奴、さっそくこの決まりを利用するつもりだったな」

 

そう、魔法律協会が定めた規則を利用してアーシアを護ろうとしたんだ。優しいんだなイッセー。変態だけど……。

 

「ハァ~、分かったわ。アーシアの件はテッカに任せるわ。イッセーもそれで良いわね?」

「はい、保護できるだけでも良いんです」

 

その言葉を聞いてか、リアスの顔にはいつもの笑みが浮かんでいた。

 

「そう、それじゃあ改めて自己紹介ね。初めまして、アーシア。私はこの街を管理している上級悪魔でオカルト研究部の部長、リアス・グレモリーよ」

「リアスの女王で副部長の姫島朱乃です」

「同じく部員の木場祐斗です」

「……塔城子猫です。この部で唯一の一年生です」

「悪魔じゃないが、俺は魔法律家執行人の薪菱鉄火だ。我が事務所は君を歓迎しよう」

「改めて、俺は兵藤一誠。ここの新人悪魔で魔法律家……第二級書記官だ。よろしくな」

 

リアスの自己紹介を皮切りに次々と自己紹介をし、残すはアーシアのみとなった。

 

「えっと……あ、アーシア・アルジェントです。暫くの間ですが、よろしくお願いします」

 

こうして彼女、アーシア・アルジェントを我が『薪菱魔法律相談事務所』に招き入れることとなった。

 

「んじゃ、今日はこれでかいさ……」

「ああ、アーシアさんの事で伝え忘れてましたわ。リアス、大公から討伐の依頼が来てます」

 

……今日はもう少し掛かりそうだな。

 

 

おまけ イッセーの師匠

 

 

これは、イッセーに関して少し聞いてみたときのことだった。

 

「そう言えばイッセーさぁ」

「ん? 何すか」

「お前、誰から術とか教わったんだ? 確か通信教育じゃあ筆と札の簡単な使い方しか書いてなかったはずだろ?」

「ああ、その通信教育が終わった頃に引退した魔法律家の人に教わったんだ」

 

へ~、そうだったんだ。なんか意外。

 

「その師匠ってどんな人? 何か気になるんだよなぁ。」

「う~ん、なんていうか、豪快で破天荒な人かな? 魔法律においても、性欲においても、全てその人に教わったんだ」

「ほぉ~、性欲において……は?」

 

え? 急に何言い出すんだコイツ?

 

「いや~、師匠は女の子は足とかうなじとか言うけど、俺はおっぱいこそがじんる「あ、もういいや。聞いた俺が馬鹿だったよ」って、まだ語り終わって……」

 

……本当にコイツ雇って大丈夫だったのかな……?

 




イッセーの師匠については今は皆さんの想像にまかせます。

では、、また次回
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