この小説の正しい味わいかた
原作見る→寂しいのでこっちで慰める→また原作を見たくなる→原作を見る→寂しいのでこっちで慰める
なんてことだ・・・インフィニットオルフェンズは止まらない・・・加速する・・・!!
空き缶氏のペースを省みない・・・!
+罪深き投稿+
清廉なる原作ペースを、理解しようとしない・・・!
+野蛮な投稿+
稚拙な連続投稿も!これで終わりだァアァア!!
空き缶氏!素材提供の皆様!
私の──私のノベライs(串刺し)
ホウキ「むにゃむにゃ・・・イチカぁ・・・」
イチカ「かー・・・」
三日月(イチカ、モップをベッドで寝かせたんだ。自分は机で・・・)
ラウラ「う、うぅん・・・もう朝か・・・」
三日月「おはよ。ラウラ、身体は大丈夫?」
「んぅ・・・?心配ないぞ・・・大丈夫だ・・・」
「詳しく見たいから、ちょっと立って。しっかり、怪我がないか確認したい」
「んふふ・・・心配性な嫁だな・・・そこまで言うなら・・・いいぞ・・・」
「ありがとう」
ゴン,ゴン!
オルガ「イチカぁ!ミカぁ!起こしにきたぜぇ!お前らも水着選ばねぇと海で遊べ──」
「はい、うつぶせになって」
ラウラ「ひゃんっ!?ミカ・・・!くすぐったい・・・!」
「よかった、背中とかもぶつけてたから・・・あ、オルガ。おはよう」
「・・・おまえ・・・」
「む・・・?なんだ、団長か。無作法なヤツだな、夫婦の寝室に」
「ふう──っ──何やってんだミカァアァアァアァアァアァアァア!!!」
イチカ「ん・・・んぅ・・・?オルガ・・・?」
ホウキ「いーちかぁ・・・んふふ・・・ふふ~・・・♪」
「待ってくれ!シャル、頼む!」
学校の一大行事、臨海学校。皆が水着を着て、泳いだりはしゃいだりする学校のすげぇイベントだってんで鉄華団の皆は思い思いの水着を用意するために日曜日を使って買い物に勤しんでやがる。年相応ってやつだな。いつもなら微笑ましいって思いながらキザに構えるもんだが・・・今はそんな余裕もねぇ。目の前にいる大事なヤツに、俺は悪い意味で付きっきりなわけなんだからよ
一緒に水着を選びに行こうと決めた日曜日。だがシャルの様子がどうにもおかしい。口を閉じて頬を膨らませて、ハムスターみてぇにむくれてやがる。電車から降りた後もずっとそんな調子だ。俺がなんか気に食わねぇ事をしちまったか・・・?時間もきっちり守ったし、身嗜みもこれ以上ないくらいきっちりした筈だ。何が気に入らねぇんだ、シャル!言ってくれ、どんな事だろうと直してみせる!ケジメだってんなら、いくらでもつけてやるからよ!
「・・・」
「シャル!頼む、待ってくれ!」
──オルガの反応と予想とは裏腹に、シャルの心は全く別の様相にて荒れていた。いや、危機感といった方が正しいかもしれない。朝のオルガの一幕・・・其処にて繰り広げられていた事象に、シャルは危機感を覚えていたのだ
(三日月くんとラウラちゃんのボディチェック・・・イチカとホウキさんも一緒に寝て・・・うぅ、皆凄い関係が進んでる・・・!)
一緒にいる男女の関係の進展、しっかりと絆を育んでいる事への焦燥。それに比べた自らの現状そのもの。その自らの不甲斐なさに、シャルは忸怩たる想いを感じていたのだ。オルガへのアタックがまだまだ足りない、自分の筋をきっちりと通せていない。そんな不甲斐なさを自覚して焦っていたのだ。──誤解も多分に含まれているが
(オルガの優しさに甘えてばかりじゃダメだ、僕ももっともっと、オルガにアピールしなきゃ・・・!オルガが誰かに取られるなんて、嫌だから・・・!)
自分を護ってくれると言ってくれた、世界で唯一の大切な人。そんな彼が、誰かに目移りして自分から離れてしまう。そんな未来を考えただけでシャルの視界は真っ暗になってしまう。待っているだけじゃダメだ。僕だってオルガにもっともっとアピールしたい。そんな無自覚にしてオルガにとって凶悪な攻勢が、前世を含めて全く浮いた話のない彼に幸福の甘い牙を剥く──
「ねぇ、オルガ!──はい!」
「は、はい?」
な、なんだ?どうしたシャル?そんな、気合い入りまくった顔しやがって。お、俺に不満があるんなら遠慮しねぇでいってくれ、いくらでも直すし、気合いいれてお前に相応しい男になれるように・・・
「て、手を繋ごう?二人なんだから、しっかり僕を離さないで!」
「は、お・・・」
て、手か?そ、それくらいなら、ま、まぁ・・・で、出来ないことは無いがよ。俺の手はごつくて、デカくて、お前の白い綺麗な手には似合わねっつか、なんつーか
「僕は、オルガと手を繋ぎたい!だから・・・僕のお願い、オルガに聞いてほしい・・・!」
・・・そ、其処まで言うんなら・・・お、俺はオルガ・イツカ。鉄華団の団長だぞ?そ、そんくらいなんて、なん、なんてこたぁ・・・ねぇよ・・・
「じゃ、じゃあ・・・おう、行くぞ・・・」
俺は摩擦でズボンが破けるくらいに手を拭いて、差し出されたシャルの綺麗で柔らかい、白い手をそっと握る。潰さないように、壊さないように・・・こ、こんな感じでいいのかよ?わからねぇよ・・・?握ったこと、ねぇからよ・・・
「ふふっ、ありがとう。やったぁ!」
「い、いいんじゃねぇの・・・?」
握った手を、シャルが優しく握り返してくる。・・・こ、こんくらいで女の子は喜んでくれるのか?そ、そりゃあ何よりだ。見てるかお前ら。お、俺だってな・・・
「じゃ、行こ?僕を離さないで、僕を連れていって?僕の大切な、団長さんっ」
「ま、任せとけよ・・・俺は、オルガ・イツカだからよ・・・」
シャルは軽快に、俺はロボットみてぇにギクシャクしながら歩き出す。シャルの歩幅に合わせて、きっちり転ばねぇように、シャルが歩きやすいように・・・
俺達はそんな感じで、水着の店に向かった。・・・こいつはひょっとして、デート・・・って言うやつじゃ、ねぇのか・・・?
~
そんなオルガとシャルの、甘酸っぱい一時を物陰で見つめる影が二つある。一人は金髪縦ロールのイギリス人、もう一人は酢豚の香りが香ばしい中国人・・・
「ねぇ」
「何ですの~?」
「あれ、手ぇ繋いでるわよね」
「それ以外に何が見えますの~?」
驚愕にて見つめるはリン。あのオルガが女子と親しくしているという事実が信じられないとばかりにその顛末を見守っている。対するセシリアはそんなことは見れば分かるだろうとばかりに、化粧をしながらリンの背後にて立っている
「幻でも白昼夢でもない・・・あのオルガに春が!?死ぬくらいしか取り柄がないオルガがどうやったって訳!?」
「男女ですもの、きっかけがあれば変わるものですわ。全く浮いた話のない貴女には分からないかもしれませんけれど?」
「うっさいセシリア!ていうかアンタはなんでそんなに余裕なのよ!?あんただって浮いた話なんか無いでしょうが!」
「私は貴女のような野蛮な酢豚と違いまして、三日月さんから直々にミッションを受け持っておりますもの。器物損壊、無断のIS行使、丸腰の男性に発砲する危険人物を監視しろと!三日月さんに!直々に!」
「それ私の事!?何よ!三日月三日月って!忠犬か何かなの!?ボロ負けした負け犬の癖に!」
「ま、負け犬ぅ!?三日月さん以外が私を侮辱するのは許しませんわ!取り消していただけませんの!?今の言葉!」
「負け犬負け犬敗北者!負け犬なんかに生きる価値なし!IS使いに生きる価値なし!」
「わ──私に風紀を教えてくれた方を馬鹿にしないでくださいまし!?せめて舎弟!舎弟と仰ってくださいな!!」
「セシリアセシリア敗北者!負け犬負け犬敗北者!」
「ゆ──許しませんわぁっ!!」
怒濤の口論になり、彼女らは気付かなかった。シャルがその喧騒を微かに聞き取り、鋭い感覚で何処かにこの二人がいた事を感じ取ったのだ。この忠犬舎弟と敗北者は、その状況の変化には気付けていないのが悲壮感を更に誘う。そんな二人に──
「元気な事だ。あまり他人に迷惑はかけるなよ」
「おはよう、セシリア、リン」
あんパンをもぐもぐと食べながら、風紀委員三日月・オーガスが二人に声をかける。そこにぴったりと寄り添い、三日月にあんパンをあーんされながら現れる銀髪の少女ラウラ・ボーデヴィッヒだ。風紀の夫婦の登場に、セシリアは襟を正し三日月に挨拶を返す
「おはようございます三日月さん!聞いてくださいな!このリンさんが私を敗北者と」
「喧嘩か?俺は嫌だな」
「敗北者でよろしくてよ!一理ありますわねリンさん!あなた、実はとても優秀ではなくて?」
「何よぉ、あんた」
掌の圧倒的な大回転により、セシリアは三日月に忠誠を誓いながら怒りを即座に納める。何よこいつとドン引きものの警戒を示しつつ、リンは何度も苦汁を嘗めさせられたラウラに警戒心を剥き出しにする
「そう警戒するな。嫁たるミカの前で、粗相をする気はない。危害は加えん」
「うん。ラウラは大丈夫」
「三日月さんが言うなら万事OKだと確信が持てますわ!えぇ、心配ありません!」
「あんたホントなんなの!?」
「ふむ、賢明だ。よしミカ、行くとしよう」
「ん、解った。じゃ、とっとと行こう」
二人は歩き出し、オルガとシャルの下へと歩み寄ろうとする。二人に混ざり、共に水着を選ぼうと言う極めて合理的な判断を下したが故の行動とラウラは仮定し、手を繋ぐ三日月を引っ張る
「ま、待ちなさいよ!オルガたちのあまあま度合いは未知数!そんな相手と戦うなら、情報収集が先決でしょ!」
その謎の戦法と兵法に聞くべきものがある。ラウラはそう感じ、足を止める。視線でセシリアはどう思う?と聞き及び、セシリアもまた意見を提示する
「そうですわね。此処は追跡ののち、二人が風紀を乱すようなふしだらな関係がどうかを見極めるべきですわ!三日月さん!」
「ふーん。そっか。わかった、いい?」
「そうだな、ミカ。──一理あるな」
結託する三人+一人の追跡同盟。三日月の風紀制裁基準は女子に恥をかかせること、危害を加えることなので、尾行や追跡は風紀を乱す事にはならない。ラウラがそう決めたのだ。なら嫁の自分も、しっかり従い付き合うべきだろう
・・・オルガも気になるし。
「じゃあ皆──行くかぁ・・・!!」
「やる気だな、ミカ・・・!頼もしく誇らしいぞ、夫として!」
「ま、待ちなさいよー!」
「三日月さ~ん!」
ラウラの手を引き、ダッシュで走る三日月。その後ろを走る二人。その行動は尾行。その始動を、間一髪二人の口論で感知したシャル
「オルガ、ちょっと来て!」
「どうした!?」
オルガの繋いだ手を引き、シャルは追手から逃げるために即座に駆け出し、最寄りの水着店へと逃げ込むのであった──
~
「イチカ、どちらの水着が似合うと思う?こちらか?こちらか?」
「ん~・・・デザインはこっちだけど、色的にはこっちの方が似合うな・・・」
「そうか!むむむ、悩ましいな・・・!」
「あ、じゃあ俺が両方買ってやるよ。一日ごとに着直せばいいだろ?」
「いいのか!?」
「任せとけって。女のワガママを聞くのも、カッコいい男の条件だ!」
「そうかぁ!」
水着店にて、誰にも邪魔されずに水着を二人で選んでいるイチカにホウキ。ニコニコと笑いながら鼻唄混じりに水着を選び、それに笑顔で付き合うイチカ。平穏な時間を過ごす二人に・・・
「?あれは・・・?」
手を繋いだオルガ、そしてシャルがあわてて更衣室に二人で入った事を目撃するイチカ。何か、物凄く慌てているような。何かから逃げているような剣幕に、何事かと首を捻る
「イチカ、どうかしたのか?」
「ん?──いや、なんでもないぞ。・・・多分。ほら、あっちにもいい水着があるぞ」
「そうか!イチカが言うのだ、間違いないだろうなぁ!うむ、うむ!」
剣幕からして空気を読み、追求はしないでおくことにしたイチカ。ばれないように隠れたのだから、空気を読まずに台無しにすることは無いだろう。そう感じ、ホウキを遠ざけ別の店へと入店する
(頑張れよ、団長)
静かに、心のエールを残して。・・・そして、場面を変え、なし崩し的に密室へ二人となったオルガに場面を移す。その心は、決して穏やかではなく──
「これは・・・!?」
男と女、密室で二人きり・・・!ま、待て!そいつぁ、そいつぁはぇえんじゃねぇのかシャル!色々準備や、貞操の大事さとかがあってだな!女の子が自分を安売りしちゃいけねぇんだぞ!俺でもわかる!いけねぇんだ!
「こ、これはその・・・!ぼ、僕にどんな水着が似合うか、身体をしっかり見てもらいたくて!」
「身体を・・・!?け、けどな・・・!」
「しぃい・・・!」
シャルの静止に答え、俺は黙り口をつぐむ。い、いや、嬉しいけどよ、そういうのはだな、きちっと段階を踏んでだな、手を繋いでいきなりそういうのは、飛びすぎっつーか・・・なんつぅか・・・
(・・・・・・)
(シャル?)
(ひっ!?み、三日月くん!?)
あれだ、俺はシャルを護ってやりたくて、居場所になってやりたくて言ったのであって、そういうのは学生には、早いと思う。早い筈だ。早いだろ・・・!
(黙ってた方がいい?)
(えっ──!?う、うん!お願い!オルガとの時間、邪魔されたくないんだ、だから・・・!)
(解った。頑張れ。それと、オルガをよろしく)
(──うん!)
だから、だからよ・・・そこは止まれよ・・・って、ん?
「どした?だれかいんのか?」
カーテンの向こうとボソボソ話してるシャルに、俺は声をかけてみる。そ、そのやっぱり不味いんじゃねぇか?着替えをしないで此処にいるのは・・・い、いや、着替えて欲しい訳じゃ・・・
「だ、誰もいないよ?いいから、とにかく此処にいて!すぐに着替えるから!」
(ヴウゥウゥウァアァアァア!!?)
上着を脱いでワンピースを見せつけるシャルに鼻血と銃撃を抑えながら慌てて後ろを向く・・・!なんてこった、今すぐ出てぇ!シャルの着替えを、邪魔したくねぇ・・・!出してくれ!頼む!身がもたねぇ!!
(うぅっ・・・勢いでこんな事して、オルガにエッチな女の子だって思われたら、どうしよう・・・!でも、オルガとの時間を邪魔されるくらいなら・・・!)
待ってくれ!頼む!頼む!これ以上はマジでヤバい・・・ヤバいんだって・・・!
「あぁぁもう!止まるもんか、やっちゃえ!」
・・・・・・やっ・・・ちゃえ・・・?
~
──オルガ、いいよ。オルガのやりたいこと、いっぱいいっぱい僕にして?全部、受け止めるから
あ、でも・・・
・・・優しく、して・・・?
~
────────────・・・・・・・・・・・・
「お、オルガ?オルガ!?」
・・・それより先の記憶は、オルガには与えられなかった。安らかな顔で、天井を仰ぎ、もたれかかり、静かに目を閉じ・・・
「だからよ・・・理性を止めるんじゃねぇぞ・・・」
「オルガ──!?」
オルガは静かに、シャルの腕の中で希望の華を咲かせたのだった。その顔は──これ以上なく安らかだったと言う・・・
「また、もう・・・オルガのえっち・・・」
~
「どうだ、ミカ」
更衣室より戻ってきた三日月にあんパンを渡しながら、その成果を聞き出すラウラ。その答えに、三日月は首を振る
「いなかった。此処にはいないみたいだ。セシリア、リンを連れて別の場所に」
「分かりましたわ!お任せくださいまし!ささ、行きますわよリンさん!」
「あ、ちょ、引っ張るなばかぁ!」
三日月の言葉に頷き、リンを引きずって退室する二人。あんパンを食べながら、その様子を静かに観察し・・・ラウラと共に水着が飾られている店内を見回す
「これが全て水着か・・・」
「うん。綺麗で、凄いよね」
「この世には、こんなに様々な水着があったのか・・・」
「そうだね。俺も知らないことばっかりだ。でも、だから・・・毎日が楽しいよ」
戦いではない、平和な日常。その大切さを誰よりも三日月は噛み締めている。だからこそ、誰よりも仲間を大切にする。この瞬間が、何より大切だから
「ふふ、そうか。夫婦揃って知らないことばかりなら、しっかりと寄り添って・・・」
「しっかり水着は選ばないとね~?」
「ん・・・?」
ふと、水着を選んでいる二人組の言葉が耳に入り──ラウラの胸を、鋭く貫いた
「似合わない水着着てったら、彼氏に一発で嫌われちゃうもん」
「他の事全部百点でも、水着がカッコ悪かったら致命的だもんね~」
「──────────」
「ふーん。・・・どうしたの、ラウラ」
よろめくラウラを、三日月は優しく抱き留める。その事実に、ラウラはよろよろと立ち上がり、最愛の嫁に宣誓する
「──ミカ、見ていろ・・・見せてやる・・・」
「?何を?」
「水着だ・・・!お前をガッカリさせるものか・・・必ず、必ず・・・満足させてやる!夫の私を信じろ、ミカ・・・!」
「解った。信じてる」
そんな、ちょっとズレた水着の聖戦が、勝手にラウラの中で幕を開ける。
・・・そんなこんなで、時間は飛び、臨海学校当日──
海にて
オルガ「沖合いには行くんじゃねぇぞ!溺れそうになったら顔出せよぉ!」
「「「「はーい!」」」」
「無理しねぇで自分のペースで泳げ!日焼け止め塗ったかぁ!?」
「「「「塗りました~!!」」」」
「なら構わねぇ!臨海学校の幕開けだ!景気よく前を向こうじゃねぇか!よぉし行くぞぉ!」
「「「「わぁーーい!!」」」」
山田「今十一時でーす!夕方までは自由行動!夕食に遅れないように旅館に戻ること!いいですねー!?」
「「「「「はぁーい!!」」」」」
ホウキ「イチカ!イチカ!スイカ割りだ!スイカ割りをやろう!私のカッコいいところを見せてやるぞ!」
イチカ「そだな、見せてくれよ!カッコいいところをさ!」
「任せろ!よし、ハチマキと竹刀を持ってくる!待っていてくれ!絶対だぞ!」
「転ぶなよなー!」
三日月「元気だね、モップ」
「まさかこういうイベントにはしゃぐタイプだったとはなぁ。可愛いとこあるよなぁ」
オルガ「いや、あれはイベントっつーか・・・」
シャル「あ、皆此処にいたんだ~!」
「おぉ、シャ──ヴウゥウゥウァアァアァアア!?」
ミイラウラ『・・・・・・』
三日月「何これ」
オルガ「ハァッ・・・ハァッ・・・」
イチカ「なんだ、そのバスタオルオバケ!?そんでオルガは後ろ向いてどうした!?」
「シャルを・・・直視できねぇからよ・・・!」
シャル「水着、選んでくれてありがとね。オルガ!ほら、ラウラちゃんも見せたら?大丈夫だよ!」
ラウラ『そ、それを決めるのはお前ではない・・・大丈夫かどうかは・・・私が決める・・・!』
「!その声、ラウラか!?」
「当たり前じゃん」
(せっかく水着に着替えたんだから、見てもらわないと!)
「ラウラ、水着?ふーん・・・」
(ま、待て!私にも心の準備と言うものがあって・・・)
(ふぅう~ん?だったら、僕だけオルガや皆と海で遊んじゃうけど、いいのかなぁ~?)
(そ、それはダメだ!だが、ミカに嫌われるなんて考えたら・・・た、堪えられなくて・・・
「ラウラ。見せてくれるんだろ」
「!?み、ミカ・・・」
「満足させてくれるんだろ?・・・嘘つき?」
『う、嘘なものかぁっ!!──えぇいっ!!』
ファサァ
「うぅ・・・わ、笑いたければ、笑うがいい・・・」
オルガ「いいんじゃねぇのぉ?色もしっかり、イメージに合ってるしよ」
シャル「ねー?オルガもそう思うよねー?」
「ヴウゥウゥウァアァアァアア!!!」
イチカ「あぁ。スッゴく──」
三日月「──」
チュッ♥
ラウラ「──!!!!!!?」
オォルフェエェンズナミダァアァアァ♪
三日月「ラウラ、可愛いと思ったから。ごめん、嫌だった?」
バタッ
ラウラ「か、かわいい・・・くちびるまでかさねて、かわいい・・・そんなこといわれると、されると・・・わたしは・・・」
ホウキ「イチカー!ビーチボールもあったぞー!ウニもだー!・・・ん?なんだ?何事だ?」
シャル「わ・・・わぁお・・・!」
「風紀はどうしたミカァアァアァアァアァアァアァアァアァアーーーーーっ!!!!!」