インフィニット・オルフェンズ!   作:札切 龍哦

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そろそろ、本家の動画に興味を持ってもらえましたか?え?まだ見てない?


・・・バエル(支援小説)を持つ私の言葉に背くとは・・・

オルシャルもミカラウもミカセシもオルホウも好きなので初投稿です

革命のポイントであるアグニカポイントを、無駄にしてはいけないよ(念)






クラス 教室にて

クラスメイト「もうすぐクラス対抗戦だねー!」

「そうだ!二組のクラス代表が変更になったって知ってる?」

オルガ「何っ!?誰なんだよそいつは!?」

「あははっ、オルガビックリしすぎー!」

「ミカくんもオリムラくんもいるから大丈夫大丈夫!転校生みたいだけどね?」

「そうは言うがよ・・・」

イチカ「転校生?今の時期に?」

ミカ「ふーん・・・また何処かの国の代表かな」

「うん。中国から来た子だって」

オルガ「何処なんだよそいつぁ!」

ミカ「日本の隣ぐらいの場所。キムチとか青椒肉絲、回鍋肉とかが凄く美味しい」

オルガ「マジかよそいつぁ!」

セシリア「ふふん!私や三日月さんの存在を今更危ぶんでの転入かしら?」

イチカ「どんなやつなんだろ?強いのかな?」

三日月「強いのは普通でしょ。代表だから」

オルガ「お前・・・戦うのは俺らなんだぜ。ビビらせねぇでくれよ・・・」

「大丈夫大丈夫。今のところ専用機持ちは一組と四組だけだから余裕だよ!」

?「その情報古いよ!」

「「「「「ん?」」」」」

鈴「二組の専用機持ちのクラス代表になったの!そう簡単には優勝できないから!あと三日月って子!キムチが美味しいのは中国じゃなくて、韓国だからね!」

ミカ「あ、そうなんだ。ありがとう、キムチの子」

「キムチの子!?」

オルガ「そっかぁ・・・」

イチカ「・・・お前、鈴か!?」

「そうよ!中国代表候補生!凰鈴音(ファン・リンイン)!」

オルガ「俺はぁ!鉄華団団長・・・ォ!オルガ・イツカだぞぉ!」

ミカ「誰も聞いてないよ」

イチカ「リン・・・!なにかっこつけてるんだ!?全然にあわないぞ!」

リン「な、なんてこと言うのよあんたは!!」

ミカ「知り合い?」

「幼馴染みなんだ。小さい頃、よく絡んでたんだよ。まさかアイツが代表候補生だなんて・・・」

ゴンッ!!

「あうっ!!──な、何すんの!?」

ゴンッ!!

「あうっ!!」

キボーノハ

「じゃなくてぇ!!」

オルガ「俺のワンオフアビリティリスペクトかぁ?いいんじゃねぇの?なぁ?」

リン「ごめん、やってみただけで興味ないから」

オルガ「何ッ──!?」

ミカ「当たり前じゃん。フラれたね、オルガ」

「・・・なんだよ・・・」

(・・・しかし、代表戦か・・・油断は出来ねぇな・・・なら・・・)

「──よぉし皆!聞いてくれ!放課後に・・・」

チフユ「席につけ」

ゴンッ!

キボーノハナー♪


俺の仕事だ・・・!

「よぉし、お前ら、準備はいいな!1カ、3カ、んで5カってんで!対抗戦に備えて特訓すんぞぉ!」

 

時間は放課後、空が夕暮れてすっげぇ綺麗な下で、グラウンドに集まった俺達一年一組の専用機持ちのメンツ・・・俺、イチカ、ミカ、んでセシリアの四人。俺が声を掛けて呼び出した、一組のメイン戦力。そんでクラス代表としてのメンバーだ。改めて集まったのはなんでかっつーと、そりゃあ勿論互いの力を高める特訓のためだ

 

「二組の・・・ファン、なんとか言うヤツが現れたってことは、専用機持ちのアドバンテージが薄れたってことだ。俺とイチカが代表だからごり押しは叶わねぇ。地力を上げるしかねぇんだ。クラスの皆に泥を塗らねぇよう、日頃からコツコツ積み上げるしかねぇ。その為には、地道な特訓しかねぇ。強くなるための近道なんて何処にもねぇんだ。毎日の積み重ねが道になる。その為にも、俺達は立ち止まっちゃいけねぇ。だからこうして、秘密の特訓と行こうじゃねぇか!なぁ!」

 

三人が頷く。それぞれ自分の中に解決しなきゃいけねぇ問題を抱えてるってのが把握できてるのか、特訓にはキチンと意欲を見せてくれやがる。その調子だ。本気でやりゃ、なんだって結果はついてくる。努力は必ず応えてくれる。その為にもやるんだ。止まんねぇ限り、道は続くんだからよ

 

「俺はとりあえず、ISに慣れないとな・・・ちゃんと動かせるようにならなきゃ。ミカやオルガも頑張ってるし、俺も頑張らないと・・・」

 

「私は後方からの援護、三日月さんやイチカさん、オルガさんとの連携、それと自衛が課題ですわね。接近戦担当の援護、離れてしまった際の凌ぎ方。エリートと鼻持ちする前に、弱点は克服しておきませんと・・・」

 

「俺は、殺さないように・・・やり過ぎないように。あと『ズレ』を直さないと」

 

思い思いの課題を提案し、反芻して考えて。それぞれのやるべきことを見つけ出していく。俺の見立てじゃ、そんなに心配はねぇんじゃねぇかと思う。自分の何処が悪いのか、自分の何が劣ってんのか。見えてるんなら後は進みゃあいい。『なにをすりゃいいのかわかんねぇ』ってなってないのなら、止まらなきゃあいい。そうすりゃあ『出来ないこと』なんて、あっという間に通りすぎてるってもんだ。だから・・・足を止めるなってこったな!

 

「よぉし、覚悟は決まったな!よぉし、じゃあ始めっぞぉ!!」

 

全員がISを纏って、俺とイチカ、ミカとセシリアが睨みあって特訓をおっ始めようとしたその瞬間──

 

「やはり特訓か。その研鑽、私も参加させてもらおう」

 

何っ!?俺達に待ったを掛けやがる、このピシッとした声。こいつは、これは──!

 

「シノじゃねぇか!どうした、お前・・・!」

 

「なんだ、そのIS・・・?」

 

「日本の量産型、『ウチガネ』だっけ」

 

俺が驚き、イチカがポカンと口を開け、ミカが当たり前のようにその正体と実態を言い当てる。そいつを聞いて気をよくしたのかシノが得意気に胸を張る。なんだよ・・・たぷんと揺れてエッチじゃねぇか・・・フヘッ・・・

 

「その通りだ!イチカ、皆。私もお前達の力になるために使用許可を取ってきたのだ。接近戦の手解き、きっと何か教えてやれると思う。どうか、仲間にいれてはもらえないだろうか!」

 

頼む!と頭を下げるホウキ。あんた・・・イチカやミカの為に・・・なんて一本筋が通った女だよ・・・ますます好みじゃねぇか・・・!こっちとしても、拒む理由は何処にもねぇ!特訓のパターンや戦法は、多いに越したことはねぇ!

 

「いいんじゃないか?ホウキは強いし、刀の扱いはミカも上手くなりたいっていつも言ってるしな。なぁ、ミカ?」

 

「うん。モップ、よろしく頼むよ。セシリアも、いい?」

 

「私は三日月さんがよろしいなら異論を挟むなどと言う無様で愚かで馬鹿な真似は一切いたしませんわ!」

 

三人も乗り気みてぇだ。ヘヘッ、こうしてクラスの絆ってのは紡がれてくんだな。悪くねぇ。こいつが、青春・・・ってやつか。結構楽しいってか・・・胸がワクワクするよなぁ!

 

「頼む、オルガ。足は引っ張らん、全力を尽くすことを約束する」

 

「願ったりだぜ、シノ!よぉし!陽が暮れるまで特訓と行くぞ!団長命令だ、音を上げんじゃねぇぞぉ!!」

 

「あ、じゃあ提案があるんだけど」

 

ミカが手を挙げて、自分の意見を告げる気合いと気概を見せつけてきやがった。おぉミカ!なんだってんだ、なんでもいいぜ、キチッと言いたいことを言えよぉ!

 

「イチカはまだ下手だから、セシリアとモップの二人をコーチで。俺は殺さないようにするためだから、オルガとトコトンやる、って言うのはどうかな」

 

・・・は?まさかミカ、俺を刀で殺さないように滅多打ち、滅多斬りにするってのか!?

 

「ほら、女の子に肌の斬り傷とか良くないし。イチカは死んだら終わりだし。此処はやっぱり・・・オルガがいいと思うんだ」

 

・・・いや、筋は通ってんだ。俺はワンオフアビリティあっから死んでも復帰できる。筋は通ってんだがよ。そいつは裏を返しゃ『死ぬくらいやるけどいい』って意味なんじゃねぇのかミカ!俺は確実に殺されるぞ!!つうか死ぬぞ!確実にな!

 

「付き合ってくれるんだろ?」

 

う・・・

 

「ねぇ、付き合ってくれるんだろ。オルガ」

 

・・・・・・あぁ、くそっ。遊びやおふざけじゃねぇ。マジだ、マジの目だ。こいつは悪ふざけで口にしてるんでも、お遊びでおままごとをしたいんじゃねぇ。本気も本気で、クラスの皆を護るため、殺さないために・・・全力で出来ることをしたいって考えてる目だ

 

「・・・──あぁ分かったよ!付き合ってやるよ!付き合えばいいんだろ!!」

 

なら──その期待を、その目を、俺が上回らない訳にはいかねぇ!!やってやるよ、俺くらいの命、いくらだってチップにしてやるよ!!覚悟しろよ、その代わり──

 

「途中でできねぇとか無理とかいいやがったら、ぶっ飛ばすぞ!汗水垂らしてでも、血マメ潰してでも!這ってでも!モノにしやがれよ!ミカァ!!」

 

「──あぁ、勿論だよ。ありがとう。オルガなら、そう言ってくれると思った」

 

へっ、調子の良いこといいやがって・・・!なら構わねぇ、絶対にやりきれよぉ!ミカ!

 

「──ホウキ、セシリア。俺にも本気で頼む」

 

イチカの野郎も、何か触れるもんがありやがったのかキリッとした顔で刀を構えやがる。その気迫に、二人を呑み込もうとしてやがるみてぇだ

 

「二人が死ぬ思いでやるんだ。俺もいい加減な気持ちでやりたくない。今までのブランクを鍛え直して・・・オルガの期待に応えたいし、ミカにいつか追い付きたい」

 

「イチカ・・・」

 

「だから、頼む。俺は──男として、強くなりたいんだ」

 

・・・ヘッ。カッコいいじゃねぇかよ色男。それでこそ、鉄華団の男ってもんだ!解ってきたじゃねぇか!

 

「・・・二言は認めんぞ。徹底的に行く。いいな」

 

「三日月さんに追い付きたいなどとは不遜にして無礼!畏れ多いにも程がありますわ!なら──容赦はしませんわよ!」

 

女連中もヤル気に火が付いたみてぇだな。バリバリ火花が散ってるのがここでも解るぜ。高め合うライバルって言うんだろ、こう言うのはよ。いいぜぇ!今の俺らなら、なんだって出来る!そんな確信が確かにあるぜ!だからよ──

 

「よぉし、行くぞぉお前ら!!見せ付けてやろうじゃねぇか・・・俺達『鉄華団』の気合いと根性ってヤツをなぁ!!」

 

「行くぞ、ホウキ、セシリア!」

 

「来い!イチカ!!」

 

「お相手致しますわ、イチカさん!」

 

「じゃあ──行くかぁあぁっ!!」

 

「かかってきやがれ、ミカァアァアァ!!!」

 

 

この気合いと意地、情熱を絶対止めんな!──絶やすんじゃねぇぞ!この向こう見ずで馬鹿正直な向こう見ずってヤツをよぉ!!

 

「──ヴゥウゥアァアァァ!!!!」

 

 

~~~そんで、陽が暮れるまで俺達の特訓は続き・・・──完全に暗くなって、空に星屑が見え始めた時間に、俺達の特訓はしっかりと終わり・・・

 

「はあっ・・・はあっ・・・はあっ・・・はあっ・・・」

 

片膝をつき、荒い息をついて呼吸を整えるイチカ。まぁ無理もねぇ。セシリアの精確な射撃、ホウキの間合いを詰める刀を捌き・・・考えることとやることが沢山あんだ。何倍も疲れたんだろうよ。俺よりな。俺はどうかっていうと・・・

 

「・・・うぅん、殺したらダメなんだ。殺さないように戦うのは、ただ潰したり壊したりするのとは、まるで違う・・・」

 

・・・木刀にボッコボコにされ、貫通したり首を折られたり。そりゃあヒデェ有り様にされちまって、脇らへんでくたばって希望の華を咲かせちまってるからよ・・・

 

「斬れねぇ刀は先の尖った鉄パイプとそう変わんねぇからよ・・・おまけに日本刀はすげぇ繊細だから、受け止めたり叩き付けたりするんじゃねぇぞ・・・」

 

団長命令ついでに、気付いたことも言ってみる。何か掴めるきっかけにでもなってくれりゃあいいんだがな・・・ミカの顔も、何処か浮かないみてぇだ。殺しちまったら、俺以外はおしまいだからな・・・だからといって刀以外に、殺すか生かすかを決められる武器はバルバトスにはねぇ。嫌でも身に付けなきゃいけないって訳だ。こいつぁ一筋縄じゃあいかねぇな・・・ミカ・・・

 

「三日月さん、そんな顔をなさらないでくださいな。私を凄惨に打ち倒した貴方ですもの。きっと、必ず望んだ力を掴めると信じていますわ」

 

「セシリア・・・」

 

「真面目に頑張っているものは、報われるのが当然ですもの。誰よりも懸命な三日月さんが、報われない筈がありませんわ」

 

・・・セシリアのミカの付き合い方、どっかで見たことがあるような気が、ちょくちょくしてたんだがよ・・・アイツはまるで・・・

 

「・・・ミカは新しい舎弟を持ったみてぇだぜ、なぁ、ハッシュ」

 

全く、次から次へと順応しやがって。どんだけ俺を太鼓持ちにしたいんだっての。なぁ・・・すげぇよ、ミカは・・・

 

「ありがとう、セシリア。・・・夜になったから、先に帰るよ。セシリア、部屋まで送るね」

 

「へぇっ!?」

 

「危ないし。風紀委員だから。ジュースも奢ろうか?」

 

「ここここ光栄ですわ!そそ、それでは、皆様また後程!!」

 

「皆、──またね。じゃ」

 

それだけを告げ、ミカとセシリアは宿舎に戻っていく。・・・何でだろうな。男と女だってのに、アイツらからまるで甘い臭いがしねぇのは。いや、俺の気のせいか?

 

「さて、オルガ、イチカ。我々も戻るか」

 

おぉ、そうだな。夜も深まってきやがった。きっちり休んで、きっちり寝て、また明日気張る。そいつが・・・俺達学生の戦いってヤツなんだろうさ

 

「二人とも、先に行っててくれ。俺は、まだ動けないからさ」

 

「まったく、気合いは買うが・・・無茶をしては意味がないぞ。では、シャワーを先に使わせてもらうぞ」

 

何っ!シャワーだと!!・・・そいつぁまさか、新たなるラッキースケベの始まりじゃねぇのか!

 

「────ヘッ・・・・・・」

 

「?どうした、オルガ」

 

「いや、何でもねぇ。・・・さて、先に行くぜ。帰るか、シノ」

 

楽しくなってきやがったじゃねぇか・・・!学園生活、こいつぁ・・・いいシノギの場だぜ、まったくよ!

 

「ところで、オルガ。聞きたいのだが」

 

「あぁ?」

 

「・・・シノであったり、モップであったり。私はこれは・・・親しみを持たれていると言うことで、良いのだな?」

 

「・・・おぉ・・・」

 

俺は筋を通す為だが・・・ミカは・・・どうなんだろうな?

 

「・・・多分な」

 

意外とそういうの、気にするタイプか?お前・・・可愛いとこあるじゃねぇか・・・やっぱり、いい女だぜ・・・ヘッ・・・

 

 

 




部屋割りにて

鈴「と言うわけで、部屋代わって?」

ホウキ「ふざけるな!何故私が!」

「いやぁー。シノノノさんも男三人、うちの一人が御風呂や着替えを覗く変態なんて嫌でしょー?」

オルガ「魅力的な女にゃセクハラは礼儀だからよ・・・(キボーノハナー)」

ミカ「それはダメだ」

「年頃の男にはそういう衝動があり、そういったトラブルは覚悟の上だ!ケジメと落とし前はつけている!これは私達は問題だ、とやかく言われる筋合いはない!」

「大丈夫!私も気にしないし、幼馴染みだから!ね?」

イチカ「俺に振るなよって。先生に話を通すか、じゃんけんかなんかで決めてくれよ」

「とにかく部屋は変わらない!自分の部屋に戻れ!」

「・・・・・・ところでイチカ!約束覚えてる?」

「は?」

「約束?」

「そう!小学生の時に!」

「無視するな!!──こうなったら・・・!!」

三日月「木刀・・・。待った、暴力は」

オルガ「ミカ!いい、俺の仕事だ!」

「オルガ・・・」

「はあぁぁあぁ!!」

「待ってくれ!待て、待て!待てっていってるだろうが!!」

鈴「!」

オルガ「ぐぅうぅうぅっ!!!」

ホウキ「な、オルガ・・・!」

「ケジメと、俺の仕事だ・・・!」

イチカ「・・・部分展開・・・」

ミカ「速いね」

「・・・オルガでわかったでしょ。今の、生身の人間なら本気で危ないよ」

キボーノハナー

「モップ。すぐに暴力を振るうのはダメだ。伝えたいことは、何も伝わらない。傷付くだけだ」

「・・・そう、だな。・・・すまなかった・・・」

「ホウキ・・・」

「ふーん。まあいいや。じゃあ、また今度ね!イチカ、代表戦でね!」

「あぁ、またな」

「・・・大丈夫か?オルガ?すまない・・・」

「俺は・・・鉄華団団長ォ・・・オルガ・イツカだぞォ・・・!こんくらいなんてこたぁ・・・」

ミカ「寝ようか、イチカ」

イチカ「あ、あぁ・・・」

「頑張ってね」

「──あぁ!」

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