問題児たちが異世界から来るそうですよ? 召喚士の軌跡   作:ブレイアッ

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20話 星に願いを………ですよ?

  レティシアの所有権がペルセウスからノーネームに移り、レティシアの石化をといた途端

  逆廻十六夜、久遠飛鳥、春日部耀、源修也の問題児4人は口をそろえて

 

 

「「「「じゃあこれからよろしく、メイドさん」」」」

 

 

「「え?」」

 

「………え?」

 

「え? じゃないわよ。だって今回のゲームで活躍したのって私達じゃない? 貴方達はホントにくっ付いてきただけだったもの」

 

うんうんと頷く耀と修也

 

「つーか挑戦権を持ってきたの俺だろ。所有権は俺達で等分、修也を抜いて3:3:4でもう話は付いた!」

 

「何を言っちゃってんでございますかこの人達!?」

 

  混乱するジンと黒ウサギ

  黒ウサギにいたってはツッコミが追いついていない。そんな中、当事者であるレティシアは冷静だった

 

「ん………ふむ。そうだな。今回の件で、私は皆に恩義を感じている。コミュニティの同士にもそれを忘れてはならない。君達が家政婦をしろというのなら、喜んでやろうじゃないか」

 

「れ、レティシア様!?」

 

  黒ウサギは困惑したような表情で言う。それをよそに修也がメイド服を召喚する

 

「衣装は白夜叉が用意してくれた。ついでに黒ウサギの分もある」

 

  そう言って修也が召喚したのは白夜叉特製のやけに胸元が強調されあちこちスケスケよメイド服だ

 

「なにやっちゃってくれてんですか駄神様は!」

 

  黒ウサギはウガーと叫びながら言った

 

  彼女の苦労はまだまだ続く

 

:::

 

  ペルセウスとの決闘から3日が経ち、子供達を含むノーネームの一同は水樹の貯水池付近に集まっていた

 

「えー、それでは、新たな同士を迎えたノーネームの歓迎会を始めます!」

 

  黒ウサギが全員の前に出て言う

  外に長机を出してささやかながら料理が並んでいる。周りには子供しかいない歓迎会だが、4人は悪い気はしていなかった

 

「だけどどうして屋外の歓迎会なのかしら?」

 

「うん、私も思った」

 

  ペルセウス戦での氷部屋に比べればまだましだが、流石に夜に外は寒い。飛鳥はギフトカードから黒ウサギに貰ったポンチョを羽織る

 

「それでは本日の大イベントが始まります! みなさん、箱庭の天幕に注目してください!」

 

  黒ウサギが天幕を指差しながら言う

十六夜達を含めたコミュニティの全員が、天幕に注目する

  その夜も満天の星空だった。

  空に輝く星々に異変が起きたのは、注目を促してから数秒後

 

 

 

一つ、星が流れた。

 

 

 

  それは次第に連続し、すぐに全員が流星群だと気が付いて、歓声を上げた。

  黒ウサギは全員に聞かせるような口調で語る。

 

「この流星群を起こしたのは他でもありません。我々の新たな同士、異世界からの四人がこの流星群の切っ掛けを作ったのです」

 

「「「「え?」」」」

 

  子供達の歓声の裏で、十六夜達は驚きの声を上げる。

 

「箱庭の世界は天動説のように、全てのルールが此処、箱庭の都市を中心に回っております。先日、同士が倒した“ペルセウス”のコミュニティは、敗北の為に“サウザンドアイズ”を追放されたのです。そして彼らは、あの星々からも旗を降ろすことになりました」

 

  黒ウサギの説明に、十六夜達は完全に絶句した。

 

「なっ……まさか、あの星空から星座を無くすというの!?」

 

  飛鳥の声と同じくして、一際大きな光が星空を満たす

やがて、そこにあったはずのペルセウス座が跡形もなく消滅する

 

  ここ数日で修也たちは様々な奇跡を目の当たりにしたが、今度の奇跡は規模が違う。

 

「今夜の流星群は“サウザンドアイズ”から“ノーネーム”への、コミュニティ再出発に対する祝福も兼ねております。星に願いをかけるもよし、皆で鑑賞するもよし、今日は一杯騒ぎましょう♪」

 

  進行を続け、嬉々として杯を傾ける黒ウサギと子供達。

  だが、十六夜達はそれどころではなかった。

 

 

 

「星座の存在さえ思うがままにするなんて……ではあの星々の彼方まで、その全てが、箱庭を盛り上げる為の舞台装置ということなの?」

 

  その絶大ともいえる力を見上げ、飛鳥は呆然と呟く

 

 

 

「なぁ、耀」

 

「なに?」

 

「星って………………こんなにも綺麗なんだな」

 

  それは戦乱のベルカを生きた者の言葉、そして、流れ星を、星空を眺めたことのない者の言葉

 

「うん、そうだね」

 

  耀と修也の2人はならんで空を見上げる

 

 

 

「なるほど。また目標が出来たな」

 

  十六夜が星空を見上げながら言った

 

「ふっふーん。驚きました?」

 

  黒ウサギがピョンと跳んで十六夜たちの元に来る

 

「やられたと思ってる。まあ、お陰様で新しい目標が出来たからな」

 

「おや、なんでございましょう?」

 

  右手を空にかざしながら

 

「あそこに俺たちの旗を飾る。」

 

「それは…とてもロマンがありますね。」

 

  黒ウサギが満面の笑みで返したが、道のりは険しい

 

  奪われたものを全て取り戻し、その上でコミュニティを盛り上げなければならないのだから

 

 

:::

 

“ノーネーム”本拠  食堂

 

  誰もいない食堂に一通の手紙が舞い降りた

 

  ベルカ聖王家の紋章が入った手紙が………………




ーおまけー


「流星………か」

ーお前のさだめは、俺が決める!  ホワチャァァァ!!

「おわぁ!?」

:::

「星に願いをかけるもよし、皆で鑑賞するもよし、今日は一杯騒ぎましょう♪」

ー星に……願いを………

ーダディャーナザァーン!!  ココニイダンディスカ!?

ーゲェ!  ケンジャキ!?

ーメテオストームパニッシャー!!!

ー《ロイヤルストレートフラッシュ》

ーもう………オデノカラダハボドボドダァ!!!

ー皆の絆で、宇宙を掴む! 邪魔したなー!

ーリミットブレイク!

「消えた………全く、ダリナンダアンダイッタイ?」

「修也、移ってる移ってる」

「何ッ?  ゾンダダズハ……はっ!  ウゾダドンドコドーン!!」

おしまい
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