問題児たちが異世界から来るそうですよ? 召喚士の軌跡   作:ブレイアッ

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短いです、スランプ真っ只中に書いたので自信無いです



番外 3話 試練ですよ? 前編

ギフトゲーム名:  Tortur

 

プレイヤー一覧: 逆廻 十六夜

         久遠 飛鳥

        春日部 耀

         ジン=ラッセル

                                 黒ウサギ

 

プレイヤー側の勝利条件:  対象の撃破 

 

敗北条件: プレイヤー全員の死亡 

 

宣誓 上記を尊重し、誇りと御旗と、

   ホストマスターの名の下

   ギフトゲームを開催します。

           

           “ゼーゲブレヒト”

                                            “ガレア”

 

  輝く羊皮紙に書かれた文面は命をかけたデタラメなものだった

 

「何よ!  これ!」

 

主催者権限(ホストマスター)のギフトゲーム……こんな内容なのに黒くなっていない」

 

「おそらく、ギフトゲームとしての正当性が保証されているのでしょう」

 

「Tortur………ドイツ語で“試練”だな。あの手紙はこのギフトゲームへの挑戦権だったってことか」

 

  口々にギアスロールを見て話す一同

  そんな中、数回文面を読み直した耀が気になったことを口にする

 

「修也がいない」

 

「え?」

 

「このギアスロールの参加一覧に修也の名前がない」

 

  耀の言葉に、一同はギアスロールを読み直す

 

プレイヤー一覧: 逆廻 十六夜

         久遠 飛鳥

        春日部 耀

         ジン=ラッセル

                                 黒ウサギ

 

「確かに………何故でしょう?」

 

「修也、何か心当たりは………修也?」

 

「はい?  なんでございましょうか?  十六夜殿」

 

  明らかに修也とは違うしゃべり方、一同は一斉に修也を警戒した

 

「おやおや、そんなに警戒されても困ります。(ワタクシ)はただのゲーム進行係兼人質なのですから」

 

「なに?」

 

「ご安心ください、このゲームが終わるまではこの体に手を出す気はございません」

 

「このゲームが終わったら?」

 

「さぁ?  ご想像にお任せします」

 

  修也は怪しげに笑って言った

 

:::

 

「さて、このゲームについて説明をいたしましょう」

 

  修也は二回ほど手を叩いて言った

 

「このゲームは撃破対象を破壊することによってクリアされるゲームです。敗北条件は”死"のみ、撃破対象はあちらをご覧あれ!」

 

  修也が指差した先にはバイザーをつけた長身の女性と多脚生物のような機械兵器の軍勢が十六夜たちを見ていた。十六夜たちとの距離はおよそ五百メートル

 

「どれもベルカ戦乱期を代表するような兵器ばかり!  なめてかかると………」

 

  修也は壮絶な笑みを浮かべて一言

 

「…………………死にますよ?」

 

  その言葉を合図として軍勢たちが十六夜たちに向かって進攻を開始する

 

「さぁ…………………愉しい愉しい戦闘の開始だ!!」

 

「いきなりかよ、俺が前に出る!  春日部は空から援護、お嬢様と黒ウサギは御チビを守れ!!」

 

「りょ…了解」

 

「わかったわ」

 

「了解なのですよ!」

 

  突然のゲーム開始に舌打ちを打ちつつ早口で的確な指示を出す十六夜

  各々の返事を聞く前に地面を爆発させて一直線に軍勢へと跳ぶ

  それに続くように耀は旋風を操って空に飛び上がる

 

:::

 

  機械兵器の軍勢を相手にする十六夜は圧倒的だった

  一体を殴って破壊し、その破片を投擲、射線上の機械兵器を一掃する。その繰り返しだけで早くも全体の二割が消えていた

 

  ドンッ!  と離れたところから飛んできた砲弾を殴り飛ばして近くの機械兵器を破壊する十六夜

  その後、砲弾が飛んできた方に目をやるとバイザーをつけた女性、マリアージュが右腕(砲身)をこちらに向けていた

 

  「次の相手はお前らか」

 

  獰猛な笑みを浮かべて地面を爆発させる十六夜、衝撃で周りにいた機械兵器をふっ飛ばした

 

:::

 

(これはまずい…………)

 

  春日部耀はバイザーをつけたマリアージュたちに囲まれていた。しかし、それだけではない 

 

(空に逃げれば砲弾の嵐、周りは槍、これじゃあ逃げ場がない)

 

  周りのマリアージュたちは槍へと変化した右腕をこちらに向けている、十六夜に助けを求めようにも機械兵器たちの足止めをくらって思うように動けていない。まさに絶体絶命。でも…………            

 

「ここで()られるわけにはいかない…………!  生きて、修也からアイツを追い出すんだ!」

 

  まずは目の前の障害を突破する!  耀は全力の蹴りを目の前のマリアージュにむかって放った

 

  しっかりとクリーンヒットしたと足から伝わる感触に確信する

  しかし…………

 

「嘘………………!」

 

  マリアージュは吹き飛ぶどころか体をあり得ない形に変化させて耀の足を掴んでいた

 

「ぐっ……!  離…………れろ」

 

  見た目からは想像もできない程の力で掴まれ、早くも足が悲鳴をあげていた

 

「対象の捕獲を確認」

 

 じりじりと近寄ってくるマリアージュたち、いつの間にか右手が槍から普通の手に戻っている

 

 「対象の捕獲を確認」

 

  マリアージュたちが手を伸ばしてくる、無表情で死人のような冷たさの手を耀の四肢に這わせる

 

「い…………いや…………」

 

  耀の身体がマリアージュたちによって地から離れる

 

「対象の捕獲を確認」

 

  同じ言葉を繰り返しながら耀の身体に手を這わせるマリアージュたち、身体は強ばって思うように動けない

 

 

「いやだ…………だれか………………!」

 

 

  ドロリ、とマリアージュたちの身体が溶け、拘束が解けた

  

(たすかった?)

 

  そう思ったのも束の間、自分の身体を濡らすこの液体が何なのか、臭いで理解し、恐怖した

 

  ──燃焼液

 

  逃げようにも、逃げられない

 

(うそ…………やだ………………いやだ…………!!)

 

  爆発が耀の視界を覆った

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