問題児たちが異世界から来るそうですよ? 召喚士の軌跡 作:ブレイアッ
外に飛び出すと熱風が頬を撫でた
まず目に飛び込んできたのは北と東を区切る赤壁、数多の巨大なランプが炎を灯し、挙句キャンドルが二足歩行で街を闊歩しているのが見える
炎とガラス。常に黄昏色に染まる街、東とはまるで違う文化様式に、問題児一同は大いに心躍らせた。中でも特に瞳を輝かせた飛鳥が子供のように声を弾ませる
「今すぐ降りましょう! あの歩廊に行ってみたいわ」
飛鳥が今までに見せたことのないような表情で言う
その時、何かが落ちてきた
「ふ、ふふ、フフフフ……!ようぉぉぉぉやく見つけたのですよ、問題児様方!」
「逃げるぞ」
「逃がすか!」
予想よりずっと早く追いついてきた黒ウサギの登場に即座に飛鳥を抱えて跳ぶ十六夜
少し遅れて耀が跳び、追って黒ウサギも跳んだ
修也はそのまま突っ立ていた
「おんしは逃げんのか?」
「またここに戻ってくるのが面倒臭いのと…」
「耀さん捕まえたのです! もう逃がしませんよ!!」
一瞬跳ぶのが遅かった耀が黒ウサギに捕まい、そのまま修也に向かって投げられる
「きゃっ」
「おっと」
修也は難なく耀をお姫さま抱っこで受け止めた
「白夜叉様、耀さんと修也さんの事をお願いします!黒ウサギは他の問題児様をとらえて参りますので!」
「ぬっ……そ、そうか。良く分からんが頑張れ、黒ウサギ。」
黒ウサギの勢いに負けて頷く白夜叉、黒ウサギは十六夜達を追って行った
「すごい迫力だったな」
「うむ。……して、おんしらは何時までそのままでおるのだ?」
「耀がいいって言うまで」
「じゃあずっとだね」
「そうか…若いもんを2人っきりにしてやりたいが黒ウサギにも頼まれておるし、少し話したいこともある。とりあえず中に入れ。」
白夜叉に促されて修也は耀をお姫様抱っこしたままそれについていった
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「して、おんしらは何をしてあそこまで黒ウサギを怒らせたんだ?」
白夜叉に言われ耀が事の経緯を話す
「ふむ、なるほど。しかし脱退とは穏やかではない。ちょいと悪質ではないか?」
「それは…。で、でも黒ウサギも悪い。お金が足りないことを言ってくれれば私たちだってこんな強硬手段はしない」
「普段の行いが裏目に出た、とは考えられんのか?」
「だ、だけどそれも含めて信頼のない証拠。少し焦ればいい。」
「修也はどうなのだ?」
「やりすぎた感はあるけど後悔はしていない!」
ビシッ! とサムズアップをする修也に白夜叉は呆れたようにため息を付く
「それで、話したいことって何だ?」
話を逸らそうと修也は言う
「うむ、実はおんしには出場してほしいゲームがある」
そう言って白夜叉はチラシを取り出し、2人の前に置いた
ギフトゲーム名:造物主達の決闘
・参加資格 および概要
・参加者は創作系のギフトを所持
・サポートとして、1名までの同伴を許可
・決闘内容はその都度変化
・ギフト保持者は創作系のギフトの使用を一部禁ず
・授与される恩恵に関して 階級支配者の火龍にプレイヤーが希望する恩恵を進言できる
・宣誓 上記を尊重し、誇りと御旗の下、両コミュニュティはギフトゲームに参加します
サウザンドアイズ 印
サラマンドラ 印
「ね、白夜叉。この恩恵で…黒ウサギと仲直りできる?」
それを聞いた白夜叉は優しい笑みで頷いた
「出来るとも。おんしにその気があるのならな」
「それじゃあ出場する」
「うむ、となるとパートナーじゃが…」
それを聞いた耀は修也の腕を取り
「修也、お願い」
「耀がそう言うなら」
「だろうな」
白夜叉はやっぱりといった表情で耀と修也を見た
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問題児たちが北側についてから数時間、十六夜と黒ウサギが本気の鬼ごっこをして建物を破壊したり、飛鳥がネズミの大群に襲われたり、耀が“造物主達の決闘”の予選で大暴れしたりしたり、予選に参加できない修也が召喚した刃物を片っ端から研いだりしてあっという間に日は傾いてきた
日が傾くとナニをするか? ヒントはみんなはしゃぎすぎてクタクタということ、疲れをとるには風呂しかない。さらにノーネームが泊まるサウザンドアイズの支店には温泉がある。ということで次回は温泉回です!
次回、温泉回!