問題児たちが異世界から来るそうですよ? 召喚士の軌跡   作:ブレイアッ

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お待たせしました。更新です
後一、二回くらいは更新したいな………

今回は前回同様シュウ回です


30話 ベルカ最凶の兵器ですよ?

  時は流れ、ついに魔王とのギフトゲームが再開まであと一時間を切った

  “グリムグリモワール・ハーメルン”と“ノーネーム”、“サラマンドラ”の同士が睨み合っている時、修也は耀のいる病室の前に立っていた

 

「耀、入っていいか?」

 

「………………うん」

 

  少しの間を置いて微かに返事の声が聞こえた

  修也は扉を開け、中に入る

 

「……………………」

 

「……………………」

 

 

  無言

 

「耀、夢で……見ただろ?」

 

「……………何を?」

 

「俺の過去」

 

「……………うん」

 

「嫌いになったか?」

 

  ピクリと耀の体が動いた気がした

  修也の手が耀の髪に伸びる

 

  パチン!  と乾いた音をたてて耀の手が修也の手を弾いた

 

「ぁ……」

 

  修也は笑む

 

「それでいい」

 

  こんな人間のフリをしている兵器を好きになってはいけない

 

「俺のことなんか忘れろ。こんな兵器のことなんてな」

 

  そう言い残して修也は立ち去る。魔王と戦いに行くのだろう。同士討ちが禁じられているとはいえ、魔王のコミュニティの者は全てあの親子のように何の慈悲もなく命を散らされて逝くのだろう

 

  静かだった部屋に閑散とした空気が立ち込める中、耀は一人、涙を流す

 

 

「修也………私は、修也のことが、シュウのことが

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   ーーーーー大好きだったよ」

 

 

 

 

:::

 

 

  ゲーム会場の真上、境界壁よりも高い高度から魔王を見下ろす修也

 

「召喚、始まりの合図」

 

  彼の右手に穂先から石突きまで池で赤黒く染まった槍が握られる。シュウとして殺戮を開始する前には必ずこの槍を標的に投擲していた。ヴォルザと同じくらい愛用している武具である

 

  静かだったは(始まりの合図)の穂先を眼下に広がる街の中心、城のような建物に向け、投擲の構えをとる

 

「鮮花狂乱、Beginnen Bekämpfung(戦闘開始)

 

  鮮やかな花は咲き狂い、乱れる

 

  カチリ、と修也の中のスイッチが入る

 

  感情が消え去り、思考が切り替わる

  

  街の色が消え、殲滅目標のみに色がつけられる

 

  雑音が消え、鐘の音色だけが聞こえる。鳴り終わったら殲滅作業開始だ

 

  源修也は消え、ベルカの兵器、シュウが目覚める

 

 

 

  (始まりの合図)の穂先を魔王ペストに向ける

 

 

  照準を合わせる

 

 

  投擲

 

 

  鐘が鳴り終えると同時にペストに槍が命中したのを確認 

 

  ヴォルザを第二形態で起動、同時に短距離転移

 

  ラッテンの死亡を確認(始まりの合図)による攻撃を自ら盾となって受けたと思われる

 

  対象をヴェーザーに

 

  対象、ヴェーザーの心臓を破壊。生命反応あり、対象の動きより笛の破壊を優先

 

  笛内部に直接剣を召喚、笛の破壊を確認

 

  ペストから色をもった風による攻撃を受けたが身体的問題は無し。対象をマグスに変更

 

  カートリッジを四個ロード、炎熱変換及び電気変換を起動。右の剣に炎を、左の剣の雷を纏わせ、加速する

 

  一撃目、避けられる

 

  二撃目、笛で防がれる

 

  三撃目、対象の左足を切断

 

  四撃目、マグスによる雷撃で左腕を損失。殲滅続行に問題無し

 

  五撃目、対象の胴体切断。胸に穴を開けられる

 

  左腕と心臓、及び肺を損失。殲滅続行に問題無し

 

  マグスの死亡を確認。標的をペストに変更

 

  先に受けた色をもった風による攻撃らしきものを受けるが殲滅続行に問題無し

 

  非殲滅対象に防護結界を展開

 

  ペストによる高密度の風により下半身を損失

 

  殲滅続行困難と判断

 

  カートリッジを全てロード

 

  下半身、及び左腕を再生

 

  戦闘可能限界残り三分

 

  ヴォルザを第一形態に変更

 

  加速魔法を使用し接近。対象の首をつかむ

 

  サーチャーより偽りの伝承と真実の伝承が描かれたステンドグラスの位置を全て把握

 

  剣の軍(Army of Schwert)を使用、偽りの伝承を全て破壊

 

  真実の伝承を浮遊の力で浮かせ、防護結界内に移動させる

 

  十六夜がステンドグラスを掲げる

 

  対象の脅威低下

 

  腹部の損失、及び上半身と下半身の分離を確認。殲滅続行

 

  炎刃拳発動

 

  対象の腹部貫通

 

  左腕を破棄、爆破

 

  対象の死亡を確認

 

  殲滅終了

 

 

  身体の崩壊開始

 

  全機能低下

 

  消滅

 

 

  ギフトゲーム

  『The PIED PIPER of HAMELIN』

                               ゲームクリア




次回予告


世界に飽きていた彼らに届いた一通の招待状。それを読んだ瞬間
完全無欠な異世界にいました!
そこには猫を連れた無口な少女
高飛車なお嬢さま
快楽主義者の問題児少年
そして彼らに振り回される黒ウサギ
超問題児3人と黒ウサギの明日はどっちだ!?
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