問題児たちが異世界から来るそうですよ? 召喚士の軌跡 作:ブレイアッ
後で変えるかもです
「ここでお待ちください」
メイド長に連れられてやって来たのは大きなパーティー会場、そこには多くの人がいて、それぞれ談笑などをしている
メイド長は礼をひとつすると音もなく去っていった
「待ってろ、と言われてもなぁ」
十六夜が頭を掻きながら欠伸をひとつ、周りには正装をした男性や女性がいる中でのこの堂々とした態度はとても彼らしい
「ん? あのウサミミ、黒ウサギか?」
十六夜が指差した先にはドレスを着た”ノーネーム"女性陣がきょろきょろとしている
向こうもこういう場には慣れているのであろう飛鳥が男性陣を見つけ、黒ウサギと耀に何か言っている
「行ってみるか」
「だな」
「そうですね」
修也の提案にのり、黒ウサギたちのもとへと男性陣は歩みを進める
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「あら、やっぱり十六夜たちだったのね」
飛鳥がやっぱりといった顔で十六夜たちに言う
「まあな、それよりもやっぱりお嬢様たちも着替えさせられたんだな」
「ええ、似合ってるでしょ?」
飛鳥の纏うドレスはマーメイドラインと呼ばれるタイプのドレスだ
上半身から腰、膝のあたりまでぴったりと体にフィットし、肩を露出させるドレスは鮮やかなワインレッドの色も相まっていつもより大人っぽく見える
「とってもよく似合ってますよ、飛鳥さん」
「あら、ありがとう。ジンくん」
ジンの素直な感想に少し屈んで答える
「にしても…………」
十六夜の目が飛鳥から黒ウサギに移る
十六夜の視線を受けて少したじろぐ黒ウサギ
彼女のドレスは山吹色のビスチェドレスだ。
「似合ってるじゃねえか」
「十六夜さん…………!」
十六夜からの率直な称賛に黒ウサギは嬉しそうに耳をピコピコと動かす
「もう少し胸元を露出させて丈の短いやつならもっと良かったんだが…………そうだ、今度白夜叉に頼んで」
「どうせそうなると思ってましたよ! もう!」
スパーンとハリセンの音が響く、格好が変わろうとも通常運転である
「………………………………」
「………………………………」
修也と耀は互いに無言
「………………………………」
「…………え……と………修也?」
「はっ! あ……えと…………」
「その…………どう……かな?」
耀が上目遣いで修也に訊く
耀のドレスは若草色のスレンダーラインのドレスだ
背中を大胆に開き、ボディラインに沿った縦長のデザインのドレスは小柄な彼女にぴったりでとても可愛らしい
「うん、似合ってる、凄く、とっても」
思わず見とれるほどに、と心の中で呟く
「そっか…………修也のもかっこいいね、十六夜やジンとは格好がすごく違うけど」
「あー、たぶんそのうちわかる」
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『皆様、本日は対魔王連合”ベルカ連合"のパーティーへの参加、誠にありがとうございます』
何らかのギフトで拡声された声がアナウンスとなって会場全体に響き、メイド隊が会場のテーブルに料理を運ぶ、あちこちに皿が置かれ、自分で自由にとるバイキング形式のようだ
「そういえば今日はまだ何も食べてなかったわね」
飛鳥が思い出したように言う
振り返ってみれば朝起きたら封書が届いていて、それを開けると真っ白な空間に飛ばされ、そこで命を賭けたギフトゲームに参加させられ、クリアしたと思ったら十六夜のギフトをものともしないメイドたちにさらわれ、着替えさせられて今に至る
次から次へと何かが起こったせいで朝食をとるのを完全に忘れていた
「思い出したら急にお腹が減ってきた…………」
ぐぅぅ、とお腹を鳴らせる耀
その時、ざわざわと周りが騒がしくなる
その中心がいると思われる方向に目を向けると、そこには周りとは違う雰囲気を纏う三人の男女がいた
「あれは…………!」