HITMAN『世界線を超えて』   作:ふもふも早苗

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前置きなどは簡略化されています。また若干前回と状況が違います。


HITMAN『戦車道の危険性』(もう一つの世界線)

『大洗学園艦へようこそ47』

『今回のターゲットは私立L新良学園戦車道チーム隊長のバスティコ。CIAとMI6からハッキングとリビア反政府軍への武器供与が疑われている天才高校生。依頼者はCIAに加えてNATO欧州司令部。今回、戦車道の大会が開かれるみたいでその親善試合をここ大洗女子学園艦で行うようよ。警備がそれなりに厳重。作業員も女性で統合してるみたいだから潜入する場合は至難の業になるでしょうね。』

 

『準備は一任するわ』

 

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私は今、大洗女子学園親善試合会場近くのフードコートのベンチに座っている。

 

「このソフト美味しい!」

「有名校ともなると屋台の質も高いのかなあ?」

 

ソフトクリーム屋の前で女学生が話している。

今回私はレイヴンスーツを着て観戦者の一人となっている。インフォーマントを通じて艦橋1階のトイレの中に“Jaeger7”を置いておいてもらった。

 

「わたし今回の試合結構楽しみなんだよねー!」

「あら?ミリカ、そんなに戦車道好きだったっけ?」

「戦車は正直別にって感じだけど、私が好きなのはL新良学園の隊長さんよ!」

「ああ、あの眼帯つけて悪っぽそうな顔の隊長さん?」

「悪っぽそうって何よ!かっこいいじゃない!」

「そう・・・かなあ?」

「そうよ!ああ、早く試合開始にならないかなあ!あ、そろそろ行かないと!」

「試合開始まで後1時間もあるじゃない。そんなに急がなくても席には座れるわよ」

「何言ってんのよ!一番高い席を取って見渡せるようにしないと隊長さんの勇姿が見られないじゃない!」

「一番高い席って、勇姿を見るって言ってもほとんど映像じゃない。私達が直接見えるのは最初の挨拶と最後の挨拶のときくらいよ?」

「それでもいいもん!あーあ、あの艦橋の展望台に登れば、試合会場を一望できるのになあ」

####アプローチ発見####

「それは無理ね。あの艦橋、試合中は関係者以外立ち入り禁止になるみたいだし。船舶科の子たちになりきれば入れるとは思うけど」

「無理無理。入り口は鍵がかかってたし、服貸してもらっても入れないわよ。」

 

 

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『大洗学園艦の艦橋の最上部には展望デッキが備え付けられていて、試合中はそこは一般人立入禁止になるみたい。そこからは試合会場が一望できて最高の眺めだそうよ。L新良学園の隊長さんもよく見えるでしょうね。』

 

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私は読んでいた新聞をベンチに置き、一路艦橋を目指した。

しかし問題がある。私は今回ロックピックを持参してきておらず、鍵を見つけるか壊すかしない限り艦橋内に入れない。壊せばセキュリティが作動することは間違いなく、侵入者発生ともなれば試合どころではないだろう。まずは鍵を探さなければならない。

 

 

 

 

 

「ええ!?そんなかいちょぉ~?!ああ!すみません元会長!?私一人じゃちょっと…、ああ、ハイ。そうです今第34区画です。」

 

艦橋へ続く道で黒髪ショートのいかにも優等生な少女が携帯で話している。そう言えば先程の新聞に載っていた少女に似ている。“留年か!”と派手な見出しで顔写真が載ってる辺りそこそこの有名人なのだろう。だが写真と違うのは制服を着ておらず何処かの大学の戦車道のタンクジャケットを着ていたことだ。

 

「でも会長~私一人で買い出し全部は・・・。ええ?ああ、そういうことでしたか!流石ですかいちょ…いえ元会長!はい、はい、わかりました!では今から生徒会室へ向かいます!わかっています。鍵はちゃんと持参して・・・いま・・す・・・」ダラダラダラ

 

泣き顔から晴れ渡った清々しい笑顔に変わったかと思えば冷や汗を流し始めた。喜怒哀楽の激しい子だ。

 

「はい、はい、わかりました。すぐ向かいます…」ピッ

「はあ・・・どうしよ。鍵、何処に落としたのだろうか・・・」

 

どうやら艦橋に入る鍵をなくしてしまったらしい。

 

「今日はまず起きて、着替えて鍵をポケットに仕舞って・・・、1年生を激励に言った後、トイレに入って、そこから焼き芋屋さんの声がしたから全力で走って・・・そのときに落としたのかなあ?焼き芋買った後はすぐにここまで歩いてきたから・・・」

 

私は今の発言から大体の当たりをつけて一路会場とここを結ぶ動線の途中にある公園へと向かった。

 

 

 

 

 

会場とはそこまで離れては居ないが公園はそれなりに閑散としていた。というか人が居なかった。おそらく競技会場の真裏という立地が原因だろう。私は難なく公園内のトイレの女子側に入った。

目的のものは洗面台の横にあったモップの刷毛部分の上に乗っかっていた。刷毛部分にちょうど乗った為落ちたのに気が付かなかったのだろう。ハンカチと鍵を同じポケットに入れるとこういうことになるので注意したほうがいい。彼女は注意力という意味では一般人と同等かそれ以下に感じられた。私はその鍵を取ると艦橋を目指した。

 

 

 

 

艦橋の根元についた。入り口は3箇所有るようだが空いているのは警備員2名が立っている中央部分だけで後の2つは施錠されていた。私は艦首側の扉を鍵で開け、1階にあるトイレに入った。一番奥の個室には内側から施錠されていたが人がいる気配はなく、天井との隙間から中に侵入。中においてあった“Jaeger7”を手に取る。トイレから出て警備員や船舶科の生徒に見られないよう注意しながら最上階の展望エリアへ向かった。

 

 

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『いい眺めね47。いろいろなものがよく見えるわ。彼女の最後の瞬間も見えるかしら?』

 

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展望エリアは案の定人はおらず、完全な無人であった。監視カメラの類も見当たらないことを見るとこの学園艦の警備は人頼みのようだ。

たしかにここからなら試合会場が一望できる。会場の真ん中に選手が集まっている。間もなく試合開始なのだろう。両校が整列し始めた。私はJaeger7を構える。

中央部でL新良学園から3名、大洗女子学園から3名が前に出る。私はスコープを覗き顔を判別する。

大洗側は西住みほと1年生と思わしきガチガチに緊張した生徒とそれよりずいぶん落ち着いているがそれなりに固くなっている2年生と思わしき女生徒。1年と2年はタンクジャケットに身を包んでいるが西住みほは通常の大洗の制服である。

L新良学園側も似たようなものであるが3年生と思わしき生徒がチラチラと横の2年生の顔を見ている。ご機嫌伺いをするかのように。その2年生こそ今回のターゲットであるバスティコであった。

 

私は照準を合わせる。距離820m、風もあるが学園艦が航行する時の風で一定方向一定風速なため計算は容易だった。隊長と思わしき2年生同士が前に出る。止まった瞬間、私は引き金を引いた。

 

 

バシュン!

 

 

弾は正確にかつ予測どおりに飛んでいき、バスティコの頭部を直撃。反動で彼女の体は横方向に倒れ込んだ。双方とも何が起こったのか理解できていないようであったが、一瞬の遅れとともに会場中から地響きのような悲鳴がこだました。

 

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『お見事だったわ47。狙撃の腕は落ちていないようね。早くそこから脱出して。』

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私はJaeger7を展望台から海へ投げ捨て、また見つからないように艦橋を後にした。扉を施錠し、公園へ戻る。モップの上に鍵を戻し、艦首部分のヘリポートへ向かった。

 

 

 

 

 

 

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~2日後~

 

 

「みぽりん大丈夫かなあ・・・」

「目の前で人が撃ち殺されたんですから西住殿も梓殿も香織殿もショックで寝込んでますからね・・・」

「香織さんは今回が初試合でしたのに・・・これが今後に影響しなければいいですが」

「ほぼ間違いなく影響するだろうな。」

「もう!まこ!そういう事言わない!」

「そうですよ冷泉殿!それに、一番ショックなのは相手のL新良学園の皆さんでしょうし・・・」

「「「「・・・・」」」」

「とりあえずまずはみぽりんから元気だしてもらお!またお泊まり会しよ!」

「そうですね。梓さんも香織さんも呼んでみんなで私の家に・・・」

「大丈夫なのか?結構大人数だが。」

「あ!でしたら皆さんで野営でも」

「「「それは却下」」」

「えぇ~・・・」

 

 

 

 

 

・ミッションコンプリート

 ・『長距離砲』+1000    『距離500m以上の狙撃でターゲットを暗殺する』

 ・『2度目の悲劇』+3000  『西住みほの目の前でターゲットを暗殺する』

 ・『試合は無期延期』+1000 『試合開始前にターゲットを暗殺する』

 ・『落とし物には注意』+1000『艦橋の鍵を拾う』

 

 




なんかどんどん文字数が減っていってるような・・・
情景描写を簡略化しすぎですかね。次回はもうちょっと細かく書いてみようと思います。

2019/06/17追記
文字数が少ないため書き足す可能性があります。


次回は殺人事件多発地帯へ向かいます。
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