HITMAN『世界線を超えて』   作:ふもふも早苗

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『クローン技術の申し子達』の別アプローチ版です。




HITMAN『クローン技術の申し子達』(もう一つの世界線)

『ククイ村へようこそ。47。』

『今回のターゲットはブラジル軍将校、アルビデ・デ・パラウ大佐。ベネズエラ軍のミハエル・ブブス中佐。コロンビア革命軍のカラマ・ラモス少佐の3名。彼らが計画しているクーデター計画を阻止するのが目的。』

『クライアントはペンタゴンの南米コマンド。反戦運動の活発化に伴って自分たちでは動きづらくなったから私達に依頼してきたようね。』

『今回はペンタゴンから特殊作戦チームが援護として派遣されるそうよ。うまく協力して頂戴。』

『準備は一任するわ。』

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

ピーピーピーガーガーガー

 

ジャングルの奥から何かよくわからない声が先程から木霊している。住んでいるのは話が通じる人間だけではないだろうから用心しなければならない。

私は今、ククイ村の南端にある小さな半島にいる。小さな川の向こうはアマゾン。大きな川の向こう側にターゲットの3名が居るベースキャンプがあるらしい。今回私はICAよりゴムボートを支給してもらった。大きな川があるという話だったので川を渡る機会もあるだろうと見越してのことだった。どうやらその見越しは功を奏したようで、パット見町中に渡し船のような施設も無く、橋がかかってるわけでもなかった。

 

今回、相手の基地に潜入するのは危険を伴うとの判断からゴムボートの他にもJaeger7を持参した。これで遠距離からターゲットを狙撃できる。だがまずはベースキャンプに向かわなくては。

私はゴムボートに乗った。エンジン付きなので移動は楽だ。小さな川から大きな川へ、余談だがこの川はネグロ川というらしい。ネグロ川の西岸に到着すると手近な木に引っ掛けて流されないようにしてからジャングルへ入っていく。

 

ジャングルの中はトラップだらけで、鳴子、落とし穴、クレイモア、スパイク丸太や感圧板をつかった釣り上げ罠もあった。

シャー

罠を避けつつ進んでいるとすぐ近くで蛇の鳴き声のような音がした。茂みの向こうからだったようなので音を立てないように近づく。

 

 

「・・・この!よし!昼飯ゲットだ。」

 

野戦服に身を包んだ大男が蛇と格闘戦の末、蛇を捕獲していた。ベースキャンプの兵士だろうか?アレが昼飯ということはこれからベースキャンプに戻って調理するのだろう。

 

ガッグッグシュ

「まあ、まずまずだな。」

 

・・・そのまま齧り付くのは流石に予想外だ。それは既に現地人と言うか原始人の食べ方ではないだろうか。少なくとも私はせめて火を通したいところだ。ちょうどいいので彼にベースキャンプまで案内してもらおう。昼食が終わればベースキャンプに戻るだろうから。

 

「ふう・・・。・・・。」

「・・・」

「そこだ!」

「?!」

 

いきなりこちらに向かって石を投げてきた。まさか位置がバレているとは思わなかったが、備えはしていたので石を軽く避ける。木の枝やら石が次から次へと投げつけられた。私はそれなりにある数の石や枝を避けるのに集中する。

 

「ふっ!そら!」

「うぉ!?」

 

避けるのに集中して彼がどこに居るかを見ていなかった。気がつけばすぐ近くに居た。後ろに回り込まれ、そのまま羽交い締めにされた。

 

「言え!」

「・・・っ!」

「答えろ!」

「・・・。ふっ!」

「うお!?」

 

ナイフを突きつけられ尋問体制に入ったが、私はナイフに掠るかどうかギリギリのところで身を捩り、隙間ができた瞬間に肘鉄を食らわせ、怯んだ隙に体を回転させ拘束から逃れた。

 

「なかなかやるな。俺の拘束技から逃れるとは。」

「・・・。」

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

『47。お楽しみ中悪いけど、その目の前の男が今回の協力者の一人よ。交戦を中止しなさい。』

 

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なんとも目の前の男が今回の協力者だったらしい。その通信を聞いてる間、彼はどこか別のことに集中していた。

 

 

 

 

 

~スネークside~

 

#call

『スネーク!何をやってるんだ君は。』

「オタコン。今はあとにしてくれ。この目の前の敵を・・・」

『敵じゃないよ!今回のミッションの協力者さ。ブリーフィングでキャンベルが言っていたろう?』

「こいつが?本当に?こんなカモフラージュ率5%未満のスーツ男がか?」

『カモフラージュ率は関係ないよ。とにかく戦闘はやめるんだ。』

「だが向こうはやる気・・・おや?」

『向こうのオペレーターにも話はつけた。今頃事情が説明されてる頃さ。』

「そのようだ。」

『どうやら凄腕の暗殺者らしい。技量ではスネークに匹敵するかも。うまく協力してくれ。』

「わかった。任務を再開する。」

 

 

 

~47side~

 

どうやらあちらにも説明が行ったようだ。お互いに戦闘態勢を解く。

 

「話は聞かせてもらった。俺はスネークだ。先程の身のこなし、見事だった。」

「私はエージェント47。そちらもこちらの位置を瞬時に把握し身の回りにあるものを使って攻撃する技術。なかなかの物だった。」

「まさかお前が協力者とはね。そのスーツ姿は何だ?そんなんじゃすぐに敵に気が付かれてしまうぞ。」

「気が付かれないように行動するすべを習得している。と言っても先程は見抜かれたようだが。」

「なるほど。確かに俺ぐらいじゃないと気が付かないような隠れ方ではあったな。実際食事中は気が付かなかった。」

「食事・・・蛇を躍り食いすることがか?」

「友人に教えてもらったんだが結構美味いぞ?食ってみるか?」

「いや遠慮しておこう。それよりも任務だ。」

「美味いのにな・・・。まあいい。ベースキャンプはここから北へ500mほど行ったところだ。案内しよう。」

「助かる。」

 

 

私は彼の後に続いてジャングルを北上した。彼が仕掛けたというジャングルの罠は半分はターゲット用、半分は自分の食事捕獲用だったらしい。それから今回持参している“無線通信”に関しても周波数を教えてもらい、以後の会話はすべて無線を通して行うこととした。

 

 

 

しばらく歩いていると開けた場所に出た。そこには高さ2mほどのフェンスと土嚢と重機関銃、複数の警備兵で防御されたベースキャンプがあった。

 

「目的のターゲットは司令部棟。あの大きな建物の中にいる。俺が潜入するからお前は援護を頼みたい。その背中に背負ってるでかい銃でな。」

「わかった。ルートはどういうルートを通るんだ?」

「右側の弾薬庫の近くを通っていくから東側に居てくれ。」

「了解した。」

 

 

彼は中腰状態で正門前の警備兵に近づいていった。警備兵は即席で作られた正門警備室より外側に立っているためその場で仕留められれば問題はないはずだ。

彼は一瞬こちらを見ると手前側、東側の兵に近づいた。私はJaeger7を構える。

 

シュ!ガッ!グワ!ナンdパシュン!

 

彼は密かに東側の警備兵だけ取り押さえようと試みたが抑えた瞬間に兵が少し声を上げてしまったため気が付かれた。西側の警備兵が叫ぶ瞬間、私は彼の頭に銃弾を打ち込んだ。

 

「危ないところだったな?」

「すまん。助かった。狙撃の腕もなかなかじゃないか。」

「訓練と実戦はそれなりにこなした。問題ない。」

「よし、このまま任務続行する。」

 

スネークは捉えた警備兵と射殺した警備兵を警備室に押し込むと弾薬庫の裏側を通って順調に進んでいく。私もその進み具合に応じて狙撃位置を変える。ふとスネークが何かを取り出し始めた。先には警備兵が2名ほどたむろして話している。その横を通り抜ける算段なのだろう。何かの準備を追えたスネークは中腰のまま置かれている資材と土嚢の間をすり抜けていく。

っと。先程の警備兵の一人がスネークに気がついたようだ。調べるためにスネークの隠れている資材置き場に近づいている。狙撃援護したいが資材置き場は見通しがよく、狙撃すれば他の兵にバレかねない。と、スネークは先程準備したと思われる何かをかぶった。アレは・・・ダンボール?

警備兵が資材置き場を見渡している。ダンボールに気がついたようだ。ダンボールをけとばしている。しかしただのダンボールだと思ったのか踵を返して、元いた兵士と一緒にどこかへ行ってしまった。

 

 

「危ないところだった。またこれが役に立ったな。」

「スネーク、それは・・・ダンボールか?何故そんなものを?」

「何を言う!ダンボールは潜入においては非常に重要なアイテムじゃないか!」

「そう・・・なのか?」

「ああ!今みたいにかぶって敵をやり過ごすこともできるし、中に何かを入れて運ぶにも役立つ!それに何よりぬくもりがあって中に入ったときの安心感がだな」

「わ、わかった。それより任務を続けよう。」

「それにこの耐久性…お?あ、ああそうだな。任務を続行する。」

 

 

まさかダンボールをあんな敵地のど真ん中で熱く語り出すとは思わなかった。意外にお茶目なのか?・・・ダンボール、支援装備に検討して見る価値はあるかも知れないな。

 

「そうだろう!?お前もダンボールをかぶればきっと!」

「スネーク。ナノマシンも無いのに心を読むのは止めてくれ。」

「ああ、すまん。」

 

 

 

 

 

 

紆余曲折あったが彼は司令部棟に到着した。彼は司令部棟東側の2つの窓を覗いた後、奥側、つまりは北側の窓の下に伏せた。

 

 

「ふぁあ~あ。よく寝たなあ。」

 

 

中から兵士が顔を出した。すぐ下にいるスネークには気がついていないようだ。

 

「ふっ!」

「ぐわぁ!?」

ドサッ

 

スネークは油断しきっている敵兵の胸ぐらを掴んで外に放り投げた。顔から地面に落ちる形になった敵兵はそのまま気絶したようだ。スネークは敵兵を中に再び戻すと同じ窓から侵入していった。私は援護しやすい位置を探すが、窓の構造的に一番支援しやすい北側に陣取っても内部は殆ど見えないので彼に任せるしか無さそうだ。

 

 

 

 

~スネークside~

 

内部に侵入できた。おそらくそれなりの量の兵士が居ると思っていたが意外にも階段前で1名が警備している以外は廊下には人影はなかった。俺は麻酔銃で階段下の警備兵を眠らせた。麻酔弾は無限バンダナをもっているおかげでいくらでもある。この際なので内部の人間を片っ端から眠らせてしまおう。

階段を上がる前に建物西側の2つの部屋を調べる。南側の部屋は給湯室のようだ。そのまま北側の休憩室につながっている。休憩室には3人兵士がたむろしていた。どうやらポーカーに興じているようだ。彼らの足元に睡眠ガスグレネードを投げ込む。

 

コロコロコロ…

「ん?なんだ?」

「なんか落ちたぞ。何だあの缶?」

プシュー

「うわ!なんか煙が出てきたぞ!」

「コイツはグレネードだ!敵襲・・・」

 

ドサッドサドサ

 

 

見事に睡眠ガスによって3人は眠った。さすがDARPAの作った睡眠ガスグレネードだ。そのまま給湯室の扉を通ってロビーに戻り、今度は正面玄関の二人を排除することにする。

 

「47聞こえるか。」

「ああ、聞こえている。」

「正面玄関に居る警備兵を排除したい。そっちは今どこに?」

「私は司令部棟東側のジャングルの中だ。」

「よし。そちらからみて手前側、施設東側に建っている警備兵を合図と同時にやってくれ。」

「わかった。」

 

俺は麻酔銃を構える。

 

「行くぞ。3.2.1.ファイア!」

 

パシュ!パシュン!

 

片方は頭部ヘッドショットであの世行き、もう片方は首筋に麻酔弾を食らったおかげで昏倒。うまく行った。気の所為だろうか、通信先から鼻歌が聞こえてくる。幻聴だろうか?

 

「47,鼻歌歌ってたか?」

「いいや?」

「そうか。」

 

どうやら気のせいだったようだ。俺は彼らをロビー内に押し込んだ後、2階に上がる。

 

 

 

2階の廊下にも特に人影はなかった。しかし東側の大部屋には多数の気配がある。おそらくターゲットの3人がいる司令室だ。まずは安全確保として西側の部屋を見る。ここは倉庫のようだ。人影はなく、特に問題はない・・・っと、アレは!カロリーメイトじゃないか!貰っておこう。

 

司令室には多数の気配があって中にはいれば一瞬で警戒態勢になってしまうだろう。ひとまず中央北側にあるトイレに入る。トイレの中には人はおらず、窓から隣の司令室へ入れそうだ。エルードでぶら下がり、隣の司令室の窓の下へ移動する。

中にはターゲットの三人。入り口に一人と奥の壁に2人、そして覗いてる窓のそばに1人警備兵が居た。

 

パシュンパシュン

 

俺は窓から奥の壁二人の警備兵の足に麻酔弾を打ち込む。そして入り口にいるやつの腰辺りにも1発くれてやる。そして睡眠ガスグレネードのピンを抜いて窓枠に置いて再びエルードでトイレに戻った。

 

 

「うわ何だこの煙は!敵か!グッなんだか眠く・・・」

ドサドサドサ

「お、オイお前ら!」

「何があった?これはどういうことだ大佐。」

「私に聞かれてもわからんよ中佐。だがおそらく敵襲だろう。」

「クソッ!警報はどこだ!」

「そこの壁だ!」パシュグワッ! ドサッ

「えっ、中佐!外だ!そとn」パシュン ドサッ

「な!?な!?クソッ!外にスナイパーか!」

 

トイレから出てまっすぐ司令室に駆け込んだが警報を鳴らされるのが早いかはほとんど賭けだった。が、援護のおかげで警報は鳴らされずに住んだようだ。既にブブス中佐とパラウ大佐は亡き者になっていた。後は援護射撃が届かない壁に張り付いているこいつだけだ。

 

「な!貴様!何者だ!」

「悪いな。クーデター計画はこれでおしまいにしてもらうぞ。」

「くそっ!アメリカの手先か!」チャキッ

「ふっ!」パシュン ガキン!

「ぐわ!」

 

相手が拳銃を取り出したのでとっさにその拳銃をM9で弾く。ついでにコイツにはいくつか聞きたいことがあるからまだ死なれては困るんだ。

 

「くそっ!誰か!敵襲!敵襲!」

「無駄だ。この建物は既に制圧済み。ジャングルの動物たちの鳴き声で宿舎で寝てるやつまでは声は届くまい。」

「くそ・・・。」

「聞きたいことがある。お前らこんな大量の装備や弾薬をどこから仕入れたんだ?」

「そんなこと言うはずがないだろう!」

「言ってもらうぞ。時間はあるからな。」

 

 

 

 

 

~47side~少し前

 

 

彼は身軽に外側の壁の出っ張りで懸垂状態を維持しながら中の司令室に向かって何かをしている。おそらく突入準備だろう。私も準備をしなくてはならない。中のターゲット三人が狙える位置に陣取る。これでたとえスネークが失敗したとしてもターゲットは確実に殺害することができる。そのうち窓枠から煙が出始めた。正確には窓枠に置いてある缶からだ。近場の警備兵と内部の警備兵が何人か倒れたようなのでおそらく睡眠ガスだろう。

ターゲットは慌てふためいている。ターゲットの一人が壁を指差した。おそらくその壁に警報装置があるのだろう。指を指したターゲットの頭部めがけて1発。それに驚いて叫ぼうとしたターゲットにも続けて一発射撃した。

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

『ブブス中佐とパラウ大佐の死亡を確認したわ。あとはラモス少佐だけね。』

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

しかし残るラモス少佐を仕留めることは出来なかった。彼は囲んでいた机の向こう側に隠れてしまった。貫通することはおそらくできるだろうが下手に乱射して位置がばれるのもまずい。どうしたものかと思案していたところ、スネークが部屋に入ってきた。ターゲットと何かを話しているようだ。スネークはターゲットをこちらから狙えない位置へ引きずっていった。私は位置を変えつつターゲットを狙えないか試行錯誤してみたが丁度よい位置の木が無かったり、死角になったりとターゲットは確認できなかった。

 

 

そのまま小一時間経ったところで通信が入った。

 

「47。聞こえるか。」

「スネーク。どうした。ターゲットは始末できたか?」

「ああ、このとおりだ。」

 

そういうと彼は窓にラモス少佐の死体を見せつけた。眉間に穴が開いているのが確認できた。

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

『こちらでもターゲット全員の死亡を確認したわ。そこから脱出して。それにしてもスネークは何をやっていたのかしら?』

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

「ターゲットの死亡を確認した。しかしスネーク、一体何をやっていた?そのターゲットと何を話していた?」

「なに、個人的な野暮用でな。」

「個人的?個人的に面識があったのか?」

「面識はない。が、重要な情報をもたらしてくれたよ。」

「情報、か。ともかく詳しくは後で聞くことにする。そこから脱出するんだ。」

「わかってる。任務完了。今から脱出する。」

 

 

少しの間をおいて入った入り口の窓から出てきた。そのまま来た道を逆にたどり戻ってきた。途中、宿舎と外周を回る警備兵との交代に出くわしかけたが例によってダンボールをかぶってやり過ごしていた。

 

 

 

 

 

 

我々はジャングルを川辺に向かって進む。

 

「先程の話だが。」

「ん?ああ!ダンボールの有効性だったな!あれは」

「そちらではない。司令室で何を話していたかだ。」

「ん?ああそっちか。ちょいと奴らの武器と装備の出処を調べてたんだ。情報は後でICAにも流すように言っておく。」

「そうか。助かる。」

 

情報がこちらにももたらされるなら私が何かを言う必要はない。またしばらく無言でジャングルをゆく。

 

「じゃあ俺はこっちだ。ここでお別れだな。」

「ああ。協力感謝する。」

「あんまり誰でも彼でも殺しすぎるなよ?麻酔銃は持っておくべきだ。」

「善処する。」

「ふむ・・・まあいい。じゃあな。また会おう。」

「運が悪ければ。」

「ふふ・・・そうだな。」

 

そういうと彼はジャングルの中へ消えていった。私とて誰でも彼でも無差別に殺しているわけではないということは訂正したほうが良かっただろうか。しかし麻酔銃は有用だろう。あとで技術部に要望を出しておくことにする。

私は川辺のゴムボートまで戻り、そのまま川を上ってベネズエラ領内に脱出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

~1時間前~

 

「吐いてもらうぞ。武器の出処を。」

「愚かな。私が言うとでも思っているのか?」

「それはどうかな。オタコン。」

『ああ、調べたよ。ラモス少佐は愛人を何人か匿っているようだね。そのうちの一人はコロンビア政府の制服組のようだよ?』

「ほう、コロンビア政府内部に愛人が居るのか・・・」

「!?」

『しかもその愛人はラモス少佐は正規軍の軍人だと思っているみたいだ。』

「その愛人は協力者ということになるのかな?となると・・・」

「ま、まて!ジュリアには!ジュリアには手を出さないでくれ!あいつは何の関係もないんだ!」

「それはお前の返答次第だな。」

「ぐっ・・・わかった。言うからジュリアには何も言わないし何もしないでくれよ?」

「話してくれたらジュリアとかいうお前の愛人には何もしないと誓おう。」

「・・・俺らの装備は、提供されたんだよ。」

「提供?誰からだ。」

「よくわからねえ。俺はあいつらの中では一番下で装備調達はパラウ大佐が統括してた。俺は徴兵担当だったからな。」

「何かわからないのか?」

「何もわかんねえよ・・・あ、そういや一度だけ何かの名前を聞いたような・・・」

「思い出せ。思い出さないと・・・」

「わ、わかった!わかってるって!ちょっと待てよ!ええっと・・・ああそうだ思い出した!」

「で、名前は?」

「そうだそうだ。確か“プロヴィデンス”って名前を聞いたぞ!」

「プロヴィデンス・・・。」

「そ、そうだ。それ以外のことは知らねえ!さっきも言ったが俺は徴兵担当で武器調達担当じゃねえんだ!」

「そうか・・・わかったありがとう。」

「ほ・・・」

「じゃあそろそろさようならだな。」チャキッ

「ま、まて!情報は提供したじゃないか!?」

「ジュリアとかいう愛人は手を出さないし関わらせないさ。だがお前には死んでもらわないといけないんでね。」

「な!な!」

「じゃあな。」

 

パシュン

 

 

 

 

 

 

 

・ミッションコンプリート

「逆位」         +3000 『スネークが基地に潜入する。』

「もぬけの殻」      +1000 『司令部棟を制圧する。』

「スニーキングミッション」+3000 『警戒態勢にならずにターゲットを暗殺する。』

「無口なスナイパー」   +3000 『スネークを3回以上援護する。』

 

 

 

 




HITMAN2ではどうなるんでしょうね。そこも楽しみです。

ソリッド・スネークが蛇を食ってるのはビックボスを超えるために試行錯誤した結果身についた知識ということにしてください。ビックボスのことを“親父”とは呼びたくないでしょうしね。


2019/06/17追記
この話から現実世界が元になっている世界での仕事の時はグーグルマップで場所を選ぶようになりました。



次回は関西地方へ行きます。新しく入った二人にも協力してもらいましょう。
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