HITMAN『世界線を超えて』   作:ふもふも早苗

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『実験都市、OKB-457』のブルー・シルバー視点です。


HITMAN『実験都市、OKB-457 sideブルー&シルバー』

『よう!おつかれ!また面倒なこと頼まれたな!』

 

『今回はロシアにある実験用の都市に行ってもらうぜ。なんでもICAのお偉いさんがこの街を実験に使いたいんだとさ。大統領に許可とか取ってるのかね?』

 

『47と協力してこの街にいる人を逃がすのが任務だってよ。今までとはやることが360度位違うがまあ大丈夫だよな!避難させなきゃならないのは街にいる研究員とか警備の兄ちゃんとかだ。200だか300だか居るらしいから結構大変かもしれねえぞ。』

 

『詳しいことは47から聞いてくんな!俺よりあっちのほうが事情知ってるだろ。なんかよくわかんねえけど新しい機械の実験もやるらしいぜ。実験大好きだな。そんで実験終わったらそのままちゃっちゃと帰ってくるんだ。早く終わったら俺からボーナス点5000点をやろう!』

 

『準備は一任するぜ。がんばれよ!』

 

 

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

 

「それで、今回はどういうプランで行く予定なの?」

 

 

私は手始めに今回のプランを聞くことにした。まだブリーフィングでも大まかな目標くらいしか把握していないからね。ちなみに今はヘリコプターで現地に向かってる最中。以前にもシルバーと二人で乗ったけどシルバー、さっきから外を見ないようにしてるけどもしかしてヘリ苦手だったりする?

 

私達は47から軽く今回の任務について説明を受ける。だけども化学兵器研究所って・・・。なんだかとんでもないことに巻き込まれそう。せめて防護服くらいは支給してくれてもいいと思うんだけど。でもそれだと動きづらいから邪魔なだけかしら。

 

その後は47から毒ガスに見える気体を探してそれが小型爆弾で漏れ出るように細工をしてほしいと頼まれた。毒ガスに見える気体って具体的に何なのよ。でもシルバーはなんとなくプランが出来たみたいで納得した様子だった。その後は毒ガスが漏洩したと見せかけて避難させる算段らしい。うまくいくと良いのだけれど。

 

そうこうしているうちに現場に到着した。私達はヘリから降りてそれぞれ行動を開始した。

 

 

「じゃあ、またあとでね。」

「47も気をつけて。」

「ああ。」

 

 

軽く挨拶を交わして47と別れ、私とシルバーは森を突っ切って市街地に向かった。

 

 

「それで、どうするつもり?なにかプランがあるんでしょ?」

「うん。まずはどうにかして研究所に潜入しないと。」

 

 

走っていくうちに市街地の外周部が見えた。外周はフェンスに囲まれているので立ち入りできないようになっているけれど、残念ながら私達は関係ないのよねえ。

 

 

「でてきて!ぷりり!」プリー

「ドンカラス、お前もだ。」ガー

 

 

私はぷりりに乗って、シルバーはドンカラスに乗ってそれぞれ空からフェンスを超えた。この子たちがいる限りただのフェンスはないも同然なのよねえ。

フェンスを超えてそのまま市街地に入る。メイン通りには人がいる可能性もあるし車両が通る可能性もある。私達は阿吽の呼吸で路地裏に入った。この手の考え方はICAに入る前から身についていたからね。

 

 

「っと、姉さんストップ。」

「えっ?」

「アレアレ。」

 

 

シルバーが突然止まり少し先を指し示す。そこにはやたら頑強な作りの監視カメラがあった。あぶないあぶない。危うく映るところだったわ。・・・あれ?

 

 

「シルバー。」

「姉さん、あれは監視カメラ・・・。」

「そうだけどそうじゃないわ。あれならさっき後ろにも・・・。」

「え?」

 

 

後ろには別の監視カメラがあった。まずい。もしかしたら先程通過したときに監視カメラに写ったかもしれない。で、でも何の反応もないから多分大丈夫・・・よね?

 

ジリリリリリリ!!!

「やっぱり駄目だった!」

「走ろう姉さん!」

 

 

私達は他のカメラには映らないように走った。後ろからは近くの駐屯地から出動したと思われる兵士が迫っている。しかし路地裏なのでそこまで大胆には動けない。カメラがあって通れないところも多く、擬似的な袋小路に追い込まれてしまった。

どうする・・・どうすれば・・・そうだわ!

 

 

「でてきて!メタちゃん!」プルル

「姉さん?」

「シルバー、こっちに寄りなさい。」グイッ

「うわっぷ!」

「メタちゃん。壁に擬態して!」

 

 

私とシルバーを覆ったメタちゃんは壁に同化するように体を変化させた。出っ張っている部分はゴミ箱に擬態している。その後すぐに兵隊が走ってきた。

 

 

「クリア!」

「クリア!」

「オールクリア!誰も居ないぞ!」

「おい、警備室。ほんとに居たのか?」

「気の所為かもだと?!・・・っち、全く人騒がせな・・・。真面目にやれ!」

「総員撤退だ。この地区は問題はない。」

「ダー。」

 

 

兵隊たちは来た道を戻っていった。どうやらやり過ごせたようね・・・。

 

モゴ!モゴ!

「ん?あっ!」バッ

「ぷあっ!」

「ごめんシルバー!大丈夫?」

「だ、大丈夫・・・。そう、大丈夫・・・。」

 

 

どうやら私の自慢の代物でシルバーを窒息させる寸前だったようね。本人は大丈夫って言ってるけど気持ち前かがみになってるのはそういうことなんでしょうね。シルバーもまだまだねえ。

 

気を取り直して今度はカメラに映らないように慎重に進むことにする。気がつけば研究施設の直ぐ側まで来ていたらしい。裏口と思われる扉が見える。でも案の定扉の前には監視カメラがあるわね。あの扉は通れないわ。私達は建物の周囲を見る。研究施設自体は普通の雑居ビルという風貌で、地面から出ていた太い配管があの建物に集約されてたりしなければ気が付かなかったかもしれない。高さ自体も4階建てでそこまで高いわけじゃない。周囲に10階を超えるビルが結構多くあるから相対的に平屋のような印象を受けるくらい。

 

 

「さて、どうやって入りましょうか・・・。」

「姉さん。アレ。」

「ん?」

 

 

シルバーが指し示したのはすぐ近くの2階の窓だった。あの窓だけ数センチ程度開いていた。

 

 

「あそこから入れるんじゃない?」

「あら、都合よく開いてるじゃない。罠っぽくもあるけど。」

「元々一般人がほとんど居ない街だから、内部は警備も手薄なんじゃないかな。」

「それはあるかもね。じゃあとりあえず行ってみましょ。」

 

 

私達はそれぞれぷりりとドンカラスに乗って2階の窓から侵入した。罠やセンサーなどもなく、いとも簡単に侵入できて若干拍子抜けしたわね。

 

中はかなり広めで、工場の生産ラインのような印象を受けた。いたるところに配管が通されており、タービンか何かが時折稼働しては騒音を撒き散らしている。私達はかなり数は少ないものの、計器とにらめっこしてる作業員に気が付かれないように慎重に奥へと進んだ。

 

建物のおそらく一番奥、その部分だけ強化ガラスのようなもので覆われている部分を発見した。今まで配管がむき出しだったり、蒸気などが漏れ出ていた状況を考えると、あそこにあるのは漏らしてはいけないもの。つまりは化学兵器が取り扱われる場所でしょうね。

 

 

「さて、それらしきところに来たけれどどうしましょうか・・・。」

「・・・。」

「シルバー?」

「・・・姉さん。あの排気ダクトとあのタンクを繋げたらどうかな。」

 

 

シルバーが指し示したのは強化ガラスより手前に設置されてる大型のタンク、表面にはNO2と書かれている。NO2は確か二酸化窒素だったかしら?確かに二酸化窒素はあからさまに体に悪そうな黄色っぽい色のついた気体だったわね。環境汚染の原因でだけど、人体への影響はちょっと吸い込んだくらいじゃちょっと咳き込む程度で済むはずね。

 

 

「結構距離あるわよ?どうするの?」

「任せて。出てこい!オーダイル!」ガウー

「?」

「オーダイル!“れいとうビーム”だ!」ガー

 

 

オーダイルのれいとうビームは正確にタンクからダクトまで氷の円柱を繋げた。

 

 

「よし、よくやったぞ。出てこいキングドラ!マニューラ!」ガー!ニュラ!

「ああ、なるほど。そういうことね・・・。」

「じゃあお前達、俺の指示にしたがってあの氷を削るんだ。」

 

 

シルバーのポケモンたちは指示に従いつつ正確に氷を削っていく。キングドラはハイドロポンプを高水圧カッターのようにして氷の中心を削っていき、マニューラは遠目からも分かりづらいように周りを整形していく。もっとも氷なので近寄ればバレてしまうけど、周囲に人が見えないばかりか、これだけ大きな音を立てても警備の一人も来ないところを見ると、そこまで心配することもないでしょうね。

 

そのうちシルバーは手に持っていた小型爆弾をタンクの外側にあったバルブに取り付け、そこをまたオーダイルに凍らせた。氷でできた即席の配管の完成ね。

 

 

「やるわね。というかオーダイルはれいとうビームなんて覚えてたんだ?」

「この前覚えさせた。ポケモンのわざマシンに関する情報を情報部と精査してるときに提案されたんだ。」

「それでこんな伝統工芸みたいな真似事ができるようになったわけね・・・。ん?」

 

 

私は近くのテーブルに置かれている3つの書類を見つけた。この街の概略図と実験内容に関する資料、そしてこの施設“OKB-457-2”の施設図。この施設の施設図はもう必要はないけれど、後の2つの資料は役に立つわね。

 

 

「シルバー、良いものを見つけたわよ!」

「姉さん。こっちはあまり良いものじゃないのを見つけてしまったよ。」

「え?」

「アレ、強化ガラスの中のタンク。硫化ジクロロジエチルって書いてある。」

「げっ!それって確か化学兵器よね?!」

「そう。近づかないほうが懸命だろうね。」

 

 

私達は爆弾を設置し終えたことと、ココが本物の化学兵器研究施設なことを通信で47に伝えた後、施設を後にした。次に向かうはOKB-457-1ね。

 

 

 

 

 

 

~シルバーside~

 

 

 

OKB-457-1は先程の研究施設からはそれほど離れてはいなかった。というかこの街自体が高層ビルが密集してるだけでそれほど広くもない。俺たちは町中のカメラに警戒しつつ、次の研究施設にたどり着いた。

 

こちらの施設は、横はかなりの広さだが縦方向は更に低く、ほとんど平屋だ。施設に入ると先程の施設との違いが更によくわかる。こちらの施設は中央に強化ガラスが張られた部屋があった。配管もあまりなく、研究が主のようだ。

 

 

「ちゃっちゃと爆弾仕掛けるわよ。ここにも二酸化窒素のタンクはあるのかしら?」

「姉さん。あったとしてもあの中央の部屋の周りだと思う。でも外壁の排気ダクトまでかなり距離があるからさっきの方法は通用しない。どうしようか?」

「じゃあやることは一つよ。」

 

 

そう言って姉さんは不敵な笑みを湛えた。侵入した扉から研究設備の合間を縫って部屋に近づく。目的の二酸化窒素タンクは入ってきた扉から丁度反対側にあった。しかしそのタンクの周りには作業員が何名か居た。しかし皆一様に作業服なのでおそらく研究員では無いのだろう。

 

 

「ピッくん!お願い!“ちいさくなる”よ!」ピッピ!

「?」

「さあ、ピッくん。これをあのタンクの真上に貼っつけてきて頂戴。」ピッ!

「・・・!ああなるほど・・・。」

 

 

タンクの真上は1~2mの隙間の後にガラス張りの天窓があった。側面にガス表記があることからもタンクの中はかなりの高圧ガスで満たされているはずで、それが吹き出せば窓ガラス程度なら壊せるということだ。タンクには大きくNO2と書かれているが、作業員たちはNO2が何なのかしらない可能性も十分にある。危険な化学薬品が入っているとは聞かされているはずなので、二酸化窒素でも大騒ぎになるはずだ。そうこうしているうちにちいさくなったピクシーが戻ってきた。

 

 

「ありがとピッくん!」バシュー

「とりあえず任務は達成だね。」

「ええ。でもココは何の研究をしているのかしら?」

「化学兵器でしょ?」

「色々あるじゃない種類が。施設の構造的に多分このタンクだと思うんだけど・・・表記がずいぶん長文ね・・・。」

「・・・とにかく俺は47に報告するよ。」

 

 

一通りの報告を終えた後、俺たちは最後の施設、OKB-457-3へ向かった。

 

 

 

 

 

 

~ブルーside~

 

 

 

「よし!ありがとう!ニドちゃん!」バシュー

「オーダイル。よくやった。戻れ!」バシュー

「最後はちょっと力技だったわね。」

 

 

最後の研究施設は人こそ全く居なかったものの、警備用のロボットと思わしき銃座付きの自走タレットがウヨウヨしてた。ロボットなら遠慮する必要はないので不意を打って回路を壊したり、ものを落として潰したりした。施設が警戒モードになったわけではないから大丈夫よね。

 

結局そのまま最後の施設にあった二酸化窒素タンクも力技で対処してしまった。具体的には配管を私のニドちゃんとシルバーのオーダイルで捻じ曲げて排気ダクトに繋げちゃったわ。最後はれいとうビームで溶接ならぬ凍結させてつないだ。人が居ないから整形はしなくてもいいわよね。

 

 

「じゃあ脱出しよう。姉さん。」

「はいはい。っと、この施設はアレかしら?」

「姉さん?」

「いや、一応何をしてるのか見ておきたいなって。」

「はあ・・・。」

「オルガニーケフォル・・・何なのかしらこれ?」

「Органические формы жизни оружие。有機生物兵器って意味だけどなんだろう?」

「有機って今あるのは有機的じゃないってことかしら?」

「さあ・・・。とにかく脱出しよう。またいつタレットが来るかわからない。」

「そうね。47に連絡はしたの?」

「さっきタレットを倒すときにチャフを撒いたせいで通信がつながらないんだ。外に出れば回復すると思う。」

「そう。じゃあさっさと行きましょうか。」

 

 

私達は道中タレットを避けつつ、施設の外に出た。施設は依然として静寂を保っており、侵入したことも何かを仕掛けたこともバレては居ないみたいね。一応、壊したタレットは見つかりづらいところに隠してはいたけれど。

 

私達は合流予定の超高層ビルに向かって走りながら47と連絡をとった。彼は既に放送センターを奪取しており、そのまま作戦が開始されることになった。

 

 

ボーン

 

後ろから爆発音が聞こえた。走りながら後ろを見ると先程の研究施設から黄土色の煙が出ていた。あからさまに体に悪そうな色をしてるけどただの二酸化窒素なのよね。

 

 

ビービービー

 

「こちら放送センター、緊急事態発生。緊急事態発生。OKB-457-1、2、3にて化学災害発生の可能性あり。職員は直ちに所定の手順に従い当地域から避難されたし。」

 

 

47が放送を使って避難を呼びかけている。それと同時に今まで静かだった町がにわかに騒がしくなる。ほとんど車が通っていなかった大通りにバスが何台も行き交い始めた。私達は町中央の超高層ビルまでたどりついた。先程私達を追い越していったバスが何台かビルの前に止まっていた。

 

 

「急げ!早くバスにのるんだ!もうすぐ飛行機が出るぞ!」

 

 

警備員と思われる男がビルの中から逃げ出てくる研究員や作業員たちをバスに乗せている。私達は隙きを見て正面玄関から中に入り込んだ。

エレベーターがまだ1基下に降りてきているようだった。隣の客を降ろしたばかりのエレベーターに乗り、私達は最上階を目指した。

 

 

「ふう、ココまで来れば一安心ね。」

「おそらくビルの中の人は全員脱出してバス乗って飛行場へ向かったと思う。計画通りと言えるね。」

「でもICAはこんな大きな街で何をしようっていうのかしら?まさか別荘にするわけじゃないでしょうし。」

「カテゴリLOGに関する最終試験だと聞いたけれど、そのカテゴリLOGがよくわからないんだよね。」

「そうだわ。あいつに聞いてみましょ。」

 

ピピピ

 

『ふぁ~・・・んあ?おおう!?どうしたなんでえ何があった!また上田か?!』

「何分けのわからないこと言ってるのよ。ちょっと聞きたいことがあるんだけど。」

『あー?聞きたいこと?いいぜ。なんでも知ってるこのウィートリー様が答えてやろう!』

「カテゴリLOGのことなんだけど。どういうものかわからない?」

『あーアレな。言っていいのか・・・?まあこれから最終試験だって言うしお前らなら大丈夫か・・・。』

「教えて!教えて!」

『アレは対地攻撃衛星ってやつだな。アメリカのどっかの研究機関が研究してたやつをパクっ・・・あー、参考にして更に独自の改良を加えたもの・・・だそうだ。』

「ウィートリー、今度は何を読んでるんだ?」

『うちのデータベースにあった書類だよ。機密とか書いてあった気がするがまあ問題はないだろ。』

「それで?対地攻撃衛星なんて作ったんだ?」

『ああ。神の杖って知ってるか?金属の塊を宇宙から地上に猛スピードで落下させて攻撃に使うアレだ。ICAはそれをだいぶ改良したみたいだな・・・。おっほ!重量15トンの劣化ウラン主体の特殊合金をマッハ45で落下させるんだと!こいつぁすげえな!』

「マッハ45?神の杖の計画案ではマッハ6から10だと聞いたけど。」

『先端を異世界からの技術移転させた金属で作ることで摩擦熱に耐えられるようになった・・・だとさ。』

「ふーん・・・で、どのくらいの威力があるの?」

『それはだな・・・』

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

『ウィートリー。あなたは内部情報規約に違反して情報を閲覧しているわ。直ちに停止させなければ“終了”するわよ。』

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

『うっぇえ?!あのおっかないかーちゃんからのお叱りを受けちまったい!ワリイが開示できるのはココまでだ。済まねえな!』

「えぇ?!そんないちばん重要な所!」

「姉さん。これ以上詮索すると僕たちも処分を受けそうな気がするよ。」

「うーん・・・もうちょっとだったのになあ・・・まあいいわ。」

 

 

エレベーターはやっと最上階の展望フロアに着いた。直ぐ側の階段を登り、屋上のヘリポートに出る。まだ47は来ていないようだ。すると町外れの方から飛行機が飛び立つのが見えた。そのまたかなり先の方にもう一気飛行機が見えるから、これで非難はすべて完了したってことね。

それから少ししてから私達が通ってきた階段から47が現れた。

 

 

「おそいわよ。47。」

「作戦は成功だ。町には人っ子一人居ないよ。」

「お前達の働きのおかげだな。さて・・・。」

 

 

47は懐から小さな機械を取り出した。それをヘリポートの端に設置した。あれは爆弾かそれとも照準用のビーコンかしら?

それからしばらくして迎えのヘリがやってきた。飛び立った後は街を舞台に壮大なまさに“実験”と“破壊”が行われた。アレがカテゴリLOG・・・。

あそこまで強力な兵器があれば世界を牛耳れそうなもんだけど、それはするつもりはないのね。毎度のことながらICAの考えてることはよくわからないことが多いわね。

 

 

私達はこれからの私達と世界について少しばかり不安を覚えながら帰還した。

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

~同時刻~

 

 

「これは・・・。」

「凄まじいネ。」

「・・・。」

『いかがかしら。あなた達ならわかると思うけど、あの兵器にもあなた達との研究で得た成果を盛り込んでいるのよ。』

「だから魔法障壁が貫徹された。」

「・・・。」

「ちょ、ちょっとこんなもの作って、まさか私達の家族に向けたりしないわよね?」

『安心してください。今の所ハルケギニアには作る予定はないですわ。』

「そ、そう。なら一安心だけれど・・・。」

「・・・。」

『パチュリー女史?なにか言いたげですわね?ご質問があれば何なりと。』

「ハルケギニア“には”って言ったわね。ということは配備する世界は決まっているのね。」

『ええ。もちろん。私達の世界に配備予定ですわ。』

「弾頭の外装にはハルケギニアの虚無魔法の一部が使われてる。あの弾頭にはいかなる魔法障壁も通用しないでしょうね。」

「威力は大地を割るほど。防ぐ手立ては実質的に皆無。自衛隊にも防ぐことは出来ない。」

『レレイ女史の言う通り、魔法的にも物理的にも防ぐ手立てはなくなったことが今の実験で証明されましたわ。』

「問題はそんなものを作って何に使うつもりなのかってことよ。」

『現段階では機密事項のため申し上げられませんわ。ただ一つ言えるのは“我々の生存権を確立するため”だということ。』

「・・・。」

『余計な詮索はしないほうがいいですわ・・・。』

ガチャ

『でなければ彼女が対処せざる負えなくなりますので。』

「あなたは・・・ガリアの・・・!」

『おっと、彼女は既にガリアという国とは何の関係もございません。私共のエージェントですわ。』

「・・・。」

『ともかく。本日はお疲れでしょう。今後のことは明日にでもゆっくりと話し合いましょう。では。』

 

バタン

 

 

 

「・・・。」

 

「弾頭に使われた触媒は私は2セット作った。この世界と、あと一つは・・・まさか・・・。」

 

 

 

 

ミッションコンプリート

・「さいきょーの彫刻家」 +3000 『氷を使って排気ダクトとタンクを繋げる。』

・「守らないガードマン」 +3000 『自走式防衛タレットを10基破壊する。』

・「死神を作りし者たち」 +1000 『研究施設で研究されてるものをすべて発見する』

・「寝ぼけ眼」      +3000 『監視カメラに映る。しかし発見されてはいけない。』

 

 




すっごく遅れた理由は主に艦これのイベントのせいですw


2019/06/17追記
個人的に化学兵器とか化学物質とかには興味があります。関わりたいとは思いませんけど。



次回はタバサちゃん、死神とご対面です。
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