最近は映画のドンドンパッ!を見てきました。子供の頃から洋楽は好きで特にクィーンは大好きなのですぐさま行って感動してきました。いい気分転換にもなりますね。
今回微妙なR-15掛かるかな?一応前書きで注意喚起ということで。
昼食を摂り終え健吾が皿洗いをしようとすると,空母棲姫から皿洗いをするから健吾はゆっくりして。と言われたので健吾は空母棲姫に甘えた。
「どれ、早速あみだくじと、今日見る映画のチョイスを決めるとするか」
健吾は再びソファーに座り午前中にほぼ完成させたあみだくじを見て、無為に一本斜線を入れてあみだくじが完成した。縦線が四本あり、横線が不規則に並ぶ何の変哲もないあみだくじだ。しかし四本ある縦線の上の余白の部分がある。ここには映画のジャンルが組み込まれる。「恋愛」「アクション」「アニメ」「ホラー」それぞれ表記され切り取られた四枚の紙。この四枚の紙をそれぞれの縦線の上に置き、描かれた線を辿るだけだ。逆にゴールとなる最下部の縦線にはそれぞれ「1」「2」「3」「4」と数字が表記されている。果たして空母棲姫は映画のジャンルをどの順番に見るのだろうか?
(最後にホラーがきたら面白いが確率は四分の一。まあ、そんなことには期待しないで彼女に任せよう)
後ろをちらりと見る。空母棲姫が慣れた手つきで素早く丁寧に皿を洗っている。こちらの視線に気づいたのか首を小さく傾げる。健吾はなんでもないと言い微笑すると、向こうは作業の手を休め笑みを返した。この一連に若干の気恥ずかしさを感じた健吾は元に戻り映画の精選を始めた。
(こっぱずかしくなって思わず元に戻ったが、この赤面アイツにばれてないか!?ここで振り返ってアイツがまた微笑んでみろ!?恥ずかしすぎて死んじまう!!)
内心恥ずかしさに悶えている健吾に対して空母棲姫は。
(耳まで真っ赤になっちゃって、健吾ったら可愛い!あれ、今のって新婚さんみたい?私と健吾が——?新婚さんだと、朝は夫の朝ごはんを作り見送って、昼に家をお掃除して晩御飯の用意をして、夜に帰宅した夫を出迎えて一緒に晩御飯食べて、同じベットで————あわわわわわわわ!?)
当初は恥ずかしがる健吾を見て余裕のあるお姉さんの様に微笑んでいたが、何を妄想もとい、想像したのか分からないが茹蛸に負けない程に赤面する余裕のあるお姉さん。
(だ、だめよ!ま、まだ心の準備ができてないから!・・・・もう!そんな美辞麗句言って!え?本当に綺麗だって?お前が欲しいって?えへへへ、私が欲しいんだ?嬉しいな。・・・・健吾にそんなに求められたら断れるわけないじゃない。・・・・・・あのね、その・・・・初めてだから・・・・・優しくしてね?・・・・・・・あれ?・・・・健吾?目が怖いわよ?・・・・あ、ちょっとそこは!・・・・あ~れ~!)
「ふへ、ふへへ。ふへへへへへへへへへ」
決して想い人には見せられない程に弛緩しきった顔を想い人の後ろでトリップする余裕のあるお姉さんこと空母棲姫。おばさんの手ほどきのお蔭なのか、妄想世界に浸りきりながらも皿洗いの手は止まることはない。
こうして方や恥ずかしくて空母棲姫を見れない健吾と、健吾に見せられない弛緩しきった顔の余裕のあるお姉さん。おかしな状況が皿洗いが終わるまで続いた。
空母棲姫がトリップしながら皿洗いを終えたとき、その時には健吾は大量にあるブルーレイディスクの中から四つのジャンルをそれぞれどれにするか逡巡していた。
(恋愛ものは梅雨時期の設定の作品がいいか。主題歌もいいしアイツなら気に入るだろう。アクションものは当然カーアクションだろ!!カッコいいBGMに派手なカーアクション。アイツも車やバイクに興味深々だったから丁度いい。アニメは魔法少女かな?ただ可愛い絵に反して脚本がえぐいけど、綺麗な音楽で調和される)
健吾に選ばれたブルーレイディスクが三枚、彼の手元に置かれる。
(さて・・・・残るはホラーか。アイツって怖がるか?そもそも深海棲艦なだけあって遥か深く暗い深海から生まれ出でた者。んー、以前藪医者に怖がってたから大丈夫かな。なら呪われた家のやつでいいか)
こうして健吾の手元には四枚のブルーレイディスクが収まり空母棲姫の為の映画観賞会の準備ができた。あとは空母棲姫にあみだくじで見る順番を決めてもらうだけだ。
「健吾!あみだくじと私が見る映画決まったの!?」
空母棲姫が冷たい緑茶とおはぎをお盆に入れて健吾のいるソファーに寄る。ソファーの前に置かれたローテーブルに健吾の分の緑茶、おはぎが置かれ、空母棲姫自身も彼の横に座りあみだくじを眺めていた。
「おっと、下の数字は見ちゃだめだぞ。どの順番で見るのかも楽しみの一つだからな」
健吾は下部に表記されている数字の箇所を折り曲げて見えないようにした。
「分かってるわよ、そんな無粋なことはしないわ」
心外だと言わんばかりに両頬を膨らます空母棲姫に、健吾はごめんごめんと謝りあみだくじの説明をした。
健吾からの説明を受けた後、空母棲姫はあみだくじを一瞥し無為に線を足し満足気に頷く。
「これでよしと。じゃあ一番左を・・・んー、そうねアニメにして。その隣は・・・恋愛もので。次はアクションにして、一番右がホラーにするわ!」
空母棲姫がローテーブルに置かれたあみだくじの上部に四枚に切り分けられたジャンルが表記されている紙を並べていった。
「因みに空母棲姫はホラーは得意か?」
「んー?苦手よ。できれば見たくないわ」
もむもむとおはぎを食べながら答える空母棲姫。
「・・・驚いたどうしてまた?」
「あのね健吾。私にだって怖いものはあるのよ?例えば・・・あのお医者さんの変態染みた視線とか」
以前の件を思い出したのか自身を抱きしめる空母棲姫。
「変態染みたというか、藪医者は確実に変態なんだがな・・・・けどこれは幽霊だぞ?」
ホラー映画のジャケットを空母棲姫に見せるが、空母棲姫は頑なにジャケットを見ようとしない。
「黒髪の長い女でしょ?・・・・苦手なのよね」
ジャケットを見せるなというようにホラー映画のパッケージを健吾の胸に押し付け、呻くように答える。
「黒髪の長い女の幽霊が?」
「ええ。とある海域でりっちゃん・・・・えーと離島棲姫と共闘してる時。ある朝に彼女の顔が朝起きたばかりの私の顔の目の前にあったのよ。それで酷く驚いて以来ダメなのよ」
あの時の恐怖を思い出したのか、うあぁぁあああ~と力なくローテーブルに突っ伏す空母棲姫。健吾は彼女の射線上にあった皿コップ類を避難させ、元気づけるために彼女の頭を愛撫した。
(仲間をこんなに怯えさせる離島棲姫が凄いのか、仲間なのにこんなに怯える空母棲姫が酷いのか分からんな)
内心苦笑していた健吾であった。
「この配置には意味はあるのか?」
「無いわね。全部わたしの勘よ」
何だ、勘か。と内心健吾が残念がる。
「じゃあ結果発表やるかー」
「ふふーん。私の勘だもの!ホラーは明るい内にさっさと消化したいわね」
健吾がおはぎを食べて満悦に浸りながら下部の折り目を広げる。こうして彼女は賽に投げられた。
閲覧、感想、評価ありがとうございます。
因みに今回の話にでてる映画は筆者が見て印象が凄かった作品です。
また少し期間開いてしまいますが書けるときにちまちまと書いていきますのでお待ちをば