ありふれた職業で異世界最強―聖印と邪紋と転生者   作:袴紋太郎

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ゲームキャラ転生というのをやってみたかったのです

それと本作の主人公はかなり自己中なので、お嫌いな方は申し訳ありません



異世界へ

Q 異世界に行ったらどうしますか?

 

A 死にます

 

なに? 随分と後ろ向きだなと?

 

君はあれだな異世界で英雄になってハーレムして金銀財宝に囲まれながら自分は面倒事に突っ込みたくないと口で言ってる奴だな?

 

異世界? へぇ、ふぅん、ほお。

 

戸籍もない、確かな法的機関が存在するかも怪しい、医療技術が元の世界と同等である保証もない。

 

一歩間違えればデスムーブ、そんな所に行きたいとは自殺志願者かただのドMか、キ○ガイだ。

 

無駄な前置きはここまでにして、結論から言おう。

 

俺は、異世界に来ている。

 

◆◆◆

 

TRPG、知ってる?

 

そうそう、テレビゲームではなく机の上でルルブ片手にダイス持って遊ぶ元祖RPG。

 

学生時代から続けてきた遊びは、社会人になってもなんやかんやで集まって、ビール飲みながらわいわいやるもんだ。

 

そこで雷が落ちて全員くたばるのは想定外だが。

 

いや全員かは分からない、死んだときの事など「あ、死んだわ」と漠然に感じただけだった。

 

気が付けばそう、夕暮れどきのレトロな教室でボンヤリしていたわけよ。

 

輪廻転生、というやつか?

 

悟った人にも神の子にも会っていないし、そいつらの舎弟も顔見せていない。

 

自称お偉い神様がいないのはいいことだ、死んだからニューゲームとかどんな罰ゲームださっさと殺せ。

 

あ、死んでたわ(笑)

 

顔も変わらず、名前も、家族構成も変わらず、ただただ昔の中学時代に戻ってきた。

 

今までのがただの夢だったのだと言われれば、それもそうだと頷けてしまうくらい変わらない。

 

だが覚えている、楽しい記憶、苦い記憶、忘れたくなることもある。

 

なにより手に浮かぶ【馬鹿げた代物】が、これが本来ありえない展開なのだと知らしめた。

 

聖印、クレスト、右手の甲に浮かぶ紋章、死ぬ間際までやっていたゲームの力。

 

グランクレストRPG、そこに登場するファンタジー的な能力。

 

それが自分にある。

 

頭を抱えて唸り声を上げたのも無理はない。

 

意味がわからない、ハッキリ言って急展開すぎる―――が、正直なところ何も変わらなかった。

 

だってそうだろう?

 

平和な現代日本で、化物や強大な敵と戦う力が何の役に立つ?

 

金運やら、脳味噌の出来をよくして貰った方が幾分かマシというもの。

 

役に立つというなら学校の勉学というものが、実際に馬鹿にできないということ。

 

人間関係というものを疎かにすれば、たちまち痛いしっぺ返しを食らうということ。

 

これらが分かっている事くらいのものだ。

 

ともなれば、学業を疎かにせず、程々に交友というものを大事にし、将来的に前世よりもいい学校に入って就職する。

 

夢がないことだが、この程度のものだ。

 

学歴社会というのは伊達ではない、人は中身よりも外見と結果を見るのだから。

 

これからも社会の波の中、特に変わることなく歯車となっていくのだろう。

 

そう思っていた。

 

そう、信じていた。

 

この日が来るまでは。

 

◆◆◆

 

「何時までも香織の優しさに甘えるのはどうかと思うよ、香織だって君に構ってばかりはいられないんだから」

 

また始まったよ、顔を顰めつつ青年―――高円寺清正は、このクラスになって何度目になるか分からない溜息を吐いた。

 

親の転勤、それに合わせて別の高校に入る。

 

それ自体はいい、だがクラスメイトというのが非常に面倒だ。

 

このクラスではイジメが行われている、本人が相手にしていないため一概にそうとは言い切れないが、ある。

 

南雲ハジメ、一見して特徴的な要素のない地味な生徒。

 

何故そんなのがイジメの標的になったのか、原因は二つ。

 

一つは彼はアニメやゲームなどのサブカルチャーを好む、俗に言うオタク趣味であった。

 

思春期ということもあるからか、男女共にオタクへの評価が気持ち悪い、不健全であるなどマイナス方面に傾いていた。

 

またハジメ自身も遅刻スレスレの登校、授業中の居眠りなど優等生とは言い難い生徒だというのも低評価に拍車をかけている。

 

本人にそれを改める気がない、素振りも見せない。

 

結果、南雲ハジメを評価する人間は少ないのだ。

 

それに加えてクラスのマドンナ(古い)的女子生徒が、ハジメに対して友好的に振る舞い。

 

リーダー役が正義感を持って注意…というには些かいきすぎだがを行う。

 

それが更に周りからの視線を冷たくし、そして本人はどこ吹く風。

 

誰か一人がやめれば簡単に終わるこの喜劇、関わることすらあほらしい。

 

結局はガス抜きだ、イジメ被害というのが出ていない分見えづらいだけ。

 

罪悪感など感じない、ただのゲーム、時が流れあんな事もあったなと笑って流す程度のこと。

 

これを喜劇と言わずになんと言う。

 

ああまったく、何故俺はこんなクラスに編入されたのか。

 

予鈴が終わり、一限目の教師が教卓に立ったとき。

 

「―――――――――」

 

光が教室を飲み込み、中にいた生徒と教師だけが忽然と消えた。

 

これは本来訪れなかったIFの物語。

 

主人公(原典)という存在が最強になりえない世界(・・・・・・・・・・)

 

 




何文字くらいが適正なのかわかりませんなぁ
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