Persona 4-マニアクス-   作:ソルニゲル

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第18話 To What Extent Am I “Me”? ( The First Volume ) 6月23日(木) 天気:曇

朝…まだ午前六時。

少し朝霧の立ち込める商店街に相変わらず神社の階段に座り、豆腐屋を眺める人物がいた。

間薙シンである。

 

そこへ、少し小さな影が近づいてきた。

 

「…君は本当にストーカーか、何か?」

シンはその人物に言葉を発する。

 

「…言ったはずですよ、僕は”興味を持った”と。」

「それにしたって、大胆な行動だ。」とシンは腕を組み、直斗を見ずに言った。

「僕はあなたが信頼に当たる人物ではないしても、一目置く人物であることは確かです。そしてあなたは僕に危害をくわえることはない、と思っただけです」

 

シンは何も言わずに、ポケットから『盆ジュース』を渡した。

直斗はとなりに同じように座り、盆ジュースを飲み始めた。

 

「…探偵の君としてはどうだ。この事件は。」

「そうですね。難しい事件です。これまでの二件の殺人と二名の一時的な行方不明。

確かなことは、この二つが繋がっているという事、そして、それにはあなた達が関わっているであろうと、推測されます」

「根拠は?」

「それは、あなた達が都合良く現れ過ぎているからです。

巽完二への接触。

理由は彼に近付く理由があなた達にはあったということ。

そして、久慈川りせに対する警告。

これら二つが主な根拠です。

犯人とまでは言いません、ですが、確実にあなた方は事件に関わっていると言えます。」

 

「…誤解なく人と分かり合う事は難しいな」

シンは何かを含むように直斗に言った。

「ええ、だからこそ、言葉があるんですよ。」

と直斗は真っ直ぐとシンを見据えた。

 

シンは間をあけて、ため息を吐いた。

そして、この会話で初めてシンは直斗の顔を見た。

 

その瞳に直斗は一瞬、ドキッとした。

それはシンの真っ黒な瞳に吸い込まれそうになったこと、まあ、他に理由があることも事実であった。

 

「俺から言えることはない。憶測の域をでない話だ。それに、内容が内容だけにあまり語りたくはないな。」

「…僕は口が固いですよ。探偵ですから。」

 

 

「この事件には裏で糸を引く何かしらがいるということだけ言っておく。」

 

 

 

「…どういうことですか?黒幕が居るとでも?」

「…」

シンは何も言わずに、直斗からマル久へと視線を変えた。

それはもう、お前には話すことはないという意思表示に他ならないと直斗は悟った。

直斗は「ジュース、御馳走様でした」とだけ言うと、その場から去っていった。

 

 

 

 

小さな公園で少年が一人、砂場で遊んでいた。

その顔はつまらなさそうにしていた。

そこへ、パーカーを着た少年が砂場に居た少年に声をかけた。

 

「なにやってんの?」

「…別に」

そういうと、自分で作った砂の城を蹴飛ばし崩した。

 

「一人で遊んでるなら、遊ぼう」

そういうと、サッカーボールを砂場の少年に渡した。

「うん」

そう答えた少年の顔は笑顔に溢れていて。

 

 

「僕は間薙シン。すぐそこの団地に住んでる。」とサッカーボールを渡した少年は言った。

「僕は新田。新田勇」と砂場で遊んでいた少年は答えた。

 

 

 

 

「…おいおい、シン。

オマエがわざわざ何のためにここへ来たんだ?

オレと会うためにはるばる来たのかい?

それとも…アイツを心配して追ってきたのか?」

「…両方かな」とシンは答える。

「…人のいい所だけは変わらないな、シン。

…少しは疑う事も覚えろよ。オレはオマエを、助けてやってるんだぜ。

まぁ、気付かないそのニブさがオマエの長所かもな。

……あるいは、知りながらも来たのか?」

勇の問にシンは答えない

 

「まぁ、いいや。知りたければ、この回廊を抜けた先『アマラの神殿』まで来るんだな。

そうすれば…あの男が何を企んでオマエを利用していたか…教えてやるぜ。」

「…」シンは何も言わずにアマラ経絡を抜けた。

 

 

 

 

(今更、昔を思い出すか…)

 

お前にとって、俺はどうだったんだろうか。

コトワリを違えなければ、あんな世界にならなければ、またお前と笑い合えたのだろうか。

 

やめよう。気が滅入るだけだ。

 

あの”新田勇”はもういないんだ。

 

 

 

「…そろそろ、学校行くか」

そういうと、間薙は自分の部屋に戻り、そのまま学校へと向かった。

 

 

 

 

 

放課後…

 

皆は相変わらずのジュネスのフードコートに集まり、話を始めていた。

 

「昨日のマヨナカテレビだけど、久慈川りせに間違いないな。」

花村はそういった切り口で話を始めた。

「なんつっても顔映ったし」

 

「これで分かった。狙われるのは『テレビに報道された人物』ということ」と鳴上が言うと、皆うなずいた。

「だな!山野アナの事件関係者の線は消えたっぽいな」

 

「りせは店にいた。」とシンが言うと、花村も続ける。

「俺もチラッと覗いたけど、店にいた。」

「マヨナカテレビに、例のバラエティ見たのが映るのは、やっぱり本人が入った後みたいだな。」

 

「あれって、入った被害者自身が生み出してるのかもって、前言ってたよね。

どういうことか最初はイメージつかなかったけど、今は、そうなのかもって思う。」

天城はうなずきながら言った。

「映像に出てくるの"もう一人の自分"な訳だし。

入った人の本音が、無意識に見えちゃうのかも。」

 

「…でも、シンは無かったな」

「あー確かに、なんでだろう」と千枝は腕を組み唸る。

「シン自身はどう思う?」と鳴上が尋ねる。

 

「さあ?」とシンは言うものの何となくわかっている。

 

(…ある意味俺がシャドウ的であるってことが由来しているのかもな。混沌王だし)

 

「まあ、それはいいとしてさ。マヨナカテレビって、居なくなる前から見えるじゃん?

いまいち、ハッキリ見えないやつ。あれは、何なわけ?」

「事前に必ず映るって考えると、まるで"予告"みたいだよな…」

「犯行予告って事…?誰に予告してるわけ?何の為に?」と千枝は思ったことを口にした。

 

「…ただ、恐らくそいつは只者ではないということだけだろうな。マヨナカテレビといった事象でそれを起こしている訳だ。そうなると、非常に厄介だ」

「…なるほど、確かにそうだ。」と鳴上は納得する。

 

「結果的に、予告に見えてる…っていう可能性は無い?」

「え?どういうこと?」と天城の言葉に千枝は首をかしげる。

 

「被害者の心の中が映るなら…犯人も…って思っただけなんだけど。

誰かを狙ってる心の内が、見えちゃうのかなって。」

「そういうこともあるかもな」と花村は納得しながら話を続ける。

「人をテレビに入れられるってことは、犯人も、俺らと同じ力を持ってる訳だし。」

「じゃああれは、犯人の"これから襲うぞ~!"っていう妄想?」

 

「それは、分かんないけど…」と天城は目を伏せた。

 

「…そこまでいくと、あの世界そのものが、そういう風って気もしてくるな。

被害者とか犯人とか、とにかく人の頭の中が入り混じってできてるモン…ってか?」

 

花村がそれを言うと、沈黙が空気を支配した。

 

「…わからないことを考えても仕方ない。とりあえずは、"久慈川りせ"だ。

完二も寝てるしな」

「そうだな。」と鳴上がうなずいた。

 

「はえ?…あー…まーその…」

完二は涎を垂らして寝ていた。

 

 

 

「そもそも犯人は、なんで人をテレビに入れるのかな?」と天城は口に出した。

「それだ。俺の考えを聞いてくれ」とシンは言った。

 

「そもそも、"入れて殺す"というのが間違いということかもしれんぞ?」

「え?どいうこと?」と千枝は首をかしげた。

 

「殺すだけなら、わざわざ入れる必要がないということだ。

それに、俺たちは殺すということに注目しすぎているのかもしれないぞ?」

 

「つまり、"入れる"ってことに意味があるってことか?」と花村は尋ねる。

「考えてみろ。殺すのに、何故"完二"をテレビに入れたんだ?」

「えーっと、それは殺すためだろ?」

「…でも、殺したはずの天城は助かっていた」

 

「…あ…そうか!!」と鳴上が納得する。

 

「え?どういうことっスか?」

 

「つまり、天城で失敗しているのに、完二をテレビに入れるという同じ方法で殺そうとしたというのはおかしくないか?」

「ああ!そうっスね!!」と完二は納得した。

 

「でも、偶々私が助かったのかもって犯人は思うかも」と天城は言った。

「二人死んでいて、突然、偶々助かるってことは可能性は低いと考えるだろう。ましてや、

誰にも見つからずに、犯行を行うほどのヤツだ。となると、殺すということを目的にしているなら、失敗こそすれど、天城さんを必死に殺さない理由が見えてきそうだ。」

 

「なるほど…殺すよりも、入れる事に…か。」と花村はうなずいた。

 

「でも、そうなるとなんで入れるんだろうね?」

「それは犯人に聞けよ」と花村は千枝に言った。

 

「でも、手口がテレビなのは、警察が絶対に証明できないからってことじゃないか?」

「証明のしようがないからな」と花村の言葉にシンはうなずく。

 

「殺しねぇ…恨みつらみか?まぁ、オレを恨んでるヤツなら、掃いて捨てるほど居んな。

けど、天城先輩とか、あるんすか?人に恨まれる覚えとか。」

「無いよ」ときっぱりと天城は言い切った。

「や、雪子…誰でも、知らないうちにって事、少しはあんじゃないかな…はは」と千枝は困ったように笑っていた。

「けど、今までの被害に遭った全員に共通する恨み…ってなると、見当つかないね。」

 

「…動機は考えるだけ無駄だ。これだけ意味の分からない法則で来てるんだ。存外入れるってことに意味を与えた方がいいかもしれんぞ?」とシンは椅子から立ち上がった。

「そうだな。シンの言う通り。動機は後回しだ。幸い先回りできるチャンスだしな」

 

皆立ち上がり、商店街へと向かった。

 

 

 

「張り込みで何故"四六商店"に来る必要があるんだ」

シンは全員に向かって言った。

 

「いや、やっぱり張り込みって言ったらアンパンと牛乳かな…って」

「張り込みつったら、それしかないだろ。」と千枝に同意するように花村は言った。

 

「あとあれな?携帯用オムツ。」

「いらねー!つか、売ってないし。」

「というか、シンの家で借りればいいだろう」と鳴上が突っ込んだ。

 

「買うモン、決まったスか?さっさと行きましょーよ。」と完二が催促する。

 

全員が会計をしており、シンが商品を見ていると、見慣れた人が居た。

その人物は鳴上達を見ると、慌ててよそを見た。

シンはすぐに足立刑事に話しかけた。

 

「堂島さんの差し金ですか?」

「!?な、なんのことかな。僕は聞き込みを」

「目が泳いでいては刑事として問題ありだと思いますよ。」

「な、なんのこと?そ、それより、君たちは…買い食い?」と足立刑事は話を逸らすように皆を見た。

 

「?今から、豆腐屋にりせちゃんの様子見に行くんすよ。」と花村が言うと一瞬困った表情をした足立。

「あ…そうなんだ。」

「ボ、ボクもちょうど、行くところだったんだよ。」

 

「あ、じゃあ、一緒に行きます?現職のデカだもんね。ちょっとは心強いかも?」

 

 

 

 

「…つうことはなかったっスね」と完二はあたりをきょろきょろ見渡し、「犯人め…来るなら来てみろっ。」というがその顔は不安に満ちていた。

「ッバカ!立ち止まんなよ」

「いや、もう何往復もしてっから」と完二と花村、そして鳴上はすでに商店街を歩きまわっており、千枝と天城はその豆腐屋の前で会話をしている。そして、シンに至ってはガチャガチャが回らないのはなぜかを考えて四六商店の前でガチャガチャとにらめっこをしていた。

 

「あ…あれ」と天城が目線を上にやると、電柱に登る男性が居た。

 

「だっだれだ!」と足立は情けない声を上げた。

 

その瞬間、男性は電柱からスルリと降りると、ガソリンスタンドの方へ走って行った。

「あっ、逃げた!」

「待ちやがれ!」と完二が声を上げるのと同時に皆走り出した。

 

一方、シンはいつもと変わらない表情で歩き、逃げて行った方向へと向かった。

 

 

「逃げんなテメ…このッ!」

 

 

やがて、車通りの多い道路に出ると男性は「く、来るな!」と声を上げた。

「るっせ、んな聞く馬鹿が…」

 

「と、飛ぶ込むぞ!僕が車に轢かれても、いーのか!?」

 

「な、なんだそりゃ…!?」と花村は相手の予想外の言葉に驚いた。

 

「だっダメだよ!?被疑者が大けがしたら、警察の責任問われていっぱい怒られ…あ!?」と足立の言葉に反応したのか一歩後ずさり、車通りの多い方へと下がった。

 

「マジで、飛び込んじゃうぞ!ほ、ほら、もう追うなよ、行けよぉ!」

「お、おい、どーする?」

 

 

 

 

「こうするんだよ」

「うお!」と完二が横に押された瞬間にすでに、男の目の前にシンがいた。

 

 

 

「な!「…死ね」」

 

男が何かを言おうとした瞬間、シンは男にだけ聞こえるようにそっと呟いた。

そして男の体を押した。

男が倒れたら確実に車に轢かれることとなることを皆わかっていた、思わず目をつむった。

 

 

「ぷぎゃあ!」

と情けない声が聞こえただけで、皆が想像するひどい音はしなかった。

男は轢かれることなく、ギリギリでシンは相手の手を引っ張りそのまま、歩道側に相手を倒した。

 

男を取り押さえ、パトカーが来るまで待たせていた。

 

「きっ、君らね、善良な一市民にこんな乱暴なマネして…」

「るせえ!ひと様ぶっ殺してといて、テメェはそれか!?あぁ!?」と完二はにらみつけるように相手に言った。

そういわれた瞬間、相手は動揺し始めた。

 

「はぁ!?タンマ!ぶっ殺しって、何のこと!?」

「と、とぼけたって無駄だから!」と千枝は少し動揺しながら言った。

「ちょ、ちょっと待って下さいよ!」

「僕ぁただ、りせちーが好きで、部屋とか、ちょっと見てみたくて…

ほら!荷物コレ、全部カメラだよ!」と背負っていたリュックを開けて見せるとそこにはカメラの機材などが入っていた。

 

「はいはい、犯人ってのは、みんな言うんだって、そういう事。」

足立はそういうと、丁度来たパトカーに乗せて連れて行った。

 

 

「これで…終わったって事か?」

「あとの事ぁ、警察っスね…」

「予想通り、犯人若干ヘンタイっぽかったね。」

 

「…しまった」とシンは言った瞬間、すぐに走り出した。

 

「ちょ!?どうしたんだろう?」

「でも、なんかあったんだろう」とそれに続くようにシンを追いかけた。

 

皆がシンを追いかけると、シンは豆腐屋に入って、おばあさんと会話をしていた。

 

「すみません。久慈川りせさんはいますか?」

「ああ、生憎あの子、出かけたみたいだよぉ。たまにあるんだよぉ。だま~って出てっちゃってねぇ。

まあ、色々くたびれてるようだし、許してやっとくれねぇ。」

「…ありがとうございました。」とシンはおばあさんにお礼を言った。

 

そして、シンは豆腐屋の入口にある石の段差に座った。

 

「どうしたの?」と天城が声を掛けた。

 

 

 

「…あいつは犯人じゃない」

 

 

 

「「「「!?」」」」

「なんでそう思うんだ?」と鳴上が尋ねる

 

 

 

「第一に、大胆すぎる。二人の殺害をした人物、そして、二人の誘拐をした人物。

山野真由美、そして、小西早紀を誰にも見つからずに殺した犯人がだ、あれほど大胆に動くか?」

「…確かにそうだ」と鳴上はうなずいた

「それに、何故やつは電柱に登る必要があったんだ?」

 

「そうだな…」と花村は納得したように頷く。

「となると、やつは真実しか言っていない。つまり、犯人はまだいる。」

 

「…じゃあ、まさか…」

「…可能性は高い」とシンはため息を吐いた。

 

「まだ遠くには行ってないだろ!?探そうぜ!」と花村が言うと一斉に皆走り出した。

シンはため息を吐いて空を見上げていた。

 

 

 

 

「居ない!そっちは?」千枝は言う。だが、皆首を横に振る。

「近所の人、誰もりせちゃんを見てないって」と天城は息を切らしながら言った。

 

「あたしらが探せてないだけかもしれないけど…どこにいっちゃったんだろう…」

「くっそ、嫌な予感がするな。当たんなきゃいいけど…」

「ここで唸っててもしゃあねっスよ。…やれる事ぁやったんだ。」と完二は天を仰ぎ見た。

 

シンは何も言わずにただ天を仰いでいた。

 

 

 

 

 

 

 

夜…

 

シンはソファに寝っころがり、ついていないテレビを見ていた。

そこに暗い闇から、ニャルラトホテプが出てきた。

 

「くやしいのか?」とニャルラトホテプはシンを嘲笑した。

「悔しい?違うね…嬉しいのさ」とシンは微笑んだ。

 

「普通の人間なら、悔しいと感じると思ったんだが…改めてお前が混沌王だと感じた」

「今更だ」とシンは鼻で笑った。

「…そろそろだな、じゃあな」とニャルラトホテプは影に消えていった。

 

そして、すぐにテレビにくっきりと映像が映り始めた。

それは非常に鮮明に映っていた。

 

「"マルキュン! りせチーズ!"みなさーん、こんばんは、久慈川りせです!」

そして、映像が変わる。その映像はりせの腰辺りを映し、パンアップしていく。

「この春からね、私進級して、いよいよ花の"女子高生アイドル"にレベルアップ、やたー!」

「今回はですね、それを記念して、もうスゴい企画に挑戦しちゃいます!

えっとね、この言葉、聞いたことあるかなぁ?スゥ・トォ・リィッ・プゥー。

ん、もう、ほんとうにぃぃ?

きゃあ、恥ずかしー!て言うか女子高生が脱いじゃうのって、世の中的にアリ!?

でもね、やるからには、ど~んと体当たりで、まるっと脱いじゃおっかなって思いますっ!

きゃはっ、おっ楽しみにー!」

そういうと、画面が暗くなっていった。

 

 

「相変わらず、えぐい部分を突いてくる」とシンはつぶやく。

「…彼女はこういう人間なのですか?」とメリーがお茶を出し、シンの言葉に返す。

「ヒホー…過激でしかも、くぎみーはなかなかいいんだほー!」とライホーは小さくジャンプする。

 

「彼女はこういう人間ではないよ?誤解の無い様に言うけど。これはおそらく、裏の顔みたいなものを映すんだろう」

「…私はどう映るんでしょうか?」

「さあ?君は変わらないかもな」

「ライホーはきっと、十五代目葛葉ライホー襲名してる映像だホー!!」と喜び飛び回っていた。

 

 

「ま、いずれにしても、軽く準備運動しておこうかな?」

「いってらっしゃいませ」

シンは玄関の方へ向かい、ランニングをするために重いドアを開けた。




少し暇があったで一気に書き上げました。
なので、誤字脱字があるかもしれません。

そんでもって、真女神転生3では主人公とそれぞれ勇や千晶、そして、先生との関係みたいのが明確に書かれていません。なので、ちょっと書いてみました。

だって、どう考えても普通は先生の見舞いに友達とは行かないと思うんですよね。
だから、すこしそこを膨らませてみようと思いました。
なのでペルソナ4の本編と同時にそれも今後ちょいちょい挟んでいきます。
シンと勇の関係、シンと千晶の関係、先生との関係、氷川は…ないです。

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