ある日の夕方、一人で散歩をしていると銀と出くわした。
「こんな所で会うなんて珍しいな。銀」
「本当だな。海」
確か今日は三人で集まれたら集まるとか……この間は気を使ってもらったから、今日は僕が気を使った。
「折角会ったんだからちょっと話していかない?」
「そうだな」
僕らは適当に落ち着ける場所へと向かうのであった。とりあえず時間的に夕方の鍛錬の時間だから近くの公園に来た。
「頑張ってるんだな」
「まぁな……」
木刀で素振りをしながら僕はそう答えた。銀はベンチに座りながら、僕のことを見つめながらある事を言い出した。
「あのさ、私、最初の頃、海のことよく思ってなかったというか……」
「嫌いだったのか?それは結構ショックなんだけど……」
「今は大切な友達だって思ってるよ。ただ私達が帰ってくるたびにお前、辛そうな顔をしてるだろ。私、それを見るたびに何でお前が辛そうにしてるんだよって思ったんだよ」
「……よくそのっちと須美に言われたよ」
「だけど海がどうして辛そうにしているのかとかそうやって頑張ってるのか知ってからさ……海にもう辛い顔をさせないようにバーテックスを全部倒しちゃおうって思ったんだ……」
「……そっか」
「お前が安心できるように……園子と幸せな未来を作れるように……須美と園子が幸せな未来のために私、頑張るから」
「あぁ、だけど……できればお前も一緒の未来が良いな」
「そっか……」
銀は立ち上がり、公園の入口まで歩いた。
「もう帰るのか?」
「うん、何だかこうして話せてよかったよ。海……またね」
「またな……」
僕は笑顔で銀のことを見送るのであった。
それから数日が経ち、遠足の日、僕らはアスレチックやバーベキューを楽しんでいた。
「そのっち、ほら、まだ背中に甲虫がついてるぞ」
「あっ、取って取って~」
「相変わらず仲が良いな……というか変に恥じらいとかなくなったな。海」
「「そう?」」
特にいつもどおりだと思うんだけど……
「この間二人っきりでプールに行った時に何かあったの?」
「う~ん、いっぱい甘えたんだ~」
「それは良かったね。そのっち」
「なぁ須美、そんな離れて大丈夫か?」
「う、うん、大丈夫……」
須美は僕が持っている甲虫を見て怯えていた。どうにも虫が苦手みたいだな……
「ほら、逃したから……もういないと思うぞ」
「あ、ありがとう……上里くん」
「そういえば~わっしーってまだカイくんのこと名字で呼んでるんだね~」
「そういえばそうだな。須美、どうしてなんだ?」
「そ、それは……男の子を気軽に名前で呼ぶのは……」
相変わらず固いな……僕としては呼び慣れた呼び方で良いんだけどな……
「試しに~カイくんを名前で呼んでみたら~」
「えっ?あ、うん……えっと……海くん」
「何だ?須美」
「まだ固いな……でも折角だからこれから海のこと名前で呼んでみろよ」
「う、うん、頑張ってみるね。うえ……海くん」
そうすぐに呼び慣れないけど、そのうち慣れてくるだろうな
そんな遠足の帰り道、僕らは一緒に帰っているとそのっちたちの端末からアラームが鳴り響いた。
「折角楽しい遠足だったのに……」
「仕方ないわよ。銀。これもお役目よ」
「それじゃ頑張っていこう~カイくん、行ってくるね~」
「あぁ、三人共頑張ってこい」
「ちゃんと帰り待っててね~」
戦いが終わったとの連絡を受け、僕は先生と一緒に三人の帰還場所へと着く、今まで以上の怪我を負った三人がいた。
「三人共、無事みた……」
僕はそのっちと須美が泣いているのに気が付いた。そして傷だらけになり、片腕をなくした銀を見て、すべてを理解した
「………銀?」
イチャラブがないとはいえ、果たして耐えきれるか……自分が……