インフィニット・ストラトス ~何気ない騒がしい日常~ 作:ゲイツ幻夢アーマー
今年だけではなく、平成も終わるんですから大変ですよねぇ。
ではどうぞ
夕食が終わり、少し居間でのんびりしてから箒と束さんは帰っていく。
束「えー‼️まだいっくんといたーい‼️」
箒「子供みたいに駄々をこねないでください。そろそろお父さん達も帰ってくるんですから。」
束さんを引き摺りながら玄関に箒。
この光景も毎回見られるものだ。
箒が帰宅を促すと束さんが俺に抱きつき駄々をこねる。だが、千冬姉達が強引に引き剥がし箒に渡す。
いつもの流れだ。
箒「では一夏、円夏、三春、またな。千冬さんお邪魔しました。」
束「じゃあねぇ~いっくん達ぃ~。」
…あんだけ駄々こねるのに帰る挨拶はしっかりするんだから…
千冬「全く束のヤツ、“私”の一夏に抱きつきおって。」
円夏「全くだ。“私”の兄さんに抱きつくなど…。」
三春「お兄ちゃんに抱き付いていいのは三春だけです。お兄ちゃんは“三春”のなんですから。」
…俺は誰のものでもないんだが…
一夏「…それはいいから、全員もう少し離れてくれないか?」
千・円・三「「「嫌だ/です。」」」
箒達が帰った後ソファーに座ってテレビを観ているが、俺が中央、千冬姉が右隣、円夏が左隣、そして三春が俺の膝の上だ。
因みに、俺の膝の上は毎回じゃんけんで決めている。千冬姉がじゃんけんで勝った場合、俺の膝枕に変わる。
さすがに、千冬姉を膝の上に乗せるのはつらい。
本人に言うと絶望したような顔をするから、心に留めておく。
千冬「一夏、今日は学校で何かあったか?」
一夏「そうだなぁ~。」
居間で寛ぐ時間帯、千冬姉は学校で何かあったか俺に聞いてくる。何故そんな事するのか聞くと、
千冬『お前たち(とくに一夏)に何か有っては、父さん達に悪いからな。』
ということらしい。千冬姉は家では基本だらしないが、常に俺達の事を心配してくれているとても優しい人なのだ。
千冬(ただでさえ私の一夏の周りには、一夏をたぶらかそうとする害虫が多いんだ‼️一夏の学校での日常は把握しておかなければ‼️)
一夏「-ということがあったかな。」
俺は千冬姉に朝の覗き騒動についてを話した。
千冬「はぁ~。全くあの馬鹿者は。あきらのヤツはいったいどんな教育をしているんだ。」
千冬姉のいう“あきら”とは、千冬姉と束さんの共通の友達で本名は“吉井あきら”。今朝覗き騒動を起こしたうちの1人である“吉井明久”の姉である。
明久は俺達の幼馴染の1人で、箒同様幼稚園からの付き合いである。明久は真っ直ぐで嘘の吐けないバカ正直なヤツで、俺の知るなかじゃ誰よりも優しいんだが、人一倍バカが目立つため周りには明久の良さがあまり伝わらない。
そんな明久が、何故覗き行為をするようになったのかというと、原因は姉のあきらさんにある。
あきらさんは、運動は人並みなのだが頭脳はアメリカのハーバード大学に合格出来るほど。卒業した今も海外生活をしているらしく、月に1度は明久の様子を見に帰ってくる。
そんな頭脳の持ち主なのだが、実の弟に対して“1人の女として”恋愛感情を抱いている。それに加えてスキンシップが過剰で、明久を怒る代わりにキスを迫るのだとか。
しかも、明久の不純異性交遊は禁止しているのに、不純同性交遊は許可しているという恐ろしい考えを持っている。
家族の愛情があるのはいいことだが、実の姉からの恋愛感情で、時折女装を強要などしようものならそれは嫌気がさす。だから明久は、あきらさんが苦手らしい。
千冬「明久もあのような姉を持って苦労しているんだろうなぁ。」
…それ千冬姉が言うかね…
円夏「姉さん、1度鏡を見てきた方がいいんじゃないか?」
三春「この場合同族嫌悪でしょうか?それとも“類は友を呼ぶ”でしょうか?」
千冬「円夏、三春。それはどういう意味で言っている?」
円夏達はまた火に油を注ぐようなことを…
円夏「どう聞いてもあきらさんの感情は姉さんとそっくりじゃないか。人の尻みて我が尻直せと言うだろう。」
尻みてどうする…
三春「円夏お姉ちゃん、それは“人の振りみて我が振り直せ”です。お尻みてどうするんですか?」
円夏「…振りも尻も似たようなものだろ。」
千冬「全く違うわ馬鹿者。お前の頭脳も明久並みのようだな。」
円夏「あんな“中等部を代表するバカ”より私の方が上だ‼️」
家の姉妹は仲が良いんだか悪いんだか…くだらないことでよく喧嘩する。
一夏「千冬姉達の喧嘩が酷くなる前に風呂に入ってくるかな。」
三春「三春もお兄ちゃんと一緒に入ります♪」
一夏「…俺は後に入るから、三春が先に入っていいぞ。」
俺が風呂に入ろうとすると誰かしら一緒に入ろうとする。しかも三春の場合、
三春「…お兄ちゃんは三春の事が嫌いですか?」ウルウル
拒否しようとすると涙目になって訴えてくる。
一夏「き、嫌いな訳ないだろ?三春のことは大好きだぞ?」
三春「じゃあ一緒に入ってもいいですか?」ウルウル
一夏「そ、それは…」
いつもこの攻防が風呂前に繰り広げられる。
千・円「「…。」」
風呂前の攻防をしていると、さっきまで喧嘩していた千冬姉と円夏が無言のまま近づいてくる。
千冬「おい三春。この右手の目薬はなんだ?」
三春「それはただの水の入った醤油差しです。」
円夏「なぜそんなものを今持っている?」
三春「三春はなんのことだか分かりません。」
3人が口論を始めた間に、こっそり居間から出て風呂場に向かう。
俺の入浴前は、大抵こんな感じである。
登場人物紹介
凰鈴音(15)
一夏達の初等部からの友人。中国出身で、日本に来た理由は両親が日本で中華料理店を開くため。転校当時、日本語に不慣れだったことから周りの男子達に苛められるが、一夏達に助けられてから何かと行動を共にするようになった。一夏達に日本語を教えてもらい、だいぶ話せるようになるとクラスの中でもムードメーカーとして振る舞う。助けてもらった一夏に恋愛感情あり。
原作同様貧乳は禁句。
禁句に触れると“死なないように殺される”らしい。
勉学は少々足りていないが、運動面では円夏とタメを張れるほど。
篠ノ之箒(15)
一夏達織斑家とは、幼少の頃から家族ぐるみの付き合い。いつも一緒にいる一夏の事がいつの間にか好きなっていた。実家が剣道場をしていることもあり、剣道の腕は全国レベル。モデル顔負けのスタイルを持ち、剣道の腕がたつことから同門の女子や剣道部の同級生・後輩から“お姉さま”と慕われている。
篠ノ之束(24)
箒の姉で、千冬の親友。全てにおいてハイスペックで、日本の機械技術を発展させている世界が最も注目している人物。しかし、思考が若干子供染みており、小さい頃から一緒にいる一夏達は、束の発明によって迷惑を被ることもしばしば。
箒同様スタイル抜群だが、彼氏が出来る気配はない。本人曰く
『私の彼氏さんで旦那さんはいっくんだけ。』
らしい。