短いけどスランプ気味なのでさっさと投稿しちゃおう
前回のあらすじ
装甲蜥蜴&小悪魔「実験おわり。帰る!」
「ファンタジー世界でいまさら死体が起き上がったくらいで驚かないけど、この数はなぁ……ただひたすらキモいな、リアルのゾンビって」
(アンデッドの協力者を目の前にしてそれ言いますか?)
(モモンガさんは腐ってるわけじゃないからセーフ。それに話も通じる)
「そうですか……ところで、やばいと言ってましたが、何を見たんですか?」
「ギルド武器パクったところのNPC。もう〈
「えー……えぇ!?」
「なぜNPCが動いてるのかって疑問は……俺たちも自分のキャラになってるわけなので、この際置いとくとして……俺の正体がバレたらギルド総出で潰しに来る可能性が……偽名考えとかなきゃ」
「うわぁ……やっぱりこの人といたらマズイのでは」
「みすてないで」
さっきまで青ざめていたわりには微妙に緊張感のない調子で――おそらくスキルで沈静化されたのだろう――割と深刻なことをさらりと宣う
「外にいるの、全部アンデッド……? こんなのどうすれば……」
「大丈夫。そこにいる
「お前も戦え」
暗黒色のドームが消え去った時、窓の外に広がる景色は一変していた。たった今まるで無力な村娘のように絶望に震えているエンリ・エモットによってなぎ倒されたはずのおびただしい数の死体が、モモンガと詐貌天にとっては見覚えのある毒々しい紫色のオーラを纏って一斉に立ち上がり、彼らの立てこもっている家屋に押し寄せてきたのだ。詐貌天はその集団をスキルも使用しながら観察し始める。
「あー、あのオーラ……ということは例のナーガはあいつらの犠牲者か。俺のアイテムのせいじゃなかったんだな。まあ魔法完全無効なんてえげつない物は流石に持ってなかったはずだし」
「
「ないですね」
「……〈
「あ、鎧に戻った……なんだったの?」
「魔法ってすごいよねー」
目の前の人間(と、エンリは思っている)が一瞬で仮面とローブとガントレットの怪しい姿になったり漆黒の全身鎧になったりする珍事に、エンリは一瞬今の状況を忘れて鎧をまじまじと見つめてしまう。光沢を放つ分厚い漆黒の金属塊は、どう見ても幻の類ではなさそうだ。もちろん彼女には幻術を見破る術など無いが。
ちなみにこの鎧は詐貌天が拠点脱出の際に辛うじてアイテムボックスに放り込むのに成功した物の見た目を、モモンガの魔法で作った鎧に似せたものである。〈
「さてあのアンデッドども、全部こっちに来てるわけじゃないな……戦士のおっさん達の方に何割か……あと、残りがまた違う方向に……もしかしてあっちに誰かいるのか?」
(最初にこの村を襲った騎士の仲間かもしれませんね)
(あー、ありえそう……エンリには騎士云々は黙っときましょう。襲い掛かりかねない)
(もう大人しくなってるし大丈夫だとは思いますけど、一応そうした方が……)
「ッ! 二人とも! 来てます! 前! 前向いて!」
またも小声で話し始めた二人に焦ったエンリの声が飛ぶ。しかし当の二人に焦った様子は全くない。次の瞬間、詐貌天はおもむろにボウガンを抜き放つと、窓の近くにいた
降り注ぐ炎の雨と、それにうたれて燃え盛る
「すごい……」
つい先日まで戦いとは無縁の暮らしを送っていた彼女の語彙では、それ以外の表現を見つけられなかった。
魔法効かない軍団=某聖典の皆さんガチギレ