駒王町の公園
「で、この状況はなんなのケツパ。30字以内に簡単に説明してくれる?」
「無茶言うな。あえて言うなら 羽女に狙われて絶賛大ピンチだよ」
「プッ、絶賛!うける〜」
「笑うなこの野郎」
プククと笑いをこらえるひさぎ。
「おのれ!ならばもう一度殺してやる!」
油断していると思っているレイナーレはすぐさま槍を形成し、ひさぎに投げる。
スパパパッ!
が、ひさぎにたどり着く前に切られてしまった。
「ねぇケツパ。あそこでカーカー鳴いてるカラスはなに?」
「か………カラ………」
カラス呼ばわりされて顔を引くつかせるレイナーレ。
「おい、それはカラスに失礼だろう」
「やー、それもそうね。あれはカラスじゃなくて至高の存在だとなりきっちゃってる残念なカラスね」
「そこは同意」
「………………コロス!」
プライドの高いレイナーレは殺すつもりで大きな槍を作り出そうとした。
ふと近くに紅い魔法陣らしきものが出現する。
「ちっ!時間をかけ過ぎたみたいね」
レイナーレは空へ羽ばたく。
「そこのマフラー女!次会ったら絶対殺してやるから覚悟しなさい!」
ついでに捨て台詞を残して。
「うっわ〜。三流の悪役が言う恥ずかしいセリフをよく言えたわね」
「そんなことよりもひさぎ。なんだか面倒なことになりそうだからここから離れ………遅かった」
話の途中で紅い魔法陣から紅髪の女性が現れた。
「ってグレモリー先輩!?」
「………誰だっけ?」
「ひさぎお前なぁ………」
「あら?あなた達は?」
グレモリー先輩と呼ばれた女性は太陽達に呼びかける。
「輝木太陽と………来栖崎ひさぎね」
「知ってるんですね」
「後輩の顔と名前くらいは把握しとかないとね」
「うわ〜こいつじつはスト…」
「ひさぎ!!」
いつものように毒舌を吐こうとするひさぎに太陽は怒鳴る。
「えと、グレモリー先輩はなぜここに?」
「私は呼ばれてここにきたのよ」
呼ばれてと言われて心当たりはない太陽だったが、呼んだ相手が誰か察しがついた。
「でも一誠は………」
「安心して。彼は私がなんとかしてみるわ」
「なんとかって………まさか生き返らせたりは」
「やり方はあれだけどできるわよ」
「っ!?本当ですか!?」
太陽は歓喜のあまり思わずグレモリー先輩に近づく。
「ケツパ?」
「はっ!す、すみません」
「いいのよ。じゃあ今回の件も含めて話し合いは後にしましょ。いろいろ聞きたいこともあるし」
「あ、はい。わかりました」
太陽はちょっとむすっとしてるひさぎを連れて公園を後にした。
「………それにしてもあの赤い目の塔はなんだったのかしら?あとでそのことも聞いてみましょう」
太陽side
翌日
「ほんとに夕麻ちゃんを知らないのか?」
「いやしらねーよ」
グレモリー先輩の言った通りほんとうに一誠が生き返った。
思わず嬉しさがこみ上げてくるが、口元を押さえて堪えた。
「なぁ太陽。夕麻ちゃんしらないか?あの黒髪の」
と一誠がこっちに話を仕掛けてきた。
「うーん、そんな人見てないけど………」
本当は知っているが混乱させないためにあえて嘘をつく僕。
一誠は「おかしいな…」と頭を掻きながら考え込んだ。
「はぁ………」
すると一誠の悪友の一人、メガネの元浜がため息を吐く。
「ん?どうした?お前がローテンションなんて珍しいな。まさか昨日のエロビデオがお気に召さなかったのか!?」
一誠の悪友の一人、ハゲ頭の松田が珍しい目で元浜を見る。
「いや違うんだ。あのエロビデオの件じゃないんだ」
といって元浜は一つの新聞紙を取り出す。
そしてその見出しには僕を驚かせた。
【魅惑の少女神・豹藤やちる、アクセル中にバランスを崩し転倒!】
その見出しと一緒に頭を抱えて蹲るやちるちゃんが滑車で運ばれる写真が写っている。
「あ〜、お前やちるちゃんのファンだったな」
「現在進行形でファンだよ!………話を戻して、この試合を見てた人の証言によるとやちるちゃんはお得意のトリプルアクセル中に突然バランスを崩して体を打ったそうなんだ」
「体?頭じゃなくて?」
「ああ、頭は何処も打ってない。にもかかわらずひどい頭痛を訴えていたんだ。すぐさま病院に搬送、現在は安静にしてるってさ」
「………豹藤ちゃんはどうなったの?」
僕は思わず尋ねた。
「なんだ?おまえもやちるちゃん派か?」
「いいから答えて」
からかっているであろう元浜に再度尋ねるとちょっとビクつきながら答えた。
「さ、さっきも言った通り今は病院で安静にしているし、そんなに大した怪我はしていないぞ」
「………そうか」
無事ならそれでいいや。
でもなぜ頭痛が出たんだろうか?
………いや、ほんとは心当たりがある。
だって、やちるちゃんが頭痛を感じた時間は僕とひさぎが目覚めた時間とほぼ同じだから。
放課後
「ん?なんだろあれ?」
ある掲示板のまえに人だかりが出来ていた。
何かあるのかと僕も覗き込むと、それはいつも学校で見る紙ではなかった。
『これを知っているものを探しています』
というほど綺麗とは言えない字と赤い目玉のついた塔が書かれた紙があった。
「赤い目の塔………」
なぜだか知らないが誰かが僕らを探している。
そんな気がする内容に僕は呆然と見ていると、
ドンッ!
「おっとごめんよ」
どこかで見覚えのある少女がぶつかってきて少女は謝りながら立ち去った。
「…なんだ今の?」
「さぁね。それよりポケットに何か入ってるわよ」
ひさぎに言われてポケットの中を弄ると一つのメモがあった。
『学園裏の廃墟にて待つ』
「………」
no side
夜
廃墟のホテル入り口前
かつては賑わいのあったホテル。
しかし時間の流れでドンドン減り、廃墟と化してしまったこの場所に彼らは訪れた。
「場所はここであってるはずだが………」
手にしたメモを何度も確認する太陽。
「まあ、中に入らにゃ分からないかな。行くぞひさぎ」
そう言って近くの樹の下で耳を塞いで蹲っているひさぎに声をかける。
「ほ、ほほ、ほんとに行くの?」
「行くしか無いだろ。あの赤い目の塔を知っているかもしれないんだからさ」
前までの強気な態度は何処へやら。
それもそのはず、ひさぎはオバケなどが大の苦手なのだから。
「………こんな場所選んだやつ絶対絞める…!」
「殺さない程度でな」
廃墟のホテルエントランス
長い年月が過ぎたせいかあちこち風化しているホテルのエントランスに来た太陽とひさぎ。
「さて、何がくるやら………」
「ふ、不吉なこと言うんじゃ無いわよ………!!」
『ようこそ、あなたたちを待っていました』
やはりどこか聞き覚えのある声が聞こえ、ひさぎは恐怖のあまり「ピィッ!?」と情けない悲鳴をあげた。
「このメモの差出人はおまえだな?姿を表したらどうだ?あと変な真似事は止めろ」
『ひどいな〜。まずは形から入るもんでしょ?』
いきなり崩れた喋り方をする声。
「こっちは遊びに付き合う気はないんだ」
「………ノリが悪いな〜。まぁいいけど」
太陽たちの前に影が現れる。
「ふっふっふっ、よく来たな勇者よ。我が城へようこそ。この………」
謎の人物に月明かりが差し込む。
「樽神名アド様の居城へな!」
影の正体は駒王学園の制服に身を包んだオレンジ髪の少女、樽神名アド。
「…アド」
「とまぁ堅苦しい挨拶はこのくらいにして………」
アドはバッ!と飛び出して太陽とひさぎに抱きつく。
「会いたかったよ〜!サンちゃん!ヒサギン!」
まるで懐かしい友にあった友人のように接するアド。
「………ああ、僕らも会いたかったよ。アド」
「騒がしいのは相変わらずね」
太陽とひさぎは懐かしむように言う。
「ほんとに会えてよかったよ。あの絵を公開して正解だったね」
「あの絵はアドが書いたのか?つーか誰がどう見てもイタズラで書いたものにしか見えなかったぞ」
「それに関しては癪ですが同意見ですね」
するとアドでは無い別の声が聞こえた。
「まぁこうして不本意ながらあなた方に会えたことですし」
「…相変わらずだな百喰」
同じく駒王学園の制服に身を包んだメガネをかけた巨乳少女・百喰恵である。
「風紀委員長やってるんだってな」
「ええ、特にアドの監視とかあのエロス三人組の補修とかアドの監視とかがメインですけどね」
「二回もアド言った気がするけど大変なんだな」
「大変も何も事実ですし」
呆れ混じりの百喰。
「ずいぶん面白そうなことやってんじゃねーか」
ふとまた別の声が聞こえた。
「あたしらも混ぜてくれよ。なぁ」
そこにいたのはヤンキーっぽい女性と猫のような少女がいた。
「りっちゃん!やちるん!久しぶり〜!」
アドは見るや否や二人に抱きついた。
「うおっと!相変わらずだなお姫さんよ」
「また会えてすごく嬉しいですゆえ」
「うんうん、私はすごく嬉しいよ!」
懐かしの仲間に会えて三人とも嬉しそうだ。
「あ、そういえばやちるちゃん。確か病院に搬送されたって聞いたけど」
「………オフレコでお願いするです」
やちる曰く、スケートの競技中に赤い目の塔と目が合い、前世の記憶が蘇った拍子にバランスを崩し転倒。その時自分が化け物たちに食べられる光景をみたため恐怖と混乱が襲い、蹲ってしまう。
異変を感じたスタッフ達はやちるを病院に搬送し、ついた頃には落ち着きを取り戻したそうだ。
「…で?何か言うことはあるかサン?」
「………ごめんなさい」
話を聞いた太陽はすぐさま謝った。
「………最近できたお肉チェーン店で奢ってもらうです」
「お?いいね。あたしも参加するわ」
「わたしも〜」
「痛い出費だ…」
太陽が頭を抱えた時だった。
「夜遅くに見覚えのある女子がこんな廃墟に向かっていったから何事かと思ったら………ずいぶんと懐かしい顔触れじゃないか」
ドクンッ!
聞き覚えのある声。
否、太陽にとって忘れられないあの人の声。
太陽だけでなくアド達も声のした方へ向くと、
「どうした君たち。まるで幽霊にあったかのような顔になっているぞ?」
サラサラしている金髪ブロンドヘアー、透き通っているような青緑色の瞳、そしてスタイル抜群のロシアクォーター。
「礼音………さん………?」
「………久しぶりだなサン君。最後に見たのは………あの雨の日だったかな?」
それを聞いた太陽は涙腺を崩壊させた。
(ああ、間違いない………、彼女は僕らの仲間の礼音さんだ………!)
アド達が唖然としている中、太陽は涙を拭くのも忘れてフラフラした足取りで礼音に近づく。
「礼音………さん………僕は………僕は…!!」
言いたいことが山ほどあるのだが、うまく言葉にできない太陽。
それを察したのか礼音は抱きしめる。
「っ!」
「何も言うなサン君。君はみんなのために戦っていたのだろう?私は、そんな君だからこそ………」
礼音はその先を言わない。
〜そんな君だからこそ私たちは君が好きなんだ〜
太陽はその言葉を言ってくれた気がした。
「………ぅ………うあぁ………………………!」
太陽は涙をこらえてしっかりと礼音の温かさを感じ続ける。
アド達は感動して涙を流し、ひさぎは複雑そうな顔をするが、ボソッと「今回だけよ」と呟いた。
とりあえずみんな落ち着いて、前世の出来事やこの世界の事情など話し合った。
「ふむ、ではサン君は来栖崎君を守るために力を手に入れたと言うわけなんだな」
「語弊がありますが概ね合ってます」
「んであたしらは赤い目の塔を見て前世の記憶と力を身につけちまったってわけだ」
「力?」
赤い目の塔を見ただけで力を手に入れたと言う内容に首をかしげる太陽。
「やー、あれ以来妙に体が楽に動くようになったって言うか」
「あの赤い目の塔を目撃してから私たちの身体能力が上がっているんです。……あえて例えるなら、前世の来栖崎さんみたいな………」
百喰の言葉に太陽はなんとなく予想できた。
前世のひさぎは感染の力によって驚異的な力を発揮し、ある時には小型クルーザーを引っ張ることが可能なくらいパワーを発揮している。
「つーわけでサンちゃん。その手に入れた力を見せてくれない?」
「え?………うん」
太陽は自信なさげに試してみる。
(そもそもどうやって出したか覚えてないんだよね………)
−だったら力を出現させるイメージをしろよ−
(え?力の出現?)
シャキーン!
「わ!出てきた!」
「ぇ?あ………」
アドの驚愕に太陽も驚いていると、左腕が赤い籠手に覆われていた。
「それがサン君の………なのかい?」
「………はい。えっと使い方は………」
−力を与えたいあいてにつなげるイメージをしろ−
(繋げる?)
『Bloody conect!』
突如籠手からの音声とともに赤い糸のようなものが出現。その糸はすぐさまひさぎにくっついた。
するとひさぎが鼓動し、髪が白く染まっていく。
「わ!ヒサギン変わってる!」
「………また白くなったし」
「これは…一体どうやったんですか?」
「どうと言われても………」
太陽はどう説明したらいいか考えていると、
『こいつの血の力でマフラーの嬢ちゃんをパワーアップさせたのさ』
誰のものでもない謎の声が聞こえた。
「今の声誰?」
「ケツパの籠手から聞こえた気がするけど………」
『ケツパってなんだケツパって。ケツパンツの略か?』
「血パックよ」
『そうか。馬鹿みてぇな名前だな!』
「馬鹿って言うな!ていうか一体どこにいるんだよ!」
太陽は苛立ちながらも声の主を探す。
『こっちだこっち。お前の左腕だ』
左腕と言われて確認する太陽。
『ずいぶんと間抜けな顔してるじゃないか』
籠手………というより左手の甲の赤い目玉がギョロリとこっち見た。
「うぉわあああああああああああああ!!!?」
「「「「「きゃああああああああああああああ!!!?」」」」」
太陽達は思わず悲鳴をあげた。
『はーっはっはっはっ!驚いたか?やっぱ人間のびっくりする姿は滑稽だわ』
「な、ななな、なんなんだお前!?」
左手の目玉は心底可笑しそうに笑った。
『俺が何者かって?俺はお前であり、お前は俺だ。わかりやすく言えば俺はお前の一部なのさ』
「………ごめん、さっぱりわかんない」
『お前頭良さそうに見えてアホか?あのカラス女の出来事を忘れたのか?』
「カラス………………あ」
カラス女と言われて思い出した太陽。
あの時太陽は力を欲していた時誰かが言ってたのだ。
『ようやく思い出したか。そうとも、俺はお前の神器『鮮血王の籠手(ブラッディオロード)』の化身だよ。気軽にブラッドと呼んでくれ』
「せ、セイクリッド………なに?」
『そこからかよ。しゃーない説明してやる』
ブラッドの説明によると神器とは、特定の人物に宿る規格外の力で、歴史上に残る人物の多くはその神器を宿すって言われている。現在でも体に神器を宿す人は存在するが、大半は人間社会規模でしか機能はしない。
しかし神器の中には神さえも滅ぼすものが存在し、悪魔、堕天使にとって脅威となり得るものが多いそうだ。
「つまり僕は神器に目覚めたわけなんだな」
『そうだ。ちなみにそいつの能力は特定の人物に対して力を与えるサポーター型だ』
「え〜?ヒーローみたいなカッコイイのかと思ったのに」
アドは落胆する。
『おいおい、神器は千差万別、お前のいうカッコイイ奴から凄く地味なもんまで色々あるんだよ。まぁどんな神器かは目覚めてからになるがな』
「ん?おい、なんだか私たちも神器を持ってるような言い方をしているが………」
ブラッドのセリフに違和感を感じた礼音が問いただす。
『持ってるよ。この場にいるお前ら全員な』
「「「マジで!?」」」
アド、栗子、やちるがワクワクした目でブラッドを見る。
『おうよ。まぁ人によって出現時期がまちまちだけど』
「なるへそ」
『とまぁ神器の説明はここまでにして、お前はなにしたい?』
太陽は問われた質問の意味がわからなかった。
「………どういう意味なの?」
『お前の目標だよ。俺という神器を使えば時に王様になったり世界征服したりできるんだぞ』
ブラッドのセリフに皆剣幕の顔になる。
「………どうするんだサン君。私は君がなにを目指そうと君のそばにいるつもりだが………」
「参謀さん?まさか本当にやるつもりじゃないですよね?」
「あたしゃどっちでもイイが」
「難問です………」
「私は………どうしよっかな…」
「………………」
各々いろいろ思いながらも不安げに太陽を見る。
対する太陽の心は決まっていた。
「僕は世界征服したり王様になる気は無いよ。そんなことしたらみんなにどやされるからね」
『ふーん?んじゃなにする気なんだ?』
「ブラッド、僕の神器が目覚めた時アド達以外にも…」
『いるよ。お前らのいう赤い目の塔を見た奴らは世界中にいる』
「っ!それって…!!」
驚愕した目で太陽の左腕のブラッドを見る百喰。
「きっとそれを見た人たちはいつもの日常を奪われた可能性が高い。だから力を与えてしまった僕はその人たちを助けてあげたいんだ」
『………それが責任の取り方かい?』
「うん」
「無理だと思いますが?」
そこでバッサリと切り捨てたものが一人。百喰である。
「身体能力が上がっただけならばまだマシですが、神器はそうはいきません。それ一つで人を人として見なくなります。そういった人たちは犯罪者になるか復讐鬼になるかの二択しかありません」
『たしかに、人間は理解できないものを恐れるからな。そんで自分らがこうなったのはお前のせいだと憎む』
「なので再度問います。あなたは彼らを救うと本気で思ってるんですか?あなたのやり方は理想論に過ぎません」
「思っているからこそだよ」
太陽ははっきりと答えた。
「たしかに百喰の言う通り理想論かもしれない。けど、それでも僕は彼らに日常を与えてあげたいんだ。人間社会に居場所がないのなら、僕が居場所を作らなくては…」
「『僕らが』………でしょ」
突然アドが割り込んだ。
「責任を取るのは構わないけどさ、サンちゃん一人だけやらせるわけにはいかないでしょ」
「え?」
「アド!?」
「サンちゃんさ、自分のせいで迷惑かけた子達を助けたいんだよね。けどサンちゃん一人じゃ限度があるもん。だから私………んにゃ、私たちがサンちゃんを手伝ってあげる」
アドが協力を申し出たことに驚きを隠せない太陽。
「アド………」
「それにさ、私達は目的が欲しかったんだよ。サンちゃんが目的を出してくれなかったら私達はずっと悩み苦しんだかもしれない。だから私達はサンちゃんを手伝うことにしたんだよ」
「ツーわけだ。あたしものるぜ」
「みんなでやれば百人力ですゆえ」
「………………」
一人を除いて太陽の味方をするアド達。
礼音は喋らなかったが誰に着くかはわかりきっていた。
「………こうなったアドはテコでも動きませんね」
百喰は頭を抱えて渋々ながら従うことにした。
「よし!人数足んないけど新生ポートラル結成だよ!みんな私についてこーい!!」
と、アドが元気よく腕をあげる。
「まずはどこを拠点にしましょうか?………まぁ候補はここですが」
「は!?私は嫌だからね!」
「まぁまぁ、もし候補がなければここを掃除する必要があるな」
「物資と人員については私がやります」
「あたしとやちるは情報収集に行ってるよ」
しかし誰も聞いてなかった。
「………ふっ、久しぶりだな。この感覚は………」
アドは静かに泣いた。
アド達の年はどうなっているかって?
太陽(サン):17(一誠と同い年)
ひさぎ、栗子、アド、百喰:17
やちる:16
礼音:原作と同じ歳(というかいくつかわからない)