人理を修復した魔術師が異世界からくるそうですよ?   作:sloth.

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第七話 白夜叉、登場!

「あなたはこの店の人なのかな?」

 

「ムフフ…ああ、そうだとも。サウザンドアイズの幹部の一人である白夜叉様だ。今は黒ウサギのお蔭でとても気分が良い!仕事の依頼なら只で引き受けよう!!」

マシュを黒髭のような目で見ながら言っていたので、マシュに抱き着いて、自分のものだというアピ-ルをしておく。

 

「オーナー。売上が伸びません」

 

釘を刺す店員。

 

ハリセンを仕舞い、濡れた衣服を悲しそうに絞る黒ウサギ。

 

「私まで濡れるとは…」

 

「罰よ黒ウサギ」

 

「因果応報かな」

 

『お嬢の言うとおりや』

そして、一瞬真剣な顔になって、私たちを品定めするような目で見てくる。

 

「おんしらが、黒ウサギに呼ばれたノーネームの同志か。

ふむふむ・・これを機に黒ウサギが私のペットに」

 

「なりません!どんな機ですか!」

話の途中で遮って、どこからか取り出したハリセンで、白夜叉をたたく。

 

「良いんですか、オーナー?規定では"ノーネーム"は」

 

「良い。意地の悪い性悪店員の詫びだ。責任も私が取るしの」

そんな感じで案内されたのは、接客用らしき高級な部屋ではなく、私室だった。

 

「すまんな。もう暖簾は下げてしまったのでな、私室で勘弁願う」

だが、その私室も、結構豪華な部屋だった。

私のマイルームと比較すると・・・って比べる対象が低すぎたか。

白夜叉を上座に、その正面に座り込む五人。

 

「さて、改めて自己紹介をしようかの。私は四桁の門、三三四五外門に本拠を構えるコミュニティの幹部、白夜叉だ。以前から黒ウサギを弄っていたのでな。コミュニティ崩壊後も、ちょくちょく贔屓してくれる美少女と認識してくれ」

 

「ハイハイ。いつもお世話になってるのですよー」

二人は軽いじゃれあいが出来る程度に仲が良好のようである。最も、弄られる黒ウサギが敬意を払う事がバカらしくなっただけかもしれないが。

 

その会話の中で気になった事に質問する耀。

 

「その外門って?」

 

「箱庭の階層を示す外壁にある門ですよ。数字が若いほど都市中心部に迫り、同時に強大な力をもつ者達が、本拠やコミュニティを構えているのです。

箱庭は外壁から数えて七桁・六桁を下層とし、五桁を中層、それ以降の数字の桁を上層と区別して強さを分けているのです。

四桁ともなれば修羅神仏が数多くいる化物の巣窟なのですよ」

そう言って紙に描いた図を彼らに見せる。

それを見て、各々が感想を述べた。

 

「……巨大玉ねぎ?」

 

「いやバウムクーヘンだろ」

 

「そうね、バウムクーヘンね」

 

「うん、これはバウムクーヘンだね」

 

「ふふ、その例えでいくなら此処七桁の外門は一番薄い部分かの。一つ付け加えると、東西南北四つに別れており、ここは東側に当たる。その外側には世界の果てがあり、黒ウサギが持つ水樹の苗の持ち主もいるぞ。」

その言葉に少し興味を傾ける十六夜。

 

「なんだ?あいつの知り合いか?」

 

「そうだのう。そもそも奴に神格を与えたのは私だ。何百年前の話だったか忘れたがな。」

神格とは、生物に与えれば、その種が到達する最高ランクにまで種を底上げるギフトだ。

蛇は蛇神に。

鬼に与えれば鬼神と化す。

 

「ってことはお前はあの蛇より強いのか?」

 

「当然だ。私は東側階層支配者。つまり東の四桁以下コミュニティ全ての頂点に立つ者だ。そんじょそこらの神と同レベルに考えてもらっては困る」

胸を張り宣言する白夜叉。

最強の支配者 

その言葉に眼を輝かせる、十六夜、耀、飛鳥。

 

「……そう。つまり貴女に勝てば実質私達が最強になるということかしら?」

 

「無論そうなるな」

 

「いいなそれ。手間が省けたぜ」

三人は勢いよく立ち上がり、白夜叉に対し不敵な笑みを浮かべる。

 

「・・・挑戦欲のある童たちだな・・・面白い」

白夜叉もそれを受け入れるかのように彼らに見回す。

それに気づいた黒ウサギは焦り始めた。

 

「「「ちょっと!勝手に喧嘩売らないで(ください)!」」」

私とマシュと黒ウサギが、全力で止めにかかる。

 

「そうかそうか。私相手に勝負を挑むか。ーーーーーだがその前に一つ聞きたい。」

 そう言って立ち上がり、"サウザンドアイズ"の旗が記されたカードを取り出し"壮絶な笑み"を彼らに向け宣言する。

 

「おんしらが望むのは"挑戦"か?それとも

・・・・・"決闘"か?」

 

瞬間、景色が様変わりした。回る視界。様々な景色が視界の端から端へどんどん移っていく。

そして視点が定まる。

一面雪景色に染まった世界。遠くには、巨大な湖畔、その奥は雪で染まった山脈が白夜に照らされ幻想を醸し出す。

 

おお!すごい!

固有結界・・・じゃなさそうだ。

そんな彼らを尻目に白夜叉は笑みを絶やさず、彼らを圧倒する。

 

「今一度名乗ろう。私は白き夜の魔王。太陽と白夜の星霊・白夜叉。

おんしらが望むのは試練を受ける挑戦か?それとも。対等な決闘か?」

そう言って彼女は両手を広げ、君臨していた。

次いで十六夜も意識を戻した。普段とは違った雰囲気で彼もまた冷静に状況を分析する。

 

「水平に廻る太陽……そうか。"白夜"と"夜叉"。あの廻る太陽やこの土地は、差し詰めお前を表した世界と言うことだな。」

「如何にも。この白夜と湖畔、雪原の世界こそが、私のもつゲーム盤の一つだ。」

 

「さて、そろそろ決めようではないか」

魔王なんて名乗ったら、あの人が黙ってないはず・・・・・。

 

「我が眼前で王を名乗るか・・・・?

雑種!」

 

 




ついに、戦闘描写です。






・・・・・・・頑張ります。
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