綺麗なお姉さんに体を触られたり、族長さんと話したりして、なんやかんやで居候させてもらえることになった。いや、居候じゃなくて普通に家に帰りたいんだけど。でも日本のこともわからないし、もらった地図なんて全くのイミフだったので諦めて住ませてもらうことにした。あーあ、クビだなこりゃ。親が捜索願出してくれたらいいんだけど。
「はー…黄金郷とはまたでっかくきましたねぇ」
ここがどこか理解するためにも、と話を聞いたら黄金郷とかの話になった。うわー、一体ここどこー?
「ミサオは知ってるのか?オーゴンのこと」
「むしろ知らない人はいないんじゃないかな。大昔から装飾品、通貨として使われていたものだし、黄金の輝きを太陽と見立てたり、権力者の象徴とされたりでね。まあ、世界共通認識で黄金は価値の変動がほとんどないものとされてるよ」
「へえ…大地とどっちが価値あるものなんだろうな」
「黄金じゃない?お金があれば土地は買えるし。…まあ、ここじゃ大地の方が価値があるけどね。…あっ!えーと、黄金って限りがあるのよ。世界中全ての黄金を集めてもこれだけってもう判明してて。だから、そういう限りあるものって空における大地みたいなものなのよ!」
「あー、なるほど。ってかなんでそんな必死なんだよ」
「いや、なんかこっちの価値観でばっか話してて、みなさんの価値観を否定するような発言だったなら申し訳ないなって…」
ごめんねと頭を下げたら、アイサちゃんやカマキリさん、ラキさんたちに笑われた。
「…お前、変なところで気を使うよな」
「相手を思いやるってのはいいことだろ。お前の美点だと思うぜ」
「え、そう?うぇっへっへ!」
「胸張るほどでもないけどな」
「無い胸張るなよ」
「おいこら誰だ今貧乳とか言ったやつは!!!…ゴホン。えーと…あっ、そうそう。黄金といえば、私の国も昔は黄金の国って言われてたんですよね」
「そうなのか!?」
「まさかジャヤって名前か!?」
ジャ、まで聞いてドキッとしたけどジャパンじゃなかった。むしろどこにあるの?そのジャヤって…。
「いや、そんな呼ばれ方はないはず。てかそんな黄金郷的なのじゃないよ。ちょっと大きな一軒家に金箔を貼り付けてピカピカさせてたとか、金より銀の方が価値あるものとしてたとか、そんなのが原因というか」
「そうか…じゃあ違うな…」
ガッカリさせてすまんな…。
「だから黄金郷ってどんだけすごいんだ、って興味はあります。きっとあちこちピッカピカなんでしょうねぇ…なんか目が痛くなりそうな感じの…」
「さすがにんなこたァねえだろ」
「お前の考えてる黄金郷ってどんなだよ」