住めば都とはよく言ったもので   作:シーシャ

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7.酔っぱらいに付き合ってくれるとか優しいなぁ

 

 

ああ、なんだかとってもふわふわしてる。気持ちがよくって、お腹があったかい。なんかよく分かんないけど、今とっても楽しい。

 

「うひぇひぇ…」

 

「お、おい、ミサオ。飲み過ぎなんじゃないか?」

 

下の方から声が聞こえて、見下ろすとアイサちゃんがこっちを見ていた。ああ、可愛いなあ。

 

「私ねぇ、可愛い妹が欲しかったのよー」

 

「は?」

 

「アイサちゃんのこと、妹に欲しい!」

 

「いや、それはちょっと…」

 

「えええ?いいじゃん妹になってよー!でー、ラキさんがお姉ちゃんでー、カマキリさんがお兄ちゃんでー…」

 

「ミサオ…そろそろ寝なよ…」

 

「やだ!まだ飲むの!」

 

「もうダメだってば!この酔っ払い!」

 

「アイサ。ミサオと何してるの?」

 

「あっ、ラキ!ミサオが酔っ払ってるくせにまだ飲もうとするんだ」

 

「ぜんっぜん酔っ払ってないよぉー!ちょっとポカポカするだけだもん!」

 

「それを酔ってるっていうんだ!」

 

「意地悪しないでよううぅ…」

 

「ラキぃ…」

 

「ふふっ。ほらミサオ、あんまりアイサを困らせないで。寝るまで側にいてあげるから寝床に行こう」

 

「えええ」

 

「さあ立って。っと…あんたもうフラフラじゃないか。あ、カマキリ!ちょうどいいところに」

 

「どうした?」

 

「ミサオを寝床に連れて行くんだけど、ちょっと手伝ってよ」

 

「ああ、いいぜ。おいミサオ、まっすぐ立て」

 

「えええ」

 

「えーじゃない。もうっ、手がかかるんだから」

 

「いいじゃねえか。沈んだ顔をしているよりマシだろ」

 

「…そうだね。…なんだい?アイサ」

 

「ミサオがね、あたいを妹にして、ラキを姉ちゃんにして、カマキリを兄ちゃんにしたいんだって」

 

「あははっ!なんだいそりゃあ!」

 

「こんな手のかかる妹なんざいらねえよ」

 

みんなが近くで話してるのに、やけに遠く聞こえる。ふわふわするし。あー、ここが雲の上だからだ…。

 

「えええ…そんなこと言わないでくださいよぉ…」

 

「ひひっ!あたいも、こんなめんどくさい姉ちゃんなんていらないよーっだ!」

 

「アイサちゃんまでひどい…」

 

「あんたなんて友達で十分さ」

 

「あたいも。友達ならいいよ」

 

ともだち…!

 

「ともだち……友達!?やったー!友達だー!わーい!」

 

「ミサオ!暴れんじゃねェ!」

 

「カマキリさんも友達だ!やったー!」

 

「俺そんなこと一言も言ってねえぞ!?」

 

「あんたはミサオと友達じゃ嫌なのかい?カマキリ」

 

「嫌なんですかああああ!?」

 

「うげっ。そんな顔で迫ってくんなよ」

 

「乙女に向かってなんて言いかたするんですかもおおお」

 

「はいはい、着いたよミサオ。さっさと寝な」

 

「カマキリさんも友達じゃないと嫌ですよおお」

 

「あー分かった分かった、友達な友達。さっさと寝ろ!」

 

「よかったね、ミサオ」

 

「うひぇひぇ!友達できた…幸せ……」

 

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