「ここがハートランドか・・」
「イエス!そうみたいだね!」
僕とデニスはエクシーズ次元に跳びハートランドに辿り着いた。活気溢れる都会だ。
「これから侵略されて破壊される街か・・」
「・・・そうだね。」
「覚悟は出来ているかい?」
「オフコース。僕は出来ているさ・・遊利こそ大丈夫かい?」
「今のところはね・・」
今の会話から分かると思うけれど、デニスは赤馬零王に心酔しているわけではないし、僕も同様だとデニスも知っている。
何故お互いに知っているか?それはあの3日間のある時、僕の部屋で僕とデニスそれぞれがくつろいでいた時だ。
僕はその時、窓際で紅茶を楽しみながらくつろいでいた。
「あれは・・」
「?」
デュエルアカデミアの中庭で世怜奈がまた追いかけっこをしていたのを見かけて紅茶を飲みながらそれとなく目で追っていたら後ろからデニスが話しかけてきた。
「フゥム。彼女が君がここにいる理由かな?」
「!・・いきなりどうしたんだい?」
「オゥ!別に誰かに言うつもりは安心してよ。」
「・・それは別にどうでもいいけれど。僕が言いたいのは君の発言についてさ。いきなりここにいる理由とか言いだしてどうしたんだい?」
「フゥム。それはね、君は他の人みたいにプロフェッサーに心酔している訳でも僕みたいにデュエルアカデミアに恩がある訳でもなさそうなのに何故デュエルアカデミアにいるのかなって思ってたからね。その理由が彼女だと分かったから思わず言ってしまったよ。」
「・・まぁ、とりあえず君の言い分を仮に認めたとしよう、仮にね。デュエルアカデミアにいる理由が彼女と分かった根拠、それと君がデュエルアカデミアに恩があるってのも聞いてもいいのかな?」
「オーケー!問題ないよ、だから話したんだしね。恩があるってのは話は簡単、僕は元々孤児で僕のいた孤児院はデュエルアカデミアが運営していたのさ。そのおかげで僕は生きているし、潜入任務とはいえ普通の生活も出来てる、エンタメっていう目標も見つけられた!そんな簡単な話。根拠の方も単純。遊利、君の顔さ!とても優しい顔をしていたからね、すぐにピーンときたのさ!」
「君についての話は分かった。もう1つは根拠が根拠になってないよ・・」
「オゥ、そうかな?完璧な根拠だと思ったのになぁ。それで?」
「なにが?」
「ワオ!本当は分かっているのに聞いてくるのかい?遊利がアカデミアにいる理由!彼女であっているのかい?」
「・・はぁ、あっているよ。」
「オゥ!素直に言うとはね!」
「文句でも?」
「ノゥ!そんなものはないさ!意外だっただけでね。」
「君の話も聞いちゃったからね。」
「フゥム。それで彼女、世怜奈には会いに行かないのかい?」
「・・あっちは僕のこと知らないし、世怜奈は赤馬零王のお気に入りだからね。」
「アァ、もしかしてプロフェッサーと仲悪い?」
「お互いに嫌ってる仲だね。」
「オゥ!それは予想外だ!」
「この話はやめにして気分転換にデュエルしないかい?君に使ってみてほしいデッキがあるんだけれど?」
「使ってほしいデッキ?」
「征竜っていうデッキ名なんだけれどね・・」
・・・あれは洒落にならなかった・・使わせた僕も使ったデニスもドン引きだった。それまでの勝率は僕が6、7割だったのだがあのデッキを使ったデュエルには1回しか勝てなかった。
ガチデッキを遊戯王の世界で使ってはいけないことがわかった。そのことに僕はドン引きして、そんなデッキに1回でも勝てた僕にデニスはドン引きしていた。
「ワッツ?急に黙り込んでどうしたんだい、遊利?」
「あのドン引きについて思い出してしまってね・・」
「アァ・・あれか・・それは、うん・・」
「あれは忘れよう、任務をこなさないとね。」
「イエス!そうだね。じゃあ予定通りに僕が陽動で表立って動く。」
「そして僕は隠密で情報を集めたり、デニスが動きやすいようにする。」
「イエス。そしてそれぞれで世怜奈と同じ顔の少女を探し出して情報を手に入れる、だよね?」
「そうだね、僕よりデニスの方が陽動に向いているし何よりも・・」
「フゥム、遊利と同じ顔の少年がいるらしいからね。遊利が顔を見られたら騒ぎになる、それを避ける意味もある。」
「任務についての確認はこんなもので大丈夫かな?後は各自で臨機応変に対応すればいいでしょ。」
「イエス!それじゃ・・」
「「任務開始だ。」」
此処からは別行動だ。僕は影から任務をこなし、侵略の時のために怪我人が出やすいポイントを少しでも探しておかなければ・・・
デニスは本当に陽動に向いている。マジックショーで人を集められるし、デュエルも強いし面白い。人当たりも良く、口も上手い、何よりもイケメンだ。
僕では到底太刀打ち出来ない。かろうじてイケメンとデュエルが強いぐらいか、並べるのは?口は悪い、人当たりも良くない、デュエルは殲滅で側から見て恐ろしく見えるらしいし、人は逆に散っていく。
僕の初めての男友達スペック高すぎでは?他の友達?そんなものはいない。世怜奈も今では知り合いですらない。・・これ以上このことを考えるのはやめよう。
さ〜て、任務任務♪・・・キャラに合わなすぎてキモいな・・
最近違う小説の設定ばっか考えてるなぁ。
この小説についても頑張って考えなきゃ!