「僕が榊遊矢君のデュエルについて言いたいこと、それはデュエル終盤時に榊遊矢君が劣勢から逆転する際に披露するパフォーマンスについてです。」
「パフォーマンスについて?」
「そうです。あの「レディースエーンドジェントルメーン」からはじまる一連のパフォーマンスです。」
「何が言いたいんだ?」
「皆さんはあのパフォーマンスを好意的に受け止めていますが僕には酷い煽りにしか思えないのです。」
「な!?煽り?そんなつもりは!?」
「ええ、榊遊矢君が煽りになるとわかってやっているとは僕も思っていません。しかし何故僕がそう思うのかわかりますか?」
「・・わからない、俺にとってあのパフォーマンスはみんなを笑顔にしたくてやっているから煽りになるなんて考えもしなかった。」
「あくまでも僕個人の意見ですので・・僕が煽りになると判断した理由はあのパフォーマンスを榊遊矢くんが披露する時既に状況はほぼ決まっているからです。」
「状況が決まっている?」
「そうです。榊遊矢君、貴方があのパフォーマンスを披露する時ドローをし終わっていますよね?」
「・・そうだね、思い返してみればドローした後にあのパフォーマンスを披露してるよ。」
「つまり榊遊矢君がドローしてドローしたカードで逆転出来ると決まった時にパフォーマンスをする、それでは相手はどう思うかわかりますか?」
「・・パフォーマンスしてないでさっさとデュエルの決着をつけろ・・かな?」
「それもあるでしょう、僕はこう考えました。勝利を確信したから対戦相手の自分を放って観客に媚びを売りはじめた・・と。」
「そんな!?俺はそんなつもりは・・」
「・・僕みたいに受け取る人もいるということです。・・榊遊矢君、貴方がやりたいのは自分も観客もそして対戦相手も笑顔になる、そんなエンタメデュエルなのでしょう?」
「そうだ!俺は父さんのそんなデュエルに憧れて・・」
「なら、あのパフォーマンスを披露する時対戦相手も笑顔に少なくとも不快に思わせないためにはどうすればいいと思いますか?」
「・・俺があのパフォーマンスを披露する時はドローして勝利を確信した後だった、俺は無意識に失敗を恐れていたんだな、きっと。だからあのパフォーマンスを披露するならドローする前にしなきゃいけないんだ。」
「そうです。僕もそうすれば少なくとも観客は本当に逆転につながるカードをドローしたんだ・・と思いますし、対戦相手も驚くだけで不快な気持ちにはならないと思います。」
「でもさ、こんなことを聞くのはどうかと思うけど失敗した時はどうすればいいかな?」
「・・榊遊矢君のデュエルはエンタメ、つまりはエンターテイメントを目指しています。なら究極的にはデュエルに勝利出来なくとも皆さんが笑顔になれば成功でしょう。勿論初めから負けるつもりはないでしょう?」
「勿論!そっか、俺が負けても笑顔か・・考えもしなかった、勝たないと笑顔になれないと思ってたよ。負けるにしても負け方があるんだな。」
「この前の沢渡選手とのデュエル、あれが榊遊矢君の目指すエンタメデュエルなのでしょう?」
「・・そうだ、あの沢渡とのデュエル、沢渡は負けたのに笑顔だった。俺も沢渡も観客もみんな笑顔だった。」
「それに沢渡選手とのデュエルではドロー前にパフォーマンスをしていましたしね。僕が言いたいことというのは以上です。誠に勝手ながら意見を言わせていただきました。」
「確かに!思い出してみればあの時はドローする前にしていた。どうして俺はその後出来て・・いや!ありがとうD!本当に目から鱗って感じだ。」
「その後はアカデミアでしたっけ?彼らのせいで状況がハチャメチャでしたからしょうがないかと。では早速試してみましょう。」
「えっ?」
「丁度今デュエル中で榊遊矢君のピンチ、この状況はうってつけでしょう。」
「・・でも、レインボー・ドラゴンに攻撃されたら終わりだよ?」
「ふふっ特別ですよ、このまま終わったらつまらないでしょう?」
「煽りは経験あるけど、舐めプってされるとこういう気分になるのか・・気をつけないとね。・・でも本当に俺にまたあの時のように出来るのか?」
「デッキを信じるのです。」
「デッキを・・信じる・・」
「そう、デッキは貴方が1枚1枚想いを込めて作ったものです。そういうデッキは信じれば必ず応えてくれるものですよ。僕はデュエルとはお互いの想いと想いのぶつかりあいだと考えています。・・僕はターンエンド。さぁ、榊遊矢君、君のデッキとの絆を僕に見せてください。」
「ぶつかりあい・・絆・・ああ!見せてやる!・・レディースエーンドジェントルメーン・・・」
これで少し、ほんの少しだけだけれど榊遊矢の強化に成功したかな?・・ハハッ流石振り子メンタル、一気に絶好調だね。
悪いことだけじゃないさ、振り子メンタルだってね。直接話してわかった。やっぱり君は主人公だ、榊遊矢。
「これで俺の勝ちだ!オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン で 究極宝玉神レインボー・ドラゴン を攻撃!螺旋のストライクバースト!!
そしてオッドアイズがレベル5以上のモンスター戦闘を行う場合相手に与える戦闘ダメージは2倍になる!リアクション・フォース!!」
デュエルシュウリョウ
「流石ですね、榊遊矢君。」
「次はお膳立て無しで勝ってみせるさ。」
「では約束通り僕に勝ったので榊遊勝についての情報を話しましょう。」
「そういえばそうだった!・・でも勝ったといってもあれは本当はD勝ちになるはずだったから・・」
「勝ちは勝ち、負けは負けですよ。」
「・・なら教えてくれ、父さんについて。」
「貴方の父、榊遊勝が失踪した時彼はレオ・コーポレーションを訪れています。」
「父さんがレオ・コーポレーションに?なんでだ?」
「理由まではわかりません。推測になりますが赤馬零児が呼んだのではないかと。彼の父赤馬零王と榊遊勝は面識がありました。その関係ではないかと。」
「赤馬零児か・・」
「彼に聞けば何かわかるかもしれませんね。・・彼は貴方を決して裏切らないと思いますよ?」
原作でも親の口車に乗らないで遊矢がザァークに乗っ取られそうになっても声をかけ続けていたしね。
「えっ?」
「それでは僕はこれで。・・また会う日まで。」
ボフン
「煙玉!?」
〜〜いつかどこかであるかもしれないユリセレ〜〜
〜あすなろ抱き〜
ペラペラ
セ(いた!遊利め、どこにいるかと散々探し回ったら結局一番奥の図書館にいたとはな!・・ちょっとだけ驚かせてやる、ちょっとだけな!)
ソロ〜リソロ〜リ
ペラペラ
ギュッ
セ「遊利、こんなところにいたのか?探したぞ。」
(どうだ!これなら遊利もあの頃のように盛大に驚くはずだ!)
ユ「世怜奈か、今いいところだから少し待ってね。」
ペラペラ
セ「・・・」
(・・なん・・だと・・後ろから愛する彼女が抱きついたのに!?)
ユ「・・・」
セ(なんのリアクションもないだと!?)
ガックシ
ユ「・・・」
(うおーーー!?世怜奈がいきなり後ろから抱きついてくるなんて!?し、しかも柔らかいものがあたってる!?)
ソ「あの2人はどこにいてもイチャイチャしてるなぁ。」
パシャッパシャッ
デ「イエス!世怜奈の表情いいよ!遊利ももっとわかりやすく照れて!」
ソ「デニスはいつも写真撮ってるね・・」