遊戯王ARC-Vのあいつに憑依転生   作:バ・シヨウ

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第3話 歪み

「楽しい?デュエルは楽しむものではないだろう?負けたのは悔しいがな。」

「・・・・・・」

 

知っていた・・・分かっていたつもりだった。前世でアニメを見ていたのだから遊戯王ARC-Vに出てくるデュエルアカデミアはデュエルを使って戦う軍人を育てていると分かっていたつもりだった。

 

つもりでしかなかった・・・まだ世怜奈は5歳なのに・・いや、5歳だからまだ幼いからデュエルとはそういうものなのだと教え込まれているのか?実験で相手になった少年少女(年上)はまだ世怜奈の様にはなっていなかった。

 

世怜奈は前世がある僕と同じくらいに大人びている女の子だ。おそらく、そのせいでというべきかそのおかげというべきか教えられたことの意味を理解できてしまっているのだろう。

 

なんということだ・・・デュエルアカデミアの教育をこんなときから世怜奈は受けていたのか?

 

そうなると1つ疑問が生まれる。何故僕はデュエルアカデミアの教育をまだうけていない?まだデュエルアカデミアに日があまり経っていないからか?サイコデュエリストの力に関する実験が優先されているのか?それとも、まだ世怜奈の教育も始まったばかりなのか?

 

なんとかそこら辺聞き出せないかな・・・

 

 

「そ、そうなのかい?僕はデュエルは楽しむものだと思っているしさっき言った通り君とのデュエルはこれまでで1番楽しかったよ。」

「何故楽しむ?デュエルは戦うための道具なのだろう?」

 

 

よし!ちょうどいい具合に世怜奈からいいパスがきた!

 

 

「デュエルが戦うための道具だなんて僕は聞いたことないけれど、君はどこでそんなこと聞いたんだい?」

「む?遊利もデュエルアカデミアにいるのに知らないのか?デュエルアカデミアの教育プログラムだ。」

「デュエルアカデミアの教育プログラム・・・僕は比較的最近デュエルアカデミアに来たからかな?世怜奈はいつ頃からデュエルアカデミアにいるんだい?」

「知らん!」

「知らん!って君ねぇ・・」

 

 

どうやら世怜奈は物心ついた頃にはデュエルアカデミアにいたようだ。えっそれって赤馬零王やばくね?どんだけ娘に執着してんの?レイに執着しすぎじゃね!?

 

あれ?レイに対する執着がすごいってことはその分ズァークに対する憎悪もやばいってことでは?僕がズァークの分かたれたうちの1人だということは分かっている、いやそもそも最初から分かって引き取ったのではないか?

 

赤馬零王とはデュエルアカデミアに引き取られてから今日まで会っていない。まだ赤馬零王はスタンダード次元で社長をしていて、常にデュエルアカデミアにいるわけではないようだ。

 

 

「そっちの質問に答えたのだから私の質問にも答えろ!何故デュエルを楽しむ?」

「だって僕にとってデュエルは最初からそういうものだったから・・・」

 

 

何回も言うが僕には前世がある。デュエルつまりは遊戯王OCGは本当に遊びだったのだ。世界をかけてデュエルすることも命をかけてデュエルすることもある訳がなかった。精々が友達とジュースをかけたぐらいだ。

 

 

「僕にとってデュエルはカードゲームで遊びなんだ。もちろんゲームで遊びだからといって手は抜かないよ?手を抜いたら面白くないからね。」

「ゲームで・・遊び?」

「そうさ。デュエルは戦うための道具なんかじゃなくて、争うための道具なんかじゃなくて、人と分かり合うため、笑い合うための手段、遊びだと思う。少なくとも僕はそう思っているよ。」

「そんな考えもあるのか・・・そんなこと誰も教えてくれなかった・・なんで教えてくれなかったんだ?」

「世怜奈なら理解できると思うけど世怜奈から聞いた範囲と僕の知っていることから推測するとデュエルアカデミアは軍人を育てるための教育機関、つまり戦うための戦争のための教育をしているんだ。」

「戦うための教育・・」

「おそらくね。だから「デュエルを戦うための道具にするなんて!」って反発されないように最初から楽しむなんて考えをしないように教育プログラムが組まれているんだと思う。僕はまだ受けてないから推測だけどね。」

「いや、おそらく遊利の言う通りだと思う。私が受けた限りそのような感じだった。遊利はまだ受けてないのか?昨日今日来たわけではないのだろう?」

「僕は特殊な力があってね、その力の実験ばかりされてるよ。それにしてもデュエルアカデミアに来てからずっと教育プログラムを受けて来たんだろう?随分すんなり僕の言うことを受け入れてる感じだね?」

「特殊な力?・・・確かに遊利の言う通り自分でも驚く程すんなり受け入れている・・何故だ?」

 

 

世怜奈自身にも分からないか・・・もしかしたらこの世界は遊戯王だからデュエルが大きな影響を与えた?

 

もう1度デュエルすれば分かるかな?

 

 

「世怜奈。もし良かったらもう1度僕とデュエルしないかい?もしかしたらだけど受け入れてる理由も分かるかもよ?それにデュエルを楽しむことがどういうことか教えてあげるよ。」

「ふっ、そういうことなら話は早い!デュエルならば何回でもしてやる!遊利の言うデュエルの楽しさを私に教えてくれ!」

「ああ、教えてあげる前に終わらないように気をつけなよ!」

「全く・・・やっぱり遊利は意地悪だな!」

「ははっ、ごめんごめん。冗談だよ・・・それじゃあいくよ!!」

「ああ!!」

 

 

まぁぶっちゃけ世怜奈は無意識のうちに楽しさを感じていそうだけどね・・・

 

 

「「デュエル!!!」」

 

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