「貴様にはこれから世怜奈を洗脳してもらう。」
「・・洗・・脳・・?」
僕が・・世怜奈に!?そんなこと出来るはずないじゃないか!
「僕が世怜奈を洗脳するだって?そんなこと僕に出来るわけが「出来る、いややってもらう。」・・どうやってだい?」
「そうだ!遊利にそんなことが出来るわけがッンガ」
「赤馬零王様の邪魔をするな!」
「月島世怜奈、君にはこれから少しの間黙っていてもらおうか・・・如月遊利、それは洗脳する方法のことか?それとも洗脳させる理由のことか?」
「・・両方だ・・」
「貴様も本当は分かっているのだろう?方法は貴様のあの特殊な力を使えばいい。」
「・・あの力はカードを・モンスターカードであればモンスターを実体化させて魔法、罠カードであれば効果が現実に影響を及ぼすようになる力だ。カードがなければ・・」
「カードならあるさ、ない筈がなかろう。この魔法カード 洗脳-ブレインコントロール があれば出来るだろう?
貴様の特殊な力は貴様の精神性によって使ったカードの種類でそれぞれ消耗度合いが激しかったり軽かったりするそうだな?
中でも所謂バーン系や洗脳など相手に直接的に影響を及ぼすカードは消耗が激しい・・そして洗脳は一度に複数人はかけられず1人のみ、その効果も暗示程度に過ぎない。」
「そうだ、僕の力はその程度だ!その程度じゃ意味がない筈だ、何が言いたい!?」
「貴様の力は精神性が重要だ・・貴様が真っ当な価値観を持つが故にバーン系は相手に傷をつけてしまう、洗脳は相手の人間性を変えてしまうから消耗が激しく効果も低くなる。ならば理由を与えればいい・・貴様がしょうがないと納得する理由をな。」
「僕が納得する理由?」
「そうだ・・・やれ。」
「「「ハッ!承知しました!」」」
「ガッ!?」
「遊利!!」
ああ、そういうことかよ!どうやって僕を納得させるのかと思ったら暴力という最も簡単な手段を使ってきやがった!
「如月遊利、貴様も痛い思いはしたくないだろう?どうだ?世怜奈を洗脳する気になったか?」
「・・嫌だね。」
「そうか・・続けろ。」
「「「ハッ!」」」
「グッ!」
「やめろぉ!」
赤馬零王の部下3人が僕を囲んで殴る蹴るの暴力を振るってくる。
・・・・・・しばらくの間僕は暴力を振るわれ続けた。全身が痛い。幸いというべきか骨はひびは入っていそうだがどこも折れてない・・たぶん。
「いい加減納得出来たか?」
「・・だ、誰が納得・・なんか・・するか・・」
「・・腕を1本折れ。」
「ハッ!」
ボキィッ!
「ガァッ!・・アッ!・・まだ・・だ!」
「遊利!もういい!頑張らなくていい!」
「・・どうやら貴様自身を痛めつけても意味がないようだ。」
「・・な、なにを・・?」
「貴様は自分の苦痛はいくらでも耐えられるようだ・・なら大切な人でも耐えられるかな?」
「なっ!?やめろぉ!世怜奈には手を出すな!!」
「やれ。」
「「「ハッ!」」」
「やめろぉ!僕を納得させたいなら僕だけをやれ!世怜奈には手を出すな!!」
「だ、大丈夫だ、遊利。私のことは気にするな・・大丈夫だから。」
気にしない訳ないだろう!大丈夫な訳ないだろう!手が!体が!震えているじゃないか!!
・・・赤馬零王の部下3人が僕に見せつけるようにゆっくりと一歩ずつ世怜奈に向かって歩いていく。
・・僕はどうにか体を動かして止めようするけれど体はいうことをきかない。
・・部下の1人が世怜奈に向かって手を振りかぶる。世怜奈はその時、僕に向かって引きつった笑顔を見せた。
僕はキレた。
「やめろぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!?」
ギャオォォォォォン
「な、なんだ!?」
スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴンが実体化して暴れる。
スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴンは壁や床、天井に傷をつけ、赤馬零王の部下3人を吹き飛ばし、赤馬零王と研究員を威圧する。
「・・やるよ。やるから世怜奈を傷つけるな!」
「ならばその忌々しいドラゴンの実体化を早く解け!」
「・・ありがとう。スターヴ・ヴェノム。」
「駄目だ、遊利!お前だけでも逃げるんだ!」
「それじゃあ意味がないよ、世怜奈。」
「・・何をしている!早く立ち上がり、遊利を抑え込める位置につけ!」
「「「ハ、ハッ!承知しました!」」」
「・・世怜奈にどういう洗脳を施す?」
「貴様と会っていた1ヶ月の記憶を消せ。その間は怪我をして1ヶ月間寝ていたことにする。」
「や、やめろ!私から大切な記憶を消さないでくれ!」
「・・口を塞いでおけ。」
「ハッ!」
「ンー!ンー!」
「・・目覚める前の最後の記憶は?」
「砂浜に繋がる階段で足を滑らせたことにしろ。」
「・・分かった。・・じゃあカードを・・」
「如月遊利にあのカードを渡せ、研究員。」
「承知しました。・・実に興味深いねぇ君の力は。」
「・・・では、始めます。」
・・ここだ!この1度きりのチャンスを逃さないように!
「 洗脳-ブレインコントロール 発動!」
キィィーン
「・・どうだ?・・良し!成功した!」
さっき暴走した影響でサイコパワーは普段よりも出力が上がっている。そして赤馬零王が言ったようにサイコパワーは僕の精神性に左右される。
今この瞬間でのみ、僕の洗脳は複数人に強力な洗脳をかけられる。とはいっても赤馬零王やその周りに洗脳したことを勘付かれない簡単なものしか出来ないだろう。
所詮はサイコパワーによるゴリ押しだ、洗脳されていることに気づいたら洗脳は解けてしまうだろう。唯一ある監視カメラはさっきスターヴ・ヴェノムが暴れたときに壊れたから余り時間はかけられないが余裕はできた。
「僕の質問に答えろ。赤馬零王、貴方は貴方の娘であるレイを取り戻したい?」
「取り戻したい。」
「何に代えても?」
「ああ。」
これで赤馬零王は原作通りかそれに近い思想を持っていると分かった。おそらく原作開始までは原作にあったことが起こるとみていいだろう。
エクシーズ次元の惨劇も防げないだろう。僕に出来るのは人間をカード化したものを破らないようにさせるぐらいか?その為には・・・
クラッ
「おっとっと・・」
早くしないと僕がもたないか・・急がないとね。
「赤馬零王、貴方はこの後僕に余計なことをさせないように自分の手元におく、直属の部下として。方法は貴方ならどうする?」
「周りには如月遊利のデュエルの実力や優秀な能力を持ち、忠誠心が高いからと説明する。如月遊利自身には月島世怜奈を人質にとり、万が一の時にはあらかじめ如月遊利のデュエルディスクに爆弾を仕込みそれを爆発させて始末する。」
「・・・」
・・・えっ?デュエルディスクに爆弾?危なっ!知らなかったら期待通りに原作終盤の展開になった時終わりじゃん!聞いといて良かった・・やっぱり何もかも原作通りとはいかないな、ここはもう現実なんだからこれからも気をつけないと・・
「赤馬零王、僕と世怜奈のデュエルの記録は誰が知っている?」
「如月遊利について報告してきた研究員と月島世怜奈について調査させた部下だけだ。」
「全員この場にいる?」
「ああ。」
「何故そう言い切れる?」
「如月遊利と月島世怜奈に関するデータは私の許可が無ければ閲覧できないからだ。」
「なるほどね。僕が宝玉獣を使ったデュエルのデータだけ痕跡を残さず消すことは出来る?」
「出来る。」
「なら赤馬零王、貴方はこの後改めて自分の目で僕と世怜奈のデータを閲覧する。その時貴方は無意識で僕が宝玉獣を使ったデュエルのデータを痕跡を残さず消す。この行動を貴方は認識出来ないし、違和感を覚えることも出来ない。」
「分かった。」
「そしてこの場にいる世怜奈を除いた全員は僕と世怜奈のデータで見た僕が宝玉獣を使ったデュエルのことを忘れて思い出すことは出来なくなる。いいね?」
「「「「「分かった。」」」」」
これで僕が宝玉獣というもう1つのデッキを持っていることは世怜奈以外誰も知らない。宝玉獣は転生特典のようなものである日突然部屋で手に入れたものだ。データがないなら予測することすら出来ないだろう。
これ以上は無理かな・・後は・・・
「この後世怜奈を除いた全員はもう1度僕が「 洗脳-ブレインコントロール 発動!」といった時に意識が戻る、その時に何も違和感を覚えない。いいね?」
「「「「「分かった。」」」」」
だいぶ意識を保つのが辛くなってきたがこれで後は世怜奈を洗脳するだけになる。ごめんね、世怜奈。
「 洗脳-ブレインコントロール 発動!」
「・・・」
「どうやらかかったようだな。さっき言った通りに洗脳しろ。」
「・・分かってる。」
僕は世怜奈を洗脳した後倒れた。
お気に入り登録が少しずつ増えてきてプレッシャーがかかってきてます。
これからも頑張りますので良かったら読んで下さい。