僕のヒーローアカデミア セイバー三姉妹が行く 作:スローライフ
今日は早速一般入試実技試験。その説明をプレゼンマイクがするところだ。雄英高校のヒーロー科、倍率は300を越える。さすがに人が多い、これだけいると何が起こるかわからない。うへぇ…といった表情を浮かべると姉上から心配されてしまった。だが、今日は体調はバッチリだ問題ない。半分言い聞かせながら説明を聞く。
「今日は俺のライブにようこそー!!!エビバディセイヘイ!!!」
緊張からか、呆気にとられたのか、はたまた返事が分からないのか、誰からも返答はない。しかし、プロヒーローは続ける。
「こいつあシヴィー!!!受験生のリスナー!」
「実技試験の概要をサクッとプレゼンするぜ!!
アーユーレディ!?」
「YEAHH」
またしてもこのノリに乗る者はいないようだった。ふと隣で姉さんが囁く。
「これはノル方がエンターテイナーなのでは」
「姉さんは説明の邪魔になりかねないから静かにしててください。」
「むぅ、それにしも退屈なのだ」
このままだと確実に姉さんがしびれをきらしてしまう。とっとと本題に入ってほしいな。あと前の方でぶつぶついってる人が少し怖い。
プレゼントマイクが説明を続けるが要は仮想
「会場を分けて知り合いによる連携をなくして、純粋な単騎の戦闘力だけを見るといったところですか」
姉上の言葉でふと会場を確認する。成る程確かに別会場。姉上達と点の取り合いはしたくないので丁度いい仕組みだ。
「質問よろしいでしょうか」
ふとメガネの人が手をあげ発言する。
「プリントには四種の
誤載であれば日本最高峰たる雄英において恥ずべき痴態!!
我々受験者は規範となるヒーローのご指導を求めてこの場に座しているのです!!」
「ついでにそこの縮毛の君
先程からボソボソと…気が散る!!物見遊山のつもりなら即刻
「すみません…」
成る程確かに、四種類だ…がさすがに真面目すぎる気が…いや、まあ隣で姉上も頷いているけど…寛容さは大事。あと彼は私も気になりました。
成る程0ポイントのお邪魔虫。プレゼントマイクが悠然と答えるには、そういうことらしい。規模は分からないが
「俺からは以上だ!!最後にリスナーへ我が校"校訓"をプレゼントしよう
かの英雄ナポレオン=ボナパルトは言った!
『真の英雄とは人生の不幸を乗り越えていく者』と!!」
「
「それでは皆良い受難を!!」
見事に発破をかけてプレゼントマイクは説明を終える。分かりやすくいきり立っている者が多い。姉さんは素に見えるが、姉上もやる気のようだ。
「ではまたあとで。互いの武運を」
「何点とれるか競争だな」
「慢心はしないでくださいね。万が一の可能性でしょうけど」
互いに思い思いの言葉をかけ会場に向かう。
「市街地演習には良い広さですね」
会場にはその広さに圧巻の表情を浮かべるものも少なくない。それにしても…メガネの人とつぶやきの人が一緒の会場とは。と、思っているとメガネの人がつぶやきの人を窘めているようだ。真面目だなぁ。
『ハイ スタート』
コールとともに思考を切り替え駆け出す。短期決戦は出だしで決める。誓いの羽織を早速纏い、縮地で駆ける。
『賽は投げられてんぞ!!?』
ようやく後ろの人たちも動き出したようだ。が、早速一体。ロボットのようなので遠慮なく斬る。斬り合いにすらならず一方的だがここは戦場ただ斬るのみ。
Side蒼
スタートと共に駆けだし、敵を撃破し続ける。エクスカリバーでは体力の燃費が悪いのでカリバーンで斬り倒す。遠くの敵も
残り時間も少なくなってきたところで唐突に巨大なロボットが姿を現す。
「あれが0Pギミックですか。少し大き過ぎる気もしますが、対処できる範囲内ですね。あれを放置するのはいただけない」
カリバーンではなくエクスカリバーを手に取る。
「真名解放すれば余計な被害が出る。ならば」
ロボットを風王結界で閉じ込めて、エクスカリバーを片手で振り下ろす。
「はあぁぁぁぁぁぁ!!」
剣より放たれた光はロボットの中枢を切り裂くと動きを止めた。
「これなら、紅も私をバーサーカーとは呼べないでしょう」
と、一人納得していた。
Side紅
「余は楽しい」
スタートの瞬間から駆け出しロボットを見つけるとともに、敵を招き蕩う黄金劇場を展開し敵を撃破し続ける。ロボットなら通常の剣技でも圧倒できる程度だったが、こうなったら止まらない。止まる気が無いから止まらない。舞うように敵を斬り倒す。周囲の者もその光景に目を奪われる。
「見惚れよ、
テンションが上がりただ狂喜乱舞しているようにしか見えないが、決して戦況把握は怠らない。はず
すると、轟音とともに巨大ロボットがでてくる。
「ローマ三大斬りであーる!!」
ふざけたようにしか思えない掛け声とともに、ロボットを切り刻む。そして、テンションは加速する。
「あげていくぞ!!!」
その後終了の合図がかかる瞬間までロボットを倒し続けた。
Side桜
順調に斬り続けると、唐突に轟音が響く。0P
すると、隣で誰かが0P
SMASH
轟音とともにロボットが崩れていく。むしろ爽快さを感じる威力に笑みがこぼれる。というのもつかの間。
「落ちるぅぅぅぅぅぅぅ!!!ぃっでぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
明らかに無事ではない、なんだあの個性は。何はともあれ助けなくては。私の身体能力なら助けれる。多少衝撃が響くだろうからあの怪我だと痛そうだけど…死ぬよりましだと思ってくれれば。
そう願いながら飛び上がる。一度ビルを蹴りほぼ横向きから空中でだきかかえると、そのまま自由落下していく。
そのまま着地に成功する。若干悲痛な声が聞こえた気もするが着地には成功した。
「あり…がとう せめて…一点だけでも…」
その願いは届かず終了のコールがかかる。
急ぎ姉上に決めていた合図を送り、スマッシュの人の治療に当たる。一分もしない内に姉上がやって来る。おそらく風王結界で飛んできたのだろう。無茶苦茶だ、この人の万能性も、などと考えている場合ではない。
「姉上!アヴァロンでこの人の治療を」
「分かりました。貴方は無事てすか?」
流石姉上、理解が早い。自分の無事を伝えると姉上は早速力を使う。姉上のアヴァロンには人を癒す効果がある。私の誠の旗で対象の自然治癒力と姉上の宝具の効果を高めれば応急処置としては十分すぎるほどだ。
「お疲れ様~お疲れ様~ハリボーをお食べ」
お婆さんがやって来る。回りが呟くかぎりでは、雄英の保険医のようだ。おそらく治療特化の個性だろう。だが、
「自分の個性でこうも傷つくかい…あんたらの個性で直せるのかい?」
「いえ、このまま完治まで持っていくとなると数時間はかかります」
「そうかい。じゃあ、あとは任せな。そのためのあたしさ」
「リカバリーガールの個性は治癒力の活性化と聞きます。その場合、ひどい怪我だと逆に体力を消費するのでは?」
「その通りさ。あんたならノーリスクだと?」
「そういうことです。あと十分程で当初の応急処置で予定したところまで行きます。そこで変わっていただけませんか」
姉上とリカバリーガールの間で治療の目処がたったようだ。
「チユ~~~~~」
程なくしてリカバリーガールの個性が炸裂する。私の旗がまだ影響してるからか、彼が立ち上がる。
「ありがとう。助けてくれて」
気落ちしたままお礼の言葉をのべる。0Pなら当たり前か。律儀で率直な性格なのだろう。ヒーローをこのまま返す訳にはいかない。
「また学校で会いましょう」
「えっ?…っと、あの僕…その…0P…だから…」
「でしょうね。ですが、また会えますよ。あのときのあなたの姿は間違いなくヒーローでした。必ずヒーローになれます。だから、また」
そういうと彼は顔を赤くしていた。ただ敵を倒すたけがヒーローのはずがない。きっと始まる彼の、私達のヒーローアカデミアが
ローマ三大斬り
喝采は剣戟の如く(グラディサヌス・ブラウセルン)