優希は兄さんに膝枕をしてもらい、耳かきをしてもらってるうちに眠気に勝てずそのまま寝てしまうことに。
その兄は三人に優希と鎮守府の事を頼み、佐世保に帰ることにした。残された川内たちは明かりのついてた食堂を確認する事を決める。
その頃。優希は。
~優希side~
ー執務室→食堂ー
「ふぁぁ……あれ? 僕寝ちゃってたんだ」
あたりを見回して誰もいないことを確認し、時計を見ると時刻は「20時半」を指していた。
「お兄ちゃんの膝枕、久しぶりで安心したなぁ……」
でも昔の感覚で少し甘えてたけど、今の僕の体って……女の子だよね。
「えっと……変な声とか出してなかったよね///?」
それにしても……僕の耳って敏感なのかな? なんか感じちゃってた気がする。これも体の変化のせい? もしかして兄さんに我慢させちゃってたかも。同じ立場だったら……。ううん、考えないでおこうっと。
「でも今度会う時どんな顔して合えばいいのかな」っとタオルケットをたたみ直しながら呟いた。
「ふぅ……お兄ちゃん、タオルケットありがとねっ」
僕は一旦溜め息をつき、もう帰ったと思う兄さんに向かって窓の外を眺めお礼を言ってた。
「そういえば、自分の体。ちゃんと見てなかったけど……触ってみても大丈夫だよね?」
恐る恐る自分の体に触れようと考える。(どきどき)手で胸に触れようとした時に。
(ぐぅ~)
「っ!?/// まずはご飯だよねっ!」
頬を染めながら、こういう時のお腹は正直だよねっ。触ろうとしていた手を降ろして服装を整えてからこう言う。
「よしっ! 夜ご飯は僕がみんなに作ってあげようかな♪」
部屋を出る途中で川内さんとの約束を思い出し、机の中を確認すると一丁のハンドガン(ベレッタ)とショルダーホルスターが入っていた。(これは兄さんが用意してくれてた物なのかな?)
「そういえば約束があったよね! 鎮守府内でも一人で行動するから、一応武器は携行してなきゃね」
一旦、上着の制服を脱いでショルダーホルスターを装着し『ハンドガン(ベレッタ)』を抜いてから鏡に向かって構えてみる。(もちろん銃弾が装填されてるのは確認してる)
「うん、バッチリだね! 行ってきますー!」
ベレッタを(クルクル)と回して左脇のホルスターに戻してから、身だしなみを整え執務室を出て廊下を歩き始める。
「食材によって何を作るか変わるんだけど、何が良いかなぁ?」
メニューを考えながら歩いてると食堂に着いていた。
僕が思ったこの食堂のイメージは、大人数が入っても大丈夫なくらい大きい広場で、みんなでワイワイと食事したら楽しそうかな。
食堂に入って僕がしたのは材料の確認だね。キッチンに入って一番最初に確認しに行った場所は、冷蔵庫で中を確認する。
「卵と牛乳に――チーズもあるねっ。あとこれにベーコンがあればいいんだけど……(ガサゴソ)お、あった、あった♪」
生クリームがあったらもっと美味しくできるだろうけど、この材料ならカルボナーラだねっ! 冷蔵庫のドアを閉めながら「でも残されてる、食材は明日の分くらいかぁ」と呟く。
残されている食材が少ないのを確認した僕はこう思う。
戦う為にも食事は大事だし、やっぱり美味しいもの食べてほしいもんね。でも食材はどこから仕入れたりすればいいのかな? 明日みんなに相談しなくっちゃっ! とその前に。
「まずは、今の準備だねっ、エプロンはあるかな?」
近くを探してたら探しものが見つかったので「これかな? それとこれは三角巾だね」と呟く。
制服とショルダーホルスターを脱いでからハンガーにかけて、上着はカッターシャツだけになりエプロンを付けて髪が邪魔にならないように三角巾を巻いて準備をする。
え?? 裸エプロンなんてしないよっ!! もう一度言っておくけど裸エプロンはしないからねっ!
まずは麺を茹でながら、ベーコンを切っていくんだけど、細かい部分は省略だよっ!「がんばるぞー!」
ー鎮守府構内ー
外で隠れて見守っていた三人は揃ってこう言った。そのあとに川内が別の言葉を言って残りの二人を驚かせることになる。
『うん、エプロン姿もいいね!』
「でも、裸エプロンじゃないから減点かなー?」
少し沈黙が続き二人が驚きの表情と声を出し、それに川内が続く。
『え?』
「えっ?(あっ……やばっ、本音が)でも見たくないのっ!?」
夕張は思う事はありながらも、優希には流石にさせたくないと思いながら言葉にし、川内も同意する言葉を発してから青葉がこう質問する。
「み、見てみたい気もするけど! まだ優ちゃんには、早いですからねっ!」
「っと、そうだよね」
「ところで。なんで青葉たち、隠れてるんですかねっ?」
青葉からの質問にまず答えたのは夕張で、続けて川内が言う。
「不審者かもって思っていつでも動けるようにしてたけど、必要なかったからそのまま」
「ほら! 提督が料理作ってる姿見れたし!」
三人はコソコソと話をしてたけど影に気がつかず、優希が近づいてきたときには遅かった。
「隠れんぼは終わりだよぉ!」
ドアを勢い良く開けられ三人は倒れ込む形になる。
『――っ!?』
三人は同時に倒れて苦笑いを浮かべながらこう言った。
『どうもぉ……』
「恐縮です……」
「みんなで隠れんぼでもしてたのかな? 夕食の準備はできたけど食べる? メニューはカルボナーラだよ!」
優希は話しながらも手際よく、テーブルに出来たての皿に盛り付けられてる『カルボナーラ』と『フォーク』と『スプーン』を並べて食事の準備をしているので三人揃ってこう答えた。
『食べるっ♪』
三人はそれぞれ空いたテーブルに座り、優希の隣に川内。その反対側には夕張と青葉が座る。
こんな感じに。
図:優 川
夕 青
「よかったぁ♪ えへへ///でも味は保証しないけどね~!」
~川内side~
照れながらも、どこか誇らしげな提督に向かって私はこう聞いた。
「提督って家庭的だったりするの?」
「以前は一人暮らししてたから、多少はねっ」
「うぐぅ、女子力で負けてる気がする……」
「青葉も料理はちょっと出来ないけど、お菓子なら作れますよぉ~」
彼女のセリフの後に少し悔しそうにしてる夕張とお菓子作りならと青葉が言った後に私は言う。
「そうなんだぁ! 私も少しは作れると思うけど、もしかしたら提督に負けてるかも」
「それじゃ今くらいの人数分なら、僕が作りますよ♪」
「提督! 手伝ってほしいときは、私も手伝うからねっ!」
「うん! その時はよろしくねっ、川内さん」
やっぱり頼られたりすると嬉しいよねっ、そんな中で二人も嬉しそうに返事をしていた。
『やった~♪』
「それじゃ、冷めないうちにどうぞ~♪」
それじゃ、かけ声は私が!
「いただきまーす」
『いただきまーす』
(ぱくっ)
美味しい……これが手作りの味だよねっ……。
手作りの料理を食べるのなんて、いつ以来だろう……って考えると私は涙を浮かべていた。そんな姿を見た提督が心配そうに聞いてきた。
「せ、川内さん、お口に合わなかった??」
「ち、違うの久しぶりに手作りの料理食べれたから嬉しくって、ごめんねっ……心配かけちゃて」
今日の私はちょっと涙もろいな……。涙を拭いて、今後は笑顔を増やせるように頑張ろって心に誓い、最初の一口だけしか食べてなかったので、会話を終えて残りのカルボナーラを食べた。
「そっか、それならよかったっ」
「ん~美味しいっ!」
ほっとした彼女の表情を見て、私が素直な感想を述べていると、夕張は一つ彼女にお願いをしていた。
「優ちゃんにそんな特技があったなんて、今度教えてね?」
「大したことは教えれないと思うけど、いいよお姉ちゃん」
(出来たら私も一緒にって思ったけど)……素直に言えなかったので心の内に秘めておく。
「記念に一枚! とりますよ~ハイチーズ!」
「ふぇ?」
『チ~ズ♪』(ピース)
「ち、ちーず」
「いい写真撮れましたよ~♪」
青葉の言葉に私と夕張は慣れたポーズをしていたけど、提督は写真撮られるの慣れてなさそうで、不慣れなポーズだけど可愛いと思ったのは秘密!
こうして楽しく四人で食事を交わした。
~優希side~
『ご馳走さまでした!』
「お粗末様でしたっ!」
三人からの言葉に僕も答えてから、お皿を洗おうと食器を片付けてると二人の学生さんかな? 同時にこう言われる。
『皿洗いは私達に任せるのよ!(です!)』
流石にご飯も食べさせてない子に、お皿洗いを頼むわけにもいかないから微笑みながらこう伝えた。
「その心だけで大丈夫だよ! 今度はちゃんとご馳走作ってあげるから、ゆっくり休んでねっ?」
『わーい♪ ありがと♪(なのです)』
「さてと洗い物っと」
同時に返事をしてくれた二人を見送りながら、もしかしてあの子たちも『艦娘』かな……? 兄さんの鎮守府であったことある気がするんだけど、何でこんなところに? そんな疑問を浮かべながらも洗い物してる。
「提督、私も洗い物手伝おうかぁ?」
川内さんからも声をかけられたけど僕はこう伝える。
「僕が洗い物してる間に、みんなでお風呂入ってていいからね~? 川内さんは案内をお願いします」
「任せてっ! それじゃ夕張と青葉は私についてきてねっ!」
川内さんがいれば道案内は大丈夫だと思うから、お願いすると二人は同時に返事をする。でも――きっとこの言葉がいけなかったんだ「みんなで」のみんなには僕も入っていることに後で気づくことに。
『はぁーい』
『(フタヒトマルマル。提督、洗い物片付けたら、明日の作戦の計画を立てましょう?)』
前書きに何を書こうか……いつも悩んでいますが前回のあらすじを簡単に書いてみることにしてみました。
時報を使ってるときは今後登場させる予定だったり、その時の状況に合わせて「艦これ」の放置ボイスから持ってきてますっ。
次回の更新も1週間後くらいを予定してます。