桂の幼馴染である紫苑こと夕張に頼んで女体化する薬を作らせ、弟を呼ぶ口実の短めのストーリーです。
その前に弟を呼ぶ、きっかけを話しておこう。あれは一週間前佐世保工廠での出来事だ。
「遂にできましたよ! 女体化させる薬!!」
嬉しそうに話してくれるこいつは、俺の幼馴染の夕張で。昔の名前は『紫苑』士官学校でも同期だな『装備開発』やその他の物も大抵作ってくれ頼りになる幼馴染さ。
「完成したのか……。さて、これを弟に飲ませるか」
少し悪巧みをする顔を浮かべながら、紫苑の顔を見つめる。
「なんだぁ、桂がその薬飲むんじゃなかったのね。女の子になった桂も見たかったのに……」
そんながっかりした顔されても、俺は飲まないぞ? 俺がなるより弟のほうが可愛くなると思うしな。そういえば弟は『女の子だったらな』って言ってたことあったんだよな。それを思い出した俺は。
「優が小さい頃に女の子だったらなって言ってたの思い出してな! いつか飲ませようかと思って夕張に頼んだのさ」
「なるほどね……。あれ? 優ってあの優希ちゃん?」
小さかった頃だけど俺たちは、よく遊んでたから、紫苑も忘れてはなかったんだな。
「そうだ! と言っても夕張と優が遊んでたのも10年も前の事になるけど覚えてるか?」
「うろ覚えだけどね。あたしが家庭の事情で引っ越すことになってから10年も経つのね。士官学校でまさか桂と再会するとは思ってなかったけどさ」
俺と紫苑が再会したのが16歳のときだったかな? 幼馴染との再会は嬉しいものだよ。これは恥ずかしいから紫苑には言えないけどな。
「そうだな。再会し俺達は士官学校卒業して、それから1年後に俺が提督になって夕張は艦娘になるなんてな……。思いもしなかったがな」
「うん、そうだねっ! あたしも艦娘になるなんて思わなかったけどね(それよりも桂と再会できて嬉しいんだけどね)」
視線を感じたので。少しからかうように問いかけてみる。
「じーと見つめてどうした?」
「な、なんでもないよ///」
目をそらす紫苑に、俺は頭を撫でる。このまったりした時間は好きだ。それに落ち着くんだよな。
「あの、もしもし……。二人の仲がいいのはわかりましたけど、本題は?」
二人の世界になりつつあるときに、妖精の言葉によって二人はこう答えた。
『そうだった(でした)』
「でも、これをどうやって飲ませるの?」
「ふっ! それなら、考えがあるさっ」
ドヤ顔をしながら今回の計画を話す。
「夕張も知ってると思うが、艦娘に手をあげてるって噂の鎮守府があるだろ?」
「ありましたね。それってあくまでも噂だけじゃ……?」
「これを見てもそう言えるか?」
そういって、俺は紫苑にメールを見せる。
『ー・ー ー・ ーー・ー・ ー・ ・・ー・ ・ーーー ー・ ーーー・ー ー・ーー ・ー・ーー』
今回はモールス信号によるメールだったんだけど、昔の軍人も使ってたことある通信手段さ。先程のメールを解析すると『ワタシタチヲタスケテ』になる。
「これって! モールス信号による暗号ですね」
さすがに紫苑も知ってたか。俺も解析はできたんだが、艦娘に今回は手伝ってもらってたのでこう言う。
「暗号の解析は艦娘に頼んでわかったことだが緊急事態と見ている。準備が整い次第行動するつもりさ。制圧後は優を提督にする!」
「その考えはいいと思うよ! でもいきなり提督っていうのは難しいんじゃないかな、上層部には確認はしてる?」
「既に了承済みだから問題ない」
上層部っていうなら、この場合は元帥だろうな。
俺の叔父は立派な元帥だ。この件は任されていたので弟のことも相談していた。
『だったら、提督にすればいいよ。むしろワシからもお願いしようと思っておったんじゃが、断られ続けてな……』
元から弟のことも提督にしたかったみたいだったから、即決だったわけだが。
「流石だね!」
俺は勝ち誇ったような笑顔を浮かべながら、作戦を伝える。
「妖精さんには道案内とこれも一緒に渡してくれ! 喉乾いてるだろ? よかったらどうぞ! て言えば大丈夫だと思うから!」
若干怪しまれるかもしれないが、きっと大丈夫だろう。弟を騙してるようで俺は……悪い兄貴だな。
「了解ですっ!」
ここまでが一週間前での出来事さ。
色々なことがあって……一度凍結してた作品を手直ししながらの投稿になります。
修正はしてますが駄作ですが、改めて見てくれたら嬉しいなって思います。