それでは、第2話をどうぞ
第2話「弟を呼ぼう」
1日目(The 1st day)
ー鎮守府・執務室ー
「あらかた片付いたかな?」
話しかけたのは、メガネをかけた黒髪の彼女は『大淀』さん。任務受付の艦娘。みんなもお世話になってると思うが『佐世保鎮守府』では俺の御目付役だな。
「そうですね、提督。ここの鎮守府はどうしましょうか?」
「ん……それなら弟に頼むか」
彼女の問いかけに俺はスマホを取り出して久しぶりに弟に電話をかけることにした。
一方その頃。優希は。
~優希side~
ー優希自宅ー
僕の家は森の中にある一軒家。住宅街を避けたのは人目を避けるためで正直言うと他の人と話すのが苦手だからかな。兄さんには手紙でこの場所を教えてたくらいだけど。
家事全般は、魔物ハンター時代に身に着けていて、一人暮らしをするのは抵抗はない。
魔物ハンターをやめてからは、暇になって引きこもってる確率が高くなったけど、だからこその寝坊である。
「ん〜11時かぁ。休みとはいえ今日は、ちょっと寝すぎたかな」
伸びをしてベッドから起き上がり、ラフな格好のまま洗面所に向かい顔を洗ってから鏡を見て「いつもの黒の髪にショートヘアだね」っと言って髪を整えてる。
部屋に戻った僕は、ゲーム機を起動しようとしてこう呟く。
「溜まってたゲームでもするか」って思ったら、突然スマホが震える。
ブーブー
僕に電話って珍しいなぁ。表示されてる電話番号と名前は兄のものだったので迷わず電話に出る。
「もしもし、兄さん? 久しぶりだね。2年ぶりかな?」
『そうだな……。優、久しぶり。それより魔物ハンターの仕事はどうしたんだ?』
「1年くらい前にやめたよ」
『ってことは、今は暇ってことだよな?』
「えっと……。溜まってるゲームを消化しようかと思ってたんだけど……」
『それを暇っていうんだよ。それなら話は早い、優、お前も提督やってみないか?』
暇って言えば暇なんだけど、この前買った国民的RPGの続きやりたかったんだけどな。
「えっ!? 僕が提督? 兄さんのところの鎮守府に遊びに行ったこともあるから少しは、お仕事の内容とかもわかるけど、提督ってそんなに簡単になれるものじゃ……」
僕が提督に? なれるものならちょっとやってみたいとは、思ったことありますけど兄さんと同じ道を進むのは抵抗が、だって優秀な兄さんと比べられるに決まってるし!
『士官学校は卒業してたよな?』
「一応は……」
『だったら大丈夫だ! それに元帥の許可はすでにもらってるから』
「嘘……。あの人が……ホントに?」
僕は驚きながら、小さい頃のことを思い出しながら。「(あの人苦手だったんだよなぁ……)」と心の中で一度呟く。
理由? 『ショタ提督』が着任すれば、一部の『艦娘』が喜ぶからっていう理由で強制されそうになったから。もちろんその時は断ったけどね!
提督になった姿を見せたら、喜んでる顔が目に浮かぶけど挨拶には行かないからね! でも、今の姿を見たら驚くかな?
『マジだ! ということで、よろしく頼むな! ちなみに拒否権はないからな』
「ちょ! 拒否権ってないの??」
僕は落胆の表情を浮かべながら「この場合は拒否すると反逆罪になるんだけ?」そういうことでは流石に捕まりたくないなぁ。
『ないぞ! あと、妖精さんが迎えに行くと思うから、それじゃ』(ピッ)
ツーツー
「もしもしー兄さん? 兄さんっ!」
ってもう切れてるし。
「えっ、妖精が迎え……?」
少し驚きながらも、魔物ハンターやってた時点でファンタジーの世界なんだけどさ。妖精さんがお迎えね……。
新しい生活に不安と期待をしながらも、相変わらず「無茶苦茶な兄さんですね」って呟いていた。
~桂side~
ー鎮守府・執務室ー
「(今ので大丈夫なのかしら?)」
「ふふふ! 優は今頃、困った顔してるだろうな」
今の俺はイタズラっ子の顔だろうな。2年ぶりだったからちょっとイタズラしたくなったんだ、許してくれ弟よ。
「やれやれ……提督。嫌われても知りませんからね?」
「えっ!? 弟に限って、そんなわけ……」
呆れた顔で彼女は、俺を見つめていた。そんな中、少し焦った表情を浮かべながら見つめ返す。
「それじゃ、私は佐世保に帰りますよ。イタズラも程々にしてくださいね!」
「おぅ……。 気をつけてな!」
親に怒られる子供みたいだな俺は。こうしてみると彼女には、頭が上がらない自分がいる。止めてくれる人がいるだけでもありがたいんだがな。
「(ふふっ、なんか提督の意外な一面が見れましたね)」
~川内side~
「なるほどね……弟くんが時期、提督なのね」
物陰から覗き見して。どうやら新しく提督になるのは、いまここに来てる提督さんの弟くんみたいだね。
悪い人じゃないのかは、これは見極めないといけないよねっ。
~優希side~
ー優希自宅ー
「はぁ……なんでこんな事に。士官学校は一応卒業はしてるけど。僕のニート生活も終わりか……」
ため息をつきながら準備する僕。
必要なものは、愛刀と制服と着替え。あと財布にスマホは確実に持っていくとして……。そういえば妖精さんって住所ってわかるのかな?
魔物ハンター時代に貯めてた資金もあったから、ニート生活だったけど、ちゃんと体力作りもご飯作りもしてたよ。
それから10分後。
ピンポーン
「(悪い人には、見えないよ)」
「って早くない!? はい~今開けますよ」
インターホンがなったのでドアを開けると、小さな羽の生えた見慣れない女の子が浮遊していた。僕のイメージ通りなら間違いなく妖精だよね。
(ぺこり)と挨拶をされて僕も挨拶を返す。
挨拶されたら、知らなくてもお辞儀しちゃうよね? 日本人の社交辞令かな?
「どうも、お迎えの妖精です。以後お見知りおきを」
「ご、ご丁寧にどうも。僕は桂の弟で優希と言います」
「優希さんですね。あっ、突然だけど、喉乾いてないですか? よかったらこれをどうぞっ!」
「これは?」
僕は妖精さんから、渡されたペットボトルに入った飲み物を受け取る。その時に中身の説明は受けていた。
「中身はスポーツドリンクですよ」
「ちょうど喉乾いてたんで、ありがとうございます!」
(ゴクゴク)
うん。味は普通のスポーツドリンクだよね? 特に怪しいとこは……っ!?
~川内side~
「一応これは、時期提督を見ておきたかったからで、そう視察だからね!」
妖精さんを追って私はここまで来たけど、どうやってここまで来たかは内緒だよっ!
それで視察に来てみたんだけど、普通喉乾いてたからといって怪しそうなドリンクとか飲んじゃだめだよ!
(これは川内お姉さんとの約束だよ?)
私はそう思いながら、二人の様子を見守ってたんだけど――少し様子が変わった? そう思った時に妖精さんが声を出していた。
「あ! これは……」
ヘンカ……スル!?
一度更新をお休みしてましたけど……再スタートしたいな
更新をお休みすることのほうが多そうですけどね;