女体化提督と新設新設鎮守府での7日間の物語   作:風見けい

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妖精から受け取った飲み物を飲んだ優希はこのまま変化しないと思っていると……体が光って気がつくと女の子になっていた。全裸姿ながらも倒れた妖精さんを介補してから身だしなみを整えることに。

一方その頃の鎮守府では。受け取ったメールを確認して少し焦る様子の夕張とそれを怪しむ桂と青葉の姿があった。


第3話「体の変化と戸惑い」

~優希side~

 

「はぁはぁ……あれ? 今の所、特に変化はないかな?」

 

僕はこの時、タダのスポーツドリンクだと思って軽はずみで飲んだんだけど……。警戒心は持つべきだったと後悔している。

 

(ほらよく言うじゃない? タダより怖いものはないって)と心の中で呟く。

 

「まぁ、そんな都合よく成功しないよね」

「え、えっと……喉は渇いてたので、味は美味しかったですよ」

 

微笑みながらも妖精さんに見つめられて、少し恥ずかしそうにした時、急に体が光って包み込まれる。

 

「えっっ……!?」

 

突然の出来事に悲鳴をあげる僕。光が収まったと思ったらそこには――。 

 

「んっ……。あれ?」

 

こういう変化する時は、お約束だよね? そう、全裸姿です。

 

「いいものをありがとぉ……」

 

鼻血を出してパタリと妖精さんが倒れる。僕は焦りながら声を掛ける。

 

「ふぇ!? 妖精さん大丈夫ですか!?」

 

なんで鼻血出して倒れたのかな? それに、僕の声ってこんなに高かったっけ? まぁいいか……。

 

~川内side~

 

「はぁぁ!? いやいや……。フィクションじゃないんだからありえないって!」(鼻血っー)

   

私は様子を見てるけど……。いまだに信じられない。体が光って様子が変化するって、どんな世界!? おまけに裸って!

 

裸見て鼻血なんかって思ってたけど、ハンカチ持ってたっけな……おさえておかないと。そう言いながら草陰で音を立ててしまい……。

 

ガサガサ

 

「ん? 誰かいるの??」

 

「あっ、やばっ! ミャ、ミャ~ン」

 

鼻を押さえながら、猫の声真似をして焦りながらその場から離れる。……(これは、バレてる? かな……。)

 

~優希side~

 

「なんだ猫さんか。……それよりも妖精さんの手当をしないと」

 

物陰に隠れる人を見たような気がしたけど。手当のほうが先だよねっ(ハンカチを手に妖精さんの鼻をおさえる)

 

「(危なかった! じゃなくってこのあたりに私以外に人はいないけどもっと警戒心持ってぇぇ!)と叫びそうになっていた。」

 

「ありがとうです。それよりも服を着たほうがいいかと思いますよ」(カシャ)

 

今のって、シャッター音? ん? 服は……着てたはずだけど? 気になったので下を見て思わず、大きな声を上げてしまう。

  

「きゃぁぁぁっあ!?」

 

女の子っぽい? 甲高い悲鳴を上げて、腕で大事なとこを隠すポーズを取る。

 

(左腕で両胸を右手で股の部分を隠す感じのポーズ)

 

なんで僕、裸なの? そしてこの胸……ふっくらとした胸、大きさ的にDくらいあるのかな……? 全体的に丸みを帯びていて大事な所は無垢な状態になっていた。

 

髪は栗色のミディアムヘアで、身長も若干低くなった気がする。(165→158)

 

自分の体の変化に戸惑いながら、きっとこれは「悪い夢」だよね! っと言い頬をつねってみる。夢なら痛くないよね。

 

「イタっ……。ってことは、夢じゃないのねやっぱり……妖精さん少し待っててください、着るもの探してきます……」

 

落胆の表情を浮かべ、タンスの中を見る。胸には慣れない手付きでサラシを巻いて下にはボクサーパンツを履く。Tシャツを着て士官学校時代の制服で身だしなみを整える。

 

「綺麗な体のラインとお胸……(着替えを覗いてるのは悪いとは思ってるけど、思わず見とれてしまい小さい声で呟いていた。)」

 

「そうだ! 女の子になっても夜桜は持てるかな……?」

 

刀立てにある『夜桜』を手に取って一度外に出てから、鞘から抜かずに構えてみる。

 

『夜桜』は、魔物ハンター時代の愛刀で全体的に黒色で刀刃は赤色を帯びた妖刀、鞘には桜模様が施されている。僕の魔力も帯びているため使用者を選ぶ刀です。

 

「しょっと……。うん、悪くないかな? (シュンッ!)軽く振ってみたけど……」

 

手に持ってみた感触はこの体になっても、問題なく扱えるね。刀を抜いて感覚を確かめるために素振りをしてから鞘に納めると同時に「ちょっと重いなぁ」っと呟いていた。

 

「(一目見ただけでもわかるけど、提督の動き様になってるな)」

 

「ふぅ……」

 

一息ついて刀を鞘に納めてからこう言う。これが……後の『フラグ』になることはこのときは知らなかった。

 

「大切なものだから手放せないよね」

 

刀を持ったまま妖精さんのところに戻るとこう声をかけられて、少し動揺することになる。

 

「ところでさっき写真取りましたが……見ます?」

「ふぇ? さっきって言うと/// み、見なくって大丈夫です! それと、絶対に悪用しないでください!」

 

全裸姿を見られるのは、男のときも恥ずかしいけど。この姿だから余計にそう感じる。

 

慣れてきたら平気になるのかな……? 今後の生活も考えると少しずつ見せるのも慣れないといけないんだけど。

 

「そうですか? 綺麗なのに。あっ……はい! 悪用はしませんよぉ~」

 

綺麗って言われるのは嬉しいけど、実感はないんだよねっ。ん? 今一瞬、間があったよね!? ほんとに大丈夫かな。

 

「うぅ……///。これは……お嫁に行けないかなって、行く予定なんてないんだけどっ!」

 

照れながらも自分で言って自分でツッコミって(恥ずかしっ)

 

一方その頃。夕張は。

 

~夕張side~

 

 ー名無し鎮守府郊外ー

 

ピピピ……

 

あたしはスマホのメール画面を開く。

 

「お、妖精さんからのメールだ! 画像を見る限り、うまく成功したみたいだね! どれどれ……!?」

 

あたしは、慌てながら写真ファイルを閉じる。なんで慌てたのかというと写真の中身が問題なの!

 

『どうも、恐縮です! 青葉です。夕張さんなにか隠しました?』

「青葉!?」

 

突然後ろから現れた彼女にびっくりする。

 

彼女は、桂の艦隊所属でジャーナリストの『青葉』です。今の写真は見せないけどね。

 

「べ、べつに何も隠してないよ!」

「なんか、とくダネの予感がしたのですが、気のせいだったみたいですね」

 

「あはは……。青葉は、相変わらずね」

「もう、職業病みたいなものですからね……」

 

あたしは苦笑いをしながら青葉と会話をしてる時に、桂が戻ってきてあたしに声をかけてくれた。

 

「そろそろ、妖精さんが着いてる頃だと思うのだが……。夕張、何か連絡来てない?」

「えっ、連絡は……あ、ありましたよ!」

 

焦りながら返事をしたので、桂には不審に思ったのかこう言ってきた。

 

「そっか。っていうか夕張、何か隠してないか?」

「何も隠してないよっ! それよりもさ、今ここの鎮守府って艦娘いないよね?」

 

話を切り替えるためにも、状況確認するあたし。

 

~桂side~

 

「ああ、俺の鎮守府の艦娘しかいないぞ! 『夕張』と『青葉』しかいないがすでに手はうってある! 建造妖精さんに依頼済み。何が出来るかは優が来てからのお楽しみだな!」

 

建造時間を見ると夜には完成するな。「(優の手助けにはなるはずだな!)」と心の中で呟いて。

 

「流石だね! ほんとこういうときの桂って手際いいよね!」

「ふふんっ! まぁ褒めても何も出ないぞ!」

「あの……」

 

寂しそうな彼女の問いかけに俺は言葉をかける。

 

「おっ、青葉いたのか」

「おっ! い・た・の・か・じゃないですよ!! もぅ! 提督が来る前から夕張と一緒にいましたよ! なんで気が付かないんですかっ!!」

「あはは……二人のやり取りも相変わらずね!」

「っと……すまない、それは気配を消すのも得意な青葉だからだろ(なでなで)」

 

苦笑いをする夕張を見て、謝りながらも素直に褒めてから青葉の頭を撫でる。

 

「えへへ……じゃなくって。頭撫でないでください///」

「そういえば、青葉お仕事終わった?」

「はい。一仕事おわりましたよ」

 

青葉に頼んでいた仕事は、傷ついた艦娘や拷問部屋の証拠写真。正直いってこの仕事をお願いしてよかったのか迷っていたが……。感謝の言葉を伝える。

 

「ありがとう青葉」

「いえ、司令官のお役に立てれば嬉しいですからっ」

「(今のうちに、添付ファイルは消去しておかなきゃね)」

  

怪しい動きをしていたのが目に止まり、紫苑にこう言う。

 

「夕張? どうした?」

「なになに? とくダネ!?」

「なんでもないからっ!」

 




3話目以降から、女体化した提督が活躍していくお話になっていきますっ。
今後どう成長していくのか、艦娘たちとの絆や恋愛模様などをご期待ください。
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