前回の続きで仲良く四人でお弁当を食べ終わったところに、怪我をして帰って来た桂は、姿の変わっている優希をみて、ある発言をして怒らせてしまうことになる。
『(ヒトゴーマルマルよ。スイーツ食べたいなぁー)』
~優希side~
ー食堂ー
ご飯を食べ終わった僕たち四人は手を合わせて、感謝の挨拶をする。
『ごちそうさまでした』
「片付けは私がしておくよっー」
「川内さん、ありがとぉー」
僕は川内さんに感謝の言葉を伝えて、手伝おうかって言ったら『大丈夫だよっ! それよりもゆっくり話してなよっ!』って言われて二人のところに戻るとお姉ちゃんがこう呟いて。
「それにしても、桂遅いなぁ……」
「もうすぐ帰ってくると思いますけどね」
「あ……もしかして僕に会いたくないのかな?」
少し不安そうにしてる僕を見た、お姉ちゃんや青葉さんからこう言われて。
「それはないと思うなぁ! むしろ桂のほうが『優に会わせる顔がない!』とか思ってるんじゃない?」
「そういえば、司令官さんは急用があるって言って、海に出て行ってましたからね」
「兄さんならそう言いそうだね。そっか、急用なら待ってみようかなっ」
「あはは、優ちゃんもそう思うよねっ!」
「そうそう! 待ってみましょっ!」
三人で楽しく話してる時にドアが開き、怪我をした兄さんが帰って来た。
「ただいまっと。みんなここにいたのか」
「おかえ――って怪我してるみたいだけど、大丈夫?」
「に、にいさん!? その怪我は大丈夫?」
僕とお姉ちゃんが、怪我をしてる兄さんを心配そうに見つめてるとこう言ってきた。
「二人とも、こんなのかすり傷だから大丈夫だぞ! それと優……いきなりこんなことを頼んで、すまなかった」
「桂が大丈夫ならよかったー」
「ううん。(小声で)お兄様の頼みだから平気だよっ」
ちょっと呼び方を変えてみたけど恥ずかしかったので小声でいう。
「へ? お、お兄様だって!?」
って聞こえてたのっ!?(でも兄さんがちょっと動揺してる姿はちょっと新鮮かな)って心の中で思う僕でした。
「おや、これはシャターちゃ――」
「(カメラ取り上げながら)させないよっ!」
「返してください! 私のカメラ!」
「あとで返すけど、今はダ~メ!」
川内さんが青葉さんのカメラを取り上げて会話を続けてると兄さんがこう言って。
「(小声)お兄様……。って言葉の破壊力、深海棲艦よりも恐ろしいな……」
「お兄様って……やっぱりダメだったかな?」
この呼び方やっぱり恥ずかしけど///(機会があったら、また言ってみようっと)心に誓い。
「可愛い子に言われるのは、破壊力あると思うし、嬉しいと思うよっ」
「えっ? 可愛い子って? 僕は可愛くないからねっ!」
お姉ちゃんが褒めてくれているけど、僕が可愛いっていうのは、きっと間違いだと思うんだけどなぁ。って思いながらも、川内さんと青葉さんが握手して小さくガッツポーズ取ってる? それを見た兄さんまで頷いているのが目に入り。
『(ん!? これは(ぐっ)……メイド服用意しなくっちゃだねっ)』
「(ふっ、それでメイド服着てもらって、ご主人様ってか? うん、悪くないな)」
んん!?(なにか三人が意気投合してるような気がしたけど……気のせいだよね?)って思いながらこう言った。
「ちょっと、カツ丼温めてこようかな」
僕は、少し冷めたカツ丼をレンジで温めに向かう。
「(そういえば、優ちゃんは下着とか持ってるかな……後で聞いてみないとね)」
ー1分後ー
(ぴーぴー)と音がしてお知らせしてくれたので取り出して兄さんの元に持っていく。
「はいっ! 兄さん、どうぞ!」
カツ丼と箸を机の上において、兄さんの隣に座る。さすがにお兄様呼びは戻したよっ! 今後は呼ぶことはないとは思うけどね……。
「おっ、サンキュー」(なでなで)
「むぅ……子供扱いしないでってば///」
うっ……兄さんに頭撫でられるのは嫌いじゃないんだけど、子供扱いされてるみたいでちょっと拗ねてみてる。
「ははは、優は女の子になっても、性格はそんなに変わってないな」
「ぅ~/// ちゃんと成長してるんだからねっ!」
女の子になってから、背は少し低くなってるけど、2年前の僕よりは伸びてるはずだから!!
「まぁ変わったといえば、胸が大きくなったくらいか?」
『あっ!?』
「兄さんのバカァァァっ!」(ガタンッ)
女子三人は呆れた表情をしていて。僕は座ってた椅子から勢いよく立ち上がってパンチをしていた。(みぞおちはだめ絶対!)力は強くなかったとはいえクリティカルヒットしていた。
「っーーーー!?」
「もぅ……兄さんなんて知らない!!」
僕は兄さんの顔を見たくなくなり部屋を勢いよく飛び出した。
「ちょっと、私が追いかけてくるよ!」(シュタ)
~桂side~
痛みに耐えながらも、俺は素早く動いていた彼女の行動を目で追っていると、紫苑からこう言われる。
「桂ってば、ホント! デリカシーないんだから……今のは幼馴染のあたしでも怒るよ?」
「いててっ……軽い冗談のつもりだったんだが」
どう接していいか分からなくってな……目に入った場所が胸だったんだ。
これは男だったら仕方ないことだと思うぞ。
「まぁ、言っていい冗談と悪い冗談がありますからね!」
「そそ、女の子には体重に胸の大きさ。あとは年齢は禁句だからね! そんなこと言ってると嫌われるよ?」
「お、おぅ……。身内でもそれは気をつけるよ」
ほんとに気をつけないとな……弟感覚じゃなく妹の感覚で接しないといけないんだが。その感覚がわからないし、急には変えられないぞ。
「川内さんが追ってくれてるから大丈夫だと思うけど、ここ警備体制皆無だから、優ちゃんになにかあったらどうするの?」
「だが、優も魔物ハンターやってたくらいだから、強いだろうし大丈夫だとは思うが……」
「それは聞いてたから知ってるけど、今の優ちゃんって女の子だよ? それに丸腰だったはずだよ?」
「っ!?」
俺の考えは浅はかだったかもしれない。まともに運営されてる状態なら、すぐ追いかけなくても大丈夫なはずだが、『警備の状態』『街の状態』『優の状態』も確認をとってなかったことを後悔してる。
「そうだよな……今の、優ってやっぱり……」
今願うのは……無事に戻ってきてくれること、願うだけじゃなく自分も追いかけるべきだろうが。
「ちょっと、あたしも探しに行ってくるよ!」
「青葉も行ってくるです!」
「くそっ!」
そんなセリフを吐き机を殴る俺。悪いのは自分だけどな。物にあたるのは焦ってる証拠かな。
「まぁ……三人に任せれば大丈夫だろう……」
流石にイタズラ好きな俺でも、合わせる顔がないのは一番わかる。せめてもの罪滅ぼしなら、優が寝る部屋くらいきれいに整えてやるべきだろうな。
「あんな悪趣味な部屋は俺でもゴメンだからなっ!」
そう言って、三人とは分かれて提督寝室へ向かうのだった。
ん? カツ丼はどうしたって? 残さず食べたぞ!
一応何度かチェックしてみて間違いとかはなかったと思うけど、誤字脱字あったらごめんなさいっ><
次話の更新は最低1週間以内での更新を目処にしてます。