僕らが敵として世間に見られてから1週間
「今こっちにいたぞ!」
ヒーロー達は僕たちを追いかけ続けている
「なんでこんなことに…」
【カーネイジの野郎だろ。あいつ俺達のふりして部屋に入ってこようとした医師どもを殺してたんだ】
「これからどうしよう…雄英には行けないし…」
【……スパイダーマン】
「え?」
【スパイダーマンなら信じてくれる】
「無理だよ、君がまた悪いやつへ戻ったって思ってるさ…」
【この世界にカーネイジがいることを教えれば奴は信じてくれる、それにオールマイト。あいつならお前のいうことを信じてくれるはずだ】
「……たしかに何もしないまま捕まるよりかはいい作戦かもね」
【今すぐ雄英に向かうぞ】
「えっ??でも今朝の9時だよ!?こういうのって夜に行く感じじゃ…」
【俺はそんなに待てん。それに早く誤解を解いたほうがいいはずだぜ?そうだろう?出久】
「……あぁもう!わかったよ!ならマンホールを開けて下から移動しよう」
【言われなくともわかってる】
僕たちはマンホールから下の下水道に入り雄英に向かった
「つ、ついた…」
【臭かったな】
下水道は雄英近くのあの公園まで繋がっていた
「ここでシニスターシックスがいることがわかったんだよね…」
【あぁ、だが今はそんな話ししてる場合じゃない。ここからヴェノムで行けばすぐ着くだろう】
「ヴェノムで言ったら目立ちすぎるよ!フード被って壁の近くまで行こう…」
僕は深くフードをかぶり歩き始めると後ろから声が聞こえる
「緑谷…さん?」
【ゲッ】
「や、八百万さん!?なんでここに…!」
まずい…いきなり作戦失敗だ!!」
「ここで何をしていますの?」
僕は体がヴェノムのまま頭だけ出す
「八百万さん…お願いだ!はいらせて!僕は」
「……元クラスメイトの頼みでもそれはできません…今のあなたは…敵です」
敵……
【出久、駄目だ。こいつ殺そう】
「ま、待って!駄目だ!!誰も殺しちゃいけない!!」
【なんでだ!!こいつは俺たちの話を聞かない!それにこいつを今生かしておいたら侵入するのがバレる!!】
「……だったら」
僕たちは八百万さんを木の裏に貼り付ける
「ごめん…八百万さん…僕はどうしてもスパイダーマンさんとオールマイトに会いたいんだ…!だからしばらくそのままでいて!!」
「待ってください!緑谷さん!!んぐ!!?」
口にもトドメのウェブを貼り付け雄英へ向かう
【ヒーローが沢山いるぞ出久】
「うん…壁を飛びこえよう。それで死角を通っていくんだ」
【了解】
俺たちは早速壁を乗り越え物陰に隠れる
その後は空調ダクトに侵入する
【侵入成功だな】
「うん…早くスパイダーマンさんとオールマイトを探そう…」
僕らはしばらくダクトの中を移動していたけどスパイダーマンさんもオールマイトも見つからない
【チッ…広いな…全然見つかんねぇよ】
「あ、でもこの声……!」
俺たちは光の漏れているところを覗き込む
するとそこにはオールマイトがいた
「オールマイトだ!」
【よし、行くか】
僕らは空調ダクトから降りようとすると突然温度が上がってくる
【ぐっ…!?ぁあああああ!!】
「あっつ!!!」
たまらず僕らは天井を突き破り熱から逃れる
「はぁ…はぁ…なんで…?」
「緑谷少年」
そこにはトゥルーフォルムのオールマイトがいた
「オ、オールマイト!話があるんです!病院での事件は僕たちじゃなくてカー」
「私は…君のことを信頼していた」
「えっ…?」
「君は…あの時ヒーローの心を持っていただろう!?私は君のその意思を…信じて個性を託した…なのに…なのに敵になってしまうとは…」
「オールマイト!違うんです!!これはカーネイジが!!」
僕がそういうが壁をぶち抜きアイアンマンが僕の首を掴み壁に押し付ける
「ガッ!!?」
『僕は言ったろう?…記憶が戻りまた攻撃してきたら容赦なく倒すからな?とね!』
アイアンマンが手からビームを放とうとしてきたがヴェノムが違う方向にアイアンマンの手を向けてくれた
「ヴェノム!!マスク!!」
【了解!!!】
ヴェノムになりアイアンマンの顔を殴り逃げる
【出久、オールマイトは完全に駄目だ!スパイダーマンを探そう!!】
『スパイダーマンならここに居ないぞ!!』
アイアンマンが音波攻撃をしてくる
【ぁぁああああああぁぁああ!!】
「い、居ないって…どういう…」
『ふざけたことを言うんだな。貴様が夜スパイダーマンに奇襲をかけたんだろう!』
な、なんだって!?
「そんなことしていません……!!」
『言い逃れはできないぞ!防犯カメラにもバッチリ映っていた!!』
《セキュリティ3、発令。寮にいる生徒は寮を出ないように、教室にいる生徒は教室で静かに待機しなさい》
寮…?そんなとこもあるのか!!?
音波攻撃を緩めないアイアンマン
「ヴェノム…僕の体に入って!!」
ヴェノムは僕の体の中に入り僕はフルカウルでアイアンマンの音を出す装置を破壊する
『くっ!!』
すぐに持ち直すアイアンマンだが僕たちはすぐにヴェノムへ変身し両腕のリパルサーを破壊して外へ放り投げる
【出久!逃げるぞ!!】
「うん…」
俺たちは廊下を走り抜け窓を突き破り出ようとするが突然タコの足が目の前を塞ぐ
【なんだ?】
「ここから先は通さない…」
「ねぇねぇ、なんで病院で暴れちゃったの?ストレス?」
そして頭上には水色髪の女性が浮いていた
「新しいヒーロー…?とりあえず逃げよう!!」
逆走しようとすると後ろには金髪の男性が立っていた
「ここから先は…このルミリオンが通さない!」
「どいてください!じゃないと怪我しますよ!!」
【出久、フルカウル10%出すぞ】
俺たちはフルカウルを発動させてルミリオンに突っ込む
しかしどう言うわけか通り抜ける
【何!?】
「残念!!」
そしてそのまま背中を蹴り飛ばされ蛸の足に捕まる
【ぐあっ!!】
「捕まえました」
「よし、そのまま警察へ引き渡そう!」
3人が近づいてくる
【なめるな……!!俺たちはお前らなんかに…!!負けない!!!】
タコの足を引きちぎりちぎった足を浮いている女性に投げつけ首を掴む
「うわっ!」
【おい!ルミリオン!近づけばこの女の首をへし折る!!】
「だから殺しちゃ駄目!!」
【今はこうしないとダメだろうが!!甘ったれたこと言ってんじゃねぇよ!!】
僕たちが言い争っていると腹に衝撃が走る
「ゴホッ!!!?」
僕らは吹き飛び窓ガラスに当たる
「ねぇねぇ、私の個性わからないのに捕まえるのはダメだと思うよ?」
【チッ……出久、今がチャンスだ…】
そう言った瞬間、僕は窓ガラスにデラウェアスマッシュを打ち窓を壊して外へ逃げる
「逃げちゃった!」
「君たちはもういい、あとは…私達に任せてくれ」
(緑谷少年…何故だ…君は…)
オールマイトは壁によしかかり顔に手を当て考えていた
『くっ…的確にリパルサーを狙ってきやがった…また修理しないとな…』
そこへ警察の人が走り寄ってくる
「トニーさん!スパイダーマンさんの容態が良くなり始めて今日中には目を冷ますとのことです!」
『なに!?わかったすぐに行く!」
アイアンマンはスーツを着たまま車に乗り込み病院へ向かう
僕たちは雄英校舎のすぐ近くにあった建物の中に入りその中の一室に隠れている
【出久、どうするんだ?オールマイトは完全に俺たちを信じていないぜ?】
「どうしよう…もう…」
【へこたれるな、出久。お前はそれで諦めるのか?】
「諦める…訳ないだろ!!!」
【それでこそ俺の宿主だ…それで?今からどこに行くんだ?】
「んー…とりあえずシニスターシックスのアジトを探してそこを潰すかな」
【考えが良くなってきたな!それでこそだ!!】
「でも…みんな大丈夫かな….今日授業中に大暴れしちゃったし…」
【……お前は本当に変わった宿主だ。こんな時にあいつらを心配してるのか?】
「あーもう!いいから早く行こう!」
ガチャリ
部屋の扉が開く音が聞こえる
【誰か来たぞ】
「…しっ!しばらくやり過ごそう…」
僕らはクローゼットの中に入り息を潜める
【出久、こいつを】
「殺して次に行くって?」
【違う、こいつを人質にして動けばヒーローも迂闊に手を出してこれないだろう?】
「確かにそうだけど…知らない人を巻き込むのは」
【よし、ならやるぞ】
「えっ!?ちょ!!話最後まで聞」
僕らは勢いよくクローゼットから飛び出し入ってきた人を抑える
【静かにしろ…じゃないとお前の足をへし折る】
「この声…シンくん…?」
【あぁ?】
「えっ!?麗日さん!?なんでここに!?」
「ここ私の部屋だよ!?」
【チッ…喰えねぇじゃねぇか】
「喰う!?麗日さん食べるつもりだったのか!?」
「二人とも静かにして!!?」
すると扉がノックされる
「麗日〜?どうしたのー?ドタドタして?」
僕らは言い争いをピタリとやめ部屋を飛び出す
「ヴェノム!早く逃げよう!」
【あぁ麗日無事か?】
「きゃああああ!?」
「ええぇ!?なんで麗日さん連れてきたの!?」
【何となくだけど?】
「おい!?」
僕らは雄英から脱出し近くの町へ姿を消した
雄英での収穫、罪
不法侵入
器物損害
傷害
情報:0
人:麗日
「ふつうに犯罪者だよ!!!」
感想、アドバイスがあればお願いします!!!