最近ようやくスネイプ先生の魅力に気づきました。キャラクターランキングでもいつも上位で、内心「確かに勇敢で一途だけど…それでもあまり好かれるキャラではないのでは?」と疑問を抱いていました。が、スネイプ先生って素晴らしい!!リリーの為だけに生き、二重スパイとして厳しい状況下をくぐり抜けてきた勇敢な魔法使い。なぜ今までその魅力に気づかなかったのでしょうか。
「マドレーヌ、マドレーヌ!ほら、起きてよ、マドレーヌ!」
エマが耳元で叫ぶ。頭がくらくらしながらも、マドレーヌはなんとか起き上がった。
「どうしたの?」
マドレーヌは無理やり起こされていらいらしていた。ぼさぼさの髪を手で整える。
「どうもこうもないわ!」
エマがヒステリックに怒鳴った。
「たった今、魔法使いたちがこのループを探し当てたのよ!外で物音がするからってミラードが見に行ったら、魔法使いたちが大騒ぎしていたんですって。幸い、入り方が分からないようだけど。緊急事態だわ!」
エマの目は血走り、口調と同じくらいにヒステリックだ。マドレーヌはその言葉の意味を考えて身震いし、もつれながら立ち上がる。
「どういうこと!?」
マドレーヌは目を見開いて聞いた。エマがいらいらして「説明したでしょ、おバカさん!」と声を荒らげたが、ブロンウィンが「マドレーヌは起きたばかりで、なにも知らない。怒っちゃだめ、エマ」と冷静にさとした。
「いきなり起こして悪いけど、緊急事態なんだ」とジェイコブ。マドレーヌのベッドを囲んでいるこどもたちは口々に声を上げ、マドレーヌを引っ張る。寝巻きの上にガウンをはおり、慌てて下に降りていく。
「大変なことになりました」
そう言ったミス・ペレグリンの目の周りにはくまがあり、疲れている様子だ。足を引きずり、マドレーヌの前にやってくる。
「一刻も早く能力を見つけなさい。今日は遊んではなりません。今は不満でしょうが、戦いになる前に見つけなくてはならないのです。どうか辛抱してください、ミス・ウェントワース」
ミス・ペレグリンがマドレーヌを重々しく見つめたので、マドレーヌは力強くうなずいた。
「分かっています。私に出来ることなら、何でもします」
ミス・ペレグリンは「助かります」と言ってかすかに笑顔を見せ、「ミス・トッカとミス・ウェントワースは、今すぐに庭へ出て能力探しを始めなさい。誰か!二人に付き添うこと」と命じた。マドレーヌとベスがうなずくと、フィオナとエマが前に進み出てくれ、四人でうだるような暑さの庭に飛び出した。
「さあ、何から始める?」
エマはせかせかと庭の中央に行き、腰に手を当てた。急がなければならない。
「まずはベスから!私がこのボールを投げるから、跳ね返そうと念じて」
ベスは眠たそうに目をこすった。両手を広げ、エマが取り出した小さなソフトボールを眉間にしわを寄せて見る。
「いくわよ!一、二、三…」
エマの投げたボールはあっけなくベスの両手に当たった。
「ストライク」とフィオナ。残念だが、仕方がない。
「ボールを使ったことで、何かほかに出来ることはある、フィオナ?」
エマが尋ねた。
「ベスが『自分の手にはあらゆる武器を跳ね返す能力が備わっている』って思い込むっていうのは?」
フィオナが提案すると、マドレーヌは思わず声を上げて賛同した。ベスの顔も明るくなる。
「了解、やってみるね」と、ベスは目を閉じ、両手を胸の位置までかかげた。厳かな儀式のように、マドレーヌとエマとフィオナはベスを見つめる。彼女が目を開くと、エマはボールを持ち上げて見せた。
「じゃあ、行くわよ。いい?一、二、三!」
ベスは両手を構え、エマはボールを投げた。
その時だ。ベスの手にボールが触れる直前、全ての動きが止まった。音が消え、世界がかたまった。誰も動かない。誰も声を出さない。天変地異が起こったかと、マドレーヌは本気で思った。
次の瞬間、全てが動き始めた。マドレーヌは目を見開いてベスを見る。フィオナは目を疑い、後ろを向いてまた向き直る。そしてエマはというと、みんなが嘘をついているとでも言うように、信用できないという顔をしている。
「ベス、すごい!」
マドレーヌはベスに駆け寄った。ベス本人が一番驚いている。
「私、この能力なんだ…」
ベスは驚愕しているが、声にはかすかに誇らしげな口調が交ざっている。
「次はマドレーヌの番!能力探しよ!」とエマが張り切った。マドレーヌは大喜びのベス、エマ、フィオナと共に、自分の能力探しを始めた。
一時間以上ぶっ通しで様々な能力を試そうとしたが、どれも失敗に終わった。マドレーヌは半泣きでしゃがみこみ、もう自分には能力がないのではないか、とまで思いつめた。が、エマが「そうだ!あなた、ミイナの能力を試していなかったわね?やってみたら?」と言い、マドレーヌは納得した。祖母の能力を受け継ぐなんて有り得ないが、やってみる価値はある。
「まず、ここから少し離れたアダムのトピアリーに姿を現す、と念じて。それから強く願うの。頑張って!」
フィオナが応援してくれた。
トピアリーというのは木を装飾的に刈り込んだもので、フィオナが作った。それは少し離れた位置にある。
三人の期待のこもった視線を受け、マドレーヌは念じた。アダムのトピアリー、アダムのトピアリーと心の中で唱え、目を閉じる。
なんだかくらくらし、一瞬、空気の詰まったゴム管の中に押し込まれたかと思った。息苦しかったが、それはすぐに終わった。そして、大きな足音が三人分。
「やったわね、マドレーヌ!」
エマが笑顔で飛びついてきた。マドレーヌはエマを受け止める。彼女がやっと離れると、マドレーヌは景色を見ることができた。マドレーヌはアダムのトピアリーの目の前にいた。つまり、姿をくらまし、目的地に現れたのだ!
「信じられない」
マドレーヌは地面に膝をつき、そう言った。体中から力が抜けていく。祖母の能力を受け継ぐピキューリアだったことに驚愕し、慣れない瞬間移動のせいで頭がズキズキと痛む。
「素晴らしいよ!とても役に立つね」とベス。
「〝鳥〟に伝えよう。二人とも能力が見つかったもの」
フィオナが言い、四人そろって建物の中に入っていった。マドレーヌはぼーっとしていた。エマに支えられるようにして歩きながら、幸福感と驚きの入り交じった複雑な心境を抱えていた。とても嬉しい。しかし、祖母の悲しい事件を聞いた後は、素直に喜べないのだ。
ベスが授かった能力を聞いたミス・ペレグリンは顔を輝かせた。
「ミス・トッカ、あなたの能力は戦いで大いに役立ちます。武器にありとあらゆるものを跳ね返す能力を授け、仲間を守ってくださいね」
ミス・ペレグリンはフィオナにベスの能力がどこまで使えるか試させるよう言いつけ、マドレーヌを呼んだ。エマもついてきたが、驚くことにミス・ペレグリンはエマも空き部屋に招き入れた。
「お座りなさい」
ミス・ペレグリンはマドレーヌにふかふかの肘掛椅子を勧めた。エマはマドレーヌの隣に膝をついたが、ミス・ペレグリンは気にもせずに口を開いた。
「ミス・ウェントワース、ミイナの能力を受け継いだのですね」
ミス・ペレグリンには全てお見通しのようだ。
「そうみたいです。でも私…」
マドレーヌは今の複雑な気持ちを説明できないと分かり、言いかけた言葉を呑み込んだ。ミス・ペレグリンは目を細め、「分かります」と言った。
「慎重に能力を扱えば、大惨事は滅多に起こりません。戦いに備え、練習をしておいたほうが良いでしょう」
「私が手伝います」
すかさずエマが申し出てくれた。マドレーヌは感謝の気持ちでいっぱいだった。
「ミス・ブルーム、あなたはミイナの親友でしたね。ミイナの能力をよく知っていることでしょう。ですが、ミス・ウェントワースはミイナではありません。どれだけミイナに生き写しでも、ミイナ本人とは違います。それをよく覚えておいてください。そして、ミス・ウェントワースをサポートするのです」
エマはうつむいた。きっと彼女は、ミイナを想っているのだろう。エマは誰よりも祖母を知っていたのだ、とマドレーヌは唐突に感じた。
「知っています。ミイナは戻ってこない人だから」
エマは取ってつけたような笑みを浮かべたが、その表情はすぐに崩れた。顔をゆがめ、声を上げて泣き崩れる。
「ミス・ブルーム、あなたの気持ちはよくわかります」
ミス・ペレグリンは、エマを冷静にじっと見下ろした。エマは涙を拭いながら、「私に出来ることは、マドレーヌをミイナのような悲しい目に合わせないようにすることです」と宣言した。ミス・ペレグリンは温厚に微笑み、マドレーヌたちを部屋から出るように促した。エマがドアのほうを向いた時、一瞬、マドレーヌはミス・ペレグリンと目が合った。彼女は不安げにマドレーヌを見ていた。
マドレーヌはエマに付き合ってもらい、色々なところに姿を現した。例えば、ベスとフィオナが一緒にいる大広間にいきなり現れて驚かしたり、ブロンウィンと話している途中で姿をくらましたり(ブロンウィンはマドレーヌが『ワイト』にさらわれたのではないかと心配した)した。こどもたちは姿をくらまし、また現す能力を『瞬間移動能力』と呼び、とても役に立つと褒めてくれた。だが、みんなはマドレーヌの祖母ミイナの事件を忘れてはいない。マドレーヌに忠告してくる子も少なくはなかった。
ベスはというと、こどもたちが彼女に投げつける色々なものを跳ね返して遊んでいた。陽が沈んでも、情熱は冷めない。ベスとマドレーヌは自分たちの能力を来る戦いに生かそうと意気込み、練習を続けていた。
その日、マドレーヌたちはエマとジェイコブに付き添われ、三日ぶりにお母さんたちのいるホテルに戻ることにした。ループの外に出ると、マント姿の男たちが眠っている。四人は顔を見合わせた。
「闇の魔法使いたちだ」
ジェイコブが耳打ちする。
「どうする?見つかれば殺されるわ」
エマが切羽詰まってささやく。マドレーヌはしばらく考え、素晴らしい考えを思いついた。
「私がみんなを連れて瞬間移動するわ!戦いのための練習になるしね」
すると、エマがうなずき「分かったわ、よろしく。じゃあ、マドレーヌは私とベスと手をつないで。それで、ジェイコブは私と手をつなぐの。いい?」と指示した。
「うん」
ベスとジェイコブが言う。マドレーヌは目をつむった。ホテルの一室を思い浮かべ、強く念じる。
おなじみの息苦しさ。慣れていないベスとジェイコブが喘ぐが、エマは慣れっこのようだ。きっと、祖母とこうして瞬間移動していたに違いない。
一秒もしない間に、足が地についたのを感じた。お母さんたちの悲鳴が聞こえる。
「着いたようだね」とベス。
「お母さん。私、能力を見つけたの!祖母と同じ能力で、瞬間移動できるの」
マドレーヌからそう聞くと、お母さんは崩れるようにしゃがみこんだ。
「あなたが…特別な能力を持つ?」
信じられないというふうに聞く。
「そうよ。ベスもなの」
「私はあらゆる武器を跳ね返し、あらゆるものにその能力を授けられる力を持つの!」
ベスが自慢げに言った。が、ベスのお母さんもマドレーヌの母もろくに聞いていない。
「この人たちは誰?」
母が訝しげに尋ねた。明らかにエマとジェイコブを見ている。エマが進み出た。
「覚えていませんか?エマ・ブルームです。一度、お会いしましたよね。〝鳥〟もいた時に」
エマが言うと、お母さんは「ああ!あの時の!」と言ってエマの手を取り「マドレーヌをよろしく頼みます」と言った。
「彼女はミイナにそっくりです。外見も、性格も。彼女を必ず守るとお約束します」
そう言ったエマがマドレーヌにウインクした。
「僕はジェイコブ・ポートマンといいます。先日、特殊能力を持つピキューリアであるとわかり、戦いに参加しました。マドレーヌは僕たちの仲間であるピキューリアです。簡単に見放すわけがありません!」
ジェイコブの言葉に、お母さんは信用したようにうなずいた。
「ベス?あなたが特殊能力を…」とベスのお母さん。
「もちろん。ベスの能力はとても役立ちますよ」とマドレーヌ。ベスのお母さんは不安そうだ。だがマドレーヌは、自分のお母さんはこの話を信用していると確信していた。それに間違いはなさそうだ。母はマドレーヌの両手を取り、「これから何が起こるの?」と聞いた。
「私たちピキューリアは、ワイトという異能者たちに追われていると同時に、闇の魔法使いたちにも追われている身です。もうじき戦いが始まるのです」
エマが真剣な眼差しを見せて説明する。
「マドレーヌとベスも…戦いに?」
「ええ」
エマとお母さんの目が合う。二人は通じ合うものを感じている。
「エマ、二人は行かなければならないの?」
「それがピキューリアの使命」
「マドレーヌは…戻ってこないの?」
お母さんの問いに、エマの顔が暗くなる。答えに迷い、下を向くエマ。部屋中のみんながエマに注目する中、彼女は決意したように母を見た。
「ユーアン、信じて」
エマの声は重々しく静かだった。
「マドレーヌは戦いが終わればあなたの元に戻るわ」
「学校はどうなるの?」
「マドレーヌはピキューリア。私たちと生きる運命にある。ピキューリアであることは、普通の生活を捨てるということでもあるのよ、ユーアン」
エマはそう言い、考え込む母の横顔を見つめた。
「マドレーヌとベスに…任せましょう。二人が決めることよ」と母が言う。ベスのお母さんがマドレーヌたち二人を正面から見た。
「特殊能力を持つ人たちと生きるか、普通の生活に戻るか、どちらを選ぶの?」
ベスとマドレーヌは顔を見合わせて苦笑した。あまりにも重い意味を持つ決断だ。
「ちょっと、相談してくる」
ベスが言った。
「どこに?」とジェイコブ。
「散歩」
マドレーヌが答え、二人は人目を避けるように部屋を出た。静まり返った廊下は心地よい。誰もいないことを確認し、二人は立ち止まった。
「どうする?」
「うーん…ベスは、どうしたい?」
「マドレーヌは?」
「ベスは?」
二人は譲り合う。折れたベスが「私は…普通に過ごしたい。できるだけね。でもそれって、みんなを見捨てることになっちゃう…」と言った。
「私も、普通に過ごしたい。でも、みんなを見捨てるわけにはいかないと思う。あんなに良くしてくれたのに…」
二人はお互いをさぐり合うように視線を合わせた。
「自分がピキューリアだって知ったんだもの、その運命を受け入れたほうがいい気がしない?だって…普通に過ごすことはできない…でしょ?」
ベスが言いにくそうに口ごもった。マドレーヌは彼女の言わんとしていることを完璧に理解していた。
「私たちが普通の世界に戻れば…長くは生きられない…」
「ピキューリアを付け狙う悪者に殺されるのを待つか、みんなと戦うか…選択肢は二つ」
気まずい沈黙が流れる。マドレーヌは決意した。みんなと共に戦おうと思った。それが自分の使命であり、祖母から受け継いだことだ。果たして、ベスはどう思うのだろう?
「えーっと…私は、みんなと戦う」
ベスがきっぱりと決断した。マドレーヌはほっとして「私もそう思っていた」と言った。
「後悔しない?」とベス。
「きっとね」
二人は歩み寄り、手を握り合った。こんなにも友情を感じたことはない。今までに、一度も。
マドレーヌとベスが部屋に戻ると、すぐに「どっちにした?」と聞かれた。空気がこわばり、緊張と不安が漂う中、二人は「みんなと一緒に戦う!」と宣言した。
「本当に?」
エマがマドレーヌの両手を握り、まっすぐ見つめてそう聞いた。
「みんなのためなら、命はいとわない」
マドレーヌは力強く言った。エマはマドレーヌを抱きしめ、「そういうと思った。あなたはミイナのように勇敢ですもの」と声を震わせた。それから、エマはベスを抱きしめて「嬉しいし心強いわ。よろしくね」と伝えた。
「お母さん」
マドレーヌは母を見た。もう二度と会えない可能性もある。しかし、寂しくはなかった。
「私、みんなと戦って、勝ってお母さんのもとに戻ってくるね」
お母さんは涙目になった。
「あなたのおばあさまと同じ決断ね。応援しているわ」
マドレーヌはうなずいた。すると、お母さんがマドレーヌの手に一冊の本をのせた。
「これは、挫けそうなときに見て。今は開けちゃだめよ。ベスと一緒に見ることを約束してくれる?」
「もちろん」
マドレーヌとベスは長々と別れを惜しまずに、大慌てでリュックに必要なものだけを詰め、島に一つしかない古いホテルを後にした。
ジェイコブとエマはマドレーヌたちに寄り添ってくれる。ベスは平気そうに振舞っていたが、ジェイコブに支えられないと歩けないほど泣いている。マドレーヌはなんとか涙をこらえ、エマと並んでループの入口へ向かった。
石塚を抜けてトンネルを通ると、こどもたちが待っていた。フィオナが猛スピードで駆け寄ってきて、泣いているベスをのぞき込む。
「ベス?大丈夫?」
フィオナはベスの肩を抱き、先に中へ連れていった。屋敷の中ではミス・ペレグリンがそわそわと歩き回っていて、マドレーヌを見ると厳格な表情を緩めた。
「ミス・ウェントワース、どうしたのですか?ミス・トッカが大声で泣きながら、ミス・フラウエンフェルトに連れられていきましたが」
「ミス・ペレグリン、私たち、戦うことに決めました。精一杯頑張ります。ピキューリアとして」
ミス・ペレグリンはパイプをふかしながら微笑んだ。
「そうだと思っていましたよ、マドレーヌ」
意味深に言うと、ミス・ペレグリンは行ってしまった。
マドレーヌはミス・ペレグリンの後ろ姿を見つめていたが、みんなのいる大広間に入っていった。エマが微笑み、手を取って連れていってくれる。
「マドレーヌ、残ることになったんでしょ?エマから聞いたわ!」
オリーヴか無邪気に飛びついてきた。
「戦いで活躍してね!」
クレアはお人形のような顔をほころばせる。
「よろしく頼むよ」
少年紳士のホレースは少しもったいぶった。
「皆さん!お静かに!」
鶴の一声ならぬハヤブサの一声で、騒々しい大広間は完璧に静まった。ミス・ペレグリンは満足げにうなずく。
「もう知っている通り、ミス・ウェントワースとミス・トッカは私たちと共に戦うと決心してくれました」
大広間が歓声に包まれる。マドレーヌは泣き止んだベスと視線を交わし、にっこりと笑い合う。
「魔法使いの皆さまと協力し、戦いに備えなさい」
こどもたちみんなが「はい!」と大声で答える。それからみんなは散り、それぞれのするべきことをしに行った。
マドレーヌは部屋に行き、ティナに残ることを告げた。
「一緒に頑張りましょう」
ティナの目には燃えるような情熱が輝いている。マドレーヌは頼もしく感じた。
今回は、前回までの「危機が迫っている事は分かっているけれど平和な状態」から一転、闇の存在がすぐ近くまで迫ってきた第8話をお送りしました。
ついに、マドレーヌとベスの能力が明らかに!
ベスは「ありとあらゆる武器を跳ね返し、何の変哲もないものにその能力を授けられる」。
マドレーヌは「瞬間移動」。
この2人も戦いでは特殊能力を存分に発揮する事でしょう。
2人は戦いに参加する決意を表明しています。少し前まで普通の生活を送っていた分、それを捨てるという決断は辛い事です。しかしピキューリアであるという事実を受け入れる姿勢はミス・ペレグリンとこどもたちからも評価されています。これからの2人の活躍に期待していただけると嬉しいです。
それでは第9話でお会いしましょう!