駿河鎮守府のつかさ提督   作:楠富 つかさ

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8/17 再出発

 8月17日、その日はやってきた。一度は敵に跳梁跋扈を許したがここからは我々の反撃の時間だ。機は熟した、時は満ちた。言い方はどうだっていい。駿河鎮守府麾下の艦娘と力を合わせて海域を突破し、再び制海権を取り戻す。傍らの吹雪を見やる。右も左も分からなかったあの頃とは違う、凜々しい姿だ。

 

 ここ駿河鎮守府は急深で知られる駿河湾を一望する位置にある。大本営たる横須賀にほど近いここに何故、鎮守府があるかというと、それは過日の深海棲艦による襲撃によるものと言えよう。挙げ句大雨に見舞われ復旧が後手後手になってしまい、駿河湾を臨む廃旅館を間借しての鎮守府運営となる。廃旅館といえど鄙びた建物ではなく、趣ある古さの建物で、廃業したのも最近のことだ。だが規模の都合、所属艦娘全員を移動させることは出来ず、また艦娘を一カ所に集中させる弊害なども懸念して、呉、佐世保、舞鶴など縁の深い場所に新たな鎮守府を建設し、大淀や鹿島、五月雨などを筆頭に鎮守府運営に携わっている。彼女らがいないせいで書類仕事が非常に辛いことになっているのは仕方が無い。結果、現在の駿河鎮守府の総戦力は70名強。作戦海域によっては他鎮守府と協力しての攻略となるだろう。そして……。

 

「まずは鎮守府正面海域を攻略する。久々の出撃だ、張り切りすぎないように。さて、編成を発表する。正規空母蒼龍、同じく飛龍、改装航空戦艦伊勢、随伴する駆逐艦は七駆潮、十一駆吹雪、十八駆陽炎。旗艦は蒼龍!」

 

 かつての大宴会場、今は集会場のような扱いをされる大広間、菊の間という。なんと縁起のいいことか。そんな菊の間に出撃を命じられた6人の声が響く。

 

「本作戦は三段階の任務で構成される。まず手始めに鎮守府近海を彷徨く深海棲艦の掃討、そのまま沖合に出て敵前衛艦隊を迎撃し洋上で輸送船と合流。佐世保まで護衛せよ」

 

 いわゆる1-1、1-2、1-3と呼ばれてきた作戦を迅速に攻略していくことになる。とはいえ、1-3はやや変則的な任務になるが。それでも皆、しっかりと頷いてくれた。引っ越し後初めての出撃だ。鎮守府総出で桟橋から見送る。

 

「……作戦海域に投入する戦力としては過剰に思われますが」

 

 側に来た香取がぽつりと零す。鎮守府運営組に出向してしまいそうなのをギリギリ間ってもらった今の鎮守府における事務方のトップだ。

 

「確かに今回の作戦なら、ある程度防空に武装した水雷戦隊でも可能なものだ。しかし、今回の作戦は深海側に対する反撃の狼煙とも言えるものだ。どうせだったら派手に挑んだ方がいい。大火力で圧倒して、我らここに健在と示すのだよ」

 

「提督がそうお考えならそれに従います。ではそろそろ戻りましょう。ここはまだ鎮守府としては不完全です。皆の手を借りつつ、少しずつ整えてまいりましょう」




・今回の編成
蒼龍改二lv97
飛龍改二lv85
伊勢改二lv89
潮改二 lv67
吹雪改二lv71
陽炎改二lv79

・提督の性別
今のところ考えていない。口調が男性寄りだけど、それは仕事中だけっていうタイプの女性中将にするか、口調通りに男性中将にするか。やや中性的な口調にしたかったけど難しい。


・他鎮守府の運営陣に選んだ大淀と鹿島と五月雨のネタ
大淀と鹿島は私が持っていないため。香取はいる。
五月雨は陽炎抜錨しますで大湊警備府の執務をとっていたため。
なお、廃旅館を鎮守府としてっていうのは鶴翼の絆に倣っております。

・作者の攻略状況
取り敢えず眠いなか1-3までは攻略しました。おやすみなさいです。
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