駿河鎮守府のつかさ提督   作:楠富 つかさ

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8/26 キス島撤退作戦

 北方海域に出撃することになり、あたしたち駿河鎮守府の艦娘たちは大湊警備府を間借して作戦に挑むことになった。メンバーはあたし、陽炎ちゃん、霞ちゃん、潮ちゃん、夕立ちゃん、吹雪ちゃんだ。提督から第一水雷戦隊の看板までもらったんだから。頑張らなきゃ。主力の皆さんがモーレイ海を押さえてくれたからキス島までは大きな障害もない。今頃太平洋側では第五戦隊と皆さんと第七戦隊の皆さんが沖ノ島周辺の深海棲艦を強襲しているはず。あたしたちは快速を活かしてキス島の守備隊が撤退するのを支援しなければ。それに、迅速に任務をこなさないと主力駆逐隊が鎮守府を離れているせいで潜水艦掃討に支障を来しているかもしれない。海防艦の皆や軽空母の皆さんも頑張ってるけど、駆逐艦の力は凄いんだから。

 

「よし! 一水戦抜錨! ちゃんと着いてきてね!!」

 

 駆逐艦の皆だって鎮守府のエースで旗艦の経験も豊富だからあたしが率いるっていうのは自信ないけど、一水戦旗艦として職務を果たすだけなんだから! 阿武隈、旗艦、戦闘、抜錨します!!

 

 

 

 

「阿武隈さん、電探に感あり。2時の方向です!」

 

 あたしは艦載機を積めないから索敵は電探が頼みの綱だ。潮ちゃんから報告を受けて艦首を敵方向に向ける。単縦陣で移動し、敵を目視の範囲まで近付く。まずはあたしが先制雷撃で一隻落とす。そうしたら皆だって戦いやすくなる!

 

「お願い、当たって!!」

 

 改二になってからずっと雷撃の訓練を積んできた。北上さんより上手なんだから!

 

「命中確認! 皆、砲撃戦用意!!」

 

 伝えながらあたしも15.5cm三連装砲を構える。ちょっと重たいけど命中に重きを置いているあたしは好んで使わせてもらっている。

 

「阿武隈、ご期待に応えます!!」

 

 砲撃戦で敵艦隊を撃滅することが出来た。けれどここから先、羅針盤に嫌われて最奥まで行けないかもしれない。不安は拭えないけど、今は進むしかない。

 

「ちょっと、この先渦潮よ!!」

 

 霞ちゃんの鋭い声が響く。うまく進路を変えたつもりだったけど、その迂回分だけ燃料を消耗する。渦潮被害よりは軽微だろうけど、あまり看過も出来ない。その後、何度か戦闘を経てとうとう最奥。目につくのは黄色いオーラを纏う軽巡のフラグシップタイプ。……負けられない。

 

「行くよ、一水戦突入!!」

「素敵なパーティにしましょ」

 

 雷撃で補給艦を叩く。突出した夕立ちゃんももう一隻の補給艦を襲う。ただ、頑丈な補給艦は一撃では沈まない。

 

「吹雪ちゃん!」

「はい! 撃ちます!!」

 

 逆サイドから回り込んだ吹雪ちゃんの高角砲が、水平射撃で補給艦を打ち抜く。

 

「悪いわね、もらったわ!」

「陽炎!」

「陽炎さん!」

 

 陽炎ちゃんが駆逐艦を打ち抜くと、もう一隻が陽炎ちゃんを狙う。それを霞ちゃんと潮ちゃんが挟撃して事なきを得る。あたしも軽巡と撃ち合ってなんとか撃破する。陽も沈んでてきた。……まだ相手は何隻かが健在である。まだ、平気。

 

「隊列を整えて。一斉雷撃するよ!!」

 

 水雷戦隊全員が放つ魚雷は数え切れないほどだ。それが残り僅かな敵艦隊に襲いかかる。炸薬の爆裂する音と大きな水柱が発生する。

 

「こちら阿武隈。駿河鎮守府、聞こえますでしょうか? ……はい、深海棲艦の掃討を確認。キス島に上陸して守備隊と共に翌朝帰投します。はい……えへ、あたし的にはぜんぜんオッケーです!」




今回の編成
阿武隈改二lv82
陽炎改二 lv79
霞改二  lv76
夕立改二 lv73
吹雪改二 lv71
潮改二  lv67
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