取り敢えず、後でエピソードを追加することもあるでしょうが、今はイベント海域のプレイ日記に専念しますね。
深海棲艦が西に集結しつつある。そう提督から聞かされたのは三日ほど前かしら。この五十鈴が西方に派遣され、まずは後方支援を行うための兵站線確保の為の任にあたることになった。普段は鎮守府近海の対潜掃討にあたってきたけれど、こうした大舞台で先陣を切ることだって珍しくない。磨き上げた対潜技術で必ず勝利をもたらしてみせる。提督にはっきり言ってやったんだから、やってやるわ。
九月九日、五十鈴を旗艦に潮、満潮、大潮、山雲、睦月の6人で出撃した。速度のある水雷戦隊での威力偵察任務だった。敵の駆逐隊や補給艦を叩きながら、最奥まで進んだけれど……敵の潜水艦はあまりに固く、数名の中破者を出しての敗走となった。敵旗艦には中破に至るほどのダメージすら与えられなかったのだ。
惨めな報告をするなんて、プライドが許さなかった。でも……だからこそ、この対潜、対空、索敵において無敵な五十鈴が負けて終わるなんて認められなかった。被害状況や敵艦の編成を提督に報告すると、提督はすぐに支援艦隊の出撃と編成の刷新を決断した。
「五十鈴さん、あとはお願いします」
「頑張ってください!」
山雲と睦月に応援され、満潮も言葉にはしなかったけれど悔しそうな表情をしていた。彼女がここ最近ずっと鍛錬を積んで改二改装まで至ったことは五十鈴も知っている。そんな彼女たちと江風が支援艦隊の随伴につき、本隊は五十鈴と普段は遠征部隊を率いる那珂、そして日振、対馬、松輪の海防艦3名と合流し、バリ島沖に出撃した。海防艦は確かに対潜のスペシャリストではあるけれど、駆逐艦より撃たれ弱い。何度か退却する場面もあったが、支援艦隊の砲撃支援を受け突破。
「準備は万端よ、突撃します!!」
空が少しずつ茜色になり、今日最後であろう挑戦。ここまでは順調で部隊の損傷は極めて軽微。渦潮の害もない。敵もかなり摩耗しているはず。仕留めるなら今回しかない。臆病な自分と、ついでに潮や松輪の不安を鬨で吹っ飛ばし、最奥へ進む。
「トオ…サナイ……ッテ……。イッタヨォッ…!」
人型に近い深海棲艦は言葉すら発する。水面から響く怨嗟の声を振り払って、各自戦闘準備に移る。二隻だけいる駆逐艦には目もくれず、目視を頼りに爆雷を放り込む。敵潜水艦の反応が消失していく。だけれど、一番大きいのがまだ消えない。日没は近い。でも、ここで引き返すわけにはいかない!
「追撃戦は五十鈴の十八番よ!」
もはや目視で潜水艦を補足することは出来ない。普通に考えて潜水艦相手に夜戦をしかけるなんてしないけれど、深海新棲姫は耐久のわりに撃たれ弱い。夜戦でもダメージは通る!!
「爆雷、投射ぁ!!!」
大破した日振と対馬を守るように布陣しつつ、残った四人で一斉に爆雷を放つ。位置はソナーが辛うじて捉えていた。炸裂する音と泡……海中から聞こえる怨嗟の声。勝ちだ。五十鈴たちの勝利だ。水上艦相手と違って、見えやすい勝利ではないけれど……これで、進撃できる。自分たちの役目は果たした。海防艦の娘たちは初めて姫クラスの深海棲艦と対峙した。きっと凄く怖かっただろう。最後まで戦った松輪は涙までこぼしている。とにかく今は近場の陸地に上陸しよう。朝になったら同様に過ごしているだろう支援艦隊と合流して帰投するんだ。それから……そうね、せっかくバリ島近海にいるんだから、少し休みを貰うのもいいかしら。那珂の歌でも聴きながら、潮や他の駆逐艦たちと水遊びをして、海防艦の娘たちにはかき氷でもご馳走してあげよう。だから今は……ゆっくり休もう。
連合艦隊、西へ
E1(甲)突破メンバー
五十鈴改二lv82
那珂改二 lv59
潮改二 lv68
対馬改 lv47
日振改 lv43
松輪改 lv39
那珂ちゃんが四ソ三ソ三爆でギリギリ対潜100だったのが今回の勝因だと思います。
大規模イベは1期ラスト以来の2度目ですが、初の甲クリアです。頑張ってニムとヒトミをお迎えしたいものです……。